播磨光海

死んでしまった主人公、羽野の真面目さ、お人好しさがよく表現された文だと思いました。続きが気になって、一気に読んでしまいました。結末がどうなるかは、ご自身でお確かめください。

夏生と春子の関係が気になり、一気読みしてしまいました。通っていた高校に軽音がなかったので、学生バンドはいいなぁと思います。
ラストがよかったです。

数千年前の星の光の下で紡がれるラブストーリー。満点の星空と、その下で歌う二人の様子が目に浮かぶようでした。

昭和の時代を描くのが上手いと思いました。作詞家・萌絵と歌手・譲の関係性。淡々とした文章の奥に、女性たちの悩みが見えるようでした。ラストにはあっと驚かされました。

編集者、工藤の徹夜続きの心を救ったバンド「サヴァリプス」。読み進めていくうちに、自分もそのバンドの曲が聞きたい！と思うようになりました。実在しないのが残念でなりません。

作者様のロック愛が伝わってきました。ロックに詳しくないので、説明が入っていてありがたかったです。本編も読んでみたくなりました。あと、読むとチェコに行きたくなります。

篠笛の名家の少女と、その弟子になった少年の物語。伝統を背負う苦しみが描かれていてよかったです。何よりラストに感心しました。二人の今後に思いを馳せました。

お互いの名前に共通点があることから始まる物語。ギターと歌のコラボレーション。「きらきら星」がいい味を出していたと思います。そしてオチがよかったです。

「僕」の記憶と老女の記憶が悲しくも食い違う。どこか切なさをたたえたお話でした。

冒頭から音をなくすクラリネット。音を「なくす」という発想が面白かったです。
先が気になる、わくわくするような作品でした。

人は死んだら宝石になる、美しい物語だと思いました。万華鏡のような、静かにきらめくような文章でした。

子供には美味しいところを食べさせたい。そう言って、母も自分の分をくれたり身のついた部分を取り分けてくれたのを思い出しました。
食に関する親の愛情のお話だと思いました。