ヤスダとオレ　

４０代、独身、わびしく狭いアパート住まいの掃除婦「ウェズ」には裏の顔があった。 倒錯した愛を求める男性が集まるその店で、彼女は源氏名を使い、キャリアウーマンとして経歴を詐称して働…

古今集の序文に、紀貫之が書いています。 「ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、目に見えぬ鬼神をもあわれとおもわせ」 短歌には確かに不思議な力があると思います。 　どうしても…

作者は長文が苦手です。 川柳　短歌　詩などを 掲載します。

一風変わった、略奪愛。 私には彼から借りたまま、返していないものがある。 しかし、私たちの仲にひびが入ることはない。 なぜなら、私が入念に仕込みをしているから。 あなたのもの…

大学の文化祭で配布する部誌に掲載したやつです。お題は「夕暮れ」でした。

富小路とみころ様主催の自主企画「三題噺は薫風と出会いを運ぶ」への参加作品です。 『桜』『熱』『涙』 この３つを、単語を使わず表現します。 ※２０１９年４月２日 　改稿して再公開…

「私はあまりにも長い間、本を読み続けていたのか」 黄昏が訪れ、本は閉じられる。 800字以内で簡潔の掌編です。

よくある。 ありふれた。 あまり見ない風景。 だったらいいのにな。

権力を手に入れた男とその妻と、男の腹違いの弟。 弟は男との確執の末自ら命を絶ち、 男は弟の幻を見て心を病んでいく。 男を愛する妻は、男を救おうと思い余り――。 　　　　　　　…

まだ幼いクの子供たちが整列し、行進していると、 クククククク々ククク 何やら一人だけ、毛色の違う子が混じっていた。

　――――私は貴方が好きなのです。心の底から、愛の中のその中心に燃える情から、私は貴方を好いています。 　この作品は、ハーメルン様と小説家になろう様でも公開しています。 　…

「歌って。死神と踊るわたしの代わりに」 死と悦楽をあがなう廃都市《シャーロック・タウン》。 東京の最果てにあるこの街は、悪名高き歓楽街でもある。 妓楼、違法賭博、闇オークション―…

第二回 ショートショート大賞に応募した作品。 読まれないのは、悲しいので載せておきます。