「五分で泣ける(?)短編恋愛集」第1話目、『旅は誘い世は奇跡』をお読みいただきありがとうございます。
この作品は本来もう少し長い話でした。
クリエが出会った沢山の素敵な方々。その話をもっとクローズアップして丁寧に書くつもりだったのがこんなに短く…。
弱虫で臆病なクリエを、最後まで想ったニーチェ。
きっと空よりも少しだけ遠い所でこれからのクリエを見守っていくでしょう。
——人との出会いは、人を変える。
この言葉が、今回のテーマになっています。
素敵な人に出逢えば、自分も素敵な人に変わる。
それを教えてくれたのかクリエとニーチェでした。
一人でも羽ばたけると、そう告げたクリエは本当に強くなったなと、思います。
あの旅が無ければ、絶望して塞ぎ込んで、前が見えなくなっていたでしょう。
ニーチェの最後の願いが無事に叶う事が出来て、本当に良かったと思います。
そして、人々の出会いから沢山の事を学んだクリエが、いつの日か同じようにして誰かに、自分の生き方を伝える日が来るのでしょう。
それを教わった誰かが強くなって、また別の人に…。
こうやって人との繋がりが出来ているんですね。
本当に素敵で大切な事をクリエとニーチェは教えてくれました。
ありがとう、クリエ、ニーチェ。そしてまたふたりに出会えることを願って…。