折角なので、不定期に最近読んでいる本なんかの紹介でもしようかと。
最近読んでいるのは、
ハラルト・シュテュンプケ『鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』です。
シュテュンプケって言いにくい。
この本は、1941年南海のハイアイアイ群島にて、シェムトクヴィストが発見した、鼻で歩く哺乳類「鼻行類」の身体の構造や種類、生活を観察した記録が記されているものです。
「鼻行類」は鼻で歩く種類だけでなく、鼻水を使って獲物を捕らえたり、鼻がナメクジように地を這う構造になっていて移動できたり、と多種多様な種類もあり、本ではそれらの驚くべき生活や構造が図を用いつつ解説されています。
はい。
もちろん(いや一応)全部嘘です(と言っておこう)。
ハイアイアイ群島もシェムトクヴィストも鼻で歩く哺乳類もいません(などと本当に言えるだろうか)。
この本では嘘(?)と現実がごちゃまぜ、練りに練られた設定によって、もしかすると人によっては信じかねない内容に仕上がっています。
さらに、あとがきや解説までも本のノリにしたがって、嘘だか本当だか分からないことが書かれています。
鼻で歩く哺乳類とは突飛な生き物もいたものだという感じですが、本の中の図なんかを見ていると、昔動物図鑑を観て感じたワクワクと同じ感動を抱きます。
と、こんな感じで初回の読書紹介でした。
下手な紹介ですが、本は本当に面白いので、ぜひ。