香鳴裕人様ご企画の「同題異話SR」、9月分を更新しました。
企画ページ：
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054921194298今回は現代ドラマです。最近、現代ドラマ系を書くことが多くなってきました。ファンタジー書きのつもりだったのですが。
でも、世界設定と物語の展開に目が行きがちなファンタジーに比べ、現代ドラマは人の内面に踏み込んでキャラクターを掘り下げるという点で、書いていて非常に勉強になるなと思います。余計なことに気を取られないからでしょうか。ここでの執筆をきっかけに、いずれの連載でキャラクターに深みが出るといいのですが……。
その一方で、情景描写、人物描写、いろいろ足りないなという問題も出てきたわけですが。行き詰まってつい出してしまいました。いずれ書き直したい……かも。
さて、今回のお話ですが、実はベースは2年ほど前にできていたものでした。ある現代恋愛の公募に応募しようと思って、頓挫して放置していたものを直した作品です。
頓挫してしまった理由は、すなわち「罪」を何にするか。今回のお題の要になる部分ですね。この企画に参加するにあたり、改めて考え直してみたことで、ようやくお披露目することができました。
本作の罪、「菊を手折る」は、作中でも少し触れている「美女と野獣」に絡めてみました。一応、作品のモチーフともなっていますが……判りにくいかもしれないですね。
主人公彩海は、人によって好き嫌いが分かれるかなと思います。自分勝手と受け取られてしまうかも。
ですが、人間少なからず自分勝手なところを持っているものだと思います。それそのものをあまり頭ごなしに否定しなくてもいいのではないか、というのが最近の私の考えです。
人間、なかなか高潔には生きていけません。憧れはしますけれどね。
こういう人間もいる。拙作で理想とかけ離れた自分を少しでも受け止められるようになれれば良いなと思います。