『花潜む雪』完結しました。
今回、かなり手を入れてみましたが、この作品が自分の納得のいくものになるのには、一生がかかりそうな気がします。
これを書いたのは20年位前でしょうか。きっかけは失恋でした。笑
それまでも、言葉の欠片のようなものと、すきノート(すきな映画・本・音楽・絵・写真の感想)は書いていたのですが、創作として作品にしてみたのはこれが最初。でも確か原稿用紙10枚くらいでしたね。
悲しみに浸り過ぎて、何かしていないと消えてしまいそうだった。
人はどんな理由で小説を書き始めるのだろう。自分の内側にあるものを表現してみたくなるのだろう。きっかけはきっと人それぞれなんだろうな。
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私はプロットとか計画書みたいなものを小説に関しては作ったことがありません。思いついた言葉やシーンの欠片みたいなものはメモしますが、それだけ。
それにはね、理由があるんです。
私は本来、もの凄く生真面目な凡人で、ちゃんとしてないといけない、いわゆる優等生でした。きちんとマニュアルとか作るのが得意な人間で、学校でも仕事上でもそうやって生きてきたんですね。きっちり作り上げるのがすきだった。
つまんねーな。ある日、嫌になりました。自分のことです。
だから、やめました。自由に生きていこうと。
きらいがふえてきた自分の人生を、すきなことで覆い尽くしてやろう。自分の言葉で。
だから、小説に計画書は作らない。大雑把でいい。
自由に、思いつくがままに、心に落として拾い上げるように。
さて、そんな私が今、無謀にも長編に挑戦しています。10万文字って遠いね。今30話まで書いて、続きの20話が完成できるか、苦しいです。なにせ結末が決まってません。(おい!)
ああ、次を書く時は、計画的なかつての自分を召喚しようかな。笑
でも、ある人が教えてくれました。読んでくれた人に対して書き手は責任がある。はじめたものは終わらせないとね。
だからがんばってみたいと思います。しかも期限つきにチャレンジだ。
読んでくださっている方、本当にありがとうございます。