• 創作論・評論
  • 歴史・時代・伝奇

2023年の出版市場額が判明

1兆5963億円(前年比-2.1%)
まあ、ほぼ誤差の範囲内で横ばいなのかな?

紙媒体は1兆612億円(前年比-6.0%)ということで「2024年に紙媒体市場は2024年で1兆円割れするよ」ってさんざん警告したんですがやっとこういう数字を出して分かってくれるのかなぁと。

電子出版市場は5351億円(前年比+7.8%)。うち電子コミックが4830億円。つまり90.2%がもう電子書籍のコミックシェア率。電子書籍は440億円で前年-6億円(前年比-1.3%)。電子雑誌は81億円で-7億円(前年比-8.0%)。どっちにしても漫画以外の電子書籍はもう未来がないです。一般電子書籍市場のピークは2021年で確定になりました。

とにかく紙媒体の雑誌が総崩れ。漫画でも紙媒体単行本が-11%で漫画家さんの印税は大丈夫だろうかと心配です。

というか漫画だけで約45%か。もう日本人は児童書と絵本はともかく漫画以外のもんを読んでないよ。これだって教科書などの必需品込みでの市場額だからね。

なお電子書籍シェアは33.5%となった。よって電子書籍は日本史上初めて全出版物の3分1を超えた。別に電子が売れること自体に何も違和感はありません。問題は中身で90%が漫画という部分に人文知の危機を感じておりだから「書店の閉店」が社会問題になってるんですよね。別に漫画だったらネットにアクセスすれば日本全国で手に取れる環境にあるけどそれ以外はもう手に取れない環境にある。地方に行けば行くほど。

ただしラノベ市場額は判明しておりませんので2023年のラノベ市場額が判明したら『若者のライトノベル離れ』にも反映させます。

『若者のライトノベル離れ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330659071865553

※出典:出版科学研究所2024年1月25日PDF発表分

1件のコメント

  • >もしかして小説って、幼児向けの絵本と同じ価値だと思われてるんじゃないですか?

    それはやりすぎ
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する