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『君は僕と会う時、いつも赤いスカートを履いていた』あとがき

君は僕と会う時、いつも赤いスカートを履いていた 読んでいただきありがとうございます。
『好きになったら全部関係ないじゃん』三作目です。

今回は今までとは少し思考を変えてみたので、いつもと色が違います。男の子主人公ですしね。
顔や容姿不明の北小路くんは、普通に見えてかなり珍しい性格をしていると、思います。
『誰の物にもならない』アヤメさんを愛するって普通に考えたらちょっと珍しいですよね。
というか、沢山の人がいるカフェで大々的に告白するとか、どんな度胸を持っているんでしょう、彼。
自分自身では大して特質した点はないと思っている所も、怖いですね。

そして、ヒロインであるアヤメさん。
彼女も彼女で桜部の作品に登場するキャラクターの中では珍しい感じでした。
大学生だと言うのに、とても大人びていて優美で、表現するのがとても楽しかったです。
そして何より、彼女の考え方がとても素敵だなと思いました。
『人の記憶に自分という存在を刻みつけたい』なんて、普通では考えないと思います。
実際に赤いスカートを履いている女性をあまり見た事が無いので、いつか出会ってみたいものです。

今回の話は一方通行の愛を描きましたが、どうだったでしょう。
決して成就する事も、自分が選ばれる事が無いと分かっていながら、それでもアヤメさんを愛し続ける北小路くん。
きっと桜部はそんな事出来ないと思います。
そう考えてみると、やっぱり北小路くんは凄いですね。

いつか二人の未来を覗ける時が来るのでしょうか。
もし、覗けるのなら、北小路くんはその時もアヤメさんを愛しているのか気になりますね。
という訳で、いつかまた、二人に会えますように。

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