ジャパリホテルを中心としたお話です。展開はアニメ版をなぞっていますが、色々とアレンジしています。
書いてみてまずネックとなったのは、海上ホテルまでの移動手段でした。
橋を渡すと危機に陥ってもすぐ避難できてしまいますし、そもそも屋上付近に橋があるのもなあと思い、緑色のラッキービーストが運転する船を登場させました。ラッキービーストはフレンズと会話はできませんが意思の疎通はできるので、お願いすればホテルまで連れて行ってくれます。
ホテルの出入口は、本来のものは沈んでいるので、小さな非常口が使われています。
ホテル組は仲良しにしました。文句の言い合いをさせるより楽しかったです。
けものフレンズ２にちなんだ投稿作品の中に、ハブとオオミミギツネが仲良くしているものがあったので、そのように書きました。あと一歩がなかなか踏み出せないハブと、一見何でも知っているようでどこか鈍いオオミミギツネ、そんな２人を見守るブタという組み合わせです。
書き始めた時はペパプライブの打ち合わせシーンから始まっていたので、ホテルの従業員だけでなくマーゲイもいたのですが、他に出番がなかったのでカットしました。
屋上の形状は、イルカ型だとキュルルを縁に立たせるのが難しかったため、平たい形にしました。やすやすと高い木に登れる者ばかりなので問題ないのかもしれませんが、ショックを受けて一人になりたかったとはいえ、わざわざ不安定な足場によじ登るのもどうかと思いました。
カラカルにスポットが当たっていたため、襲撃の際ホテルの内部で何が起こったかはあまり語られていませんが、こんな設定を考えていました。
フレリアンが襲ってきた時、ハブは売店の木刀を振り回してみんなを守りつつ、屋上まで逃げました。内心棒は苦手だったのですが、大切な人を守るために頑張りました。そして今は、ドアの取手に木刀を渡してつっかえ棒にし、全体重をかけて押さえています。