ハロリン深川です😆✨
今年も開催した【霊夏にしやしゃんせ】!
総参加数23作!
楽しく、恐ろしく拝読させて頂きました(*´ω`*)
本当は一人ずつに講評を差し上げたい気持ちですが、勝手に講評を付けるのもあれなので、総評でご容赦下さい🥲
個別の講評が欲しいぜって方は、コメント欄に甘口、辛口、の旨と一緒に書いていただければ僭越ながら講評を書かせて頂きます(*´ω`*)
では早速発表!
【最恐トップ3】はこちらの御3作!
【異形を見下ろす/電楽サロン】
https://kakuyomu.jp/works/16818093083376533710★評価ポイント
美しい文章で丁寧に描かれた世界と、その世界のグロテスクさのアンバランスが絶妙でした。
人間の中に存在する超常と呼応する闇の部分もしっかりと描かれていて、説得力があります。
多感な時期の少女が持つ想像力と、脆さ、それが侵食する世界に架空でありながらある種のリアルがあって良かったです。
【うるむ夏/ぱのすけ】
https://kakuyomu.jp/works/16818093082083396971★評価ポイント
正統派の怪談でありながら、描写の精緻さが実に小説らしくて素敵でした。
「質感をしっかりと読者に伝えられる=恐怖もしっかりと読者に伝わる」という方程式が見事に成立していると思います。
【おとうさん/隣乃となり】
https://kakuyomu.jp/works/16818093079662777542★評価ポイント
「変化する視点」が面白い作品でした。
読者の主人公を見る目も変わる中、主人公自身も、世界を見る目が変わっていく構成が良い味を出しています。
平穏→恐怖→平穏?といった具合に心の置き場に困らされてしまう。ラストのニュースで、人の業を見せつけられる展開がホラーとして良い幕引きでした。
【奨励賞】
骨董屋『ぼったくり』/涼月
https://kakuyomu.jp/works/16818093082889569203★評価ポイント
キャラ立ちがよく、怪異と謂れの関係もきちんとあり、物語として世界観が完成されていました。
HOLICや夜行堂奇譚などに近い、エンタメホラーとしての可能性を感じました。
【総評】
書き手の皆様が思う恐怖の形がそれぞれ違っていて、ホラーというジャンルの懐の深さを改めて実感する機会となりました!
恐怖の根源に「理解不能」を据える人、「人の悪意」を据える人、「おばけ」を据える人、「超常現象」を据える人、それは個人の恐怖体験や生い立ちと深く関わっていて、皆様の人柄や歩んだ来られたドラマを感じました。
中には客観的な視点から恐怖を模索しているように思える作品もあり、それもホラーを書くにあたってはとても大切なことだと思います。
ホラーを上手く書くコツとしては、ただでさえ有り得ない状況を書くわけですから、地の文の伝わりやすやがとても重要になります。
シンプルにする部分と、ホラーとしての重さを出す部分、伝えることをメインに書く部分と、怖がらせることをメインに書く部分など、意識を持つといいかもしれません。
最恐トップ3に選ばれた作品は、このあたりのバランスと読みやすさが優れているように思います。
これからもぜひ、ホラーを読んで、書いて、楽しんで欲しいと思います!
この度はご参加頂き、まことにありがとう御座いました!
また来年? 霊夏にしやしゃんせでお会いしましょう🤫
深川我無