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異世界転斡旋業に就職しました 元ネタ解説:33話~35話

●第33話 認定試験 その1

「体感ゲーム代表作の戦闘機3Dシューティングのトムキャットアレ…………」――――
 アフターバーナーの方のトムキャットでなくて、実写映像取り込みのメガCDのトムキャットアレイ。プレイヤーは敵機がセンターに来た瞬間にスイッチ押す仕事なんで、戦闘機の操作はできません。
 アフターバーナー、ゴールデンアックス、コラムス、忍、辺りの初期の名作群はそれぞれ数十の機種に移植されています。ファムはワンタイトルだけで我慢すると言っていますが、その辺りの名作だと全く話が終わらなかった。

「剣魂一擲」――――
 乾坤一擲=運を天に任せて大勝負にでること。
 インチキ四字熟語を技名にするのはサクラ大戦から。主人公とメインヒロインさくらの技や剣の名称が四字熟語のもじりで出来ていました。


●第34話 認定試験 その2

 後方一旋は本来は光芒一閃。一射千里は一瀉千里。
 蝶突蜂針は猪突猛進。ボクシングヘビー級チャンピオンのモハメド・アリの戦闘スタイルを評した「蝶のように舞い、蜂のように刺す」から。
 その言葉を知ったのはドラえもんのコンチュー丹という虫の力が身につくひみつ道具の話での言及だったんですが、そこで蝶と蜂の力の他に「アリの怪力が身につく」と言ってたのは、モハメド・アリに引っ掛けたんだなと今頃気づきました。 

 執筆に際して意気込んで辞書等を色々買い揃えましたが、一番活用したのは今回の四字熟語辞典ですね。


「翠鳥落とし」――――
 翠鳥(ソニドリ)はカワセミの事で、その古風な言い方です。口にくわえた獲物を岩に叩きつける習性があります。もちろんセカっぽいなという理由だけでこちらの呼び名を採用しました。


●第35話 オークション開始

「ヴィーさん」――――
 ゲッターロボネタ第三弾。
 後継主人公である一文字號(いちもんじごう)を表しています。ヴィーはアルファベットの「V」、一文字(ひともじ)の意味。一文字姓ってことで。小文字の「v」はそれ単体で volume で巻数表示の意味を持っていますが、「號」自体が「号」の旧字体で、これもやはり助数詞として巻数表示の意味があります。
 さらに言えば大文字の「V」は数字の5の意味がありますから 5=ゴー に通じます。

 それに気づいたときは創作って面白いなと思いましたが、行き過ぎると他の25文字からもキャラクターを見出し始めて、アルファベットにはゲッターの出現が予言されてたとトンデモ説を言い出すように…………いや、ゲッターならあるかもしれん。

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