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草食信仰森小説賞と「アルファツイッタラーの死」

草食信仰森小説賞の講評が公開されたので拙作のあとがきを書こうと思います。
講評してくださったお三方、ありがとうございました!

「アルファツイッタラーの死」は下記アドレスからどうぞ。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922059786

*

今回のテーマは「信仰」。
ということで現代における狂信者と神のお話でした。

ちなみに「アルファツイッタラーの死」はカクヨムに初めて投稿した作品でした。
初投稿なのに物騒な作品でしたね。
リビドーのままに書きなぐったので、今改めて読むと稚拙なところも多々あって恥ずかしくなります。

主人公は本当にそのへんにいるTwitter依存症の女性です。
ロフトとかのイベントに興味があるけど、一人で参加するのは怖いから行けない、でも好きなライターの本を買う程度にはサブカルを嗜む人です。

アルファツイッタラーもネットでよく見るようなライターです。
ツイートはよくバズるし、書く記事もよくバズってます。

主人公は偶然によりどんどん倫理が崩れていき、家の特定、そして殺人にまで手を出してしまいます。
しかし現実世界でも、ガードが甘いと個人情報を特定するのは案外簡単なようです。
怖いですね。

さて「主人公は本当に好きなアルファツイッタラーを殺したかどうか」ですが、それはタイトルがそのまんま答えです。
きっと翌日のヤフーニュースとかに大きく取り上げられた事でしょう。
主人公は「黒のネルシャツ」だけをヒントにして殺害対象を絞り込みました。
そんなものだけで本当に絞り込めるのか……という話ですが、時に信仰は奇跡を生むのです。
彼女は当たりを引きました。
そして「彼女にとっての神」を「彼女だけの神」に作り変えたつもりでした。

しかし、人が死後に信仰されはじめるのはよくある話。
きっと菅原道真のように、山田かまちのように、歪んだ形で新たな信仰が主人公以外の手で作られていくことでしょう。

*

という感じのことを考えつつ書いていました。

信仰とは「救われたいが故に何かにすがるもの」だと私は解釈しています。
何かを奪ってから素知らぬ顔ですがらせる人もいるし、純粋に助けてあげたいからすがる対象を教えてあげる人もいる。
そして自らすがる対象を見出す人もいる。
信仰した瞬間に対象はその人にとっての神になるのです。

これからも良き信仰を。

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