KAC2024完走しました。
お題が出るからと何気なしに参加しましたが、まさか全て書くとは思いませんでした。
まあ、途中から、ここまで書いたんだから、とは思ったのですが。
ここで、KAC用に書いた作品を振り返りたいと思います。
KAC20241:お題「書き出しが『〇〇は三分以内にやらなければいけないことがあった』」
→『美味しいお茶が入るまで』
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https://kakuyomu.jp/works/16818093072892543989)
三分で連想したのが、紅茶を淹れる時間でした。毎日のように紅茶を飲むので。では、お茶が入るまで〝やらなければいけないこと〟ってなんだろう、と考えたときに出てきたのが、お茶請けのお菓子でした。
可愛いお嬢様キーラと有能な使用人のアリエッティが生まれた瞬間です。
KAC20242:お題「住宅の内見」
→『夢いっぱいの青い家』
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https://kakuyomu.jp/works/16818093073128514977)
はじめはホラーを考えました。でも、諸事情により、やめました。現代ドラマは思いつきませんでした。
代わりに、ここで再びキーラお嬢様とアリエッティに登場してもらうことにしました。貴族が家を内見する場合といえば、別荘。お嬢様だったらどういう楽しみ方をするだろう、と考えた結果がこちらになります。
KAC20243:お題「箱」
→『箱、開けて』
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https://kakuyomu.jp/works/16818093073374001555)
こちらはホラー。視える高校生千景を主人公としました。
箱、蓋が閉まっていると、何が入っているか分かりませんよね。それをいきなり「とにかく開けろ」と迫られるのは怖いのではないかなと思いました。びっくり箱ぐらいならいいけれど、もっととんでもないものが入っていたら……。
あの箱の中には、何が入っていたのでしょう?
KAC20244:お題「ささくれ」
→『焦憬』
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https://kakuyomu.jp/works/16818093073529115047)
「しょうけい」と読みます。もちろん造語。
傷のことについて書くよりも「ささくれ立つ」のほうが書きやすかったのです。よく使う表現でもある。
そして、構想中の短編の主人公が、ちょうどささくれ立っているような子だったので、そのまま短編の冒頭を書かせていただきました。
そのうち、続きを書きます。
KAC20245:お題「はなさないで」
→『秘密』
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https://kakuyomu.jp/works/16818093073713917784)
『いつかヘリアンサスに誓って』の後日譚。二人の息子ヘリオスの視点で、グレアムとジュディスの夫婦の様子を書きました。
いつか書きたい、書かなきゃと思っていた番外編がここで書けたのは良かったです。ただ、息子の性格が、ちょっと想定外になりました。子どもは思うように育たない。
KAC20246:お題「トリあえず」
→『鳥会えず。とりあえず、』
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https://kakuyomu.jp/works/16818093073991590636)
『Re:Genesis』の番外編。〝トリ〟と〝あえず〟を分断しなければいけなくて、思いついたのが「鳥会えず」。じゃあ、鳥ってなんだろう、となりまして。出てきたのがペンギンです。『Re:Genesis』にはペンギンロボットがいますからね。
でも、ロボットがいても、本物のペンギン見たいはず、となったのが、本作です。
『Re:Genesis』は4月より、転載に合わせて修正予定。
KAC20247:お題「色」
→『Green Blue eyes』
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https://kakuyomu.jp/works/16818093074162583212)
『銀影のイリス』より。過去に本編で色に関するコメントをいただいておりまして、そこから連想したのが本作です。
モノクロ世界で生きるイリス。彼女の世界に色を齎すのは、同居人のロビン。「Green Blue eyes」は彼の瞳のこと。ついでに彼の飼う猫の目の色。
正確に言うと、「Green Blue」は正しくないのですが……気に入っているので、そのまま使わせていただきました。
KAC20248:お題「めがね」
→『あなたの景色をこの手の中に」
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https://kakuyomu.jp/works/16818093074381710268)
『頭上に回るは観覧車』より。『〜観覧車』での眼鏡の扱いが気に入っていたので、掘り下げました。大して仲良くも悪くもない兄を亡くした少女の心情、彼女が形見に兄の眼鏡を手にするまで。
主人公あとりは、周りから見ても変わり者の子で、でもそれだけに生きづらさを抱えています。果たして、兄の形見は彼女の視点を変えるのか。
以上になります。
書きたかったもの、思いがけず書いたもの、いろいろありますが、楽しい一ヶ月を過ごせました。
私としては多くの読者様にに見ていただけたのも、幸いです。
また、瞬発力も試されて、勉強になったと思います。
……でも、大変だったのも確かなので、しばらくやりたくない。来年も参加するかはさておき、来月から活動はローペースでやっていこうかなと思います。