• 異世界ファンタジー

転校生N 11話

                  
 ***** 義母の弟アリバイ *****


弟正は、義母綾香と最近喧嘩はしましたが、悔しさの余り一念発起して見事に中小企業に正社員として働く事が出来たのです。

何故⁉弟の正は仕事も長続きしない、ぐうたらになってしまったかと申しますと?

実は綾香が関係しているのです。

幼少の頃の姉弟は本当に仲が良かったのです。

何処に行くにも一緒で、まるで一卵性双生児のようだったのです。

ですが⁉正が、小学校に入学した頃から、少しずつ歪みが生まれ出したのです。

姉の綾香も成績は良い方でしたが⁉……………

弟は小学1年生からクラスでは、ずっとトップだったのです。

ですから通知表もAばかり……それに反して綾香はAとB半々という所だったのです。

おまけに弟の正は、生活態度も3重丸ばかり❕

それに引き換え綾香は、どんなに頑張っても二重丸・三重丸が均等にある程度なのです。

父親も最難関東京大学を卒業しているエリ-ト中のエリ-ト……………


その為、弟にばかり期待し溺愛して、綾香のことなど目もくれず?

綾香は、成績では正に勝てなくてもスポ-ツや図画工作などを必死に頑張り運動会では、駆けっこはいつも1番……
又絵画コンクールも、県大会の金賞をよく受賞していたのです。
それもこれもパパに振り向いてほしいばかりに!

それなのに、父の目には綾香など映らない?のです。

どうして???こんなに頑張っているのに❕


又弟の正は母親譲りの美形、ご近所さんも「本当に可愛いお坊ちゃまですね~!」

ですからプライドの高い父親は正の事が自慢で鼻高々――――!


綾香は今でこそ絶世の美女ですが⁉子供の頃は、父親似で目は一重に歯は八重歯が牙のように繰り出して、お世辞にも可愛い娘とは言えなかったのです。

その為すっかり、ひねくれものになってしまったのです。


何とか綺麗になりたかった綾香は、大学に入学する前に八重歯を抜き取り差し歯にして、二十瞼の埋没法の整形手術を施していたのです。


それから何故⁉あんなに優秀だった正が、こんなテイタラクになったかと申しますと⁉

実は綾香のしわざなのです。


2つ違いの弟が、高校2年生の時の事です。
好きで好きで死ぬ程好きな娘がいたのですが?
なかなか振り向いてもらえず……
苦労してやっとの事付き合って貰えたのです。
あんなに幸せそうな正を、生まれて此の方見たことがなかったのですが?


綾香の心に悪魔の囁きが⁉

何故⁉
正だけが全てを手にしなければならないの?

それに反して私は何?顔だってこんなだし……………
成績だって正の方が上!
親の感心も正に…………
悔しい!!!
一体私は何???

そこで「正には、他に好きな娘が出来たから別れてやってお願い!!……もう貴方と付き合いたく無いって言ってたから❕……」

それと申しますのも!丁度その頃、正は父親と同じ大学を目指すべく必死に頑張って彼女とデ-ト出来る状態ではなかったのです。

それをいい事に、{2人を引き裂いてやれ!}と強行に及んだのです。

何故⁉そんな酷いことをしたかと言いますと?

正は県最難関の高校生、おまけに東京大学合格も射程圏内のイケメン……………
彼女だってハイクラスの同じ高校の美少女――――!

自分はときたら?冴えない2流高校卒業したばかりの……………
大学だけはお陰様ではまあまあですが⁉有名私立大学入学を控えた身!

世間的には、立派な大学ですが⁉正とは比べ物にならない……

おまけに相変らず家族の中心は正!

大学入学まで時間も有るし?

今までの恨みつらみが一気に噴き出したのです。

そして正は、死ぬほど好きだった娘との別れで、一気にヤル気を無くして、あの頃は、あまりの落胆ぶりに、痛々しくて見ていられない程だったのです。

そして腑抜のようになり、一気にヤル気を無くして、引きこもりになってしまったのです。

色々有り引きこもりになりましたが⁉

1級建築士の資格を取得していたので、設計事務所の仕事に就くことが出来たのです。

その為、姉の言葉で奮起出来た為に、感謝しているくらいなのです。

7月27日は朝から仕事で28日弟は前日の夜遅くまで友達と飲み歩き、家で昼頃まで同僚の皆と爆睡、アリバイがあるのです。*

「そうか?弟の正には27日と28日は確実なアリバイがあるか~?まぁもっと詳しく調べる必要はあるが?」

「又人妻と~ウフフ 出歩いていたんじゃないっスか~全く人妻にばっかり手を出して!!!いいなぁ~」

「馬鹿言うんじゃないさっさと良い女見つけて結婚しろ!」

「テへへ」


**義母に付きまとったストーカー男のアリバイ**

未だに、義母に未練が有り付きまとっていたのですが、ちょうど7月23日から7月26日まで九州に出張中で、7月27日・28日は、おばあちゃんのお見舞いに金沢に両親と一緒に出掛けていたとの事* 

「もっと細かく調べないと?」
「本当っスよね~テへへ」
「バ~カ」


**真由のアリバイ** 

真由は私立の雄K大学受験に向けて猛勉強・・・

チョット前の事になりますが、原宿を友達と歩いていると、芸能事
務所からスカウトされ・・・

夏休み期間中なので、7月27日は、家で猛勉強!それは弟のツヨシも一緒だったので?まぁ身内の証言は立証されませんが⁉

28日ちょうどその日は、雑誌のモデル撮影で事務所に缶詰状態・・・

その時新進気鋭の俳優 森田豪と一緒に撮影、ウキウキして天にも昇る思いだったのです。

家に帰っても夢見心地で、勉強も手に付かず一人ニタニタ薄笑い、
弟が・・・
「気持ちワリ~ニタニタ気持ち悪いんだヨ-バ~カ 」

「なんだと~デブ デブ デブ ブタ❕」

「お姉ちゃんのブ~ス ブス ブス べ~ダ」弟が舌を、ペロンと出してお姉ちゃんをからかいます。

お姉ちゃんの真由も「ブスバカバカ」

言いたか放題、弟の剛が、母に告げ口を?

「お姉ちゃんが酷いことを~😢」

「真由はお姉ちゃんでしょう。❕」

「違う~ツヨシが~」いつものようにママが

「いい加減にしなさい。」お決まりの一言で幕引きです。

「そうか~きちっとしたお嬢さんのようだし⁉多分違うと思うけど、それから車の操作なんか出来ないだろう」

「綺麗なお嬢さん❣僕告白しようかな~💛」

「まだ17才……ダメだ❕淫行って事だって⁉」

「でも~」

「相手にされないって!!!10歳も年上のオジサンで警察もコネ入職!昇給試験にも落ちっぱなし!仕事は出来ない!止めときな❕」

「チョット酷すぎですよ~何もそこまで言わなくても……まあ俺も歳の差が有り過ぎだとは思うけど?」


*瑠璃のアリバイ*

瑠璃も夏休み期間で、7月27朝から7月28日夜遅くまで、出掛けていたのです。
実は、瑠璃は自分のルーツが、知りたいと兼ねがね思っていたのです。

それはどういう事かと申しますと、何故母は、愛人に甘んじなくてはならなかったのか⁉

{他の母親達と何が違うの?}

お友達の母親よりも、遥かに美しい母が何故?

そこで母が父と出会ったクラブとはどんな所なのか、経験してみたくなったのです。

夏休み中に週2回ペースで、勤め出したのです。

クラブにやって来る、地位 名誉 お金 全てを手にしたハイクラスの紳士という鎧を被り 雄しての 、獣としての欲望の対象に選ばれし、美貌の華々を物色する為に、夜な夜なやってくる男達……

瑠璃は、夜の男の欲望のオモチャになって、娘に無関心な父の娘に対する愛情を、試してみたいと同時に、汚い父を思い知らせてやりたい、苦しめてやりたいと強く思うのです。


「この瑠璃ちゃんの家も、いろいろ入り込んでるな~」

「お母さんがまた美人で♥💛♡僕タイプです~。」

「バ~カ何人好きになれば気が済む!お前のような縁故で……」

「マッタ~!それ以上言わないで下さい。もういい加減にして下さい。口お開ければ “”縁故“だの”バ~カ“”だのもう😣!!」

「嗚呼…ゴメン!ゴメン!!」


*慶子のアリバイ*

実は慶子は、表面上は一点の曇りも無い完璧な娘なのですが、自慢の完璧な娘を演じる事に辟易しているのです。

親の心の内なんて、(医者である私達の子供は、当然皆様の御子様達より優秀であって当たり前!)

「バカな事を、私がどれだけ苦労していると思っているの、両親の体裁を保つ為に!」
口を開ければ「勉強は!勉強は‼」

そのストレスから、陰でクラスメイトを虐めているのです。


7月27日も、手下2人を従え河原に……

オシャレに余念がない女子3人組は、この偏差値最高峰の学園に到底相応しくない化粧を施して、髪の毛は巻き髪にして、茶色に染めた女子達を河原に連れ込んで

「どういうつもり、高校生は化粧はダメ、それに茶色の髪、おまけに巻き髪にして学校に登校するなんて???学校は勉強する所―――!色気付いて勉強も上の空、だからお前らはバカなんだよ❕やっつけちまいな!!」

「よ~し」

バンバン⚔ ボコボコⅹⅹⅹ ドスン💣ドスンΨドスン
§💣Ψ
「ついでに髪の毛も切っちゃいな❕誰かに告げ口したらただじゃ済まないからな!!!」

その後近所に住む従兄弟と猛勉強‼


「又この慶子という娘もとんでもない娘だな~27日はアリバイがあるが?空白の時間が有るらしい?しっかり調べんとな~!」

「本当ですね調べないと?僕の嫌いなタイプだわ~」

「大丈夫だから……あっちが相手にしないから、そんな縁」

「チョットマッタ❕又縁故にバ~カ?」

「違うよ!もう直ぐ縁日だな~と?」
「絶対違う!!」

ワハハハ  ワハハ  2人は冗談交じりふざけてにあっちこっち飛び回っています。 

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