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今回は短編小説を書く、ということついて書かせていただきます。
僕なんかが短編小説をどう書いてるか、なんて、興味を持たれないと思いますが、ちょっと整理したので、よかったら見てやってください(*´-`)
▼短編小説に対する美学
いちおう、短編小説に対する美学を持っているつもりなのです!
以下を外さないように努力しています。
・そもそも短編小説は
短編小説は、カクテルのギムレットみたいに、きりっと進行し、スパッとオチがつくもの。……でありたいと思っています。
落語みたいに、最後のひとこと、切り取るところもこだわりたいです。
ちょっとだけ書き足りない。あえて書かない。そこが切り上げどき!
・聞いたことない話
短編小説は、長いお話よりもビビッドなお話が許されると思います。短かさゆえに虚構性が許されるというか。
そのため、ものによっては不条理さやシュールさのある、読者の方がいままで聞いたことのない話を書きたいです。
・どんでん返し
なにかどんでん返しを入れます!それなりに研究しています!
・ペーソス(哀愁)
僕はペーソスとは『痛みの受容』と捉えています。生きるために我慢しなければいけない痛み。この痛みが、読んだ方に伝わったときにペーソスになり、心に沁みてくるのかなと。
『あーわかる。納得いかないけど、世の中そうなんだよね……』って共感してもらいたいです。
そのためか、僕のキャラクターは全員、悪人と善人の両面を持っていますし、むしろ、悪人要素の方が大きいかもです。
このペーソスが、独特の、重たい後味の理由かと思います。
・透明感
小説の色になってくる雰囲気ですが、透明感のある文章や空気感を出したいと思っています。昆布だしのように、じわっと効いてきて、しつこくなく、、
なるべく状況をシンプルに書いて、読者様に感じてもらうように、、
『雨が降ったら、雨が降った、と書け(バージニア・ウルフでしたっけ?』ですね。
動詞もなるべく装飾しないで、『太郎は言った。』みたいに主語と動詞だけで書くようにしています。
すごく盛り上がっているシーンで、あえて『太郎は言った。』みたいなシンプルなのが、僕は結構ぐっとくるんですよね。
昆布だしのように、ボディブローのように、シンプルなひらがなの言葉のリズムが、じわじわと、暗い泥沼に引きこんでいくと思うんです。(鬱展開前提ですが、、)
と、ここまでが、短編小説執筆について、気をつけていることです!
だからなに?ですけど、、
以下はネタに関することです。
▼ビジョンを召喚する
短編小説のネタを考えるとき、たいてい僕の場合は、アイデアというか、ビジョンを降ろしてくるところからスタートします。
案だしは、ひとつの短編小説あたり、20個くらいは最低だして、勝ち抜き戦にしていきます。
奇妙さや怪奇性があることが多いです。
変わった場所であったり、変わった行為であったり。
その非日常の、一枚の絵が降りてくるまで、空想します。
そのビジョンが降りてきたら、そのシーンが現実世界で存在するとしたら、どういう状況かを考えています。
また、短編小説のネタは、長いお話のアイデアよりも、ビビッドで、『意味わからん』くらいぶっ飛んでた方が好きです。
それが許されやすいのが短編小説なのかなと思います。
▼失敗や問題
お話の中で、主人公は自分の欲望に負けて失敗します。どん底に落ちます。
人間って、『後悔や良心の呵責』と戦うのがもっともつらく、見ていてスリリングだと思うのです。
だから、自分自身に追い詰められるような要素を入れることが多い気がします。
▼ダブルミーニング
タイトルや主題に、二重の意味を与えます。
浅い意味→スタート地点から開示されているシンボルや目標
隠された深い意味→結末で運命を決する要素や、作品全体を抽象化する意味
自己満足かも知れないですが、この二つを持っておくと、深みが増すのかなと思っています。
こんな感じのことに注意して書いています。
ほかに短編小説を書かれている方や、好きな方のご意見も聞いてみたいものではあります。
と、しょうもない自分語り、失礼しました。
にぎやかしに、添付画像は『星を売るひとびと』のエピソード『満たされた埋葬』をイメージしたのAI生成画像です。僕にしては、可愛らしい感じのイラストになりました!
僕はこの話、妙に好きでして……