21章終了しました!


マジックストーリー第21章『先を生きる人達と』が終了しました。

さて、21章いかがだったでしょうか?

今回は、前半を爽太と亜梨明の物語、その後は梅原先生と波多野先生など、『先生』をメインとして取り扱ったものとなりました。

章タイトルは、そこからつけたものです(´▽`*)

前半289話~290話は、爽太と亜梨明の2回目のおそとデートでしたが、亜梨明の質問に爽太が答えられず、ほろ苦いデートになってしまいましたね…。

作者といたしましては、爽太が亜梨明を親友以上に特別な感情を抱いたのは、5章の『67話 祈りの石』のエピソードだと思っておりますが、そこで爽太本人が気付けたのなら、バレンタインにあんなことにはならなかったでしょうし、本人がそれを自覚するのは、多分まだまだ遠い未来になるのかなと思います。

292話では、亜梨明が友人の緑依風や風麻に、爽太との間に起こった出来事を相談する話でした。

ちょっと亜梨明がワガママすぎたかなと心配しつつ、恋愛中って、ほんの些細なことでも大きく不安になることがたくさんあるよなぁ~と思って、亜梨明に「爽太が付き合ってくれたのは、同情から」といったようなことを言わせましたが、風麻がそこを厳しく指摘することで、引き締まったなとも感じます。

これが、緑依風や他の女友達なら、亜梨明が傷付かないように慎重に言葉を選んで、はっきりと本音は言えないと思っておりますが、異性の友達で、これまでの爽太を近くで見てきた風麻だからこその言葉なのかなと思うと、彼はやっぱり男気溢れる子だな~と。

風麻は、直希のようなカリスマ性があるわけでも、爽太のように聡明で容姿に恵まれているわけでもないですが、芯がとても強く、ちゃんと他人を思いやれる子です。

だから、自分の気持ちよりも爽太と亜梨明の幸せを願えて、彼に亜梨明を託せたし、これからも亜梨明に自分が以前亜梨明を好きだったことや、これまでの苦労や影での努力も決して言わないのでしょう。

緑依風は、そんな『陰の功労者』になりがちな風麻のことを、亜梨明と爽太が知らないままなのは悔しいと感じましたが、そう思ってくれる緑依風の存在が、風麻にとってなにより嬉しいものなんですよね!

亜梨明に、自分が思う『彼女の好きなところ』を告げ、無事仲直りできた爽太。

亜梨明も爽太も天然な部分がある子なので、恐らく今後もこういう、ちょっとしたすれ違いみたいなのがありそうな気がしますが、恋愛に鈍感だった爽太が、どんどん亜梨明への想いを膨らませていく描写を綴るのが、とても楽しかったりします(*´ω`)


294話~299話までは、先生達の物語でした。

まず、294話~296話の主役は、緑依風、風麻、相楽姉妹の現在の担任、梅原先生。


マジストでは、緑依風や爽太のように、将来になりたい職業がすでにある子がいますが、梅原先生はまさに、緑依風達と同じ年頃のころに抱いた夢を叶えた大人の一人です。

でも、夢って叶えて終わりじゃないよな…。そこから先が長くて大変なんだよなって思って、緑依風達の人生の先輩でもある梅原先生に、そんな物語を託しました。

ここでマジスト製作裏話なのですが、梅原先生、実は波多野先生のボツ案でした(;´∀`)


マジストを異世界ファンタジーから、学園モノに変更した際、波多野先生を梅原先生のような気弱だけど、一生懸命生徒に向き合おうとする女性教師にしようとしていたんですけど、私が高校入学した時に、とてもかっこいい、女子バレー部顧問の背の高い男勝りな先生がいたんです。

そして、生徒ともこういう先生の方が絡ませやすいなと思い、今の波多野先生が生まれ、でももったいないから、もう一人女の先生を増やそうと、梅原先生ができました。

そのほかの先生、養護教諭の柿原先生は、初期案の波多野先生と共に編み出したキャラクターで、波多野先生が298話で29歳、柿原先生はその一つ年上で、30歳の設定です。


21章のトリを飾った波多野先生。

梅原先生とは反対で、波多野先生は夢半ばで挫折し、別の道へと進んで教師になった大人でした。

波多野先生は昔、将来を期待されるバレーボール選手でしたが、怪我が絶えなかったこと、そして世界に通じるほど背が伸びず、その夢を諦めてしまったんです。

ちなみに波多野先生は174cm 弟の祐介は202cm 恋人の潮田は196cmと、みんなデカいです(;^ω^)


コメントでもいくつか触れていただきましたが、なかなか自分が望んだ仕事をできている人って世の中そういませんよね…。

でも働いてお金稼がないと生きていけないし…。

波多野先生が教師になったのは、運動神経がいい自分が長く続けていけそうだと思ったが故の選択でした。

しかし、続けているうちにやりがいを感じ始めて…。
そして、これまで青春時代にいい思い出なんて無かった母校に、今は居心地の良さを感じていて…。

波多野先生のもっと詳しい心情については、マジストの最終話あたりで触れる予定なので、今はまだここで語り過ぎないようにしておきますw


***

さて、22章!なんと…次でマジスト300話に到達します(゜_゜)
連載終了する頃には何話になるのか…。


季節は12月でクリスマスシーズン!

次章のざっくりした流れは

・亜梨明、欲求不満で暴走!?
・緑依風、ついに学年一位から陥落!!
・それぞれのクリスマス

といった感じになると思います。

それでは、22章もどうぞよろしくお願いします~!!

2件のコメント

  • 21章執筆お疲れ様です。
    亜梨明が子どもっぽく拗ねてしまうところは可愛らしかったです。爽太が年齢以上に大人びている分、亜梨明が多少わがままになってもいいから積極的になる方がいいのかもしれませんね。
    亜梨明と爽太の件で何かと損な役回りになってしまう風麻ですが緑依風が自分のことを理解してくれるだけで十分だと言い切れるのが彼らしいです。
    先生たちの物語では現実は理想通りにいかなくても今の道を進み続けることの大切さを考えさせられました。夢が叶っても叶わなくても人生は続いていくし、そこから先は自分次第なんだなと思うところです。
    次回も楽しみにしています。
  • >@C766188さん

    いつもお読みいただきありがとうございます!

    亜梨明と爽太のカップルは、爽太が鈍すぎるところがあるので、亜梨明がワガママだったり、積極的になる方がバランスがいい気もしますw

    風麻は自分の役回りに関して、緑依風が理解してくれるだけで満足しておりますが、そう言えるところにも、緑依風がますます彼を素敵だと思える要素が詰まっているのかなと思いますね!

    先生達の物語について、私が作品を通して読者さんに感じてもらいたいと思っていたことに触れていただき、とても嬉しかったです!

    @C766188さんの仰る通り、夢が叶っても叶わなくても人生は続いていきますし、望んだ未来じゃなかったとしても、その道を選んだからこその大きな幸せを手にする可能性だってありますものね!

    22章もどうぞ、よろしくお願いします~!
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