感染拡大の影響で社員がバタバタと倒れ、自分含め何故かこの期に及んでずっと健康な人間たちが傭兵のように駆り出されている状況のため、諸々更新が遅れます。
書籍の方の作業もそろそろ半腰を入れなければいけないので、しばらくは領怪神犯と龍久国に絞った更新になるかと思います。よろしくお願いします。
カクヨム×ツクールや推しメン中編に参加したいのでもしかしたら何かまた関係ないものも書くかもしれません。
横溝正史ホラー&ミステリ大賞も少しやってみたかったけど流石に来年かな……。過去受賞作の原浩の『火喰鳥を、食う』を最近読みました。
熱帯で戦死した大伯父の日記が発見されてから、長閑な一家を怪死、失踪、熱病、繰り返される悪夢が襲い掛かるスリラー。
夏の原風景のような田舎と、戦時下の熱帯の気が狂いそうな熱と湿気の対比が悍ましい。
異なる現実が侵食し、事実が塗り替えられる恐怖の中、自分の生きる場所を守ろうとする生存競争が少しSFや現実改変SCPっぽいのも面白い。
あと、中盤から出る霊感に近い特殊能力があって海外の拝み屋ともツテがある謎のイケメンの登場からリアリティラインが一気に変わってぶち上がるのも楽しい。彼がいても絶望感は変わらないのでご都合主義とかはまるでないんですが、全部北斗総一郎に持っていかれます。
夏の終わりにぴったりなので読んで確かめてください。
そこからSFが読みたくなって、飛浩隆の『グラン・ヴァカンス』とチャン・ガンミョンの『極めて私的な超能力』を読んでいる。
ちゃんと働いてもいます。
早く終えて頑張りたいのでよろしくお願いします。