久し振りに〝あきうさ〟を読み返して、細かい箇所を修正していました。
自分の書いた小説にうっかり自分で笑ってしまい、なんか、複雑な心境です……。
――さて、痛む左肩をもみながら〝Where〟の雑談を。
もう大方はここで話してしまったので、ネタが……。というわけで、今回が多分、最終回です。うん、多分。
主にボツ案の話しかありませんが……。
最終話の手前、三十四話のボツ案話を。当初は、何故だかもっとシリアスでしんみりとしたシーンを下書きしていました。
内容としては三十三話の続きで、本編で触れていたように二人で一緒に昼休みを過ごす……というものでした。いつもは図書室で昼食を食べるのが、私の気まぐれで屋上へ行かせ、そこで若干の険悪ムードが漂う……そんな話を漠然と書いていました。原文を、ひとまずワードに保存してあって読み返しながらこれを書いていますが、主人公の心中がまったく安定していません。「……ねえ。伊織はもう、俺のこと嫌いになったの」終いには、主人公の恋人へこんな台詞を言わせる始末。ひどっ。
当然のように、書いている間も「本当にこんな内容でいいのか……」という疑念がつきまとっていて、後になって書いた内容を読み返しあまりにもひどかったのでお蔵入りにしました。なんでこんな大事な局面で二人を喧嘩させなきゃならんのだ……、抱え込んだ頭でそんなことを思いながら、改めて三十四話の制作に取り掛かる羽目になりました。
今となってはもちろん、初めに考えたような暗い内容ではなく現在の三十四話へ落ち着けて、本当によかったと思っています。これはこれで、私の至らない点がちょっと浮き彫りになっているような気もしますが。
その現在の三十四話も、最初に書いたものとはかなり内容を変えました。
ドラフト会議で指名を受けた学生さんがプロの世界へと足を踏み入れていく、その流れをまったくもって知らずに書いたので、後で念のために調べて書き直す事態へと発展しました。
……と、私の脇の甘さは置いといて。
最終話で書いた空港の話の後、おまけとして二人のその後のエピソードを書く予定でした。内容としては、東京で同棲を始める主人公たちの何気ないワンシーンを描いたもの、です。
ここまでは三十四話をあわてて修正する以前に考えていたものであり、『ドラフト会議で選ばれた選手は球団の所有する寮で生活する』という現実を知る前の話です。これを知るまでは、普通に(?)二人を同棲させるつもりでした。あまり広くはない室内で組み立て式のラックとかを仲良く組み立てている彼らの様子を、微笑ましく想像していたのに。色々と悔しかったのですが、まあ……リアリティを追求した結果、泣く泣くお蔵入りに。
一つはボツにしてよかった案、もう一つはちょっぴり残念に思った案でした。
急に野球の描写が目立ったり、学園モノなはずなのに途中からは学園モノらしさが消え失せたりと、反省点があります。
後悔の気持ちからか、番外編を書こうと思い立ちました。
彼ら二人、それぞれの目線で描こうと思っています。空き時間に〝あきうさ〟を読み返し、修正を加え、続きを書き……という感じで生活しているので、出来上がるのはいつになることやら……。二話とも冬の話になりそうなので、雪が降り始める十一月中にはなるべく公開したいです。公開する段階になって、本編に二話を追加すべきか、単体で二話だけ作るべきなのかがよく分からず唸るのでしょうが。
また〝Where〟はいつか続編も書きたいなーと、漠然と思っています。
今はまだ文章が拙くボキャブラリーも未熟で、大人になった彼らの話を書けるほどの自信が持てません。しかも一度も行ったことのない東京での話……。って、それを言ったら私の書く話はほとんど行ったことのない場所が舞台になってますが。(住んでる北海道についてさえ知らないことだらけ。)
今後も執筆を続け、それと共に勉強し、いつかきっと続きを書きます。出来れば、その間に一度だけでいいから東京へ行ってみたい……。下町を覗きたい……。
理想と現実の狭間で揺れながら、とにかく寝ます。