「ブラガー」を読んで下さった方も、そうでない方も
あとがきをみてくださり、ありがとうございます。
めっちゃ自分語り風のどうでもいい裏話しかしてないあとがきなので、
「それ求めてたやつちゃう」と思った方は、今すぐ!
ブラウザバックおなしゃす。
つばさ文庫の賞は去年、カクヨムから出せることを知って、
来年は出したい! と思っていました。
ずっと児童書を書きたかったので、今年はそれを本当に実現できて
とても嬉しいです。
この物語は、「小学生」と「音楽」の話にしようというところから始まりました。
「演奏の終わり=物語の終わり」で、
「読み終わった後に思わず観客のように拍手をしたくなる」
というのが最初にあったキーワードです。
それと、小学生ならではの未来への期待や不安。友達への共感。
それをテーマにしようと思いました。
さらに、今年のゴールデンウィークに帰省したとき、
故郷の奈良で、友人が教えている中学校の吹奏楽部と出会いました。
奈良の南の田舎町。その自然が豊かな学校の、12人の小さな吹奏楽部。
みんなの笑顔と、のびやかな音が印象に残っています。
また、小学校の時に私がブラスバンドで一緒だった
現在はプロのフリューゲルホルン奏者の先輩と、
現在は保健室の先生をしている元ユーフォ吹きの親友と、
約15年ぶりぐらいに再会しました。
それがきっかけで、何か縁を感じ、ブラガーは田舎町とフリューゲル、そしてユーフォニアムの絡む物語にしようということを決めました。
特に今回フリューゲルの先輩には、いろいろとフリューゲルのことを聞いてアドバイスをもらえました。とても感謝しています。
児童向けの音楽物語と思うと、どうしても教養色が強くなってしまい苦労しました。
練習の場面とか、どれぐらい本気で書き込めばいいのだろうと。
それから、イングリッシュローズ 。
田舎感とファンタジー感を匂わせる効果も期待していましたが、その分専門用語も多くなるので悩ましかったです。
今回は「児童向け」「エンタメ」を意識して、現実味はあまりないけど、セリフでばしっと魅せる場面を入れたり、キャラ付けをわざと強くわかりやすくしたり、
あと、主人公のありさ以外の感情表現は、
なるべくひねらないで「感じたままの直接的な言葉」で書くようにしたり、、、みたいな今までにやらなかった書き方もしてみました。
500回ぐらい「これはエンタメやから」って心の中で呟きながら書いてました。笑
音楽を文字で奏でるのはどうしても文芸チックになってしまいます。
今回はそこは、もはや独白上等・散文詩(?)ぐらいの勢いで書いちゃえと思い、一人称だし、
話を動かすところはテンポよく、演奏シーンはやや詩的に書いてみました。
そうしたら、自分自身ではすごく楽しく書けましたが、
やっぱり自分の好み感が強く出てしまったかもしれません。
そこを指摘されたらもう仕方がないかなと思います。笑
次は音楽物語じゃないやつ書きます。笑
しかし何はともあれ、
ありさも本当に可愛いし、紫姫は友達にいたら普通に楽しそうだし、華蓮はその辺にいそうだし、光もいい子で大好きです。
正直、続きを書きたい気持ち、今はめちゃくちゃあります。
特に、ありさのお父さんとお母さんについては全く
掘り下げていないし、
光と鈴鹿先生のユーフォニアムの師匠の設定も一応あるし、
この本番の後でどういうお話があったかみたいなことも、
実は細かく決めてあります。
でも人生は時間が限られているので、
今のところはこの作品を通して学んだことを生かして、
また新しい物語を思いついて一から頑張ろうとおもいます。
ということで。
めっちゃとりとめもない話ばかりしてしまいましたが……。
先輩・友人や、その生徒たちの力を借りて形になった物語を、このような形で応募に持っていけて、とても幸せに思います。
本編読んでくださった方も、
ここだけ読んでくださった方も(いる? そんな人(笑))、
全ての皆様に、ありがとうございました!!!
あ、めっちゃ誰得な情報ですが、「不滅の風」と「ブラガー」の
セルフコラボ短編を書いてます。
ほんま、私だけが得するやつやからこれは。笑
そのうち公開します。
それではまた来来来世〜!