マジックストーリー第19章『今も昔も、これからも…』が終了しました。
19章は全6話という、各章の中で最も少ない話数となりましたが、今回は緑依風と風麻のためだけのものにしたかったので、268話で区切らせていただきました。
さて、今回いかがだったでしょうか?
18章の近況ノートで触れさせていただいた通り、今章はついに緑依風と風麻が結ばれ、恋人同士になりました!
19章を執筆しながら、1章やその他の回…特に12章~14章を読み返していたのですが、よくぞ緑依風は諦めなかったというか、それほどまでに風麻が大好きなんだよなぁと、再認識しました。
連載開始当初は、風麻に気持ちがバレたら友人の関係すら失うと考え、本心とは違う態度を演じたり、挑発したりすることが多かった緑依風。
それが、爽太に対して素直な亜梨明に影響され、少しずつ柔らかくなったり、風麻に想いがバレたあとは、ますます彼に柔和な表情を見せれるようになったり、変化を振り返ることができて楽しかったです(笑)
風麻も、緑依風には親友の域を超えた信頼を寄せていたにも関わらず、彼女のことに知らない部分が多かったり、かと思えば亜梨明のことが好きだと感じながら、緑依風が他の男の子に好かれやすいことを知って焦ったりと、すごく中途半端な感情ばかりでいました。
…が、緑依風が自分を好きだと知って、これまでの行いを悔いたり、晶子にも厳しく叱られましたし、緑依風の気持ちに向き合ってから、見た目だけでなく心も一気に成長したように思います。
そして何より、緑依風に対する想いを固めることができた大きなきっかけは、18章での出来事だったでしょう。
マジストを形にし始めた頃。
風麻と爽太の恋愛感情をどうやってそれぞれの相手に持っていくか、悩んでおりました。
緑依風も亜梨明も、片想いから始まる物語で、爽太は恋にまだ興味無い少年ですぐ固まりましたが、風麻はなかなかその過程が固まりませんでした。
ただ、風麻の場合は『緑依風のいる毎日に慣れ過ぎている』ということだけは、イメージ像の中で揺るがなくて、かといってそれで緑依風の気持ちに気付かないままは、爽太と丸被りしちゃうし…と、色々考えた結果、彼の初恋は亜梨明に決まりました。
風麻にとって、亜梨明のような素直で明るいけど、どこか儚げな一面も持つ女の子って、すごく新鮮だったと思うんです。
そんな彼女に惹かれて、追いかけているうちに、今まで近すぎる存在だった緑依風とどんどん心の距離ができ、亜梨明が爽太と両想いになれた頃になってやっと、緑依風を客観的に見れるようになったかなぁと。
これがいつも説明しにくいなぁと思い、Twitterで語らせてもらったのが、どんなに素敵な絵画があったとしても、それを絵に顔がくっつくくらい近くで観たら、その絵の良さもどんな絵なのかもわからない。
私の中の風麻の緑依風に対する心の距離感は、表現するならそんな感じです(笑)
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次回からは20章に突入!
10章からすでに2年も経過していたのですね…(長っ)
ざっくりとした流れの紹介は
風麻早速束縛彼氏気味!?
緑依風が部活を立ち上げる!?
恥ずかしすぎる誕生日!?
などなど、前半は緑依風と風麻の話がメインとなり、そして後半でトリを飾る予定のキャラクターは亜梨明の妹、奏音です。
その奏音と共に物語のキーキャラクターとなる少年は、名前だけなら一年生編にも出ていたのですが、さて……どんな男子生徒なのか。
楽しみにしていただけると幸いです^^
ではでは、次章からもどうぞよろしくお願いします。