プロットが出来上がった後で、アムールトラとあの子のやりとりをこういう形で書いてみよう、と思い書き上げました。ちっちゃなビースト(ちびースト)とアプリ版アムールトラのツーショット、フウチョウコンビの中二病セリフなど、個人的に気に入っているお話です。
ビーストは過去の自分の幻影と出会い、あの子とのやりとりを体験する中で、なぜ自分は辛い事があっても走り続けたのかを思い出します。そして永遠に幸せな時間が続く幻の世界を抜け出し、現実へと戻ってきます。
この小説はセリフに名前がついているので、通常なら同一人物同士で話をさせる場合、(新)(旧)とか(大)(小)とか、区別がつくように何かで表さなければなりませんが、アムールトラとビーストは名前が異なっているので、その必要はありませんでした。
アムールトラがビーストの質問に答えるシーンは、頭の中で言わせたい事はできているのにうまい表現がなかなか見つからず、何度も書き直しました。
動物からフレンズになった事で、今日(現在)だけでなく明日(未来)も見ながら生きる社会の一員となったアムールトラですが、いつも物事に全力で取り組む姿勢は変わっていません。
一方これを聞いていたあの子はどうだったのかは、番外編で明らかになります。