私も含めて、異世界ファンタジーのWeb小説を書いている人はたくさんいます。
そんな競争激しいジャンルを扱う以上、埋もれないためにどこかにオリジナリティを用意したい。
そこで、「魔法だから」でなんでも説明できてしまうファンタジー世界に科学描写を追加して、リアリティを出してみた。
そんな作品のための本棚企画を考えてみました。
科学描写のある異世界ファンタジーの本棚
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330655238184430この近況ノートは作品の宣伝の場所としても提供しておりますので、できましたらどのような科学描写を含めてみたかの宣伝にお使いください。コメントいただけると幸いです。
と、いいましても、いきなり書けと言われても難しいでしょうから、一例として私の作品の科学描写を少し書いておきます。
私の処女作「先祖返りの町作り」では、何もない寒村からはじめて二百年以上の時をかけて近代都市を作り上げるお話になっています。
その時のギミックとして、科学描写を取り入れてみました。
ただ、あまり専門的だったり、小難しい内容は敬遠されがちになるのではないかと危惧いたしまして、原則として以下の内容を意識して執筆しています。
・いろいろな分野の原理を説明する
・内容は基本的に、高校範囲の理系の学生であれば習う範囲に収める
・学校で習っていた物理や化学の内容は、こういう目的で使用されているという具体例をだす
原理の説明は、普段何気なく使っている道具の数々にも、様々な原理が使われているという紹介にしたかったために入れてみました。
例えば、鋼鉄製の船が水に浮くのはアルキメデスの原理をうまく利用した結果だとか、油圧システムで力が増幅されるのは、パスカルの原理の応用例だとか。
こうした日常の中に含まれている過去の偉人の大発見に興味を持っていただきたかったため、筆を執ってみました。
高校範囲に収めるという部分は、さすがに大学で習うような内容は高度すぎて難しいと判断したためです。
もちろん、私自身がよく分かっていないという最大の理由も存在します(笑)。
ただ、最後の方で電子計算機を作るお話があるのですが、私の専門であるソフトウェア工学のお話をどこかに入れたかったため、多少無理して入れてみました。
ここだけは大学範囲の内容が含まれていますが、どうか見逃してください。
三番目の部分ですが、できれば若い方に物理、化学、数学に興味を持っていただきたかったからです。
私のお話の中ではハーバー・ボッシュ法やオストワルト法といった、高校で習う内容が含まれています。
しかし、学校の中でただ勉強するだけでは苦痛にしかならないのも事実です。
そこで、こういう目的があって開発されていて、実際にはこう使われているのですよという実例をだすことにより、もっと学校の勉強に興味を持っていただければと考えました。
これらの試みが成功しているかどうかは、私には判断できませんが、一読いただけると熊八は泣いて喜びます。
以上、よろしくお願いいたします。