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自主企画「オリジナル要素のある異世界ファンタジーの本棚」を始めました

私はいわゆるテンプレ展開のお話も好きなのですが、それだけではちょっとつまらないなと思っていました。
実際、売れている作品のほとんどは、どこかに一か所はオリジナル要素が含まれていると考えています。
そこで、そんな作品のための本棚企画を始めてみました。

https://kakuyomu.jp/user_events/16817330649305767603

この近況ノートは作品のアピールの場として提供しておりますので、できましたらご自身の作品のアピールポイントをコメント欄に記入いただけると幸いです。

と、いいましても、いきなり書けと言われても難しいでしょうから、一例として私の作品のアピールポイントを少し書いてみます。

私の作品「先祖返りの町作り」と「SOLID STATE ANGEL」では、作中の世界を共有しています。まあ、時代が5千年違うのですが。
で、私が世界の設定を作る際に一番気を付けたのは、ゲーム世界っぽくなる要素をできるだけ排除することでした。

具体的には、以下のようになります。

・ステータスのような、能力を数値化はしない
・魔法は技術であって、イメージでは起動しない
・回復魔法のような、工程が複雑怪奇になるような魔法は存在しない
・上記と同じ理由で、魔法のポーションもない
・ゴブリンのようなおなじみの魔物は登場させない
・ドワーフや獣人のようなおなじみの種族も登場させない

特に回復魔法が存在しない点は注意しました。
これを認めてしまうと、どんな動作原理で動いているのかもわからないようなものが、漠然としたイメージだけで魔法として成立してしまうためです。

また、こういった作品ではゴブリンとかがよく出てきますが、実はケルト神話において、ゴブリンはささいないたずらをする代わりに家の人を守ってくれる、善良な妖精さんだったのです。
それがキリスト教の伝来とともに異教の妖精となり、邪悪な存在としてとらえられるようになったのです。

また、エルフなどの種族の現在のイメージは、有名な指輪物語のイメージが最初です。
本来は北欧神話にでてくる妖精だったのです。

このように、どちらも太古の昔から伝わっているものではないため、安易に登場させませんでした。
ただ、エルフのイメージはアルク族として登場していますが、少しずつ差異を出すように工夫してみました。

以上、長くなりましたが、ご参考いただけたら幸いです。

15件のコメント

  •  よろしくお願いします。
     以下の作品で、企画に参加させていただきました。

    「ウイルスって何ですか?」――ウイルス研究者の異世界冒険記――
    https://kakuyomu.jp/works/1177354054889084138

     ステータス数値化がなかったり、チート無双ハーレムでなかったりという非テンプレ要素もありますが、それらはこの作品だけでなく、非テンプレを謳う他の作品でも出てくる要素でしょうね(例えば熊八様の作品の例でも『ステータスのような、能力を数値化はしない』と挙げられていたように)。
     この作品独自のオリジナル要素としては、ウイルスの専門性が魔法の設定や物語と関わってくること。これはなかなか他の作品には出てこない要素だろう、と思っています。
  • はじめまして。企画立ち上げありがとうございます。

    「銀貨二十枚分、愛してください。〜」で参加しております。
    本作、いわゆる「魔法(作中では万象術と呼ばれます)」の設定が特殊でして、「天地万物を構成する力を吸収し、別の力に変換するもの」とされています。
    水を変換して火にしたり、雷撃にしたり……といった使い方になります。
    これらは通常、複雑な術式や触媒を要しますが、ある時これらを身一つで使いこなす人間たちが現れた……というのが本作の舞台設定です。

    主人公は「鍛えれば強力になりうる素質を持つが、自尊心が極めて低く、すぐ落ち込んだり自信をなくしたりする」元奴隷の少女です。
    彼女が少しずつ自尊感情を育んでいく過程が本作の中心となっております(ので、最強キャラ無双的な展開には最後までなりません。流行のテンプレートからは外れた展開であろうと思います)。

    視点が無学な少女の一人称なので、世界観の開示過程にも気を配っています(国家間の関係が結構こみいっているのですが、匂わせはしつつも具体的な説明を4章まで出していない、など)

    よろしくお願いいたします。
  • たくさんのご参加ありがとうございます。

    烏川 ハルさん。
    私の知っている範囲では、ウィルスは最小の生物として考えるか、増殖する物質として考えるかで、今でも学者の間で意見が割れていたと記憶しています。
    そんな不思議なウィルスが魔法と関係する世界って、とても面白そうに感じます。
    私も専門の情報工学のネタを拙作に入れたのですが、どうしても専門用語が飛び交う難解な文章になりがちだったので、平易な文章に何度も書き直す苦労をしました。
    同様の苦労をなさっているのではないか、と愚考しております。

    呉 はるかさん。
    私も神話や伝説が大好きで、ギリシャ・ローマ神話を始めとしてケルト神話や北欧神話、インド神話や日本神話などいろいろと読み漁っていました。
    そんな神様の世界が物語にかかわっているようですので、とても親しみを覚えました。
    まだ始まったばかりということですので、完結を目指して頑張ってください。

    五色ひいらぎさん。
    なるほど。魔法であっても無から有を作れず、何らかを変換することで成り立つ万象術ですか。とても興味をそそられます。
    私も無双系やハーレムものはあまり好きではないので、それらの要素も除外した作品にはとても心惹かれます。
    とても練り込まれたプロットをお持ちのようですので、いつか時間がとれたら読み込んで参考にさせていただきたいと思っております。
  • 自主企画に『中央地域』と『異界大陸国【レザリムス】〔SEED〕』の二作品参加しました。

    オリジナル要素が強すぎて、ちょっと設定が複雑なので最初に〔SEED〕の、Q&Aをお読みすることをおすすめします。

    地球にもさまざまな地域があって、地域ごとの文化や物語があるように、レザリムスも多種多様な地域世界が広がっています。
  • 楠本恵二さん。
    ご参加ありがとうございます。
    時間がなくて全部は読み切れなかったのですが、ざっと目を通してみた感じでは、いろいろと想像を膨らませた設定がてんこ盛りに感じました。
    素朴な疑問を「魔法だから」などで流すのではなく、きちんと理由を考える姿勢に感銘を受けました。
  • はじめまして、「ユグドラ戦記」で企画に参加させていただきました。

    私はこの作品を書くにあたって
    「魔法の原理」
    「魔物などの発生要因」
    「敵の行動理念」
    「この世界の歴史」
    など、いわゆる世界観設定に強くこだわりました。プロットを書きあげるだけで2週間使ったほどです。
    ファンタジーの都合の良くない側面を書くためにも徹底的に練りました。

    本編は語り部となる主人公の目線で書いており、番外編や、今後更新する別視点でも、あくまで語り部のキャラとして世界を見て行く作品になっております。

    設定などにオリジナル要素もありますが、それが強くなるのは恐らく8話からでしょうか。
    この世界の、そしてこの作品の色を肌で感じていただければ幸いです。

  • 迷迭香さん。
    ご参加ありがとうございます。

    なるほど。私も常々感じていた、ファンタジー作品にありがちな矛盾点をできるだけ減らすような設定を、私よりも徹底して作り込まれたのですね。
    素晴らしいです。

    私の場合、設定を作り込むのは楽しかったのですが、それを作中で表現するのにとても苦労しました。
    どうしても説明くさい文章になってしまい、何度も書き直した覚えがあります。

    迷迭香さんがどのようにしてこの問題をクリアされているのか、とても興味をそそられます。
  •  初めまして。
     企画に参加させていただきました。
     参加させていただいたのは「騎獣転生」という作品です。

     下記にオリジナル要素を記載します。

     ①人外転生かつ人間にはならないこと
     ②主人公が生き物や魔物の命を自ら奪うということはないこと
     ③言葉は理解できる。同族との会話も可能。しかし人間へ言葉を伝えることはできないこと(鳴き声や反応などで大まかな意思疎通は可能)
     ④騎獣ということで乗り物としての立ち位置であり、基本的には人を運ぶような話であること

     以上です。よろしくお願いします。
  • 赤月 朔夜さん。
    ご参加ありがとうございます。

    なるほど。人外転生ものの多くは途中で人型になってしまいますが、あえてその要素を除外したお話ですか。
    しかも、安易に人間と会話が通じるのではなくて、あくまでもある程度の意思疎通だけと。

    ファンタジーならではのお話でありながら、リアリティも追及されているようで、とても面白そうに感じました。
  • はじめまして、企画に参加させていただきました。
    「この異世界で君とはじめから。」という作品で参加いたしました

    オリジナル要素としまして
    1、文化のある異世界ではなく文化がなにもない異世界として書いています。
    今までの異世界ものは剣や盾があったり、中世の街並みで主人公が謳歌する方が多いですがむしろ何もないところに主人公を落としてみました
    2、神話のぶち込み
    どれかの神話を選んでフレーバーにするのではなく、入れられるかぎりの神話をぶち込みます、出会ってはいけない人も出会ってしまえる世界にしています、神話や聖書を軸にどの道を進むかで文明も違ってくるかと思います
    3、現実的な地形ではない
    例として、ドラゴンなどを無毛な地に置くのはあまりにも雑だと思ったからです、ドラゴンを動物だったとして見た場合、童話に出てくる土地が果たして適しているかという点です、火を吐くならそれだけのカロリーを補える食べ物が存在していた方が面白いですし、その食べ物のレア度でも個体差や量が変わってくると思ったので、地形ごと地球ではなくしてしまい、植物や気候もいじっています。
    神話や聖書に出てくるものは自生しているという点までがポイントです
    4、登場人物ごとの視点
    まだ未投稿ではありますが、村上春樹の1p84を参考に主人公とは違った視点や時間軸を話ごと断ち切った形で流していく予定です、主人公の気持ちを登場人物だけでなく読者にも伏せるような状態です

    まだまだ書き出しの話で、沢山話したいことが増えて長文になってしまい申し訳ないです、このような素敵な企画をありがとうございます。
  • ᗦ↞︎◃︎さん。
    ご参加ありがとうございます。

    なるほど。文化も何もない世界でドラゴンが生きているとしたらどのような生態系が必要か? まで考えて世界を作り込まれているのですね。

    私の拙作「先祖返りの町づくり」では、異世界のリアリティの風味付けに科学技術を取り入れて説得力を増量してみています。

    ᗦ↞︎◃︎さんの独自の切り口はとても新鮮で面白そうに感じました。
  • はじめまして、リエカと申します。
    企画に参加いたします。

    タイトル:在るべきところへ
    URL:https://kakuyomu.jp/works/16817139557322708055

    オリジナル要素は以下の通りです。
     ・神、神話の設定
     ・魔法のありかた

    下記はこだわりです。
     ・冒険しない(作中はただの移動)
     ・転生、闇要素、暴力表現、闇要素がない
     ・成長物語ではない
     ・ラスボスはいない
     ・主人公の出会いと、その相手に対して心を開くまでの過程
     ・終盤は切ない

    もうひとつ、下記はお話を書いている上でのこだわりです。
     ・世界観の説明は最小限に
     ・カタカナはキャラ名のみ
     ・キャラ名はなるべく短く(長いと覚えられない‥)
     ・簡潔で装飾しすぎない文章
     ・主語、目的語を省略せず、誰が何をしているかわかりやすい文章

    以上です。
    まだ連載途中ですがよろしくお願いいたします!
  • リエ馨さん。
    ご参加ありがとうございます。

    なるほど、世の中にあふれるいわゆる「なろう系」に対するアンチテーゼとしての作品なのではないのか? と、感じました。

    ただ、私といたしましては、文章のこだわりのほうに深い共感を得ました。
    と、いいますのも、私も拙作「先祖返りの町作り」では、同じように考えて筆を執っていたためです。

    私の作品はいわゆる「Web小説」になると考えていましたので、スマホで読む方も多いだろうと考えました。
    そのため、できるだけ短い文章で簡潔に、なおかつ、お話の展開もできるだけテンポよくすることで、小さい画面で少しの開いた時間にも読みやすいようにと工夫させていただきました。

    私と同じような考えで書かれているようですので、とても興味をそそられます。いつかまとまった時間がとれましたら、勉強のために読ませていただきたいと考えております。
  • 始めまして。

    私の作品ですが、
    ・チートのようなものはあるものの強くならない。ゴブリン一匹倒すのに死にそうになる
    ・モンスターを倒してもお金や魔石が出ない。
    ・冒険者ギルドのようなものがない。
    というかなりハードモードな世界への転生の話です。
    よろしくお願いします。

    妹ダン〜転生チートで妹にレベル譲渡してダンジョンを攻略します!
    https://kakuyomu.jp/works/16817139559030247252
  • やまもりやもりさん。
    ご参加ありがとうございます。

    なるほど。
    私も常々疑問に思っていたのですが、たとえチート能力を得たとしても、今まで平和な日本に住んでいた人間が、いきなり血しぶき舞う世界でまともに戦えるはずがありません。

    また、冒険者ギルドのような先進的な組織運営ができるのであれば、社会構造がもっと成熟しているはずだと考えていました。
    例を挙げるなら、遠距離でランクを共有できるような技術一つとってみても、少し応用するだけでもっと便利な社会ができるはずです。

    私と同じような疑問を感じて筆をとられたみたいで、とても共感を得ました。
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