ビーストがそばにいるとバス型セルリアンが一瞬でぱっかーんされてしまうので、しばらく退場してもらっています。その間のお話です。
漫画版10話を読んだ時は、
キュルルを研究所内に待機させ、サーバル達が戦いへと赴く。
→苦戦しながらもセルリアンを倒す。
→その際、セルリアンが取り込んだバスの輝きに触れた事で、サーバルが記憶を取り戻す。
→研究所に戻ってみると、キュルルが探偵コンビに拐われていなくなっている。
→落ちていたスケッチブックと匂いを頼りに、サーカラが追いかける。
→イエイヌ回へ。
という流れかと思っていましたが、全く当たりませんでした。
漫画版のかばんさんは、気持ちにひとつの区切りがついたようで、研究所から出かけるサーバルをにこやかに送り出しますが、こちらのかばんさんは割り切れておらず、辛い気持ちを表に出さないよう必死に明るく振る舞っています。
それでも感情が昂った時は抑えていた言葉が出てしまいますし、博士と助手の前では弱い姿を見せたりします。
助手は漫画版を基にしています。彼女にはもともと世話好きな一面があり、そんなかばんさんと一緒に暮らしているうちに情が移ってしまったのではないかと考えました。
彼女は賢いので、自分はサーバルにはなれないし、勝つ事もできない事は分かっていますが、それでも研究所に住み続けています。普段はかばんさんの意思を優先しつつ、時には意見を述べてみたり、励ましたりケンカしたりと、なにかと見えない所で苦悩していたんじゃないかと思います。
かばんさんと助手が部屋でお互いの考えを述べるシーンは、何度も書き直しています。賢い2人がキュルルについて何も気づかないわけがない、でもほとんど手掛かりがない中でズバリ正解を言い当てるのはおかしい、という事で、はっきりここがおかしい!ではなくて、うまく言葉にできないが違和感があるという形にして、2人にそれぞれ違う言葉でまとめてもらいました。
また、かばんさんがビーストについて知っている事を全て話さないのは、キュルルを思いやっての事だという説明も入れました。