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カクヨムコン10の参戦について

 ついにカクヨムコンが始まりましたね。

 今回は、既にアップしている長編『ちいさなちいさな黙示録』を出します。
 (https://kakuyomu.jp/works/16818093085603139521

 作品内容を説明しておきますと、コンセプトは『人類が敗北した状況からスタートするホラー』となります。
 
 いわゆる『モンスターパニックもの』が巷には数多くありますが、どうにかそれらは人間の叡智や努力で退けることができ、最終的には平和を勝ち取れるものとなっています。
 ですが、この作品で出現する怪異は、「どう考えても人類の手には負えない」だけの力を持つものとなっています。


 ある日、高校一年生の主人公の瑞原直斗の前に現れた一羽のカラス。そのカラスが軽く念じただけで、どんな人間の意識も簡単に操ることが出来てしまう。

 耳を塞げば回避できるとか、ある程度の距離があれば喰らわずに済むなど、あらゆる方法での防御が不可能。所在地を把握できていないようなテレビの中のアナウンサーにまで力を行使することができ、一度標的にされればどこに逃げても隠れても絶体絶命という状況に陥ります。

 そしてある日、カラスは直斗に告げる。『アナタはニンゲンのダイヒョウにえらばれました』と。

 自分たちの持つ力の強力さを理解し、『人間を管理』すると宣言するカラス。しかし、カラスたちには人間たちの事情も考え方もよくわからないため、人間である直斗たちに『協力』を要請し、どうすればうまく人間を管理できるか方法を考えろと命じる。

 強力な力を持った動物たちは無数にいるため、一匹や二匹を倒しても解決にはならない。そして敵対行動を取ればただちに力を使って『粛清』を受けることがわかる。

 動物たちの圧倒的な力の前に、人類には勝ち目がないのは明白。だから降伏するしかない状況が出来上がっています。
 でも、世の中の多くの人間はそんな事実にはまったく気づいておらず、『人間の代表』に選ばれた直斗たちだけがその事実を知り、『モデルケース』となった小さな町に連れて行かれ、ひそかに準備を行わされることになります。


 本作は、そうした絶望的な状況の中で『動物たちが持つ力の正体は何か』、『動物たちが人間を管理しようとする真の目的は何か』、といった謎を追いかけていくミステリータッチな仕上がりとなっています。

 そして重要なポイント。あまりにも絶望的なシチュエーションが描かれる本作ですが、ラストは『ハッピーエンド』になることを言明いたします。
 
 いくつもの絶望感や悲しみを乗り越え、最終的に直斗は必死の努力や想いをの果てに、『世界を救う』ことに成功します。
 一体どうやって、この絶体絶命の状況から最後に勝利を掴み取るか。それが本作の見所の一つとなっています。

 途中で鬱展開などもある作品ですが、救いは必ず訪れるので、安心お読みいただけると思います。通常のホラーとは異なる、かなりのオリジナリティの出せた作品だと自負しています。
 ぜひとも、手に取っていただけるとありがたいです。お時間のある時に。とりあえず第一章だけでもお読み頂ければ幸いです。


 今回のカクコンはこの作品ともう一つ、現在取りかかっている長編を出す予定でいます。あとは短編を数点。

 現在の作品が終わったら、どんどん色々な方の作品も読みに行かせて頂こうと思っています。もちろん今からも少しずつ時間を見つけ、お世話になっている皆様を少しでも応援できればと考えております。

 よろしくお願いいたします。

4件のコメント

  • 応援してます!
  • 七月七日さん、ありがとうございます。
    あとはもう一作。出来れば12月の中旬まてには完成させたいと思います。
  • 人類が敗北した状況からスタートするホラー!
    これはドキドキする世界ですね^^
    拝読させて頂きます♪
  • 七倉イルカさん、ありがとうございます。

    設定褒めていただけて嬉しいです。主人公たち以外は「絶対的な敗北」に気付いていないという。だから上手く立ち回らないと本気で人類が滅ぶっていう、緊張感を出した作品です。

    よろしくお願いいたします。
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