最近夏より冬の方がホラー映画が豊作な気がする。中でもマリグナント 狂暴な悪夢はめちゃくちゃ最高だった。
SAWや死霊館のようなホラーの有名作からアクアマンみたいなヒーロー映画、何かよくわからないけどカラテが強いモータル・コンバットみたいなカルト映画も撮るジェームズ・ワン監督の最新作。
何度も流産を経験した上旦那はDVという悲惨な境遇の主婦が、頭部に怪我を負い、旦那が変死した日から現実に起こる残虐な殺人事件を夢に見るようになる。事件を追ううちに謎の殺人鬼が自分の出自に深く関わっていたことがわかる……というサスペンスホラー。
前半は幽霊!怖い洋館!殺人鬼!と令和でここまで正統派なホラーが観られるのかってくらいがっつりホラー。さすが死霊館の監督。
そして、中盤はトリック自体はそれほど目新しくなくても、精密に隙がなく張られた伏線がどんどん回収されて面白い。SAWの監督でもあるから。
何よりサイコーなのが後半のアクション。この流れでアクションってB級?と思うだろうけどアクションも超A級どころかS級。めちゃくちゃカッコいい。そう、アクアマンとモータル・コンバットの監督なのだ。
閉所での身体能力と特性を活かしたとにかくサイコーなアクションが観られる。もうDBDとかそんなん。サバイバーとキラーで実装されてた気がする。アラサー主婦の動きではないよ。
ピザ食べに来てピザ食べ終わったら寿司とラーメン出されて何食いに来たのかわかんなくなったけどとりあえず全部すごく美味しかったなっていう不思議な感覚になる映画。是非観てください。
これからアンテベラムもダーク・アンド・ウィケッドもラスト・ナイト・イン・ソーホーも観られるし今年の冬は本当に豊作。
聖地Xはどうだろう……だってAI崩壊の監督だし……幽霊が愛に目覚めたりしたらどうしよう……。