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「ソラに奏でる君のオト」裏話その3 シドについて

人物設定も詳細を話せばネタバレになってしまうと判明してしまった かみたか です。

さて、ソラオト本編は、いよいよクライマックスにまっしぐらの展開となってきます。

書いていて、自分の性癖の確認が取れたキャラとして、シドが挙げられます。
主役の弱さをさりげなくフォローし、自分も辛さを抱えているのに普段は明るく頼もしいお兄さんキャラ。
付き合いたい男性ナンバーワンになりそうで、いい人止まりになる不憫な人物です。

猿として、豊富な知識を持つ。という最初の設定は、ファラに啄まれてしまいました。
異世界人の設定は、思いつきです。
短編集「夏に紡いだ物語」収録「花束ではなく火の束をあなたに」で逆異世界転生を扱ったのを思い出した程度のものです。
武術を嗜んでいた設定は、キャライメージをイラストにした際、服装がそれっぽくなったため。
災害の経験は、短編「灰の町」で、なんとなく、ポロッと出てきたセリフから。

なんとも行き当たりばったりな設定です。

その行き当たりばったりを、ここから先のクライマックスで存分に使っています。
思いついた過去の私、ナイス!

他の世界の価値観を持つ故に、物事に対して柔軟に対応し、少々のことでは揺らがない。
常に冷静に事態を俯瞰し、行動する。
完全におサル要素は消えてしまったけれど(トナに持っていかれた感)、それはそれで良かったのかもしれません。

ついでを言えば、詠唱の声がいいのは寺の息子だったからという設定は、ややこしくなるのでやめました。平均的な家庭の、平均的な高校に通う、平均的な高校生だった設定になりました。
程々の成績で、ほどほどに漫画やゲームが好き。
そんな感じです。
普段はともかく、詠唱はイケボです。肺活量が多いんでしょうね。腹筋も鍛えてるし。

シエロも頼りにしている、面倒見の良いお兄さんのシド・サロヌを、これからもよろしくお願いします。


かみたか さち



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