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小説ができることをなんとしても。今年一年ありがとうございました。

小説はエンターテイメントだというのはその通りだと思います。

けれども、小説はお読み下さる方のココロに真正面から向き合って、時に書き手と読み手が互いのココロに深く入り込んで影響し合う、最も影響力が深い・・・深甚なメディアだと思うんです。

ただ面白いだけの小説というものは無いだろうとわたしは思うのですけれども、もしそういうものがあったとしたら・・・責任は重いでしょう。

現実逃避は必要だけれども、面白さだけで逃避行に誘うような小説が、一番責任が重いでしょう。

悪逆のココロを喚起する小説よりも、臭いものに蓋をして逃避を続けるための小説の方が責任が重いでしょう。

エンターテイメントの名のもとにほんとうは小説ができる真正面のホンキの現実に直接働きかけることを放棄することは、やりたくない。

そう、思いませんか?

PVと評価とその換金は意味があったとしても、そのために『置きに行く』小説を書くことは。

恐ろしい罪だと思います。

小説のできることを放棄せずに、書きませんか?

ココロある方たちへ。

4件のコメント

  • 書き手の "痛切な思い" なのか "檄" なのか...
    受け取りました...
  • コメントをありがとうございます。
    わたしは20才前後の頃、小説に救いを求めていました。救いに近い作品もあったのですけれども、一晩経てばその魔法が解けてしまって、朝、学校や仕事に出かけるという「現実」に向かうに当たっても具体的な救いになるような小説にはこれまでのところ、出会えていません。
    厨二病かもしれませんけれども、たとえば読んだ瞬間に現実すらひっくり返していじめを無くしてしまえるような小説を・・・一生現実逃避し続けることはできない以上、即座に現実を救えるような小説を書きたい、とホンキで思っているんです・・・
  • 私は小学生の低学年の頃、身体が弱く熱を出して学校を休むと親が買ってくれた「星新一」の短編小説や「世界名作文学集」などで学校に行けない時はそれらの小説で夢を見ました。
    それからは数え切れないほどの色々な小説を読んで現在に至ります。

    確かに読んで一晩経てば魔法が解ける事もあるかもしれませんが、私は何十年経っても解けない魔法に惹かれています。
    いつか「解けない魔法」に出会えますように、そしてその魔法使いになれますように...。
  • ありがとうございます。少しずつその「解けない魔法」に近づく小説が書けそうになってきています。
    あと、もう少しです・・・
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