こんにちは、桜部です。
この度、『僕らの願いは月に咲く』の第三章が幕引きを迎えました。
今回は第三章までの振り返りをしたいなと思います。
第一章が完結し、第二章、第三章の完結までおよそ一年。
一年でまだ、二つの章しか進んでいない事に、自分自身で驚いています。
そうか、まだここまでしか書いてないのか…と、桜部自身色々と思うところはあります。
とはいえ、文字数で見てみると、二十万文字。話数で見てみると、六十話。
——な、長い!
と、思わず口に出てしまいそうになりました。
第三章は、鈴蘭にスポットライトを当てたお話でしたね。
実はこの話、約二年前から構想していたんです。
桜部の作品の中でも、群を抜いて構想に時間をかけているのが、このねがつき。
初期の設定からは随分と離れましたが、今はこの形で納得してます。
第三章で新しく登場した、『精霊界の森の番人 エデン』は、ずっと前から登場する事が決まってました。
ここにも訳があります。
一つは、鈴蘭の能力を大幅にアップさせること。
二章までの鈴蘭は、オッドアイの力があるとはいえ、戦闘となれば力になりません。
これから様々な場面で戦う事になるので、このままだと鈴蘭の力は弱まってしまいます。
そこでエデンの登場です。エデンと契約した事により、鈴蘭は戦う為の力を得ました。
もう一つは、精霊界が必要だったことです。
まだ深くはお話出来ませんが、のちのちこの『精霊界』という場所が、大きな意味をもたらす事になります。
まあ、その話が出るのはまだまだ先になるので、ゆっくりとお待ちして頂けたらと。
そんなこんなで登場しました、エデンさん。
メインキャラクターの皆さんに負けず劣らずのくせ者です。
まず、エデンは基本的に鈴蘭以外の前には姿を表しません。
これは、鈴蘭以外の人間に興味が無いから。
次に、エデンが地球で起こす行動の全てには、中心に鈴蘭がいます。
鈴蘭を悲しませる者、鈴蘭を傷付ける者、鈴蘭を困らせる者、鈴蘭を悩ませる者、鈴蘭がいらないと判断した者。それらを全て排除する。
これらがエデンの行動目的になります。
つまり、鈴蘭以外はどうでもいい。
って事です。頭のネジが飛んでますね。
まあ、精霊は人間と異なる生き方をしてきているので、大抵の精霊は頭がおかしいと思います。
エデンの場合、鈴蘭には優しいという点が厄介ですね。
そんなエデンもこの先見せ場を用意しているので、登場が楽しみです。
第一章『殺月襲来篇』
第二章『アーカディア王国篇』
第三章『鈴蘭覚醒篇』
そして——第四章『マダム=レディ篇』。
いよいよ始まる第四章は、これまでとは少しテイストの違う話になりそうです。
タイトリングされている、マダム=レディとは一体誰なのか。
そして、新しいキャラクターも出てきます。
今後の、特に紫蘭の話において重要キャラクターになってくるので、是非注目してください。
紫蘭というワードがここで出ましたが、第四章はそんな紫蘭の過去に少しだけ迫っている物語。
その全てが闇の中である紫蘭の過去がちょっとだけ、分かるかもしれません。
と、言うわけで第四章『マダム=レディ篇』。さらにその先にある物語を。
どうぞよろしくお願いします。