私は猫様が好きですが猫様からは好かれません。
（キャッチコピー）
詩・童話・その他（ジャンル）
KAC20241不参加 / しかしアンバサダーに捧ぐ / 作者方に捧ぐ / 賞味期限は短い / 読み専（タグ）
やらなければならない（エピソードタイトル）
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カラスには三分以内にやらなければならないことがあった。いや、「三分以内に」ではない。おおよそ「三日以内に」であった。三分と三日とでは1,440倍の違いがある。その違いは純然たる事実であって、キックはパンチの三倍の威力があるなどという風説とは、「倍」の意味も桁も異なるのだ。しかし、カラスには時間がわからぬ。カラスは、鳥の中では賢いと言われることもあれど、やはり鳥頭である。気ままに鳴き、猫と喧嘩して暮らして来た。けれども応募要項に対しては、鳥一倍に敏感であった。
問題は「KAC20241+」タグがあって、「KAC20241」タグがない作品である。それらの作品の内、「◯◯には三分以内にやらなければならないことがあった」という書き出しで始まる作品である。そういう作品がすでにあるのだ。
そういう作品に対して「応募要項ちゃんと読んでんのかい⁉︎」とか、「もう、うっかりさんなんだから」と心のうちでツッコみつつ、応援コメントなりで一言申し上げること。それがカラスのやらなければならないことである。例えば……
「通りすがりでコメント失礼します。◯◯◯◯（作品自体への感想。欠くべからず）。ひとつ僭越ながら申し上げます。御作品、“+” がない方の『KAC20241』タグをお忘れではないでしょうか？ こちらのタグが無いと、KAC2024本体に参加したことにはならないはずです。ご確認頂ければ幸いです。お邪魔しました」
というように。
逆の問題もある。「KAC20241」タグがあって、「KAC20241+」タグがない作品である。それらの作品の内、「バッファロー」しちゃってる作品である。
「KAC20241」のタグがあって「KAC20241+」のタグがない作品は、数も多く、「バッファロー」しちゃってるかどうかを見極めるためにはそれなりに読む必要がある。
こちらの場合にも一言申し上げるべきだろうか。そんな時間が自分にはあるだろうか。カラスは悩んだ。悩んで……気がついた。気がついてしまった。
全ては気のせいで、勝手な思い込みであったのだ。やらなければならないことなど何もなかったのだ。むしろ余計なお世話なのである。悩まずとも気づきなさいという話で、ただ楽しめば良いという話であった。
というわけで、作者皆様におかれましては、応募要項にて第1回お題「三分以内」と自由挑戦お題「バッファロー」との違いをよくご確認の上、タグなどのお忘れ物にご注意下さい。見知った（読み知った）方がお忘れ物をなさった際は、お声掛けするかもしれませんので、よろしくお願いします。
おしまい。
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つい勢いで書いてしまいました。カク方々への尊敬の気持ちを改めることができましたので、反省はしていません。字数ピッタリで書くとかほんとどうなっているのでしょうか。あと、実際には悩んでいませんし、このノートを書くことでコメント爆撃を思いとどまることができました(^ ^)
「KAC20241」および「KAC20241+」参加作品はできるだけ読みたいと思いますし、なんなら、読まねばという使命感すらありますが、その使命感はやっぱり気のせいなので、マラソンではなく散歩気分で楽しませていただきます。