*⁂* 登の死⁉ *⁂*
10年前のあの夜……
慶子と登が清流の綺麗な河原で、抱き合っているところを見てしまった司は{やっぱり登と慶子は、まだ付き合っていたんだ、違うと言っていたくせに!!!}司は愛する慶子と登の抱き合う姿を見て、頭の中が真っ白になり、茫然自失で2日間の記憶が飛んでいるのです。
翌日は午前中は、青梅駅から直ぐの赤塚不二夫会館と、昭和レトロ商品博物館、更には昭和幻燈館を巡り、お昼は近くのレストランで皆とランチをして、IQ84の舞台となった二俣尾周辺をぶらぶらして帰路に向かっていたのです。
そして事故現場の二俣尾駅の陸橋を皆で渡り終えようとした時に、
後から合流しようと、登と瑠璃と慶子が駆け足で上ったところで、登だけが転げ落ちてしまったのです。
でも確か、誰かの手が登を⁉あれは確か?
傷心の慶子はショックの余り、通夜には何とか参列出来たのですが、心労が重なりとても登の葬式には出られる状態では無かったのです。
一体何があったのか!
精神的なダメ-ジが余りにも大きかった慶子は、今の環境のままではいろんな事を思い出してしまう為に、両親の計らいで環境を変えて斉藤家のハワイの別荘で半年間静養したのです。
東京の有名国立大学医学部は、かなりの難関で合格出来なかったのですが、私立大学医学部はいくつか合格していたのです。
ですが???登の事を思い出してしまう為……
あえて九州の国立K大学医学部に入学したのです。
又他の事情もあるので……
そして九州での6年間を過ごした後、東京に帰り大学病院で研修期間を経て、病院の後を継いでいるのです。
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