とある企画に誘って頂いて、サークル活動的に短篇集に参加することになりました。案としてはリレー小説もあったようですが、コラボレートは難しいですからね。最終的には、お題に関する短篇を持ち寄るという形で落ち着きました。
『六月の狼は、湯煙に謡う』です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884285395メンバー4人の名前が入ったタイトルです。笑
最初知り合ったのは、今回の提案者finfenさんでした。ツイッターで80年代の音楽をいいね!しているうちになかよくなったカクヨム仲間で、お互いの作風や方向性が違うので、いい刺激をもらえると思える人たち。
私は、これに参加するに際して、二つお願いしています。
一つは、作品の感想欄に互いの感想や自作のライナーノーツ的なことは書かない。内輪で盛り上がるのではなく、そこはあくまで読んで下さった方の欄に空けておこうということ。感想や反省会は、代表してくれている湯煙さんのノートでと提案しました。なので気になった方は、こちらを読んでみて下さいね。
感想ワイワイ用ノート
https://kakuyomu.jp/users/jackassbark/news/1177354054884358037もう一つは、短篇をこれからも視野に入れているので、ほとぼりが冷めたら自分のところにも作品集として載せたいということです。(カクヨムか、外でやるかは未定です。)
ちょうどね、短編という存在について色々考察していたこともありまして、本来は長編挑戦中でアップアップなのですが、とにかく第1回だけでも! と参加させて頂きました。
はじめてなんです。テーマを決められて、そこに書いていくスタイル。私は書くのが遅いうえに、何日も寝かせて浸透するまで時間がかかるタイプなので。
短篇については、果たしていい短篇とは何であろうと模索しています。幾つも答えはありそうです。
今回の短編コンテスト受賞作品や、作家さんのオムニバス短篇集を読んで考えてみたいタイミングでした。自分が何処に惹かれるのか、どんな文章がすきか、凄いと感じるのか。そして、どう取り込んでいくか。新たな一歩を踏み出すために。
私は短篇だけに限らず、事象を詰め込み過ぎるきらいがあります。シーンの切り替えが早い。つまり1シーンについて掘り下げて書いていないなと常々思っていて、描写力も表現力もまだまだ追いついていません。
そのことを考えるきっかけになったのは、『演劇青年シンジケートの野望』に頂いたあるレビュでした。
坂神さんが書いて下さったのを一部抜粋します。
「登場人物のキャラ造形、心地良いテンポ、お芝居の要素、さらにそこへほんのり「現実の恋愛と虚構の死の対比」という演出を織り交ぜ、大変充実した短編になっています。正直、これだけ発展性のありそうな内容なら、もっと物語を膨らませて長編にしても良さそう」
あ、そうなんだ。これで長編にできるんだぁー。長編を書いたことのない私は、正直ビックリでした。
あ、自分の弱点の一つはここだなと思ったのです。
シーンの切り替えが早いんです。1シーン1シーンが目まぐるしくて落ち着かない。
短篇は、もしかしたら1シーン、1場面だけをじっくり書くことでも成り立つんじゃないか。その辺りに挑戦してみたいのですが、今回の『アイしてる』では、まだまだそれは難しくて、ある人の1か月くらいのこと、という括りで書いてみました。色々模索してみて、失敗してみて、習得していきたいなと思っています。
よろしくお願い致します。
*都合により、第3回にて、六月は卒業します。
とーってもいい経験になりました。しばらくは長編に集中します。