いつも応援ありがとうございます。
きょうは『泣きむし翠の退魔録』をふたつ投稿しました!
https://kakuyomu.jp/works/16818023213305826143あわせて、きょうは、リズムのことを書いてみます。
▼言葉のリズムとシンコペーション
最近、紅玉いづきさんの、『ミミズクと夜の王』という小説を読んで、その言葉のリズムに感動しました。
で、ちょっと繋がったことがあり。
合わせてですが、久しぶりに、
アーシュラ・K・ル=グウィンという作家の、『文体の舵をとれ』というエッセイを読みました。
まあ書き方系の本ですが、『まずは言葉のリズムが大事』みたいなスタンスで書かれていました。
もう少し話がとっ散らかっていきますが、
僕は一時期ジャズドラムやボサドラムなどをかじってました。
リズムを打つときは、いろいろとテクニックがあるのですが、『反復とずらし』が根底にあったと思います。
たとえば、
タンタカタン
という、リズムのテーマあるとしたら、
タンタカタン
タンタカタン
タタンタタン ←ずらす
タンタカタン
これがずらしであり、音楽ではシンコペーションとかって呼びます。
単調だけど陶酔的な反復の中にずらしを入れることで、やがてグルーヴが生まれます。
これを小説で説明すると、
『韻を踏みながら、韻をずらす』ってことかなぁとか。
そこで考えると僕は、理解を阻害しないピュアな言葉で、リズムを刻んでいるものが好きだな、と感じました。
さらに、音素の律動から、色や映像、感情のうねりになったものが、小説なのかも、と思いました。
まあこれだと、感覚的になりすぎて、複雑な話を描きにくそうですが。。
いや、複雑な話だからこそ、素敵なリズムで演出(ごまかす)のが書き手の技でしょうかね。
(拙作では、詩や、特別にリズムを意識した作品の場合は、わりと顕著に実践しているつもりではあります)
みなさまも、好きなリズムの文章(作家さんなど)があったら、ぜひ教えていただけると、とっても嬉しいです!
……というわけで、言葉やイメージのリズム。韻を踏みつつ、韻を壊す。その先のシンコペーションとグルーヴ、みたいな話でした!
思いつきで語ってしまってすみません。