行方不明になったケイトと、ケイトが消えたあと、ケイトの恋人と付き合い始めたジャネット。架空の小さな町を舞台に、そんなふたりの十代の少女を軸に描かれる、ある事件とその余波の物語です。
美しく可憐なお嬢さんタイプのケイトは人気者、対してジャネットはぼさぼさの癖っ毛で歯列矯正中、コンタクトレンズに抵抗があるため眼鏡をかけていて、おまけに人と話すのも少し苦手なダサい女の子です。ジャネットは可愛くて人気者のケイトに憧れを抱いています。そして、ケイトの恋人である超イケメンなジェイミーにも……。
このドラマ、かなり構成が独特で。93年、94年、95年と三つの時間軸で、ケイトとジャネット、ふたりに起こったことが交互に描かれていきます。初めのうちはちょっと困惑しましたが、ふたりの変化に気づけばちゃんと髪型やメイク、雰囲気で「94年」とテロップがでなくてもわかるようになりました。
そう、ある事件が起こり、ほんの三年のあいだにふたりは別人のように変わってしまうのです。その事件というのは、まずはケイトが行方不明になるというものなのですが……特にジャネットの変化がすごいです。歯列矯正が終わり、眼鏡も外して、ファッションも変えて憧れの「いなくなったケイト」のように美しく華やかに……。
そして、いろいろあって友達も替わります(not 誤字)。
三つの時間軸で、少しずつというよりも、たくさんあるクエスチョンのマス目を縦に一列ずつ明かされていく感じなので、「だんだんと事実がわかる」のではなく「わかったことによって新たに疑惑が生じる」こともあって、とてもスリリングです。
お話が進めば進むほど、目が離せなくなります。
とりあえず、ふたりの少女を食いまくった(言い方)ジェイミーは、ほんとうにハンサムで好印象な奴なんだけど……単純かつ優柔不断なただのクズでした。悪い男でさえないところがだめー。