早いもので、2023年ももう終わり。今年の干支は兎。兎年は跳躍(大変革)の年。その上「後退しない、前進あるのみ」何だとか。
カクヨムの皆様の今年はどんな年だったでしょうか?
私はと言うと、還暦で掲げた目標を全てクリアしたので、予定通り書くのを3月で辞める予定だったのに、想定外の引き留めに遭い(S先生、シャーロックさん、望太郎さん、ありがとう)予定が狂って大混乱の年でした。
男性率70%、スター・フォロワー・ギフト・書籍化・毎日更新・「異世界転生製造工場」の超競争社会カクヨム。
そんな価値観のフィルターバブルの中で「私にしか書けない変な話を書きたい」マイナー思考の私に居場所はない。
やっぱり予定通りに辞めるべきか、ウケ狙いの話にシフトするべきか、他のサイトに行くべきか。散々悩み、天候異変でフラフラにもなり、散々でした。
キッカケはエブリスタに掲載した「命の器の物語・2019年作・未完成」をJINさんと言う方が支持してくださって、1人・1日・1スターというエブリスタルールの中、毎日一個ずつ45スターもの支持をもらいました。連載がとっくに終わっても毎日毎日です。「完成させろ」という応援だと思いました。
それで気がつけた。スターやフォロワーという「数の価値」を私は求めてない。たった一人「良い」と言ってくれる人がいればそれで充分なのだと。
だから、シャーロックさんのために続編「魔法の国のシャーロック・ホームズ」を書き、まだ書き続けているのだと。
そんな訳で「命の器の物語」の残りを書き出した所、初めて今の自分が昔の自分より、上手くなっていることに気がつきました。
2019年に行き詰まり、投げ出した作品の続きを楽々と書ける自分がいる。驚きました。67歳にもなって、まだ私には伸び代があったのです。
あと何年書けるのかわからないけれど、投稿しても入賞なんてしないだろうけれど、自己満足なだけだろうけれど。
それでも、誰か一人の胸に刺さる一本を書き続けたいと今は思っています。