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【レノア・ウィッチ】クライスという男について

何年ぶりかのノート更新。
今回は【レノア・ウィッチ】に登場したクライスについてお話出来ればと思います。
とは言っても、ほとんど感想みたいなものですけどね。
レノア・ウィッチの17話までのネタバレを含みます。

うわあああ!クライスぅぅぅぅぅ!!と叫びたくなるようなお話でした。
よくもまあこんな最悪な展開にしてくれたな!と自分自身を責めたくなりますね。
とはいえ、彼がこれまで色々問題を起こしてきた台風男なのでその皺寄せが全部一気にやってきた……のかもしれません。
人生は楽しい事ばかり、幸せな事ばかりでは終わらないんだなと改めて感じました。
救いがあったとすればそれはきっと、クライスは好きな女に看取って貰えた事だと思います。
破天荒で無鉄砲で、割と何にでも首を突っ込む厄介な男だったけれど最後はかっこよく、ヒーローのように締めくくれたのでは無いでしょうか。
最後の最期まで、クライスはクライスらしく居るんだろうなと考えながら書いていました。
本当はもっとシリアスな雰囲気で締め括ろうかとも思いましたが、きっと彼はそれを望んでいないなと思い、色々悩んだ末のあの終わり方です。
彼の最期の笑顔を見た一人の少女は、きっとその先も強く生きていくことでしょう。

クライスは個人的にかなり気に入っているキャラクターです。すぐに絡んでくるし、いつも笑ってるし、まあ実際こんな奴が傍にいたらウザイなと感じる部分もありますけどね。というかこういうタイプかなり苦手ですし。
でもそういった部分も含めて彼の魅力だなと思います。少なくとも、クライスのそういう所にニカルが救われていた事は否定出来ません。
気に入っていたからこそ、もっとクライスを登場させたかったー!!と悔やむ気持ちもありますが、クライスにとってはあれが一番彼の望んだ終わりだったのかなと。
それに、何も死んだら全てが無くなるという訳ではありません。
クライスには残していったものが沢山ありますから。
その一つである彼女が、これから先どうやって生きていくのかは誰にも分かりません。というか分からなくて良いんだと思います。
彼女のその先の未来を示してしまうのは野暮というものですからね。
でもきっと、幸せだったのではないかなと個人的には思います。

そして今回の物語で新たに得たものは、失ってからやっと大切だったと気付く事があるという教訓ですかね。
ニカルはクライスの事を散々煙たがっていましたけど、失ってやっとこれが友達というものだったのだと気付きましたし。
いや、遅すぎだろ!とか突っ込みたくなりますよね本当。
まあそんな後悔やら教訓やらを背負って、ニカルはこの先も旅を続けていくんだと思います。
ニカルの旅はまだまだ続くらしいので、この出来事を人生の教科書に刻んでくれたら良いですね。
そんな感じでレノア・ウィッチの第一部が完結となります。
少し小休憩を挟み、物語は更に進んで行きます。
第一部とは言ってみたものの、物語全体として見てみればこのお話は本当に序盤の、言ってみればチュートリアルみたいな部分です。
ここから一層熱が入るレノア・ウィッチという物語を。
そして、彼らの旅の行く末を。
見守って頂ければ幸いです。

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