マジックストーリー第18章『騎士と狩人』が終了しました。
2年生編最初の2学期の物語。
……正直、常にヒヤヒヤしっぱなしの執筆活動でした!!!(滝汗)
ご覧になって頂いた方はもう十分お判りだと思われますが、今までのマジストにはなかった展開とシーンが多く、嫌悪感を持たれる方も当然いたと思います。
これまで、マジストに出てきた暗い事情を抱えたキーキャラクター(楓や幸乃など)は、最終的にわかり合うことができて、大団円で終われることばかりでしたが、18章のキーキャラクター、須藤白也は、最後まで緑依風達とわかり合うことができず…というより、反省することも無く、フェードアウトしていきました。
どうして彼だけこんな終わり方だったかと言いますと、須藤は現代ファンタジー設定で考えていた時も、緑依風を欲するあまり、人間をやめて、人外の力を手に入れ、囚われた緑依風を助けに来た風麻に倒されるという設定だったからです。
これは、『誰もが必ず和解できることは無い』ということを書きたくて、それをそのまま今のマジストに持ってくると、こういう展開になりました。
もうひとつ。
須藤の設定をこう書いた理由は、風麻に緑依風に対して覚悟を決めさせたかったというのもあります。
緑依風と長年ずっと一緒にいる風麻。
緑依風が自分を好きだと知ってからの彼は、少しずつ彼女の大切さに気付き、連載当初に比べると、かなり変わったと思います。
…が、イマイチその先に進めず、緑依風を親友以上に想う気持ちを認められなかったり、彼女の想いに応えるのに勇気が足りない。
迷いに迷って、なかなか決断できずに足踏みしている風麻を押し出すには、生半可な出来事では無理だと思ったんです。
風麻に緑依風を今以上に大切に想って欲しい。
彼女の気持ちを受け止めるため、風麻に大きな成長の機会が欲しいと考えると、緑依風には申し訳ないですが、ピンチになってもらうのが一番彼の心を動かすだろうなという結論に辿り着きました…(;^ω^)
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須藤の件はこれでようやく本当に終わって、もう彼女に危害を加えることはできないでしょう。
しかし、それでも風麻はこれからも緑依風を守っていくことを胸に誓いました。
それはつまり、彼の迷い続けていた気持ちもしっかり固まったということ……!
…というわけで!次章、19章は遂に緑依風と風麻の関係に決着がつきます!
18章はとても長くなってしまいましたが、19章は二人のためだけのお話で、多分かなり短いです。
シリアス続きだった分、次章は明るく優しい話を綴っていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします♪
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余談ですが、私のマジスト脳内アニメでは、18章からオープニングソングが『キミと僕』という歌に変わってて、『明日への扉』と同じ『I WiSH』の曲なのですが、歌詞がすごく風麻に合うなと思ってるので、気が向いたら聴いてくださると嬉しいです_(._.)_
それでは、また!