ふとラジオから流れてくる音楽に、どうしようもなく心が動くことってあるじゃないですか。顔も知らない誰かが作り上げた世界が、自分の世界に雪崩れ込んできてしまうこと。そういう読後感を誰かと共有したくて、このレビューを書いています。音楽がなくなった世界の音楽が、希望のない世界の希望が、あまりに瑞々しくて。この感動を少しでも多くの人と分かち合いたいと願うばかりです。