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異世界転斡旋業に就職しました 元ネタ解説:21話~25話

●第21話 オメガ Ω

「石川の家内のミシェルと申します」――――
 ゲッターネタ第二弾。ミシェルの綴りは「Michelle」でゲッターのヒロイン早乙女ミチルに通じています。

「セカの誇るクイズゲームの最新作にて完成形『パーティクイズ OMEGA Ω』で盛り上がる」――――
 元ネタはMDの「パーティクイズ MEGA Q」。その魅力は本文中で語る通り(アクティベーション云々は除いて)。一度だけ生放送中に停電するイベントと、誤答を連発した回答者が怒って帰ってしまい急遽代役が登場したイベントを目撃したことがあります。



●第22話 解体所

「情け無用の残虐格闘ゲーム『魍魂(モーコン)』」――――
 MD他、多数の機種に移植された実写取り込みの海外産格闘ゲーム「モータル・コンバット」。略称のモーコンに漢字を当て字してますが間違ってないはず。アメリカで対象年齢を指定するレーティング機構を生む切っ掛けになったという残虐描写が売り。
 動きをトレース云々はアクティベーターという海外MD用の入力デバイスが元。プレイヤーを囲む八角形リングに八つの赤外線センサーが設置されていて、それを反応させることで十字ボタン・ABCボタンに対応させていました。DDR系統のコナミのダンスゲームで波動拳コマンドを入力するような難易度。
 広告なんかではアメリカのゲームキッズ達がそれでモーコンをプレイしている姿が流れてきましたが、やっぱ彼らレベル高いなと当時恐れおののいたものです。


●第25話 悪徳スキル

「剣聖コンテイン様」――――
 イメージとしては剣闘士スパルタクスみたいなの。この世界だと両手剣スキルの始祖みたいな扱い。彼が遺した両手剣スキルを受け継いでると主張する人が山のようにいます。奴隷出身だったので生涯に何度かスキルを抜き取られてるのがその根拠。
 俺の先祖は源氏の出とかメイフワー号の乗員だったんだ、みたいな話で全部ホラ話です。(そもそも剣聖の頃の両手剣スキルと洗練された現在のスキルとでは中身が別物)
 きっとこの世界では全ての業界が開祖のスキルとか数百年受け継がれたスキルを売りにしてるのでしょう。貴族家は高貴な血と共に初代のスキルを守らねばならない義務が。とはいえ時代柄所有者の突然死でしばしば失われており、こっそりと石川さんの出番です。

「コンテイン様と同じ土で育つ」――――
 団長は英雄のスキルを一時的でも保有していた=相応の器の持ち主=豊かな土壌、という捉え方。その団長が一から再発生させた両手剣スキルも自然と箔が付いています。そこからの連想で囚人達も俺たちも遠縁があるんだと自慢気。「あの有名人と同じクラスだったぜ」みたいなノリです。

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