非常に私はこの話を聞いて愕然としましたね。もちろん絶版騒動などデマです。しかし書店にはない。という事はオーフェンもクリスタニアもブギーポップもキノの旅も書店では買えないって事ではないか?「お求めはアマゾンで」ってそれは出版社としてどうなんだろう。そのくらいのベストセラー本でももう取次の倉庫にほとんどない。さすが201億円まで市場額が下落したラノベ市場である。2009年のピーク時から33%減なのだ。平均すると毎年7.1億円減だが2016年だとラノベ市場は284億円、2017年のラノベ市場は283億円なのだからいかにここ6~7年で一気にラノベが見捨てられたか。そしてこういう累計で2000万部も売り上げた名作ですらも斬って捨てる出版社側にこそラノベ衰退の原因があるのではないか。大衆文芸では絶対にしないことをラノベジャンルでは平然と行う。2000万部も売り上げた本が書店で買えないってどういう事だよ。この時点でラノベって低く見られているんだよ。ええ、間違いなくね。僕自身は『ハルヒ』なんて大嫌いだけどだからといって歴史に残る出版物にこういう仕打ちをするのは許されないことだと思う。
そもそも一般庶民はECで本なんて買いたく無いんですよ。こんだけ「個人情報が洩れました」とか聞いたりクレジットカードの不正件数が増えると。
あるいは「『ハルヒ』は電子書籍でどうぞ」というのも文化に対する侮辱だと思うしね。現に電子書籍なんてIE(インターネットエクスプローラー)以外では読めない仕様でこの世でもうこの電子書籍が読めない電子書籍がうなるほどあるとか電子書籍リーダーが終売した上に壊れて読めなくなったとかザラにありますからね。
こういうことすると「涼宮」を「すずみや」って読めない10代が増えますよ。今の子は下手すると「涼宮」を「りょうみや」って読みそうですね。廣田神社(西宮市)にある絵馬に描いてあるキャラの意味すらも分からなくなる。「聖地巡礼で経済効果」とか言ってる奴も所詮目先の金だけなんだなと。
文化を残すってどういうだとでも思ってるんですかね。わずか約20年前の出版文化すらこの国は残せないという事の証左ですよ。
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『涼宮ハルヒ』絶版騒動:2024年6月頃に『涼宮ハルヒの憂鬱』は絶版になったのでは?と一部ネットで騒然となった騒動。なお本当に2024年6月頃に書店で取り扱えなかったことが騒動を大きくした。