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消費財で浦島。

 手塚治虫『三つ目がとおる』

 写楽包介&和登さん 和登さんは石川雅之先生がものすごく誉めてゐたが、石川先生の聖なるポドフィリアは、手塚ベースで受洗しさうだけどなぁ。石川先生の描く和登さんはなぁ。

 最終話。浦島太郎 横溝正史『金田一耕助のなんとか』張りに、仮面の女、本家、謎の別家が、彼らの間に傳はる浦島太郎の財宝を巡って争ふ。

 その財宝のありかは、なんかで、三つの家に分割されて傳はる亀の甲羅の裏に 支那の楔形文字といふ謎表記で書かれてゐるため、さしもの写楽さんも手こずる。
 その財宝は、実は!!

 浦島伝承は、龍宮でなくて琉球へ行った浦島がなんかをやって財宝を持ってきてどうのであり、最後の煙は謎(ネタばれ寸前)。

 浦島フォーマット なんかの人(何かのスキルを持つのがデフォ)が諸般の事情で竜宮城へ行く。そこで何かの技術を習得する。そこで、開けずに使へる玉手箱を取得、帰郷すると三日の筈が異常な時間が過ぎてゐる 彼は玉手箱の利用方法をちゃんと守って使ったため、住民から慕はれる
グスタ姉ちゃんの前をアウグスタさん屋敷が駆け抜けていって
 パイアイのつる、ティイイのつる、ちょん。
フォーマットを襲ふ話の中の最弱のヘタレ野郎傳承がなぜ最もメジャーなのかは不明。

 りゅうきゅうと龍宮がどうたら言ふのは、夢枕獏『大江戸恐竜なんとか』でも、しかもあれは、パラサウロロフスとティラノサウルスと言ふ衒ひのないファウナが支那にあると言ふ設定であった。『カウボーイビバップ』に出て来る「亀の玉手箱」も。

 琉球処分以前 謎の天台僧により輪栽式 中耕作業 牛の舎飼ひ マメ科の牛肥しの開発を行ふ農耕があった。そこへ行ったなんぞがそれをアレして持ってくる話でいいや(なげやり)

 支那の表音表記は御大のなんかのアレっぽいけど、説得力がないでは無い筈。

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