自分の体が痛みで動かなくなってはじめて
痛みとはこんなにつらいものなのか、と思い出した。
痛みに鈍いのもあって
普段はそんなに困らないし、
ゴリ押しでどうにかしてたんだけど
どうにもならない痛みにおののいています。
何をやってもいたい。薬飲んでも効果が薄いので、
なんとか乗り越えたいなあと思います。
しかし、どうしてだ。
こんなときに限って、創作意欲が湧いてくるのは。
本能なのかな?
なにか残さないとって、強烈に思っている。
誰かを救えなんて、だいそれたことは考えていないしできるとは思っていない。
ただ、ふとした瞬間の貴重な救いの一手みたいな
お店の中で聴こえた曲のワンフレーズみたいな
誰かのなにかに届くものが、私のなにかから生まれればいいと思います。
花咲けとも、
実をつけろとも、
思っていない。
ただ芽吹いてほしいとは思う。
せめて種になって、芽吹くことができたら、
あの日、うずくまって動けなくなっていた私も一緒に救えるような気がして。
そう、全ては自分のためだった。
あの日の自分を助けたい。
あの日々は、苦痛だった。無色で、楽しくなんてなかった。
でも、あの日先生は言ってくれた。
「こいつは飄々としているようですが、大丈夫ですよお母さん。」
「ちゃんと考えていますから」
「それにほら、現代文だけは飛び抜けています」
たった、そんだけだった、先生は何気なく言ったんだろうけど
私はそれで救われたんだ。
やっと、そこで私はたった一つだけ武器を持てたんだ。
その日から、ペンが武器になった。
ねえ、先生。
私、今ここにいます。
先生が私を救った。
今度は、私にもできるでしょうか。
誰かを助けることが、私なんかにできるでしょうか。
その時は、褒めてくれますか? 先生。
芽吹かなくても、生きてたこと褒めてくれますか?
先生。
2018/3/12
明里 好奇/yoshiaki