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初読生者の皆さんへ(あえて3話目から読むというご提案)

 生者の皆さん、こんばんは。

 昨晩のことなのですが、『百々百々駄惰堕』最新エピソード【愛を買う日】が投稿されました。是非ご覧ください。
 今回はエピソードがあまりにも長くなってしまったので、試験的な試みとして『前後編分割』という手法を取りました。「適当にクリックすればそこから読める」という形式を取っていることですし、本当はこういうことはしたくなかったのですが、流石に二万文字を超えてしまうと読んでいる方も疲れるでしょうので、こういう形にしてみましたが、いかがでしょうか。もしよろしければ、コメント等でご意見よろしくお願いします。

 さて、今回で六つのエピソードが投稿されたことになります。段々見栄えも良くなって参りました。連作短編形式なので『どこから読んでも良い』がウリの本作なのですが、そろそろ読者の方にも惑いが生まれそうです。この作品、一体どこから読むと良いのでしょうか。

 データを見てみますと、やはり多くの方が第1エピソード【暑かった日】から読んでいらっしゃるようです。やはり人間、順番に並んでいれば一番上から読みたくなるというのが当然でしょう。
 事実このエピソードは全エピソードの中でも現状一番短く、またこの作品のウリである「荒廃世界」「レズ」「ゾンビ」「ビッチ」「改造」「卑猥なワードの連発」「異形が出、それを殺す」等々のエッセンスがグッと詰まっております。作品雰囲気を直感的に知るには最適でしょうし、言うなれば実質のプロローグみたいなものですし、これが合うならこの作品はどこまでも読めると自信を持って言えるエピソードであります。

 しかしながら、第1エピソードには重大な欠点があるのは事実です。読んだ方にはお分かりかもしれません。
 そう、開幕一行目から『性三文字』こと女性器の通称が伏字もぼかした言い方も何も無く登場するということです。
 いきなりこれを読んでしまうと、耐性の無い方にはショックがキツく「亡者世界何……怖……家に帰ってパ……」となることが想像できます。
 作者の性癖を徹底して詰め込んだ作品とはいえ、やはり冒頭で読者の皆様から必要以上に怖がられてしまうのは悲しいものです。



 ここで読者の方からの意見を見てみましょう。レビューで挙がっていたのは第3エピソード【お使いの日】から読むのが良いという意見です。これを読み、私はなるほどと思いました。考えれば、このエピソードには初読者の方にも優しい要素が多いのです。
 このエピソードは、改造ゾンビになったばかりの娘『ミレイ』が主役となっております。不気味な料理を食べ、性に異様にオープンで、ところかまわずレズセックスをし、醜悪な化物を躊躇なく殺し、それに快感を覚える。そんな亡者の世界の常識に戸惑いながらも、ミレイは『お姉ちゃん』であるモモと共に『初めてのお使い』をこなしていくのです。
 ちょうど初読者の皆様がこの物語の世界観に困惑するように、ミレイも亡者の楽園のやり方にいちいちびっくりします。きっと彼女の視点に立って物語を楽しむことができるでしょう。



 品の無い話でも大丈夫な場合は、第1エピソードから。
 嫌悪感を催すほどではないが、ちょっと抵抗のある方は、第3エピソードから。それでこの世界の雰囲気を大体掴んだら、それから徐々に慣らすように第1エピソードや第2エピソードに遡っていく。
 そういうやり方がよろしいと感じられます。初めて読む方、誰かに勧めたい方、是非お試しください。



 それでは、今後も過激なエンターテインメントをご提供いたしますので、楽しみにお待ちください。まだ最新エピソードをご覧でない方は、是非お読みください。皆様からの母乳、お待ちしております!

※母乳とは何ぞや? そう感じた方は、第2エピソード【ご褒美の日】を読むことが推奨されます。

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