先日の更新をもちまして、
『のちに砂漠の魔女と呼ばれるじゃじゃ馬の話』
の第1章が完結しました!
ご覧いただいた皆様、ありがとうございます。
魔術の研究を生業とする若き魔術士プランダ・ベッカー。
波乱に満ちた彼女の半生を描く物語です。
第1章「魔術士プランダ」ではプランダ自身、そして彼女を取り巻く環境について取り上げました。
お転婆、がさつ、正直者。
しかし、物事にも人物にも真摯に向き合う姿勢が、彼女の魅力であるように感じています。
忌み嫌っていた魔族との邂逅を果たした彼女は、
はたして何を思ったのでしょうか。
魔族って案外悪くないな?
いち個人に限れば『嫌う』ほどでもないな?
あるいは、「拍子抜け」でしょうか。
さて。
来たる第2章のタイトルは「率いるもの」。
第1章から3年が経った、プランダ(21)の物語です。
竜騎魔術士隊。
竜にまたがり、魔術を扱う者。
新設ながらも多大なる期待を寄せられた部隊で、
プランダは「隊長」を任命されます。
いち研究者が、今や部隊の指揮官。
出世のようでいて、実質左遷。
もやもやとした感情を抱くプランダでしたが、
新たな地で新たな謎に直面します。
「魔術士が竜にまたがる、そんな単純で簡単なこと、
どうして誰も実践してこなかったのかしら」
「どうしてこの時期に、『竜騎魔術士隊』が結成されたの?」
何やらきな臭いものを感じながらも、プランダは己の役目を全うするしかできません。
全ては研究室に戻るため。
己の欲を満たすため。
===第1章 登場人物===
◆プランダ・ベッカー
主人公。魔術の研究者としてシュテイーア王国王宮に所属している。
魔力を固形化させる〈結晶の魔術〉を研究している。
考えることは大事だけどやっぱり手の方が先に出がち。
◆イザーク・フォン・ブラッケンハイム
プランダの幼馴染で家族ぐるみの付き合い。
ブドウとワインが名産の土地を管理する家柄の出。
口論でよくプランダを言い負かしている。
◆ユリウス
竜騎士隊に出入りしている孤児。
生意気な性格で敬語の「け」の字も知らない(プランダ談)。
ただし本人は敬意を払うヒトを見極めているようで……?
◆ロヴィーナ・バーンステン
魔界の大国ビヨルグ大帝国の王妃。
プランダにプレゼントした大型本は、司書にも夫にも無断で持ち出したもの。
◆ブリッツ教官
ネコ族の軍人。竜騎士隊の訓練教官を担当している。
プランダを「お嬢」と呼んでかわいがる。
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『のちに砂漠の魔女と呼ばれるじゃじゃ馬の話』
https://kakuyomu.jp/works/16816927862407977502世界観を共有する作品
『竜の瞳の行く末は』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885122556