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じっくり本音感想企画2024 感想返信用ノート その2

※新設しました。

梶野の感想への返信専用のノートです。

・感想への反論、お礼、意趣返し
・その後の改訂報告
・感想内容に対する前向きな議論

などは、こちらにお願いします。

なお、ここでのコメントは「その後のやり取り」として、以下に転載されます。
https://kakuyomu.jp/works/16817330654869504941

64件のコメント

  • 小豆沢です。
    じっくり感想ありがとうございました。拝読いたしました。
    いやほんっと、どれだけ指摘されるんだろうと、めったに増えないPVがもりもり増えていく様子に半ば怯えておりましたがw、思いのほか評価していただいて安堵しております。

    以下、ご指摘の箇所について返答します。


    第一話

    >花を取ろうと手を伸ばしたのに、花の上にいる妖精に後から気付くのは何故?と初読時に感じられました。
    >花を取るために根元を見ていた&フードを目深に被っていた。
    >なので花が見えなかったと解釈できますが、解釈するまでもなくそうわかる情報が欲しいところ。つまり「妖精が視野外にいる根拠」。

    これはローエが「花しか認識していなかった」ため、と言いますか。
    ローエは最初、花弁の上にいるイムの姿が見えておらず、『どこ見てんの、ここよ』と声を掛けられて「目を凝らす」と、初めてイムの姿を認識できた、という感じです。
    こう、感覚の鋭い人が意識することによって、人ではない何かの気配を察する、みたいな感じが書きたかったのです。

    >「七彩」は「なないろ」です? ここはルビが欲しいかも。

    七彩《しちさい》です。ルビ振りますね。

    >>『あたしはずっとここにいたわ。ねえあんた、あたしの花をどうするつもり!? 見世物にでもする気?』
    >効用を聞いた後だと「見世物にする」が最初に浮かぶのは微妙に感じます。綺麗なだけじゃないですからね。
    >売り飛ばすとか、そっちの方が先に来そう。

    見世物云々は削除も含めてちょっと表現を変えます。
    私なら見物料取って見世物にして、触りたい人からは法外な金額をぶんどって商売にしたいですw

    >>その杖は、ずっと魔女と共に時を経てきた代物である。堅い木製で、上部の先端は渦のように何重にも丸まっている。節くれだった柄には、握る魔女の手の形に沿って窪みができていた。
    >ここは「魔女と共に時を経てきた」を「魔女の手の形に沿って窪み」を繋げた方が直感的。

    なるほど修正します。

    >>『ねえ、あたしの花は、花びらが一枚でもなくなると、すぐ枯れちゃうの。葉っぱが少し傷つくだけでもそう。この姿じゃなきゃいけないの。この沢の水がないと枯れちゃうの』
    >「花が枯れたら彼女がどうなるか」もここで言及すれば確実かと。

    明記せずとも伝わるかと思いましたが作者のエゴですね。補足を考えます。

    >> 魔女は肩を上下させ、大きく息を吐く。
    >ここはどういう感情による動作なのかわかりません。
    >驚きならもっとわかりやすい方が。

    やれやれのため息でした。補足します。

    >>魔女が被っている外套の頭巾を他人の前で外すのは、いつ以来だろうか。
    >ここは読者の想像外の外見であれば、なおよかったかも。
    >人目を避けて隠し続けて来たのが納得できるような。
    >魔女の半生がかいま見えるような特徴があれば、なおよし。

    ああーここ、そうですね、ローエは自分が魔女であることを世間から隠したかったのもあって、心理的な意味でも常にフードを被っているのですが、500歳オーバーのシワシワなおばあちゃんの見た目を隠す意味でもありました。イムがちらっと言及していますが。
    もうちょっとそれっぽく描写を補完します。
    フードを被る・脱ぐは、ローエの心情を現すにも使えそうなので、二話以降もそのあたり見直そうと思います。心を開く=フードを脱ぐ、みたいな感じの。

    >> しかし、決して消えない深い後悔は、それらを一瞬で真っ黒に塗り潰し――。
    >ここは後悔が現在進行形に感じられるのでイマイチ。
    >この書き方だと、人と関わることを辞める流れに感じます。
    >「今しも後悔が塗りつぶす」でなく「塗りつぶされていた」的な書き方の方が適切かと。久しぶりに人の温もりを思い出せたわけですから。

    ローエの後悔としては現在進行形で続いています。ローエが人と関わることについては総評でも指摘がありましたので、そちらと併せて修正を考えます。


    第二話

    >>しばらく植物の採取に夢中になっていたが、ふと風に乗って、ローエの耳に犬の必死な鳴き声が届いた。
    >ここは繋ぎが不自然。
    >同じ内容でももっと書き方がありそう。

    ここは書き方に迷った箇所でした。森の中の異変を知らせるために小鳥の出番を増やしてもいいかも、と、今思いました。

    >>ローエは身を屈めて木の陰に隠れ、崖下の様子を伺った。
    >ここは崖の手前から近づいたんですよね?
    >だとしたら、崖下の様子は見えないはずです。
    >狼がいるので、崖っぷちまで行けてないんですし。

    もうちょっとわかりやすい位置関係の描写を検討します。

    >>(子犬じゃあなかったさ!)
    >ローエさん、興奮気味?w

    ここのローエは驚いていますw

    >>ローエは呪文を唱え、杖の先端にこぶし大の風の塊を生み出す。そして一番近い狼に向けて、杖を振り上げた。
    >ここのアクション場面は及第点。
    >わかりやすくはあります。

    作中唯一のアクションシーンですが、メインではないのでシンプル描写を心掛けた箇所でした。わかりやすく書けているのであればよかったです。

    >>「魔女さんが、『伝説の魔女』なんでしょ!? ずっと昔、流行はやり病やまいの国を一人で救ったって、本当なんでしょ!?」
    >ここは、魔女が二つ続いて語呂が悪いです。
    >「伝説の癒し手」とか呼び名をどちらか変えたほうがよいかと。伝説の魔女って複数いそうだし。

    この物語の中では「伝説の魔女」=ローエであることが重要でして、ジュヌの台詞の語順修正を考えます。(が、10歳の子の語彙なので、こんなものでは……という気持ちもあります)


    第三話

    >>いつどこで、魔女の存在を仄ほのめかすような言動をしただろうか。ローエは、人里に立ち寄る際は必ず行商人や旅芸人を装い、魔女であることは完璧に隠していたはずだ。
    >ここは明確に違和感。
    >イムと暮らし始めたのはごく最近で、結界の外に出たのは少年と出会った日だと読めます。この間人里に出たことはなく、それ以前から人間とほぼ関わって来なかったローエの素性を知り、最近の動向を知る者がいるとは到底思えません。

    ここは言い訳になりますが、ラストへの伏線になる箇所ではあります。が、うーん、もっと自然な流れになるような書き方を検討します。

    >>「あんたの、おばあちゃんは……どんな、具合だい?」
    >> 息が苦しくなり、ローエの言葉は途切れがちになった。
    >ここはもう少し押し殺した心情の方がいいかと。

    確かにそうですね。トラウマが蘇ってはいますが、もうちょっと表に出さない描写を考えます。

    >>「そうさね、わたしも初めて聞いたよ。あのねイム、薬は作れる?」
    >初めて聞く病なら、この前の受け答え、
    >>「魔女さんでも治せない?」
    >>「いや、大丈夫さね。少しお待ちなさい」
    >は多少不誠実さに感じます。
    >より正しくは「私には無理だが、大丈夫」と答えるべきかと。

    「いや、(イムがいるから)大丈夫さね。少しお待ちなさい」というのと、なんでも治せる魔女でありたいローエのプライドからの、この発言でした。
    「あのねイム、薬は作れる?」の部分を、念押しする感じに修正します。

    >>「他の人には絶対に秘密さね。魔女に会ったことも、魔女から薬をもらったことも、絶対に誰にも言ってはいけない」
    >童話だと絶対破られる系の約束だ!

    ここはジュヌを信じるしかないです!

    >>一旦はあの崖まで行くから、まっすぐ帰りなさい。その先はアマ、あんたなら帰り道がわかるね?」
    >真夜中に山奥スタートは流石にどうかと思います。犬がいるとは言え、暗くて歩けやしません。
    >明かりを持たせてやるか、完成を夜明けにずらすべきかと。

    魔法で明かりを持たせる方向にします。他の動物避け効果+家周辺に到着したら明かりが消えるような魔法で。

    >「妖女サイベルの呼び声」とか、そんな感じのファンタジーでしたし。

    この作品を存じなかったので調べました。昔のファンタジー小説なのですね。

    >>この小屋を無意識に同じ造りに仕上げてしまうほど、ローエには思い出深い場所である。
    >この一文も過去形に統一すべきかと。

    ここも文末を迷った箇所でした。ローエ的には後悔もそうですが、現在進行形なので……。


    総評について

    ▷キャッチコピーについて

    >>魔女はね、隠し事はしても嘘はつかないのさ
    >これも前半で登場するも、さしたる意味はなかったので保留。後半でテーマを象徴することに期待。

    キャッチコピーについては、実はもう一文の候補と迷っていて、ただそちらにすると私的にはネタバレに近い雰囲気になってしまうように感じていて、現在の一文を掲げています。
    もし梶野さんが最後まで読んだら、どちらがいいかご意見をいただきたいです。現在の一文も物語のテーマに関わってはいます。
    迷っているのがどの一文かは、最後まで読んだらおわかりになるかと思います。たぶん。

    ▷あらすじについて

    >あらすじはいまいち。

    ばっさり!w
    修正を検討します。
    あらすじは難しくて悩みどころです。

    ▷文章について

    褒めていただいて大変嬉しいです。
    大幅改稿時に、頭をぐつぐつさせながらがんばった甲斐がありました。

    >一つだけ疑問があるとすれば、時折混ざるゲーム的な言葉遣いですかね。

    このあたりは意識して修正します。ゲームの雰囲気に寄せる意図はありませんでしたので。跳躍《ジャンプ》のルビも適当な語彙が見つからなくて、自分でもちょっと違和感がある箇所でしたので、他の書き方を模索します。

    ▷ストーリーについて

    >理想的な「起」と「承」ですね。

    ありがとうございます! と言いつつ、作者的にはここまでが「起」の認識でした。四話~六話が「承」、七話が「転」、八話が「結」です。

    >ローエの「償い」の矛盾

    ここはよく読み返して、時間をかけて修正していきます。
    企画が終わったら最後まで読んでいただけるようなので、それまでに修正できれば理想かなと思います。一か月後くらいですかね?
    間に合わない可能性もありますが、修正が終わったらその際はどこかにご連絡します。続きを読むのは梶野さんのタイミングでどうぞお願いします。

    ▷キャラについて

    >今作ではイムは文句なしですね。
    >描かれ方も立ち位置も性格も百点です。

    ありがとうございます!
    イムは淡々な雰囲気の中で物語に彩りを添える存在です。ビジュアル的にも。

    >ローエも性格はよいのですが、問題も幾つか。
    >一つはストーリーで触れた「償い」について不明瞭である点。
    >もう一つは、やはり台詞の口調ですね。

    「償い」については前述のとおりです。
    台詞の口調は、大幅改稿時に「~さね」とそれに準する口調を少し減らしたんです。主人公なので台詞も多く、読んでいてちょっとくどいなと思って。
    でもそれが違和感に繋がるのであれば、見直しを検討します。

    >・幻想的な描写の妙は一読の価値あり

    この評価、めっちゃ嬉しかったです!!

    >「派手じゃない方のジブリ」みたいな感じですね。

    アリエッティとかマーニーとかですかね。

    >もちろん、最終評価は読み終えた後が本番ですが……w

    かっ、覚悟しておきます……!
    なるべく修正しておきます!

    この度は本当にありがとうございました。
    自分では気づけなかった貴重なご意見、修正の参考にさせていただきます。

    今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
    あとちゃんと寝てくださいね!!


  • >小豆沢さん

    >小豆沢です。
    >じっくり感想ありがとうございました。拝読いたしました。

    こちらこそ。大変お待たせしました。

    >いやほんっと、どれだけ指摘されるんだろうと、めったに増えないPVがもりもり増えていく様子に半ば怯えておりましたがw、思いのほか評価していただいて安堵しております。

    それはもう、「じっくり読み込む」企画なのでw

    >第一話

    >>花を取ろうと手を伸ばしたのに、花の上にいる妖精に後から気付くのは何故?と初読時に感じられました。
    >これはローエが「花しか認識していなかった」ため、と言いますか。
    >ローエは最初、花弁の上にいるイムの姿が見えておらず、『どこ見てんの、ここよ』と声を掛けられて「目を凝らす」と、初めてイムの姿を認識できた、という感じです。
    >こう、感覚の鋭い人が意識することによって、人ではない何かの気配を察する、みたいな感じが書きたかったのです。

    それはそのまま、「目を凝らす」と書いたほうがよいかと! 後は「次第に見えてきた」的に書けば確実。

    >見世物云々は削除も含めてちょっと表現を変えます。
    私なら見物料取って見世物にして、触りたい人からは法外な金額をぶんどって商売にしたいですw

    「売り飛ばす」「見世物にする」両方並べてもいいですね。

    >>「花が枯れたら彼女がどうなるか」もここで言及すれば確実かと。
    >明記せずとも伝わるかと思いましたが作者のエゴですね。補足を考えます。

    まあ私も想像はつくんですがね。一応。
    もしかすると後の伏線かもしれないとは思いました。
    「枯れても死ぬとは言ってない!」的な。

    >ああーここ、そうですね、ローエは自分が魔女であることを世間から隠したかったのもあって、心理的な意味でも常にフードを被っているのですが、500歳オーバーのシワシワなおばあちゃんの見た目を隠す意味でもありました。イムがちらっと言及していますが。
    >もうちょっとそれっぽく描写を補完します。

    私は「追放者の烙印」的なものを想像しました。
    それか片目を潰されてるとか、手ひどい傷跡とか。

    >フードを被る・脱ぐは、ローエの心情を現すにも使えそうなので、二話以降もそのあたり見直そうと思います。心を開く=フードを脱ぐ、みたいな感じの。

    いいと思いますね。

    >ローエの後悔としては現在進行形で続いています。ローエが人と関わることについては総評でも指摘がありましたので、そちらと併せて修正を考えます。

    ここらへん、「過去であり現在も続いている」という書き方をすればよいと思いますね。簡潔に書く必要があるわけでもないですし。


    >第二話

    >>ここは崖の手前から近づいたんですよね?
    >>だとしたら、崖下の様子は見えないはずです。
    >>狼がいるので、崖っぷちまで行けてないんですし。
    >もうちょっとわかりやすい位置関係の描写を検討します。

    それこそ小鳥を使うとか。鳥の目を通して見る魔法的な。

    >この物語の中では「伝説の魔女」=ローエであることが重要でして、ジュヌの台詞の語順修正を考えます。>(が、10歳の子の語彙なので、こんなものでは……という気持ちもあります)

    なるほど。意味があるならまあ。
    台詞についても、まあ確かに……「お婆さん」とか他に形容はありますけどね。

    >第三話

    >>ここは明確に違和感。
    >>イムと暮らし始めたのはごく最近で、結界の外に出たのは少年と出会った日だと読めます。この間人里に出たことはなく、それ以前から人間とほぼ関わって来なかったローエの素性を知り、最近の動向を知る者がいるとは到底思えません。
    >ここは言い訳になりますが、ラストへの伏線になる箇所ではあります。が、うーん、もっと自然な流れになるような書き方を検討します。

    ふむ。ここは最後まで読み終えてから、改めて考えましょうか。上手い隠し方もあるかもですし。

    >「いや、(イムがいるから)大丈夫さね。少しお待ちなさい」というのと、なんでも治せる魔女でありたいローエのプライドからの、この発言でした。
    「あのねイム、薬は作れる?」の部分を、念押しする感じに修正します。

    そこは、ローエのトラウマ直撃しませんかね?
    「何でも治せる魔女」なんてプライドが粉微塵になったまま今に至ってるのではと、私には感じられて。

    >>童話だと絶対破られる系の約束だ!
    >ここはジュヌを信じるしかないです!

    なんと。
    てっきりここからローエの存在が下界にバレて、転に至る展開だと予想してたのに。

    >魔法で明かりを持たせる方向にします。他の動物避け効果+家周辺に到着したら明かりが消えるような魔法で。

    よろしいかと。

    >この作品を存じなかったので調べました。昔のファンタジー小説なのですね。

    小豆沢さんの好みかはわかりませんが、私は名作だと思いますね。モンスターを声で使役する魔女が、望まず国の騒乱に巻き込まれていく話です。それだけでもないですけど。

    >総評について

    >▷キャッチコピーについて
    >キャッチコピーについては、実はもう一文の候補と迷っていて、ただそちらにすると私的にはネタバレに近い雰囲気になってしまうように感じていて、現在の一文を掲げています。
    >もし梶野さんが最後まで読んだら、どちらがいいかご意見をいただきたいです。現在の一文も物語のテーマに関わってはいます。
    >迷っているのがどの一文かは、最後まで読んだらおわかりになるかと思います。たぶん。

    なるほど。わかるかどうかわかりませんが、チェックしながら読んでみましょう。

    >▷文章について
    >褒めていただいて大変嬉しいです。
    大幅改稿時に、頭をぐつぐつさせながらがんばった甲斐がありました。

    ここは流石、代表作の貫禄でしたね。
    読んだ中で一番力の入った文章でした。

    >▷ストーリーについて
    >>理想的な「起」と「承」ですね。
    >ありがとうございます! と言いつつ、作者的にはここまでが「起」の認識でした。四話~六話が「承」、七話が「転」、八話が「結」です。

    おっと、読みが甘かったようでw


    >>ローエの「償い」の矛盾
    >ここはよく読み返して、時間をかけて修正していきます。
    >企画が終わったら最後まで読んでいただけるようなので、それまでに修正できれば理想かなと思います。一か月後くらいですかね?
    >間に合わない可能性もありますが、修正が終わったらその際はどこかにご連絡します。続きを読むのは梶野さんのタイミングでどうぞお願いします。

    まあ急ぐ必要もないので、修正終わってから読みますよ。だいたい企画後はしばらく魂抜けてますし。


    >▷キャラについて
    >>今作ではイムは文句なしですね。
    >>描かれ方も立ち位置も性格も百点です。
    >ありがとうございます!
    >イムは淡々な雰囲気の中で物語に彩りを添える存在です。ビジュアル的にも。

    こういう生き生きしたキャラが一人いると話が華やぎますね。反面、タイトル的にイムに悲劇が降りかかりそうとも予想してるんですが……


    >>もう一つは、やはり台詞の口調ですね。
    >台詞の口調は、大幅改稿時に「~さね」とそれに準する口調を少し減らしたんです。主人公なので台詞も多く、読んでいてちょっとくどいなと思って。
    >でもそれが違和感に繋がるのであれば、見直しを検討します。

    難しいところですよね。私も老婆口調は個性がなくて何とかしたいと毎回思っています。リアリティもないし。でもわかりやすく老婆像を読者に伝えるとなるとあれが一番だし。困りものです。

    いっそ「さね」の方をやめて、ローエ独特の語り口を模索するとかでも。方言とか。私的には統一さえされていれば、かくあるべし的なイメージはないので。

    >>・幻想的な描写の妙は一読の価値あり
    >この評価、めっちゃ嬉しかったです!!

    本音なので。

    >>「派手じゃない方のジブリ」みたいな感じですね。
    >アリエッティとかマーニーとかですかね。

    こちらの方が好きという人も多いと思いますね。
    特に女性は。

    >>もちろん、最終評価は読み終えた後が本番ですが……w
    >かっ、覚悟しておきます……!
    >なるべく修正しておきます!

    よろしくお願いしますw

    >この度は本当にありがとうございました。
    >自分では気づけなかった貴重なご意見、修正の参考にさせていただきます。

    修正ありの上で、続きに期待しています。

    >今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
    >あとちゃんと寝てくださいね!!

    細かく睡眠とるより徹夜したあと爆睡する方が、私は脳が働くのだと知りました。しかし仕事は死ぬ……!
  • 野栗です。
    パンツァーの泥縄式丸出しの拙文、多岐にわたるご指摘ありがとうございました。
    週末にじっくり味読して、改めてこちらに伺います。
    サロンではおミヨが海四を「何や海四さん、ウチと同じ化狸や思われとったみたいでよ(笑)」とイジり倒しているようです。本当に申し訳ないことをしました。特に長編は、脳内設定ありきで書き進めてしまいがちだと気付きました。これは第三者に指摘されないとなかなか分からない部分だと思います。
    本日はとりあえず御礼まで🙇
    また参ります。
  • >野栗さん

    いやあ、結構てこずりました。
    あらすじを最後に見たので、てっきりオムニバス的な作品だと思っていたものですから……w

    感想書いた後、本作の感想コメントも確認しまして、なるほど割と場当たり的に設定してたが故なのかな、とわかりました。「これはもしや計算された伏線!?」と感想中はおっかなびっくりでしたが。恥をかいていなければいいんですけどw

    それでは、週末までお待ちいたします。
    ミヨと海四によろしく。


  • 梶野カメムシさま、この度は拙作にご感想を頂きまして誠にありがとうございます。

    スミマセンが、今から仕事なので頂いたお言葉への反応は今晩に返させて頂きます。
    重ねてにはなりますが、本当にありがとうございましたっ。
  • >三鞘ボルコムさん

    お疲れさまでした。
    大変お待たせしてしまい、申し訳ない。

    返事は急ぎませんので、じっくり読まれた上で構いませんよ。お待ちしております。
  •  いやいや、思ったより早く感想を頂けたので感謝しております。
     それに仕事前、昼休憩、仕事後と3度、堪能させて頂きました。(また何度か確認に戻ると思います)

     さて、それでは頂いたお言葉に対してのお返事を書かせて頂きます。
     また質問や反論、言い訳などもなく、納得するしかなかったご指摘については割愛させて頂きます。
     それでは少し長くなりますが、ご容赦ください。



    >>オープニング 「10年後の決別」


    >>左頬に傷跡のある茶髪の青年・ユーキの部屋に訪れた金髪碧眼のアレクは少しの逡巡しゅんじゅんの後に、いつもとは違う固い口調でそう言った。

    >長文に描写を重ねた悪文。私なら外見描写は後に回します。

     出だしから申し訳ない……。
     言い訳をさせて頂くと、友人に試作段階を見せた際に「主人公の外見は?」と聞かれ、急遽入れた文章になります。
     言い訳にもなりませんね。


    >>誇張ではなく半生を共にした知己ちきと言えるだろう。

    >「知己」は「自分をよく理解してくれている人。親友」という意味ですが、「単なる知り合い」という使われ方もする言葉です。
    >絶対に「知己」を使う必要のある場面ではないので、「親友」「仲」などで代用した方が引っ掛かりは少ないかと。

     ここはアレですね。
     小説を書き始めた素人が「無暗に難しい単語や四字熟語を使ってしまう」ヤツですね。
     素直に「親友」で良かったですね。

     言及はされていませんでしたが「軌を一にする」も変えた方が良さそうですね。


    >>更に2人はただの親友ではなく「とある目的」を果たすために共に冒険者となり旅に出た、

    >ここは「冒険者となり、共に旅を続けて来た」の方が直感的かと。
    >重要なのは「共に旅をする」部分のはずなので。

     「2人の旅には目的がある」という事を見せようとしたのですが……いりませんかね?
     ジャンルなどにもよりますが、「主人公に目的が無い」と指摘される方なども見受けましたので。(「構成・文章が悪くてそれ以前の問題だ」と言われてしまえば身も蓋もありませんが)


    >>「言葉通りの意味だよ。ここから先はボクたちに任せてユーキは故郷に帰るといい」
    >>「ふざ……っけるなよっ! こんなところで終われっかよっ‼ 俺はまだ――」

    >察するに魔王とか強敵との対決目前とか、決死の出兵とかを前にした状況だと思われますが、そこの説明がないので、二人への共感が妨げられています。
    >「どんな状況」など、最低限の情報は開示すべき場面だと思います。手がかりが少なすぎると推理のしようがなく、かえって読者が興味を失います。

     ここは推測されたような「決戦前夜」のようなシーンではなく、「道半ば」です。
     最初に「宿屋の一室」であった事や、次の「2人の目的はまだ果たされていない」から「何でもない日」である事が推測できるかと思ったのですが……問題はそこではありませんね。

     問題は「決戦前夜」を期待するようなシーンで、「何でもない日」を書こうとしてしまった事ですね。
     総評でも言われている「インパクトがない」のが問題ですね。


    >>アレクにだって自分の言い分に無理があることは理解している。それでもアレクはこれで押し通すつもりだった。たとえ、どんな罵詈雑言をユーキから浴びせかけられようとも。

    >そこはもうちょっと上手くやるべき、とは思います。
    >本気で怒らせるくらい悪役に徹するか、理屈で説得するか。

     これはですね……後述しますが、このプロローグは初期の構想から大分と変更してまして……。
     「上手く嘘を吐く」事も「悪役に徹する」事も「理屈を考える力」も、全部がないアレクにさせてしまったのが悪かったですね。
     読者に対してする言い訳ではありませんが。


    >>「ユーキ、これからどうするつもりだい?」
    >まさに聞いてどうするって台詞ですが、アレクの人の好さは伝わりますね。

     ここで頂いた感想は救いですねw。


    >>「さてな、お前さんの言う通りシュアーブに帰るのもいいが……。ま、ゆっくりと考えるさ。アレクたちはすぐに出発か?」

    >アレクが独断で言ってるのか、仲間の同意があるのかは気になりますね。
    >誰がリーダーかもわかりませんが。

     ここはアレクの独断となっています。……が、先ほど申し上げた「変更前の構想」では仲間の同意があった事になっています。
     ちなみにリーダーは一応、アレクになってます。(これは必要な情報ですかね?)


    >「ぁ、うん……。2、3日中には帝都を発つ予定だよ。でも……」

    こういう別れ話って、普通は出立直前か前日にしませんかね。
    多分、宿屋は同じでしょ。2、3日一緒だったら気まずくありません?

     う~ん。悩ましい所なのですが、出立には準備も必要だろうし前日や直前に別れ話をするのは不自然かな、と。
     ただ、仰る事も分かりますし、何より「物語的」にはそちらの方が「分かりやすい」とも思いますね。

     気まずさについては、宿を変えれば良いのではと。場所は帝都ですし、他に宿屋が無いなんて事はないでしょうし。


    >>逆にアレクは動揺を隠せない。その動揺が、一瞬アレクの口調をいつものものに戻し、更に心中の不安が僅かながら言葉に漏れ出てしまう。

    >なんでアレクが動揺してるのか、謎過ぎますね。
    >覚悟もなしに別れを切り出した、としか読めませんが。
    >どういうキャラかわからない段階ですが、とりあえずアレク株は開始から暴落です。

     ここは上手く伝わらなかったですねぇ……。
     「罵倒や非難される覚悟はあった」が「あっさり受け入れられる」とは思っていなかったという動揺を書きたかったのですが。
     猛省します。


    >>「お前は俺のことを嫌いかもしれねぇが、俺はお前のこと嫌いじゃなかったぜ!」
    >>なぜなら、熱い雫がその碧あおい瞳から流れ落ちるのを止められなかったから。

    >理由は不明ですが、別に喧嘩もしてませんねこれ。
    >二人の気持ちの齟齬やすれ違いを後々まで引っ張る展開かと思いましたが、実質プロローグで解決してますねこれ。ふうむ……?

     そうですね、喧嘩になってませんね。齟齬やすれ違いもありません。
     ここで私が描こうとしたのは「誤解や無理解が無くても決別しなければならない時がある」でした。
     ……作者の自己満足と言われても、言い訳のしようがありません。


    >>聖歴1366年の春。冬の寒さも去り、実に過ごしやすい良い天気の日だった。

    >この天気の描写が暗喩だとすれば、「一件落着」ですね。
    >確かに「世は全てこともなし」的に私は読みましたが、果たして作者の意図に沿っているのか、かなり疑問があります。
    >ここら辺、私には展望が見えないので、後々作者に伺いたいところ。

     ここは年代ジャンプが起きますので年号を書こうとしただけなんです。
     天気には特に大きな意味は無く、ただ「親友との別れという2人にとっては大きな事件と、それとは全く関係なく訪れる穏やかな日」という対比を書いただけのつもりだったんです。


    >>冒険の旅を始めるのは第4章からとなりますので「子供の話なんて読みたくないっ」という方は、第4章からお読み下さっても結構です。

    >「飛ばしてもらってよい」という書き方は、個人的には反対です。
    >「子供時代は面白くない」と作者が告白しているようなものですから。
    >自覚があるなら、読者に飛ばすのを勧めるのではなく、子供時代を面白く書き直すべきです。

     作者的には「面白い」と思って書いてはいるんですよ?(残念ながら、「面白くはない」という評価ですが)
     ただ投稿から数ヵ月経って、あまり読まれなかったので「物は試し」と思ってしてみたんです。

     投稿から大分経ち、今回の感想も頂いて「面白くない」という事を受け入れ始めましたので「面白く」できるように頑張ってみます。

     それと、同様に「読み飛ばしても良い」と書いた箇所がもう1つあります。
     そちらは「ユーキの父親・サイラス」の視点であり、主人公たちが登場しないので書いたのですが……。
     こちらもあまり良くないですかね?



     第1話へ移る前に、先ほど書いた「プロローグの初期構想」について説明させて頂きます。
     本作はいわゆる「追放もの」を基に構想を考え付きまして、初期のプロローグでは「仲間たちと一緒にユーキを追放する」という流れでした。
     最初はアレクの心理描写などはするつもりは無く、最後のトドメの一言だけを放つつもりだったんです。

     ですが「仲間たち」が揃うのは第5章になるんですよね。
     いきなり、その後は登場しないキャラを大量に出しても読者を混乱させるだけだと考え、アレクとユーキの1対1になりました。
     結果は、アレクの嘘がヘタクソな部分だけが露呈し、インパクトにも欠け、更にテンプレとは程遠くなった為に「テンプレ好き」にも刺さらないという、グダグダな事に……。

     ここは全面的に改修が必要そうですねぇ……。



    >>第1話 「あの日、ボクは英雄と出会った」


    >>『英雄王ローランドと7つのリング』

    >後にこの世界の英雄譚だとわかりますが、文章がラノベまんまなので、「この世界にもラノベがあるのか?」となります。内容がありがちなラノベの導入なのも拍車をかけています。

    >ここは意識して文体を変えた方がそれらしいです。伝記風、童話風、絵本風など色々考えられます。

     第1話の最初から、いきなり文体を変えるのはどうかと思ったのですが……。
     読者は読みにくくならないですかね?


    >内容ももっと派手な、神話クラスのワンシーンにしてよいかと。老人を生贄の美姫に、野盗を怪物にするだけでもぐんとインパクトが上がります。
    史実をここで出して後の伏線にしたい意図は感じますが、この時点で興味を持たれなければ負けと思うべきです。

     ここは仰る通りですね。
     次に繋がる話が「子供の話」でハデに出来ない分、ここでハデにした方が良さそうですね。


    >母の注意も聞かずに「とっもだち、たっくさんできるかな~」などと歌っていたのだ。

    ファンタジー雰囲気ぶち壊しなので、私なら歌を歌わせず「(本を)読みながらご飯を食べていた」にします。

     だ、ダメですかね……?
     文明があれば歌くらいはあると思うのですが……。


    >>大事な本にシミを残してしまったのだ。

    >シミが残るのは後の話なので、この場面では「大事な本を汚してしまったのだ」が適切。

     渇く前も「シミ」って言いませんかね……?


    >>そこから先の展開は想像に難かたくない。
    >「想像に難くない」は未知の事象に使うべき表現です。わからないけど「想像に難くない」わけで。
    >同様の言い回しを選ぶなら「言うまでもない」が最適かと。

     ここも「知己」と同じく、わざわざ難しい言い回しをしようとしてしまいましたw。
     表現としても少し間違っているようですね。勉強不足でした。


    >それはエプロンを着けた大きなおじさんだった。

    地の文で「おじさん」はないかと。
    あとここでもう傍の屋台なり、屋台で何を売ってるかなりは言及すべきところ。

     地の文で「おじさん」はダメでしたか……。
     「何の屋台か?」ですね。確かに最初に説明した方が良いですよね。


    >>いや、それは6歳のアレクから見ればの話であって、その男は言うほど巨漢でもなければ年の頃も30前後といったものだ。

    >あと30前後は「おじさん」では……? とおっさん的には思いますがw

     オッサン的には「30前後はまだ若いっ」と思いますがw。


    >>(間違いねぇ、コイツは迷子だ。しかしまいったな、どうすっか……)

    >この話では男の側にカメラを回さず、アレクに固定して不穏や高揚などを子供目線で追った方が迫力が出て面白いと思います。

     ここも男に視点を移動させる事で、余計な文章が増えているかも知れませんね。


    >>そう言って男は屋台へ向かう。
    >>取り残されたアレクは所在なさげに待つ事になるが、ほんの数十秒で男が帰ってきて「ほれ、食えよ」と手にした物を差し出してきた。それは紙に包まれたホットドッグだった。

    >あれ。一読目は男が屋台をやっていて、そこの商品をくれたのかと思いましたが、別の店に買いに行ったようにも読めますね。なら、この男の仕事とは?

     ここは説明不足でしたね。「屋台をしていると子供が1人で歩いていたので声を掛けた」というつもりだったのですが、何も説明できてません。
     そもそも仰るように「アレクの方から屋台に近付いた」とすれば、そんな説明も不要でしたね。


    >>そんな事は予想していた。そもそも最初から代金の支払いなど期待してはいない。
    >>しかし、男には既に名案が浮かんでいた。

    >もう完全に視点が男に移ってますね。
    >三人称一元視点なので誤りではないのですが、ここで大人目線2、切り替わるため、迷子の子供のドキドキやワクワクが減じてしまっています。

     指摘して頂いた内容とは違うのですが……視点が頻繁に変わって読みにくいのではないか、と今更になって気付きました。
     それでなくてもアレクとユーキを行ったり来たりしてますからねぇ。


    >>”パシッ”と手に持つ帽子を強引に奪い取る。帽子を持っていた少年は”ビクッ”と身体を震わせたが、抵抗はしてこなかった。

    >漫画的な擬音の使い方ですが、わりとアリ。

     意外です。アリでしたか。怒られるかと思ってましたw。


    >>少女を慰めているアレクを見て、ようやく正気に戻った少年たちは大きな声で話しかけてきた。
    >>「なんだぁ、お前? お前ら、コイツのこと知ってる?」
    >>「いんや、見たことないっスねぇ」
    >>「ぼ、僕も知らない……」
    >>「おいお前、女子の前でカッコつけてるつもりかぁ? 今謝れば、この心の広いロドニーさんは許してやらんこともないぜ?」

    >もたつきすぎて、見ていられません。
    >ここでいじめっ子の個性を描く意味があるとはまるで思えませんし、求められていないかと。
    >それよりきびきびと次の展開に進んでほしい。

     そ、そんなにダメですか……?
     個人的には敵(いじめっ子)の個性は重要だと考えているのですが……。


    >>アレクは足に圧迫を感じる。足元に気を取られていると、次の瞬間に”ドンっ”と胸を押され、足を踏まれたアレクはバランスを取れず尻餅をついた。

    >子供のする戦い方じゃないですw
    >体格差があるなら、普通に突き飛ばすだけで倒れそうだし。

     ここは「やっつける」という意味の攻撃ではなく、「脅し」の意味だったので「尻餅をつかせる」のが目的だったんです。
     ただ、よくよく考えると尻餅にこだわる必要もないですし、突き飛ばした結果尻餅をついたでも問題はありませんね。


    >>確かにロドニーの言う通り、彼我ひがの戦力差は圧倒的だ。

    >「彼我」もうそうですが、一般小説的なちゃんとした言葉が散見する反面、”パシッ”のようなラノベ全開の表現も目立つので、何とも言えない気分になります。
    >文章の傾向をどちらかに統一すべきかと。混ぜるな危険。

     ここは全然、意識ができてませんでしたね。
     私は元々、ほとんど小説を読まない人間でしたので「一般小説」と「ラノベ」の違いもよく分かっていないのかも知れません……。



    >>第2話 「その日、俺は英雄を見た」


    >>ユーキの横には「家庭料理 初心者のススメ」や「図解 よくわかる魔法陣の仕組み」、「ラフィネ聖王国 観光ガイド」などといった本が積まれてある。

    >ライトファンタジー過ぎてあまり好きな場面ではないですが、小出しで世界観を伝えられるという点では重宝しますねこういう場面は。この場合だと、
    >・魔方陣の解説書が市井に出回るくらい魔法が一般的
    >・ラフィネ聖王国という国がある
    >くらいですが。うーん、上手くやればもっと盛り込めそう。

     あとは、本作は少し文明レベルが高めに設定してますので「一般人に雑誌が出回るくらいの文明」である事も見せています。


    >>息子であるユーキを想っての決断だろう。

    >ここら辺は筋が通っていますし、好感が持てます。
    >ただ「兵士」だと戦争の危険がありそうなので、「衛兵」にした方がイメージ的には無難かと。街で仕事が出来ますし。

     「兵士」じゃないとダメなんです……。
     サイラスには、第2章で戦死してもらう予定なので……。


    >>「へえぇー……。賑やかな町だなぁ」
    >>「今日は聖誕祭だからな。レゾールでも祭りやってたろ?」

    >祭りの日に引っ越しする人間も珍しい。

     馬車での2ヵ月の旅なので、祭りの日を狙って引っ越したのではなく、たまたま町に到着したのが祭りの日だったんです。
     ここの説明、いりますかね?


    >>「ちょ、オイ! 待てよっ! ……行っちまいやがった。信っじらんねぇーっ! 引っ越し当日に8歳の息子1人に荷解き任せていくかフツー⁉」

    >やっと出ましたね年齢。遅い。
    >8歳というと小2か小3くらい。父親の職業柄世間ずれしてるなら、性格はまあアリですかね。「自分に不甲斐なさ」を感じるにはちと早い気がしますが。
    >そして荷解きだけなら小学生でも出来そう。「初めての街で外食」の方が高難度。

     遅くてスミマセンっ!
     性格、アリですかっ⁉ 「こんな8歳児、リアルにいるわけねーだろっ」って思いながら書いてたんですが……。
     それと「初めての町で外食の方が高難度」には全く反論できません。ここは何か変更すべきですね。


    >>悪態を吐つきながらも荷解きを始めるユーキ。
    >>幸い、棚やベッドなどの大きな家具は前の住居者が置いていった物が残っている。当然というべきか、ユーキたちの新居は新築ではない。
    >>各部屋の魔法灯が問題なく点く事を確認し、軽く掃除を始める。掃除が終わったら、調味料や食器を棚へ直し、調理器具は台所へ、トイレや風呂に紙や洗剤を置いてついでに水回りのチェックもする。ずいぶんと手際のよい8歳児である。

    >ここら辺もまるまる不要な描写。
    >「荷解きを済ませ、部屋を掃除した」程度で十分。
    >新しい情報や発見がなく、面白みも欠けるので圧縮すべき場面です。

     ここも冒頭の雑誌と同じく、一般家庭に風呂やトイレなどがある文明だという事を示したつもりだったのですが……。
     確かに「面白くない」ワケで、それでも描写しなければならない事かというと……違いますね。


    >>「そぉ~ら、パース!」
    >>「ほら、エメロン行くぞ! 落っことすなよ!」

    >ああ、ここから一話とリンクするわけですね。
    >この構造はなかなかいいと思いますよ。

     ……癒し。


    >>それを見たユーキは(家のすぐ横に公園か。犬のフンとか、酔っ払いが出たら嫌だな)などと子供らしからぬ事を考えていた。……本当に8歳だろうか?

    >セルフ突っ込みもそうですが、公園の認識が明らかにファンタジーじゃないのはギャグなんですかね? 読者が脳内で描くファンタジー世界を、作者自らブチ壊していくスタイル?

     もちろん、そんなつもりは一切ありません。
     公園より、広場くらいにしておいた方が良かったですかね?

     あとセルフ突っ込みですが、前述の通り「こんな8歳いるわけねー」と考えてまして、でもユーキの性格は変更できないので突っ込みを入れたんですが……雰囲気を壊しただけですかね?


    >>輝くような金髪と、大きな碧眼へきがんに吸い込まれそうになる。

    >金髪はともかく、碧眼を認識するのは無理でしょ。
    >何メートルくらいを想定してるんですかね、これ。「家のすぐ横が公園」にしても、道路くらい挟んでそうなものですが。
    >あと、何となくユーキは二階の窓から見てるイメージでしたが、特に描写がないので一階から見てたかも。それでも近すぎると思いますが。

     確かに。まるで状況の想定が出来ていませんでした。
     常人なら眼の色までは確認できませんよね。


    >>「大丈夫か? お兄さんが加勢してやっから、踏ん張んな」

    >一話の時は年がわかりませんが、8歳が自分を「お兄さん」て言いませんよね。
    >いくら大人びていても。

     う~ん、ダメですかねぇ?
     リアルなら想像しにくいですが、ユーキは「いるわけねー」くらい大人びた8歳児なワケで……。
     いや、別に変更するのが嫌なワケではないんですが。


    >>……つもりだったが、後日になって「あんまりカッコよくなかったな」と後悔するのだった。

    >確かに。
    >このセルフ突っ込みモードは基本装備なんですかね、この作品。
    >ギャグコメディならそれでもいいですが、それだとプロローグと噛み合わない感じですし。一万字読んでも方向性がよく見えません。

     セルフ突っ込みは基本装備……というほどではありませんが、この第2話は特に多くなってますね。(それ以降はほとんど出ずに、たまに見かけるくらいだと思います)
     「コメディなら使っても良いが、シリアスなら使わない方が良い」という事ですよね?


     ……と、少し長くなり過ぎましたので総評へ対するお返事は分けてお送りいたします。
  •  それでは総評に対する返事になります。



    ▷タイトルについて
    >>転福為禍のインヴォーカー ~「嫌いだから一緒に旅はできない」と言われた俺と、言ったボク~

    >「転福為禍」は「転禍為福(災い転じて福と為す)」を逆転させたものですかね。
    >意味通りに受け取ると、すんごい運の悪い人のイメージです。
    >インヴォーカーはざっくりと「召喚士」というところですか。
    >ちなみにどっちも知らなかったので、ネットで調べました。

     「転福為禍」の意味は仰る通りです。
     「良かれと思ってした事が裏目に出る」みたいなニュアンスで付けました。

     「インヴォーカー」の方の意味は「神に祈る者」です。
     「Invoker」ですね。


    >ん-、タイトルの意味は現時点ではまったく謎ですが、後々意味が通じて来たらカッコ良くなるタイプではありそうです。語呂もいいし

     意外な評価……。
     実は個人的にはあまり良くないタイトルだと思っていました。
     「初見で意味が分からない」「語呂も(個人的には)良くない」などと思ってましたので。


    >副題はプロローグまんま。
    >プロローグの場面が後々まで影響する鍵となっているならアリでしょうし、そうでなければ意味不明になるので、ちょっと不安が残ります。
    >個人的にはあのプロローグは肩透かしだったので。

     ここは仰る通り「まんまの説明文タイトル」です。
     メインタイトルが意味不明なので、サブタイトルで説明しようとしました。

     プロローグが肩透かしは……今は受け入れます。



    ▷キャッチコピーについて
    >>親友との、出会いと別れの物語

    >そのままですね。先の展望が見えなくてイマイチ。
    >タイトルの派手さの爪の垢を煎じて飲むべきです。
    >並んだらミスマッチもいいとこでしょう。

     正直、コピーについてはずっと悩んでます。
     本作を端的に、魅力的に表現する文章が思いつかず……。なんて言ってられませんけどね。



    ▷あらすじについて

    >ほぼプロローグまんまですね。
    >先の展望とか、ほとんどノーヒントなので、興味を惹かれません。
    >内容も地味で、完全にタイトル負けしています。

    >例えば「後に英雄と呼ばれる二人が」とか、多少なり未来の情報を散りばめて続きに興味を持たせた方がよいと思います。

     ここについては、「あらすじ」というものを勘違いしていた節があります。
     私は「あらすじ」はマンガの最初に書かれているようなものを想像していましたが、よくよく考えるとここもキャッチコピーの一部なんですね。喩えるなら「映画の予告編」でしょうか?

     勘違いしたまま書いていた為、「まんまのあらすじ」になってしまっていたのだと思います。



    ▷文章について

    >ちょいちょい悪文はありますが、概ね読めるし、意味は伝わります。
    >最低限の文章力は確保できていると思いました。
    >ただ、この時点ではそこ止まり。次のステップが必要です。

     が、頑張りますっ。(自信は無い)


    >二話まで読んで、特に感じたのは文章の無駄。
    >同じ内容の重複、情報も面白みもない台詞、不必要な描写などなど、文章の贅肉が多すぎて、物語が冗長に感じられ>ます。どうでもいいCMが挟まる動画のようです。

    >これを改善するには、引き算を覚えること。文章のダイエットです。不必要と思われる文章を削り、文章をシャープ>に磨き上げましょう。ユーモアやジョークも文章のキレがあって初めて笑えるものです。

    >もちろん、必要な描写は削ってはいけません。取捨選択を重ね、いかに簡潔に必要な情報を残すかがテクニックです。文字数制限をつけて掌編を書くなどすればいい練習になります。

     ここが私の一番の問題点であり、課題のように見えますね。(違うでしょうか?)
     たぶん、どの作者さまも同じなのだと思いますが「無駄」と思って書いている文章は無いと思います。少なくとも私はそうです。
     だから、今回指摘して頂いた文章が「無駄」だとは言われるまで気付きませんでした。
     それを気付けるようになる必要がありますね。


    >もう一つは、表現のばらつき。
    >一般小説のような言葉を使う一方で、ラノベや漫画のような表現も頻出するので、いかにも背伸びをして難しい言葉を使っているように見えます。どちらかに寄せた方が、少なくとも安定はするはずです。どちらがいいというより、内容や書きたい世界に合った表現を選ぶべきです。気軽に読めるラノベを書きたいなら、小難しい表現は逆にノイズになりますから。

     「ながら感想」への返事でも書きましたが、ここも無意識でしたねぇ。何より勉強不足が露呈してしまったと感じる部分です。
     作品の方向性と、自分の書き方をカッチリと決めたいところですね。



    ▷ストーリーについて

    >>プロローグ
    >ともあれ、プロローグに必要なのは大胆さ。
    >ブレーキはあらかじめ外してください。

     たぶんプロローグは全面的に作り直す事になります。
     ある程度、決まっている展開もありますので考え無しにかっとぶ訳にはいきませんが、肝に銘じます。(ユーキの処刑は流石に無理かな……)


    >>内容が薄い
    >ここからは1話、2話について。
    >共通して言えるのは、内容が薄いことです。
    >理由は明白で、たらたらと必要に乏しい日常風景を続けていること。ながら感想で贅肉と断じた部分です。文章もそうですが、構成としても脂肪レベル。

     文章のダイエット、ですよね?
     頑張ります。


    >>展開に面白みがない
    >せっかく二話も使って主役二名を描いているのに、二人のキャラ性はいまいちメリハリがなく、特徴に欠けます。この場合は強みと言ってもいいです。

    >アレクはまあよいです。育ちが良く正義漢。無鉄砲だが勇気はある。わかりやすいし好感も持てます。問題はユーキの方で、別に性格はこれでよいのですが、キャラ設定が甘いと感じられました。

     ここは正直、難しい所ですねぇ。

     私はユーキを「普通より少し賢しいだけの子供」というデザインにしました。そしてユーキは今後、戦いに負ける事が頻発します。(特に序盤は)
     最初にユーキの特徴が大きく出るのは第7話で、「料理に強い関心を持つ」という特徴はあります……が、どう考えても読者ウケは狙えないですよねぇ。

     最初のケンカもほとんど負けて終わりますし、カッコイイとこを見せる事が出来てませんからねぇ。個人的にはカッコイイ場面もあると思ってはいるのですが、分かりやすく敵を倒す訳ではないので……。
     つまり梶野カメムシさまが仰ったような「冒険者の息子だから強い」「その力で敵(いじめっ子)を倒す」という展開ではないんです。

     ここを変えてしまうと、キャラのデザインが根本から崩れてしまうので……。


    >>ライトノベルなのかファンタジーなのか
    >これはまあ先を読んでいないので、どっちを想定して今作が書かれているのかはっきりとはわかりません。プロローグは真面目そうでしたが、その後はラノベ的な要素も散見されたので、両方取るつもりなのかもしれませんし。

     既に申し上げましたが、自分の書き方が確立できていないからですね。
     精進します。

     それと『ジョジョ』は知ってます。
     細かいセリフなどは覚えていませんが、確かにシチュエーションは一緒ですねw。
     ただ、知ってはいますが意識はしてませんでした。まぁ、王道展開ではありますしねw。



    ▷キャラについて

     ストーリーの方で書いて下さいましたので、割愛します。



    ▷アドバイス回答について

    >>・特に意見が聞きたい部分。
    >>第1話~第2話でPV数が4割以上も落ちております。(342から190)
    >>いくつか原因は推察してはいるのですが、ぜひ梶野カメムシさまのご意見も賜りたく思います。

    >理由はいたってシンプルかと。
    >はっきり言いますが、地味で内容が薄く、先が期待できないからです。
    >「次は子供のケンカか」「よくある奴だな」「じゃあいいや」みたいな感じ。
    >もう一つの原因は、二話でリンクして繋がることが、一話の時点ではわからないこと。ここは評価できるので、そこまで読んでもらう工夫があれば求心力が増す可能性が高いと見ます。

     「地味」……やはりそうですか。
     一応、「序盤で視点がコロコロ変わって読みにくい」というのも考えたのですが、梶野カメムシさまは感じられましたかね?
     あとは、単純に「文章が拙すぎる」もありますが。

     「1話と2話がリンクしている」事、評価して下さってありがとうございます。
     「求心力が増す可能性が高い」と、そこまで仰って頂けるなら頑張ります……が、


    >それを踏まえた私の改善案は、一話と二話を合体させてしまうことです。
    >前半をアレクパート、後半をユーキパートにして、同じ場面で一話を終えるんです。
    >最後のユーキ合流部分だけ分けて書き、両サイドからの合流を演出します。
    >エピソードタイトルは「二人の英雄」くらいで。

    >当然長くなりますが、そこはダイエット。各エピソードを2000文字まで圧縮し、一話合計で4000文字程度にまとめます。
    >内容も濃くなるし一石二鳥です。無駄な部分が結構あったので、そこを絞ればそう無理のない改善案だと思います。

    >こうすれば少なくとも二話分は読んでもらえますし、変わった演出で読者受けを狙えそうです。その先はまあ、地力次第ですが。

     7000文字を4000文字にですか……。
     正直、出来る自信は全くなく、想像しただけで頭がクラクラしてきますが……やれるだけやってみますっ!



    ⬜️総評
    >・プロローグは地味すぎ。もっとインパクトを。
    >・文章は及第点。引き算と統一感が次の課題。
    >・二人の主人公が合流するアイデアはよい。

     はいっ! 肝に銘じますっ!


    >それに、子供には子供の魅力があるので、これはこれで面白くもなるはずです。
    >「少年もの」というジャンルもあるわけで、ある意味魅力あふれる素材かと。

     このお言葉に救われます。
     自分の力が足りないだけで、やりようによっては面白く出来るのだと信じられますので。

    >これが処女作と言うことで、遠慮なく斬らせていただきました。
    >歯に衣着せぬ感想でまことに恐縮ですが、この感想が三鞘さんの今後の創作の一助になればと願っております。

     ありがとうございますっ! 大丈夫です、致命傷には程遠いのでw。

     梶野カメムシさまの感想を頂いて自分に足りないものを知ると共に、自作に対しての申し訳なさが込み上げてきました。
     私は、「自分の考えた物語は絶対に面白い」と確信を持って執筆しております。ですが客観的に見て、本作は「面白くない」のでしょう。それは面白く書けなかった私の責任です。

     本当に、面白く書いてあげられなくて申し訳ない。
     絶対に面白くしてあげると、そう思いながら邁進していきたいと思いますっ!


     最後になりますが、本当にありがとうございましたっ!
     おかげさまで、自分のやるべき事が見えてきましたっ!
  • >三鞘さん

    それでは、お返事していきましょう。

    >いやいや、思ったより早く感想を頂けたので感謝しております。
    >それに仕事前、昼休憩、仕事後と3度、堪能させて頂きました。(また何度か確認に戻ると思います)

    これでも半日ずれこんでるんですよね。
    昼休みまで使って書いてるのに……ッ!

    > また質問や反論、言い訳などもなく、納得するしかなかったご指摘については割愛させて頂きます。
    > それでは少し長くなりますが、ご容赦ください。

    私も同じスタンスなのでお気になさらず。


    >>オープニング 「10年後の決別」

    >>長文に描写を重ねた悪文。私なら外見描写は後に回します。
    > 出だしから申し訳ない……。
    > 言い訳をさせて頂くと、友人に試作段階を見せた際に「主人公の外見は?」と聞かれ、急遽入れた文章になります。
    > 言い訳にもなりませんね。

    外見描写は確かに必要ですが、ここに挿れる必要はなかったですね。文を分けるとか、後(今話中)に回してよいところです。
    髪色が何だろうが、読者は適当に想像して読んでいくわけで。

    描写というのは、基本的に作者が読者に「勝手に想像されたくない」時に必要になるものです。
    極端に言えば、作者が外見にこだわりがなければ「男二人」「美女」とかでも話は成立しますからね。
    ただ、読者の想像は様々なので、作者の書く物語と食い違う可能性がある。それを避けるために説明するわけです。

    つまり「勝手に想像してくれ」と作者が読者に投げてよい範囲は、描写は削れるということです。これが引き算の基礎です。

    > ここはアレですね。
    > 小説を書き始めた素人が「無暗に難しい単語や四字熟語を使ってしまう」ヤツですね。
    > 素直に「親友」で良かったですね。

    ラノベに寄せるなら、そうですね。

    > 言及はされていませんでしたが「軌を一にする」も変えた方が良さそうですね。

    そうですね。
    まあ、どこまでを「難しい言葉」扱いするかの線引きもはっきりしたものがあるわけではないですし。極端でなければ、あくまで感覚的なものではあります。

    >>ここは「冒険者となり、共に旅を続けて来た」の方が直感的かと。
    >>重要なのは「共に旅をする」部分のはずなので。

    > 「2人の旅には目的がある」という事を見せようとしたのですが……いりませんかね?
    > ジャンルなどにもよりますが、「主人公に目的が無い」と指摘される方なども見受けましたので。(「構成・文章が悪くてそれ以前の問題だ」と言われてしまえば身も蓋もありませんが)


    ああ、ここは私が説明不足でした。
    文章の後半部分を「冒険者となり、共に旅を続けて来た」にした方がよい、という提案でした。

    なので文章全体なら、
    [更に2人はただの親友ではなく、「とある目的」を果たすために冒険者となり、共に旅を続けて来た。]

    がよいかと思います。
    物語の先を匂わせるヒントとして、「目的」もアリでしょうから。

    > ここは推測されたような「決戦前夜」のようなシーンではなく、「道半ば」です。
    > 最初に「宿屋の一室」であった事や、次の「2人の目的はまだ果たされていない」から「何でもない日」である事が推測できるかと思ったのですが……問題はそこではありませんね。
    > 問題は「決戦前夜」を期待するようなシーンで、「何でもない日」を書こうとしてしまった事ですね。
    > 総評でも言われている「インパクトがない」のが問題ですね。

    なるほど。
    私は「明日、魔王城へ行く。だがその前に……」みたいな話かと思ってました。目的はそれとは別の何かなのかなーとか。

    そしてご推察の通り、問題はそこではありません。
    「ここが最大の見せ場」だとしたら、地味に過ぎるということかと。
    まあ文学として書いてるなら、こんなプロローグでもありなんですけど……

    > これはですね……後述しますが、このプロローグは初期の構想から大分と変更してまして……。
    > 「上手く嘘を吐く」事も「悪役に徹する」事も「理屈を考える力」も、全部がないアレクにさせてしまったのが悪かったですね。
     読者に対してする言い訳ではありませんが。

    ふうむ。
    とりあえず現状は改訂で効果が出ていませんね。
    「こういう路線で行きたい」という希望があるなら、アドバイスくらいは考えますが。

    > ここはアレクの独断となっています。……が、先ほど申し上げた「変更前の構想」では仲間の同意があった事になっています。
    > ちなみにリーダーは一応、アレクになってます。(これは必要な情報ですかね?)

    いや、プロローグではそこまで求めません。
    私の指摘では、強く改善を希望する場合は「~~すべき」とか、具体的に改善案を書くようにしています。

    ここのように私が呟いてる感じなのは、単なる読みながらの感想だと思ってもらえれば。「読者はこんなことを考えているよ」というサンプルですね。
    単なる感想なので、直すべきとまでは思っていません。
    「多分後からわかるんだろう」という信頼の上での話ですが。

    > う~ん。悩ましい所なのですが、出立には準備も必要だろうし前日や直前に別れ話をするのは不自然かな、と。
    > ただ、仰る事も分かりますし、何より「物語的」にはそちらの方が「分かりやすい」とも思いますね。
    > 気まずさについては、宿を変えれば良いのではと。場所は帝都ですし、他に宿屋が無いなんて事はないでしょうし。

    いや、どこに向かうにせよ準備は必要ですから、荷物をまとめた段階で別れを切り出せば問題ないかな、と。何ならユーキだけ宿に置いて、アレクたちだけ旅立ってもいいんですし。

    わかりやすさはエンタメの生命線ですよ。

    >>なんでアレクが動揺してるのか、謎過ぎますね。
    >>覚悟もなしに別れを切り出した、としか読めませんが。
    >>どういうキャラかわからない段階ですが、とりあえずアレク株は開始から暴落です。
    > ここは上手く伝わらなかったですねぇ……。
    > 「罵倒や非難される覚悟はあった」が「あっさり受け入れられる」とは思っていなかったという動揺を書きたかったのですが。
    > 猛省します。

    それはわかりますが、動揺しすぎです。
    意外ではあれ、本来想定した衝突よりも穏やかに終わるのですから、ここは動揺は小さめにして、「気が抜けた」「ほっとした」部分を描写しつつも、ユーキの真意が読めず、不安が広がる……みたいな。
    ここら辺はキャラの性格や関係性に大きく左右されるので、仮にうまく描写できたとしても、読者には伝わらない可能性が高いです。関係性すっ飛ばした切り抜きシーンなんですから。

    そこら辺を含めると、やはり細かな表情はあえて描写せず、読者の想像に一任した方が正解かもしれませんね。
    後々同じシーンに到達した時、そこで初めて表情を描き、読者の想像をいい方向に裏切る……なんて書き方も出来そうです。

    >>理由は不明ですが、別に喧嘩もしてませんねこれ。
    >>二人の気持ちの齟齬やすれ違いを後々まで引っ張る展開かと思いましたが、実質プロローグで解決してますねこれ。ふうむ……?
    > そうですね、喧嘩になってませんね。齟齬やすれ違いもありません。
    > ここで私が描こうとしたのは「誤解や無理解が無くても決別しなければならない時がある」でした。
    > ……作者の自己満足と言われても、言い訳のしようがありません。

    テーマとしてはわかるんですが、それは理由や経緯などを読者に見える形にした上で訴えるべきですね。
    プロローグだと「理由がよくわからん」の時点でどう受け取っていかわからなくなりますから。

    >>この天気の描写が暗喩だとすれば、「一件落着」ですね。
    >>確かに「世は全てこともなし」的に私は読みましたが、果たして作者の意図に沿っているのか、かなり疑問があります。
    >>ここら辺、私には展望が見えないので、後々作者に伺いたいところ。
    > ここは年代ジャンプが起きますので年号を書こうとしただけなんです。
    > 天気には特に大きな意味は無く、ただ「親友との別れという2人にとっては大きな事件と、それとは全く関係なく訪れる穏やかな日」という対比を書いただけのつもりだったんです。

    それはもったいないですね。
    多少高等テクですが、天気や何気ない描写を物語の展開に合わせて相乗効果を出すことを「暗喩」といいます。ノーヒントでやるのがコツです。

    漫画でもよくあるでしょう。
    戦の決着がついた後、嵐が去って晴れ間が覗くとか。
    悲しみを乗り越えた場面で、朝日が昇るとか。

    せっかく天気を出すのですから、この場面で三鞘さんが伝えたい気持ち、例えばさっきの「誤解や無理解が無くても決別しなければならない時がある」を暗喩で表現してみるとかどうでしょう。

    上手く書ければ、情景効果と相まってイメージを底上げできますよ。

    > 作者的には「面白い」と思って書いてはいるんですよ?(残念ながら、「面白くはない」という評価ですが)
    > ただ投稿から数ヵ月経って、あまり読まれなかったので「物は試し」と思ってしてみたんです。

    まあ私もバトル三昧の「神風VS」という作品では、たまに「バトルを飛ばして読んでもいいです」と自虐したりしますが、本編にそれを書くのは敗北宣言だと思いますね。

    > 投稿から大分経ち、今回の感想も頂いて「面白くない」という事を受け入れ始めましたので「面白く」できるように頑張ってみます。

    私も「神風」は幾度となく改訂を繰り返しています。
    大事なのは分析です。何が足りず、何が多すぎるのか。どう書けば読者に届くのか。
    こればかりは作者の領分です。
    何度でも立ち上がって、がんばるしかないのです。

    > それと、同様に「読み飛ばしても良い」と書いた箇所がもう1つあります。
    > そちらは「ユーキの父親・サイラス」の視点であり、主人公たちが登場しないので書いたのですが……。
    > こちらもあまり良くないですかね?

    同じ理由でお勧めしませんね。
    サイラス視点が必要だから書いたのなら自信を持つべきですし、不要に感じるなら削除すべきでしょう。


    > 第1話へ移る前に、先ほど書いた「プロローグの初期構想」について説明させて頂きます。
    > 本作はいわゆる「追放もの」を基に構想を考え付きまして、初期のプロローグでは「仲間たちと一緒にユーキを追放する」という流れでした。
    > 最初はアレクの心理描写などはするつもりは無く、最後のトドメの一言だけを放つつもりだったんです。

    詳しくはないですが、確かアレですよね。
    「いきなりパーティを首にされた」みたいな始まり方の。

    > ですが「仲間たち」が揃うのは第5章になるんですよね。

    この説明はよくわかりません。
    今のパーティという意味ではなく? 宿屋にという意味?
    というか、仲間を揃える必要性がまずわかりません。

    > いきなり、その後は登場しないキャラを大量に出しても読者を混乱させるだけだと考え、アレクとユーキの1対1になりました。

    まあここはモブ的に一行描写で済ませれば、問題はないかと。

    > 結果は、アレクの嘘がヘタクソな部分だけが露呈し、インパクトにも欠け、更にテンプレとは程遠くなった為に「テンプレ好き」にも刺さらないという、グダグダな事に……。
    > ここは全面的に改修が必要そうですねぇ……。

    インパクトを考えるなら、そうでしょうね。
    先の展開を知っていれば、「こうした方が映える」とか言えそうではあるんですが、長編の展開とか作者以外が触れていいことはほぼないですし。


    >>第1話 「あの日、ボクは英雄と出会った」


    >>後にこの世界の英雄譚だとわかりますが、文章がラノベまんまなので、「この世界にもラノベがあるのか?」となります。内容がありがちなラノベの導入なのも拍車をかけています。
    >>ここは意識して文体を変えた方がそれらしいです。伝記風、童話風、絵本風など色々考えられます。
    > 第1話の最初から、いきなり文体を変えるのはどうかと思ったのですが……。
    > 読者は読みにくくならないですかね?

    「明らかに本編と違う」なら、読者は切り替えて読みますよ。
    むしろ同じ方が混乱します。まあ最後に作品名で締めくくってるから大丈夫とは思いますが。その意味なら文体変えても混乱しないでしょう。

    後は、長々と書かないことです。私なら十行以内にまとめますね。
    散文詩として書くなら五行でもいいくらい。
    神話とかで始まるファンタジーの冒頭によくあるやつです。

    >>内容ももっと派手な、神話クラスのワンシーンにしてよいかと。老人を生贄の美姫に、野盗を怪物にするだけでもぐんとインパクトが上がります。
    >>史実をここで出して後の伏線にしたい意図は感じますが、この時点で興味を持たれなければ負けと思うべきです。
    > ここは仰る通りですね。
    > 次に繋がる話が「子供の話」でハデに出来ない分、ここでハデにした方が良さそうですね。

    それもありますし、この場面を真似した(二人とも)とすぐ読者にわかるような台詞なりポーズなりを加えれば、なおよし。
    察するに、二人とも同じ物語の影響を受けたわけですから。

    >>母の注意も聞かずに「とっもだち、たっくさんできるかな~」などと歌っていたのだ。
    >>ファンタジー雰囲気ぶち壊しなので、私なら歌を歌わせず「(本を)読みながらご飯を食べていた」にします。
    > だ、ダメですかね……?
    > 文明があれば歌くらいはあると思うのですが……。

    ああ、すみません。これは私が言い過ぎたかも。
    てっきり「友達百人出来るかな」のパロディだと思ったんで。

    >>シミが残るのは後の話なので、この場面では「大事な本を汚してしまったのだ」が適切。
    > 渇く前も「シミ」って言いませんかね……?

    【染み】
    1.液が染み込んでよごれること。そのよごれ。
    1 液体などが部分的にしみついて汚れること。また、その汚れ。

    例えば、服にジュースを零した時なんかに「シミになる」と言って、慌てて洗ったりしますよね?
    ジュースを零した時点では「まだシミではない」わけです。
    同様に、食卓で妹がスープを本に飛ばしても、その時点ではまだシミではありません。拭けば大丈夫だったかもですし。そこから時間が過ぎた後で「シミが残る」んです。

    あと。もし仮に乾く前でも「シミ」と言えたとしても、私なら使用を避けると思います。よほど理由があれば別ですが。
    何故かというと、二つの意味があると読者が引っかかり、読む手が止まる可能性があるからです。「知己」と同じケースですね。
    「読者が読んでどう思うか」を常に先読みするのが、いい文章を書く一番のコツです。


    >地の文で「おじさん」はダメでしたか……。

    そりゃ駄目ですよ。
    「母親」を「お母さん」って地の文で書きますか? 
    同じことです。

    >「何の屋台か?」ですね。確かに最初に説明した方が良いですよね。

    祭りの描写や食文化の紹介にもなりますしね。

    > オッサン的には「30前後はまだ若いっ」と思いますがw。

    上から見たらそうですが、下から見たら立派なおっさんですw

    >>この話では男の側にカメラを回さず、アレクに固定して不穏や高揚などを子供目線で追った方が迫力が出て面白いと思います。
    > ここも男に視点を移動させる事で、余計な文章が増えているかも知れませんね。

    それはあるでしょうね。
    アレクに固定した方が描写は確実に減らせるはずです。

    > 指摘して頂いた内容とは違うのですが……視点が頻繁に変わって読みにくいのではないか、と今更になって気付きました。
     それでなくてもアレクとユーキを行ったり来たりしてますからねぇ。

    読み直してきましたが、特に問題は感じませんでした。
    言ってもキャラ二人ぐらいなら大丈夫かと。
    キャラ心理を()で書いているのも、わかりやすいという意味では効果的ですしね。

    三人以上でカメラがぴょんぴょん飛ぶようなら、意識した方がいいかもしれませんね。

    >>漫画的な擬音の使い方ですが、わりとアリ。
    > 意外です。アリでしたか。怒られるかと思ってましたw。

    効果的に使うなら、全然いいと思います。
    擬音に毎回使うとうるさくなるので、あくまで強調する際に絞った方がよいかと。でないとちょっとした擬音も全部“”で括る必要が出てきますから。

    ……あ。今気づきました。
    このダブルクォーテーション(“”)は、前後で形が違うんです。

    三鞘さんは”ビクッ”ですが、正解は“ビクッ”です。
    同じ記号ではないことにご注意。
    小さすぎて、スマホでは気が付きませんでした。

    > そ、そんなにダメですか……?
    > 個人的には敵(いじめっ子)の個性は重要だと考えているのですが……。

    このいじめっ子三人が後に無二の親友になる展開だとしてもお勧めしませんね。それならケンカの後で改めて個性をつければいいですし。

    例えば、ファンタジーラノベ一話目のゴブリン退治で、ダンジョンから出てきたゴブリンの一匹一匹に名前と個性がついてたら、どう思います? 
    ウザいと思うか、覚えないといかんのか?と悩むか。
    いずれにせよ読者にとってはノイズにしかなりません。

    例外があるとすれば、三人組の会話だけで読者の受けが取れるくらい面白い場合ですが、そのレベルでないことはわかるはずです。
    それにもし面白く書けたにしても、今度はアレクが霞むという別の問題が生じかねません。

    私なら、ロドニーだけ個性を出し、他はモブに徹させます。この場面もロドニーだけに同じ内容を話させれば十分進行しますし。

    この場面で一番に伝えたいのは何なのか。
    その観点から、改めて必要かどうか見直してみてください。

    > ここは「やっつける」という意味の攻撃ではなく、「脅し」の意味だったので「尻餅をつかせる」のが目的だったんです。
    > ただ、よくよく考えると尻餅にこだわる必要もないですし、突き飛ばした結果尻餅をついたでも問題はありませんね。

    私もそのつもりで指摘しました。

    >>「彼我」もうそうですが、一般小説的なちゃんとした言葉が散見する反面、”パシッ”のようなラノベ全開の表現も目立つので、何とも言えない気分になります。
    >>文章の傾向をどちらかに統一すべきかと。混ぜるな危険。
    > ここは全然、意識ができてませんでしたね。
    > 私は元々、ほとんど小説を読まない人間でしたので「一般小説」と「ラノベ」の違いもよく分かっていないのかも知れません……。

    ここら辺は、本当は指摘が難しいところではあるんです。
    作家の文章の個性だと言われれば、納得するしかないので。
    例えば三鞘さんに「これが自分の個性」と言われればそれ以上は言えません。それで人気が出る可能性だってありますから。

    ただ、これは例えるなら「空手と柔道を同時に使って戦うぜ」みたいな話でして。
    これが両方黒帯の人が言うなら一目置きますが、白帯が言ったら「まずどっちか黒帯取れ」ってなりますよね。そんな感じです。

    三鞘さんが上達した上で両取りを選ぶなら、その時は見守ると思います。それ以上は好みの話だと思うので。


    >>第2話 「その日、俺は英雄を見た」

    > あとは、本作は少し文明レベルが高めに設定してますので「一般人に雑誌が出回るくらいの文明」である事も見せています。

    なるほど、確かに。

    >>ここら辺は筋が通っていますし、好感が持てます。
    >>ただ「兵士」だと戦争の危険がありそうなので、「衛兵」にした方がイメージ的には無難かと。街で仕事が出来ますし。
    > 「兵士」じゃないとダメなんです……。
    > サイラスには、第2章で戦死してもらう予定なので……。

    な、なんだってーー!
    だとしたら、サイラスが兵士になるのはおかしいです。
    命の危険のある仕事を選ぶシングルファザーはいません。死んだら誰が子供を育てるんですか?
    戦死の運命が覆せないなら、理由をつけて整合性を取りましょう。

    例えば最初は安全な衛兵で雇われたが、戦況が激変してやむなく兵士として駆り出されたとか。多額の借金を抱えていて、命を賭けざるを得ないとか。

    > 馬車での2ヵ月の旅なので、祭りの日を狙って引っ越したのではなく、たまたま町に到着したのが祭りの日だったんです。
    > ここの説明、いりますかね?

    絶対必要とまでは思いませんが、さりげなく説明があった方が親切かなとは思います。
    私なら「しまった祭りの日だ。めんどくせえ」とサイラスに言わせるとか。望んでこの日を選んだわけでないと伝われば十分です。



    > 性格、アリですかっ⁉ 「こんな8歳児、リアルにいるわけねーだろっ」って思いながら書いてたんですが……。

    まあ育ちが特殊だし、フィクションですし……
    私的には描き方で十分許せる範囲。

    > それと「初めての町で外食の方が高難度」には全く反論できません。ここは何か変更すべきですね。

    道中で屋台を眺めるシーンがあれば、「屋台が出てたろ。そこで食ってこい」とサイラスに言わせられますね。

    > ここも冒頭の雑誌と同じく、一般家庭に風呂やトイレなどがある文明だという事を示したつもりだったのですが……。
    > 確かに「面白くない」ワケで、それでも描写しなければならない事かというと……違いますね。

    でしょーん。

    >>セルフ突っ込みもそうですが、公園の認識が明らかにファンタジーじゃないのはギャグなんですかね? 読者が脳内で描くファンタジー世界を、作者自らブチ壊していくスタイル?
    > もちろん、そんなつもりは一切ありません。
    > 公園より、広場くらいにしておいた方が良かったですかね?

    まず、公園で犬を散歩とか犬のフンとか酔っ払いの存在が、すごく日本(というか昭和)的に感じます。
    もちろんファンタジーなのでそういう世界だと言われればそれまでなんですが、私の知る限り、日常的に犬を散歩に連れ歩くファンタジーは覚えがありません。

    犬の散歩の歴史ってどうなのか。ちょろっと調べてみましたが、ヨーロッパだと多分近代以降で、それ以前は貴族なんかの愛玩犬くらい。
    日本だと江戸時代半ばまでペットの扱いすらされてなかったそうです。「生類憐みの令」とかそういう背景があったようですね。

    とりあえず「中世ファンタジーに犬の散歩がそぐわない」のは、それなりに理由があると思っていただければ。まーファンタジーなので「うちにはある」と言われればそれまでですがw

    なので、公園の設定がどうとかより、ユーキのこの台詞自体が本当に必要なのか? という話です。ちょっとしたジョークですよねこれ?

    > あとセルフ突っ込みですが、前述の通り「こんな8歳いるわけねー」と考えてまして、でもユーキの性格は変更できないので突っ込みを入れたんですが……雰囲気を壊しただけですかね?

    真面目に読んでいる読者が「真面目に読んでて損した」と思うくらいには。まあそういう作品を目指すなら、それも選択です。

    >>一話の時は年がわかりませんが、8歳が自分を「お兄さん」て言いませんよね。
    >>いくら大人びていても。
    > う~ん、ダメですかねぇ?
    > リアルなら想像しにくいですが、ユーキは「いるわけねー」くらい大人びた8歳児なワケで……。
    > いや、別に変更するのが嫌なワケではないんですが。

    高校生くらいならまだしも、という感じ。
    小学生で自称「お兄さん」なんてリアルで聞いたことないです。
    自分を「おじさん」と呼ぶ8歳くらい違和感ありますね。

    まあ、設定上どうしても必要ならこれ以上言いませんが、さして理由がなければ「オレ」とかで十分かと。
    年上なのは描写で補えばいいんですし。

    > セルフ突っ込みは基本装備……というほどではありませんが、この第2話は特に多くなってますね。(それ以降はほとんど出ずに、たまに見かけるくらいだと思います)
    > 「コメディなら使っても良いが、シリアスなら使わない方が良い」という事ですよね?

    原則、そうなりますね。
    まあここも上手く混ぜられたなら、「この切り替えが絶妙」とか評価しそうですし、絶対ではないんですが。現状では混ぜない方がいいと感じます。上級者コースなので。
  • >それでは総評に対する返事になります。

    > 「転福為禍」の意味は仰る通りです。
    > 「良かれと思ってした事が裏目に出る」みたいなニュアンスで付けました。

    それは微妙に意味が違って来そうな……

    >「インヴォーカー」の方の意味は「神に祈る者」です。
    >「Invoker」ですね。

    なるほど。そちらでいいんですね。
    ゲームとかだと「サモナー」に近い使われ方だったので、こっちかと思いました。

    > 意外な評価……。
    > 実は個人的にはあまり良くないタイトルだと思っていました。
    > 「初見で意味が分からない」「語呂も(個人的には)良くない」などと思ってましたので。

    普通にラノベのタイトルにありそうですし。
    確かに意味はわかりませんが、雰囲気はありますよ。
    後は、ちゃんと本編でタイトル回収できるかというだけで。

    > ここは仰る通り「まんまの説明文タイトル」です。
    > メインタイトルが意味不明なので、サブタイトルで説明しようとしました。

    確かに、二つ並ぶことを考えれば、こちらは抑えた方がバランスが取れるという考え方はありますね。
    ただ内容的にプロローグの後、長く虚無化しそうなのが心配。

    > 正直、コピーについてはずっと悩んでます。
    > 本作を端的に、魅力的に表現する文章が思いつかず……。なんて言ってられませんけどね。

    私はよくテーマに即した台詞を切り出して使ったりしますね。
    これぞ本作一番の台詞!というのを探してみてはどうでしょう。

    > ここについては、「あらすじ」というものを勘違いしていた節があります。
    > 私は「あらすじ」はマンガの最初に書かれているようなものを想像していましたが、よくよく考えるとここもキャッチコピーの一部なんですね。喩えるなら「映画の予告編」でしょうか?
    > 勘違いしたまま書いていた為、「まんまのあらすじ」になってしまっていたのだと思います。

    なるほど。初心者だとありそう。
    私はここのあらすじは、小説や漫画の背表紙なんかに書かれている「作品紹介」だと思っていますね。なので本屋で立ち読みして参考にしています。

    まあ書き方は他にも色々あるでしょうし、ベテランのあらすじを真似るのが近道ではないでしょうか。



    >>二話まで読んで、特に感じたのは文章の無駄。

    > ここが私の一番の問題点であり、課題のように見えますね。(違うでしょうか?)

    三鞘さんというか、基本が書けるようになった人共通の課題ですね。だいたい他でも同じこと言っていますから、私。

    > たぶん、どの作者さまも同じなのだと思いますが「無駄」と思って書いている文章は無いと思います。少なくとも私はそうです。
    > だから、今回指摘して頂いた文章が「無駄」だとは言われるまで気付きませんでした。
    > それを気付けるようになる必要がありますね。

    ここら辺は「無駄のない文章」を多く読んで、感覚を掴む必要があるかもしれませんね。
    上手い人の短編や掌編を読むと、描写がなくても豊かな世界が書けることに驚かされます。
    「シンプルかつ読みやすく」はラノベにも求められる要素なので、そこら辺をチェックしながらプロ作品を読んでみては。台詞なんかは明らかに無駄がないはずですよ。(多分)

    > 「ながら感想」への返事でも書きましたが、ここも無意識でしたねぇ。何より勉強不足が露呈してしまったと感じる部分です。
     作品の方向性と、自分の書き方をカッチリと決めたいところですね。

    とりあえず、どちらかで黒帯目指しましょう。

    > たぶんプロローグは全面的に作り直す事になります。
    > ある程度、決まっている展開もありますので考え無しにかっとぶ訳にはいきませんが、肝に銘じます。(ユーキの処刑は流石に無理かな……)

    まあ処刑は極端ですがw
    振り切ることを意識すれば、かなり違うはずですよ。


    >>理由は明白で、たらたらと必要に乏しい日常風景を続けていること。ながら感想で贅肉と断じた部分です。文章もそうですが、構成としても脂肪レベル。
    >文章のダイエット、ですよね?
    >頑張ります。

    ここは構成のダイエットですね。
    必要のない場面や動き、視点変更などなど。

    例えば私なら、2話の馬車の旅の部分はまるまるカットします。
    馬車で本を読んでいたヨーキが「町に着いたぞ」とサイラスに言われて外を見るところから始めますね。二人の個性の演出は引っ越し部分で補います。

    >>アレクはまあよいです。育ちが良く正義漢。無鉄砲だが勇気はある。わかりやすいし好感も持てます。問題はユーキの方で、別に性格はこれでよいのですが、キャラ設定が甘いと感じられました。
    > ここは正直、難しい所ですねぇ。
    > 私はユーキを「普通より少し賢しいだけの子供」というデザインにしました。そしてユーキは今後、戦いに負ける事が頻発します。(特に序盤は)
    > 最初にユーキの特徴が大きく出るのは第7話で、「料理に強い関心を持つ」という特徴はあります……が、どう考えても読者ウケは狙えないですよねぇ。

    ふうむ。
    「こう設定した」より「ここを魅力にしたい」を聞きたいところ。

    > 最初のケンカもほとんど負けて終わりますし、カッコイイとこを見せる事が出来てませんからねぇ。個人的にはカッコイイ場面もあると思ってはいるのですが、分かりやすく敵を倒す訳ではないので……。
    > つまり梶野カメムシさまが仰ったような「冒険者の息子だから強い」「その力で敵(いじめっ子)を倒す」という展開ではないんです。

    私の案としては、単に強いとかではなく、したたかさや機転が利く方向での強さかなと思ってましたね。冒険者って武力より総合力のイメージです。

    > ここを変えてしまうと、キャラのデザインが根本から崩れてしまうので……。

    そこは「ユーキをどうカッコよく見せたいのか」を教えてもらえないと、何とも言えませんね。

    > それと『ジョジョ』は知ってます。
    > 細かいセリフなどは覚えていませんが、確かにシチュエーションは一緒ですねw。
    > ただ、知ってはいますが意識はしてませんでした。まぁ、王道展開ではありますしねw。

    そう。王道展開ですから、いかにもう一味加えるか、です。
    この話では「二人の英雄」がその一味になっているとも言えますね。

    >▷アドバイス回答について

    >>はっきり言いますが、地味で内容が薄く、先が期待できないからです。
    > 「地味」……やはりそうですか。
    > 一応、「序盤で視点がコロコロ変わって読みにくい」というのも考えたのですが、梶野カメムシさまは感じられましたかね?

    前述しましたが、キャラが少ないので、さして感じませんでした。

    > あとは、単純に「文章が拙すぎる」もありますが。

    まあでも、ちゃんと読めましたし、意味不明な個所もなかったですから。そこはクリアしています。
    今回の企画で、どれだけ意味不明な作品を見てきたことか……

    文章については、そりゃ上達は目指すべきですが、永遠の課題みたいなものなので。私もいまだに未熟を恥じています。

    > 「1話と2話がリンクしている」事、評価して下さってありがとうございます。
    > 「求心力が増す可能性が高い」と、そこまで仰って頂けるなら頑張ります……が、

    もし完成させられたら、少なくとも私は「やるな!」と思いますね。

    > 7000文字を4000文字にですか……。
    > 正直、出来る自信は全くなく、想像しただけで頭がクラクラしてきますが……やれるだけやってみますっ!

    時間があれば私が削って見せてもいいくらいですが、まあそれはやりすぎでしょうね。
    減量にも個性が出るものですし。どうしてもここだけは残したい!とか。

    > このお言葉に救われます。
    > 自分の力が足りないだけで、やりようによっては面白く出来るのだと信じられますので。

    少年ものの名作とか読んでみるといいと思いますよ。
    児童文学だとゴロゴロしてるはず。

    > ありがとうございますっ! 大丈夫です、致命傷には程遠いのでw。

    ここら辺は流石ですね。安心しましたw


    > 梶野カメムシさまの感想を頂いて自分に足りないものを知ると共に、自作に対しての申し訳なさが込み上げてきました。
    > 私は、「自分の考えた物語は絶対に面白い」と確信を持って執筆しております。ですが客観的に見て、本作は「面白くない」のでしょう。それは面白く書けなかった私の責任です。

    言うまでもないですが、これは私の感覚での面白さなので、正解かどうかは確約できません。三鞘さんが納得された部分だけ、耳を貸すべきだと思います。作品は作者のものなので。

    > 本当に、面白く書いてあげられなくて申し訳ない。
    > 絶対に面白くしてあげると、そう思いながら邁進していきたいと思いますっ!

    これは私も毎回思ってることです。
    そのためには労力を惜しんではいけないなあ、とも。

    > 最後になりますが、本当にありがとうございましたっ!
    > おかげさまで、自分のやるべき事が見えてきましたっ!

    それならよかったです。
    この返信に三時間かけた甲斐がありました。

    また何か質問があれば、いつでもどうぞ。
    相談の続きをしても構いませんしね。この手の雑談は大好きなので。
  • 何度も申し訳ございません。
    頂いたお返事の中で、主人公のユーキについての疑問にだけは答えたいと思います。

    >ふうむ。
    >「こう設定した」より「ここを魅力にしたい」を聞きたいところ。

    >そこは「ユーキをどうカッコよく見せたいのか」を教えてもらえないと、何とも言えませんね。

     簡単に言うなら「何度も敗北や絶望を味わい、それでも立ち上がり成長する主人公」ですね。
     例えば、父親のサイラスが2章で死ぬ事はお伝えしましたが、3章冒頭でユーキはショックで引き籠ります。それをアレクたち友人の手助けで立ち直る、というエピソードがありますね。

     個人的には「絶望から立ち直る時が、一番主人公が輝く」と感じているのですが……まぁ、あまり読者ウケはしなさそうですよね。
     ホントかウソかは知りませんが、web小説では「主人公を敗北させるな」「ストレスを与えるな」というセオリー(?)があるそうですし。
  • >三鞘さん

    >何度も申し訳ございません。
    >頂いたお返事の中で、主人公のユーキについての疑問にだけは答えたいと思います。

    ああ、回数なんか気になさらず。
    遠慮なく何度でも来てくださいな。

    > 簡単に言うなら「何度も敗北や絶望を味わい、それでも立ち上がり成長する主人公」ですね。
    > 例えば、父親のサイラスが2章で死ぬ事はお伝えしましたが、3章冒頭でユーキはショックで引き籠ります。それをアレクたち友人の手助けで立ち直る、というエピソードがありますね。

    なるほど。いいと思いますよ。王道ですし。
    とくに少年時代を描く際は、それに相応しいキャラ付けだと感じます。アレクとの差別化は若干気になりますが、こちらがいわゆる天才系ならバランス取れそう。

    では、その性格やキャラ付けに、読者の心を捕らえる特徴を追加してみてはどうでしょう。性格とスキルなり武器は別物ですからね。

    例えば「はじめの一歩」(森川ジョージ)の主人公は、「元いじめられっ子で気が優しくクソ真面目」というキャラに加えて「絶大なパンチ力」という武器があるわけで。二つの個性が揃ってこそ生まれる魅力があると思いますし、スタンダードです。

    その上で、「何度も敗北や絶望を味わい、それでも立ち上がる」様を描くのは、けして矛盾しないはず。
    キャラを強く印象付ける手法として、試されてみては。

    > 個人的には「絶望から立ち直る時が、一番主人公が輝く」と感じているのですが……まぁ、あまり読者ウケはしなさそうですよね。
    > ホントかウソかは知りませんが、web小説では「主人公を敗北させるな」「ストレスを与えるな」というセオリー(?)があるそうですし。

    ああ、聞きますねそういう話。私はガン無視していますが。
    自分がかっこいいと思うものを書かずになにが創作なんだと。数年後に別の風潮が流行ったら、長編続けてる人はどうするのかとw

    ラノベより底辺の広い漫画のジャンルでは、熱血も努力もぜんぜん現役で描かれています。まさに多様性ですね。流行なんて追わず、自分が信じる面白さを追求するのが、結局近道だと私は思っていますね。
    もちろん読者は意識すべきですし、自分の趣味にこだわる(だけ)ではいけません。ストレスも長く与え過ぎは不味いでしょうし。

    ですが、信念や覚悟をしっかり持っている書き手の方が、私は好感を持てるし、将来的にも面白い作品を書けると確信しています。

    三鞘さんも、己の中にあるカッコよさを信じて、書き続けてください。
  • 野栗です。
    書いている本人が見えていない部分を丁寧にご指摘いただき、本当にありがとうございます。
    書き始めた時点で決まっていたのが、以前漫画で読んで印象に残っていた「ヒプノセラピー」を主題材にすること、主人公(狸)の前世が戦前の中等学校野球選手だということ、動物が人間の身勝手さに翻弄されること(この部分は後半で、現在未着手です)、主人公の過去世と現実(蜂須賀商業高校野球部)がシンクロし、今日の社会のきな臭さを暗示する場面をラストにもっていく……ぐらいのざっくりしたもので、いつもの悪い癖全開で設定やキャラ付けや整合性は「書きながら、走りながら考えよう」と見切り発車した結果、ご覧の通りの惨状をお見せしてしまい、お恥ずかしい限りです。
    ……ということで、物語の大まかな流れは「主人公の過去世」が柱で、そこに現実がシンクロする、というもので、主人公の職業人としての成長物語ではありません。このへんの事前説明が不足していて本当に申し訳ございません。

    「読みながら感想」より:
    https://kakuyomu.jp/works/16817330654869504941/episodes/16818093086993513370
    徳島県は鉄道未電化率ぶっちぎりの日本一を誇る県です。県内では「電車」は禁句中の禁句です。「半自動」は以下のサイトをご参照ください。
    https://www.asahi.com/articles/ASR3J7QN7R38PTLC00S.html

    ここらへん、徳島の人なら情景が浮かぶのでしょうが大半の読者はそうではないので、ワンポイントくらい描写が欲しいところ。
     →「鷲の門」を説明なしにいきなり放り込んだところは再考したいと思います。このへんの説明はくどくなりすぎるとよくない(異世界ものなど、導入で世界観についての長文の説明が来た部分でそっ閉じする野栗です……)ので、熟考を要します。

    おミヨは素早く左右を確かめると、大急ぎでボストンバッグを後ろ手に持って尻を隠し、はみ出た狸の尻尾を引っ込めた。
    このエピソードを活かすなら、電車の場面で狸だと明かさないほうがよいかと。読者的には「それはもう聞いた」な展開になってるので。
     →勘のいい読者様でしたら「くどい」かもしれませんが、斜め読み、飛ばし読みされる方も多いかと思ったことと、主人公が狸であることは重要な要素なので、序盤できっちり印象付けをする意図で入れました。

    何故タヌキが枝打ちを……とか思いましたが、手入れしないと山が荒れるとか聞いたことありますね。山の住人なら当然のお仕事、なのか?
     →太刀野山農林高校林業科の現場実習です。実習林であることをどこかで明記した方がいいと感じました。ありがとうございます。

    ここのアクションシーンはいまいち。
    もっとコミカル、かつ主人公の性格を出せそうかと
     →野栗のような初心者が苦手中の苦手のアクションシーン描写を、しかも序盤にしたらもう悲惨な最期しか💦 ということと、そういうことを表現したいと思っていないことと、序盤の冗長を避けたい、という意図です。物語の本筋は主人公の過去世です。一刻も早く入りたいところなのですが💦 

    >江口の潜水橋を渡って吉野川を越え、そのまま対岸の三木病院におミヨを担ぎ込んだ。
    ここらへんのスピード感は好き。
     →この部分は、上の世代の人から聞いた昔の話です。徳島の山間部の多くはは無医村で、病気になってもおいそれと医療にアクセスできないのが普通、いよいよとなって初めて戸板に患者を乗せてつづら折りの道を担ぎ下ろし、吉野川対岸の病院に担ぎ込む(ほとんど助からない)、という話を下敷きにしております。

    >おとこ衆に化けること自体は、おミヨは二年半タチノー野球部で、練習や試合のたびに高野連の注文通り丸坊主の高校球児に化け続けたりして、それはもう赤子の手をひねりながら冷めたおみいさんをするする食べるようなもんだった。
     →文を分けるよう検討します。ありがとうございます。

    しかし、残念なことに左足に少し後遺症が残ってしもうた。
    学校に復帰したのは卒業を間近に控えた二月末。
    この足では山仕事は到底無理だ。
    これはリハビリすれば治るようなものでなく、一生ものの障害ということですかね。仕事決めてるし。そこら辺は言及があった方が確実かも
     →「後遺症」病気やけがが回復したあとにまで残る障害・症状(学研現代新国語辞典」より
     類義語に医療現場で使われる「症状固定」があるかと思います。この状態でのリハビリの主目標は障害・症状の悪化を防ぐことと、条件がそろっていれば残存能力で障害・症状をカバーするということになります。おっしゃる通り「一生ものの障害」となります。主人公の場合、その障害程度は並み以上の身体能力を求められる山林の仕事については厳しいが、日常生活には大きな支障はない、という設定です。

    >がらんとした駅の待合室で就職の面接に臨んだ
    これ、徳島だと普通なんですかね?普通は学校まで呼びそうなもんですが。あ、狸ばかりで人間は入れないから?
     →画像検索で江口駅の待合室を見て、ここでいいかと何も考えずに面接会場にしてしまいました。学校は山奥なので、また、都会と違い汽車の本数が少ない田舎ということもあり、猿知恵ならずの狸知恵で待合室での面接を敢行した次第です。

    まだ春先なのに、夏風のように爽やかな香りがかすかに鼻先をくすぐった。
    逆にこっちはやや違和感。夏風が爽やかなのはわかるとして、それは香りなんですかね。感覚的には嗅覚より触覚な気が。いや狸の鼻なら感じ取れるのかな?
     →これは、海四のサロンでセラピーを行う際、お客にハーブティーを出すこととつなげたつもりです。ちなみにリアル狸の嗅覚はイヌ科の名に恥じぬものです。

    おとんぼの私が海四
    命名がすごいより、そこまでして海にこだわる理由が知りたいw
    あと「おとんぼ」は初耳でした。私は関西ですが大阪では聞かない方言かも。勉強になる。
     →「おとんぼ」は「末っ子」の方言です。大阪では使わんのやな~
    裏事情的になりますが、主人公(おミヨ)と海四はモデルがいまして、その関係で「みよちゃん」系のキャラ名にしたかったのと、ベタすぎる「みよこ」にはしたくなかったのと、海四についてはある程度「キラキラ」させたいと思ったので、あのような命名になりました。他の方の小説を拝見すると、これでもかとキラキラネームの洪水というパターンがありますが、個人的に胸やけがする→途中でそっ閉じ、なので、キラキラネームキャラは海四以外にはあまり出さないようにと考えているところです。

    結局、海四はミヨが狸だと知って採用したのかどうかはわからず終い。まあこちらは追ってわかればよいとして、ミヨ側はどう考えているのか説明が欲しいところ。海四が人間である点(ですよね?)も含めて。
     →おミヨが人間社会に出ることについてどう感じているかの言及は熟考する必要があるかと思います。ありがとうございます。

    しわしわ=ゆっくり、ぼちぼち、という意味です。よく使います。

    ヒプノセラピーいせきのクライアントは女性限定で、一日に多くて午前、午後、夜間の時間帯にそれぞれ一名ずつしかとらず、セラピー料も他のサロンに比べ決して高くはない。当然収入は大したことなく、人を雇う余裕などどこにもないはずだった。
    セラピーの平均的な値段がわかりませんが、一日三人の客で食えるもんですか?いやでも、占い師とかもそんなくらいの客数なのかな……?
     →たしかにリアリティに欠ける部分があると思います。恋愛などの占いも副次的にやっている、という設定を軽めに入れておいた方がいいかなと考えております。

    >ただの人間ができる技ではない。化学ばけがくの時間に先生が、人間の中にも、数は少ないが狸に勝るとも劣らぬ能力を備えた者がいる、と話していたことをおミヨはありありと思い出していた。
    ここで人間確定ですかね。長く引っ張る必要はないので、もっと早く説明があるべき。
     →再考したいと思います。ありがとうございます。

    最初のヒプノセラピー場面(佐藤様)と海四の説明について
     →パンツァーの泥縄の悪い部分(「取り繕い」ともいう)がもろに出ていて、私もかなり気になっている部分です。ご指摘いただいた部分を拝見しつつ、全面カットも視野にいれつつ改稿したいと考えています。物語の中心がおミヨの過去世なので、そこに収斂させていく方向で再考すべきところです。ありがとうございます。

    行李/墨痕淋漓→ルビは最低限と考えております。これで詰まってしまう読者様はたぶん、第一話の前半でそっ閉じされている可能性が高いと思います。

    お昼寝シーン
     →激変した環境と生活で、知らず知らずのうちに疲労がたまっていた主人公と、それに気づいた海四、という場面です。言葉を削りすぎているきらいが否めない部分です。再考します。ありがとうございます。

    蜂須賀商業→県人を自称する以上、元ネタを知らないとは言わせません。
    美馬農林→こちらも元ネタありますが、物語とは全く無関係なので深く突っ込まないのが吉です。

    「加納! 加納!」
    これは前世のミヨの名前ですかね。とすると、前世は人間だったというですか? それとも現代同様、狸が化けて試合をしている状態?
     →もちろん過去世も化たぬぽんです。性急に説明を入れてしまうと、設定資料もどきになって収拾がつかなくなりそうなので、ここでの叙述は最低限にしました。

    ★長編作品共通の悩みとして、一話→二話でがくんとPVが落ち、話数が重なるたびにPVが寂しくなるというものがあると思います。「しげたぬ」も例外ではなく、目も当てられぬ悲惨なPV状況で山の狸球児どもから「はよ何とかしない!」と叱咤されているところです。世界観や設定の甘さが出てきている部分など、時間をかけて修正を施していきたいと思います。ありがとうございますm(__)m 


  • >野栗さん

    >野栗です。
    >書いている本人が見えていない部分を丁寧にご指摘いただき、本当にありがとうございます。

    こちらこそ。
    不慣れな素人感想ですが、改善の一助になればと思います。


    >書き始めた時点で決まっていたのが、以前漫画で読んで印象に残っていた「ヒプノセラピー」を主題材にすること、主人公(狸)の前世が戦前の中等学校野球選手だということ、動物が人間の身勝手さに翻弄されること(この部分は後半で、現在未着手です)、主人公の過去世と現実(蜂須賀商業高校野球部)がシンクロし、今日の社会のきな臭さを暗示する場面をラストにもっていく……ぐらいのざっくりしたもので、いつもの悪い癖全開で設定やキャラ付けや整合性は「書きながら、走りながら考えよう」と見切り発車した結果、ご覧の通りの惨状をお見せしてしまい、お恥ずかしい限りです。
    >……ということで、物語の大まかな流れは「主人公の過去世」が柱で、そこに現実がシンクロする、というもので、主人公の職業人としての成長物語ではありません。このへんの事前説明が不足していて本当に申し訳ございません。

    なるほど。野球絡みがメインでヒプノセラピーはあくまで舞台装置なんですね。ここらへんは冒頭に力のこもった野球話を挿れれば、誤解はある程度防げそうです。海四が観戦していた試合のような。

    長編となると、ベストな配分はやはり作者にしか見えないものがあるので、細かな配置を指摘するのに限界を感じるところではあります。


    >「読みながら感想」より:

    >徳島県は鉄道未電化率ぶっちぎりの日本一を誇る県です。県内では「電車」は禁句中の禁句です。「半自動」は以下のサイトをご参照ください。
    https://www.asahi.com/articles/ASR3J7QN7R38PTLC00S.html

    なるほど、ディーゼルなので電車ではないんですね……理解。半自動の電車は大阪にもあるんですが。

    > →「鷲の門」を説明なしにいきなり放り込んだところは再考したいと思います。このへんの説明はくどくなりすぎるとよくない(異世界ものなど、導入で世界観についての長文の説明が来た部分でそっ閉じする野栗です……)ので、熟考を要します。

    そこは同感です。なので「ワンポイント」かなと。
    固有名詞でイメージが浮かぶようなら描写もいらないとは思うんですが。
    大阪だと「ジャンジャン横丁」なら不要、「東通商店街」なら必要、みたいな。

    >>このエピソードを活かすなら、電車の場面で狸だと明かさないほうがよいかと。読者的には「それはもう聞いた」な展開になってるので。
    > →勘のいい読者様でしたら「くどい」かもしれませんが、斜め読み、飛ばし読みされる方も多いかと思ったことと、主人公が狸であることは重要な要素なので、序盤できっちり印象付けをする意図で入れました。

    私は逆に「実は狸だった」という意外性を打ち出す方が、読者の印象には残りやすいと考えますかねえ。

    > →太刀野山農林高校林業科の現場実習です。実習林であることをどこかで明記した方がいいと感じました。ありがとうございます。

    なるほど実習林。確かに。

    > →野栗のような初心者が苦手中の苦手のアクションシーン描写を、しかも序盤にしたらもう悲惨な最期しか💦 ということと、そういうことを表現したいと思っていないことと、序盤の冗長を避けたい、という意図です。物語の本筋は主人公の過去世です。一刻も早く入りたいところなのですが💦 

    確かに本筋の予定を聞いた後だと、ここですら端折るべきとなりますね。むしろ野球シーンが欲しい。


    > →この部分は、上の世代の人から聞いた昔の話です。徳島の山間部の多くは無医村で、病気になってもおいそれと医療にアクセスできないのが普通、いよいよとなって初めて戸板に患者を乗せてつづら折りの道を担ぎ下ろし、吉野川対岸の病院に担ぎ込む(ほとんど助からない)、という話を下敷きにしております。

    なんとなく昔話めいて読めたのは、そこら辺の感覚が伝わったからですかね。



    しかし、残念なことに左足に少し後遺症が残ってしもうた。
    学校に復帰したのは卒業を間近に控えた二月末。
    この足では山仕事は到底無理だ。
    これはリハビリすれば治るようなものでなく、一生ものの障害ということですかね。仕事決めてるし。そこら辺は言及があった方が確実かも


    > →「後遺症」病気やけがが回復したあとにまで残る障害・症状(学研現代新国語辞典」より
    > 類義語に医療現場で使われる「症状固定」があるかと思います。この状態でのリハビリの主目標は障害・症状の悪化を防ぐことと、条件がそろっていれば残存能力で障害・症状をカバーするということになります。おっしゃる通り「一生ものの障害」となります。

    後遺症の定義について、気になったので調べてみました。確かに語義としてはそうなのですが、一般で使用される際はより緩い範囲で用いられており、「リハビリでは治らない」ものとして扱われていないと思われます。

    例えば「後遺症 治る」などでググると後遺症の治し方について医療系のページが並びますが、厳密に言えばこれらは後遺症ではないということになりますし。

    症状固定も、医療費の支払いなどでは重要な基準ですが、絶対治らないものでもなく、「治療効果が乏しいのでこれ以上は保険適用されない」ものだと読めますし、治療の継続は自由なようなので。

    >主人公の場合、その障害程度は並み以上の身体能力を求められる山林の仕事については厳しいが、日常生活には大きな支障はない、という設定です。

    こちらは納得いく話なので、やはりわかりやすいよう「一生ものの障害」である説明は添えられるべきかと思います。

    > →画像検索で江口駅の待合室を見て、ここでいいかと何も考えずに面接会場にしてしまいました。学校は山奥なので、また、都会と違い汽車の本数が少ない田舎ということもあり、猿知恵ならずの狸知恵で待合室での面接を敢行した次第です。

    まあ狸らしいとは思いますw
    海四が意外に感じる場面などはあってもよかったかも。ここで反応がなかったので、これが徳島の普通なのか、狸の普通なのか、もしや海四も狸だからスルーしてるのか、などわからなくなってしまったので。

    > →これは、海四のサロンでセラピーを行う際、お客にハーブティーを出すこととつなげたつもりです。ちなみにリアル狸の嗅覚はイヌ科の名に恥じぬものです。

    ああ、なるほど。
    確かにハーブティーが出てきました。


    > →「おとんぼ」は「末っ子」の方言です。大阪では使わんのやな~

    調べたら関西ってありますが、少なくとも大阪兵庫では聞いたことないです。

    >裏事情的になりますが、主人公(おミヨ)と海四はモデルがいまして、その関係で「みよちゃん」系のキャラ名にしたかったのと、ベタすぎる「みよこ」にはしたくなかったのと、海四についてはある程度「キラキラ」させたいと思ったので、あのような命名になりました。他の方の小説を拝見すると、これでもかとキラキラネームの洪水というパターンがありますが、個人的に胸やけがする→途中でそっ閉じ、なので、キラキラネームキャラは海四以外にはあまり出さないようにと考えているところです。

    私も胸焼け派なのでよいと思います。海四は絶妙にキラキラしてないですし。
    リアルでキラキラネームの子供の相手してると、段々麻痺してきますけどw

    >しわしわ=ゆっくり、ぼちぼち、という意味です。よく使います。

    一つ徳島に詳しくなれました。

    > →たしかにリアリティに欠ける部分があると思います。恋愛などの占いも副次的にやっている、という設定を軽めに入れておいた方がいいかなと考えております。

    例えば「人気店で予約一杯」などの説明があれば、一日三人でも「それで十分な料金体系なんだな」と思えるんですけどね。

    >行李/墨痕淋漓→ルビは最低限と考えております。これで詰まってしまう読者様はたぶん、第一話の前半でそっ閉じされている可能性が高いと思います。

    これは作者の領分なのであくまで個人的な意見ですが、難読にルビを振るのは損なく得しかないと私は考えております。ルビがなくて読むのを止める読者はいても、ルビを見て読むのを止める読者はいないと思うので。うるさすぎるルビは話が別ですが……

    とはいえ、どこまでルビを振る、或いは振らないかの線引きは難しいところではあります。自身を鑑みても。

    > →もちろん過去世も化たぬぽんです。性急に説明を入れてしまうと、設定資料もどきになって収拾がつかなくなりそうなので、ここでの叙述は最低限にしました。

    次の話で明かされていましたし、ここはよいかと思いました。

    >★長編作品共通の悩みとして、一話→二話でがくんとPVが落ち、話数が重なるたびにPVが寂しくなるというものがあると思います。「しげたぬ」も例外ではなく、目も当てられぬ悲惨なPV状況で山の狸球児どもから「はよ何とかしない!」と叱咤されているところです。世界観や設定の甘さが出てきている部分など、時間をかけて修正を施していきたいと思います。ありがとうございますm(__)m 

    長編では誰しも抱える悩みですわな。打開策があれば私が聞きたいくらいです、
    せめて途中途中で読者を飽きさせないこと、忘れそうな情報は逐一振り返ることを意識するようにはしていますが、どれだけ効果が出てるかやら。


    今回は参加ありがとうございました。
    徳島狸界隈を牽引するご活躍を今後も楽しみにしています。

  • どうも、素通り寺です。
    この度は企画に参加させて頂き、拝読や指摘、考察まで頂いてありがとうございました。

    早速ですが、頂いた指摘や提案に対しての返信をさせて頂きます。
    まずは「読みながら感想」から。

    >「寄生獣」(岩明均)の出だしを思わせるオープニングですね。
    ・……完結して11ヶ月、ようやく突っ込んでくれましたwウチの客様はみんな優しいから。

    >>朝、目覚めた自分のすぐそばにある横長の画面を見て、誰もがそう訝しがった。
    >ここは「すぐそば」より「目の前」の方がインパクトが出ると思います。
    ・確かにびっくり度合いはそのほうが凄いですね、何という寝起きドッキリ。

    >映し出されるのは「画面」ではなく「映像」。
    >説明がくどいです。
    >ダッシュ(─)は基本的に二つ繋げて使います。
    ・ここら辺はまさに反論の余地なくその通りでございます。未熟さを色々とさらけ出していますが、これ以降のこの手の指摘のスルーは「返す言葉もございません」という事だと思って頂ければ。

    >「画面の向こうの世界」の例示は18種類登場しますが、流石に多すぎますね。立場と対応が出来るだけ異なるものから厳選して、半分以下にすべきかと。
    ・これは逆に意外な指摘でした。実例を多くとる事によって読み手にも「ああ、これは自分にも当てはまる」と思わせたかった狙いがありましたから。
    ちなみに内容のいくつかはラノベ小説にある「自分に都合の良い世界」を皮肉っているものもあったりします。「推しが自分にだけ甘々」とかw
    それでも今後の話にあるいくつかは割愛してるんですよ。悟りを開いた仏門の偉い人のケースとか。

    >>戦争中の兵士達には~
    >これが一番完成度が高いですかね。
    ・ここから視点が日本から世界に向きますので、最初にうまくいったのは良かったです。

    >>その画面に映っているのは、自分の性癖の具現化だったからだ。
    >最低のパラダイスですが、男なら共感せざるを得ない……
    ・こういったリアルはまんま筆者の日常ですw

    >いきなり椿山の一人称に切り替わっています。
    ・これ、私の作品でよく指摘されるんですよ。私は理系の人間なのもあって小説の勉強なんて全くやってなくて、脳内の想像を好き勝手書いてるだけですから、どうしてもこういった文法の作法には憂いんです。ご指摘感謝します、これは絶対に直します。

    >コミカルなツボを押さえてあって、何気に高評価。
    ・リアル嫁さんの反応を想像して書きましたw

    >>妻に自分の画面を確認させて、娘の画面も他人が見たら砂嵐映像にしか見えなかったことに安堵し
    >この部分は不要かと。
    ・女子高生は父親に自分の部屋に入られるのを嫌います、ソースは私w

    >>「え、夕べの『マジックスプラッシュ』じゃん、なんで朝にもやってるの?」
    >>『音声のみでお伝えしております』の文字と、ニュースキャスターの不安げな声が聞こえている。
    >ここはリアリティがないと思います。
    ・マスコミに関してはおっしゃる通りだと思います。ただあまりマスコミに出しゃばれると話が進まないので、そっちは話の都合に合わせさせて頂きました。うーん、リアリティを盛り込むのは難しい……

    >>キャラクター紹介 椿山湊
    ・これは何より椿山のイメージを、ラノベでありがちな「イケメンが無精髭を生やしてるだけの似非オッサン」であるのを払拭したかったんです。なのであの絵は下手ながら入れたかったんですよ。
    美少女やイケメン(精神的)の枠は別にいますからw

    >>第二話~
    ・私自身が建設に関わる仕事をしているので、このへんの情景描写はまんま私の日常を参考にしています。
    田舎なので施主様の家にカギがかかってなかったり(田舎の家は朝早い)、工事人の職人たちの動き方、ホイホイに入り方も多分こんなパターンになるだろうと想像して書きました。

    >>宙に浮かぶ小さなモニターに声をかける~
    >「画面の中から外は見えるのか」といった読者の疑問に、ちゃんと先回りして説明が入っていますね。
    ・実はこれ、入ってる人にも見ようと思えばこっちは見えるんですよ。眼中にないだけでw

    >>小さくなった画面は持ち運べるんですか。
    ・物語の中盤以降に大きな意味を持ってきます。

    >猫カフェとか行けばよかったのに……w
    ・徳島は田舎です(;^_^A 検索したら二軒ほどあるみたいですがw

    >>第三話 崩壊する社会
    >むしろよく一週間も持ったな、という印象。
    ・人が居なくなった世界はある意味特別感があります。なので残る人は残るかもしれません。

    >>朝食のパンと缶コーヒーを胃に流し込みながら
    >缶コーヒーはともかく、一週間後のパンって大丈夫ですかね。
    ・工事人の胃袋は丈夫ですからw電気も生きてますので冷蔵庫に放り込んでおけば少しは……

    >>そう、この中の世界はどうやら固定ではなく、その世界の主である妻が望む世界にどんどんスイッチしていけるみたいだ。
    >「理想世界が続くと飽きるんじゃないか」と思っていましたが、ナイス説明。しかし隙がないですな。
    ・本作の大きなポイントです。でもそこにとんでもない隙が……

    >>それでも妻が私の事を理想の世界の片隅に置いていてくれるのは、ほんの少し救いではある……執事を見る目と比べて冷めているのは切ないものがあるが。
    >正真正銘の本音ですからね。まあ運転手ですが。
    ・果たして脳を焼かれるNTRなのか、それとも救いなのかwもちろん後者なんですけど、読み手によっては妻を怨む人もいるかも。

    >>もしかしたらあのウインドウが世界中で一斉に割れ、瞬時に元通りの世界になるんじゃないかという淡い期待を胸に秘めて。
    >なるほど。いきなり始まったんだから、いきなり終わるかもしれませんよね。
    ・もしそうなったら椿山さんの満面のドヤ顔が見られるでしょう。

    >>浴場で欲情しそうだったので
    >おっさんギャグはNGw
    ・心の中で「ワシうまいこと言った」と思ってる事でしょうw

    >>「よかったら、会いませんか?」
    >おお。この展開は熱いし、面白いです。
    ・ここから全国を巡るロードムービーになります。

    >こういうふにゃふにゃした文章は、せっかく面白くなってきた物語に水を差すので、一定の水準を保ってもらいたいところ。
    ・未熟! 未熟ッ!!!! でもどう直せばいいのかよく分からないのが辛い所。だから未熟ッ!!!!

    総評

    ▷タイトルについて
    >>にんげんホイホイ
    >悩ましいところですが、あまり合ってない……気がします。
    ・語呂はコミカルな感じですが、話が進むにつれてこの文字が恐ろしい物に代わって行く、という狙いがあります。読者を引き込むという意味でも、これが無難かと。

    >▷キャッチコピーについて
    >こちらも二つの意味で「なし」と考えます。
    ・某有名作品に似ているのは否定のしようもありません。それで先入観を持たれるのは覚悟の上です。
    人間が自然を汚しているという意味で地球に嫌われるのはよくあるパターンなので、お目こぼし頂きたい所です。
    ただ、仕掛け人が「地球」なのは重要なファクターであり、それを読者がまず知っているという前提で進めるお話なので、ここはこれで行きたいと思います。

    >>あらすじ
    >でも「ファンタジーストーリー」はかなり違う気が。
    ・ジャンルイメージとしては映画「すずめの戸締まり」にオッサンが混ざっている印象なのでファンタジーにしましたが、読者からのツッコミもあってSFにしました。あらすじに残ってるのはその名残です。どうしましょう……?

    >▷文章について
    >けして上手いわけではない~ぐにゃぐにゃな悪文が混ざったりするのか。
    ・前述の通り、すべて我流でやってますから。二次創作も含めると10年近く描いてますけど、その間も小説の勉強なんかまったくやってません。未だに1人称と3人称がよくわかってないくらいですからw
    なのでバシバシツッコんで頂けるのは本当に助かります。自分ではどこが不自然でどこがグニャグニャなのか全くわからないんです(ダメ過ぎる)

    >内容について気になった表現としては、「窓」と「画面」の使い方。
    ・ご指摘の通り執筆中は割とノリで書いてました。しかし改めて指摘されてみると、映像を映す『画面』と、くぐる事の出来る「窓」はどちらもその時のイメージでハマると思うのですよ。まぁ読者からすると「ややこしいから統一しろ」になるのかもしれませんが。

    >▷ストーリーについて
    >キリスト教の終末論にも類似性が感じられ、宗教学的にも色々考察できそうなネタで
    ・イスラム教の天国「イスラーム」にもぴったりハマる世界。なんせ美女に囲まれて精力が無限大の世界なんですからw

    >まあ、作品としての評価は最後まで読まないと下せませんが、この鉱脈からどんな宝石が生まれるのか、期待してしまいますね。
    ・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

    >唯一気になった点は、「窓」の砂嵐画面。他人には見えないという設定です。これについては、私なら「他人にも見える」方を明確に選ぶと思います。
    ・せっかくご指摘いただきましたが、ここは絶対に譲れないポイントです。砂嵐映像というのは非常に重要な意味を持っているからです。もちろん序盤の面白さが減るというご指摘が正しいと思う上で。
    先まで読んで頂けるとのことなのでネタバレは避けたいですが、少しだけ書きたいと思います。
    まず、このホイホイは文字通り人間を捕獲するためのものだという事。もうひとつは向こうが見えるのは、窓を通してこっちと向こうの「縁」が繋がっているという事です。
    入る前まではその画面は本人の願望世界、つまり本人しか縁が無いので他人には見えません。隠しているエロ本が他人には見えてないのと同じです。
    が、人が入ってしまうと、外と中の両方に「にんげん」がいることになります。つまり人を通して「縁」が繋がってるわけです。こっそりエロ本を読んでいる背後に母親が立ってたら、その子の性癖は母にバレますよね、そんな感じです(どんな例えやねんw
    ……というか他人に見えたら、それこそ世界中がパニックに(;^_^A

    >▷キャラについて
    ・自分や嫁さんをモデルにしてますから、それにありにリアリティは「まだ」あったりします。しかし今後は色んなトンデモキャラが登場するので、やや残念な結果になるかも。

    >▷アドバイス回答について
    ・カクコン9をはじめ、あらゆるコンテストで一次、中間落ちを繰り返してる(最初の関門を突破できない)ので、最初の求心力に自信が持てなかったんですが、そう言って頂けると助かります。
    それ以上に文章の無駄や文法などのアドバイスを頂けたのは本当に嬉しいですね、是非きっちり直して納得のいくものに仕上げ、来たるべきカクコン10では中間突破を目指していきます!

    >⬜️総評
    ・まさかの高評価にちょっとびっくり(;゚Д゚)!?
    実は書籍化なんてドリームも目指してますが、現実はなかなかに厳しいです。なのでもっと滅多切りにして頂いてもよかったのですが、楽しんで頂けたならなによりです。
    もし今後、読み進める事があったらまた指摘をして頂けると嬉しく思います。

    それでは長文失礼しました。
  • あ、すいません。誤字があったので一部修正して再掲載しました。
  • >どうも、素通り寺です。
    >この度は企画に参加させて頂き、拝読や指摘、考察まで頂いてありがとうございました。

    こちらこそ、参加ありがとうございました。
    大変長くお待たせして申し訳ありません。

    >>「寄生獣」(岩明均)の出だしを思わせるオープニングですね。
    >・……完結して11ヶ月、ようやく突っ込んでくれましたwウチの客様はみんな優しいから。

    やはりというか、既読でしたか。
    逆に何故誰も突っ込まないのか……w
    偶然の一致の可能性も一応考えていたんですが。

    >・確かにびっくり度合いはそのほうが凄いですね、何という寝起きドッキリ。

    序盤のインパクトは大事ですからね。
    初回だけでよいので。

    >・ここら辺はまさに反論の余地なくその通りでございます。未熟さを色々とさらけ出していますが、これ以降のこの手の指摘のスルーは「返す言葉もございません」という事だと思って頂ければ。

    了解です。
    まあ文章ルールなんて、覚えてしまえばさしたる問題ではないので。


    >>「画面の向こうの世界」の例示は18種類登場しますが、流石に多すぎますね。立場と対応が出来るだけ異なるものから厳選して、半分以下にすべきかと。
    >・これは逆に意外な指摘でした。実例を多くとる事によって読み手にも「ああ、これは自分にも当てはまる」と思わせたかった狙いがありましたから。

    気持ちはわかりますが、プロローグが長すぎるとその時点で嫌気がさす人は相当数います。コース料理で前菜は軽めなものを選ぶのと同じ感覚です。老若男女、人種、世界基準くらいを網羅すればおよそ問題ないかと。キリよく切り上げる方が続きを読む意欲は増すものです。

    設定的に読者は「私ならこういう世界が見えるな」と考えるので、そこら辺の心配は杞憂とも思います。

    >ちなみに内容のいくつかはラノベ小説にある「自分に都合の良い世界」を皮肉っているものもあったりします。「推しが自分にだけ甘々」とかw

    ああ、感想に書き忘れましたが、確かに「異世界転生ものを皮肉っている」は感じましたね。私も同じ感覚があったので面白がっていましたw

    >それでも今後の話にあるいくつかは割愛してるんですよ。悟りを開いた仏門の偉い人のケースとか。

    長編なので、小出しにしていく方がベターだと思います。

    >>いきなり椿山の一人称に切り替わっています。
    >・これ、私の作品でよく指摘されるんですよ。私は理系の人間なのもあって小説の勉強なんて全くやってなくて、脳内の想像を好き勝手書いてるだけですから、どうしてもこういった文法の作法には憂いんです。ご指摘感謝します、これは絶対に直します。

    なるほど。別の畑の専門から小説に入ったタイプなんですね。
    うすうすそんな感じはしました(仕事ネタがやけに細かいとか)が、腑に落ちました。

    こういうタイプの方が面白い作品を書くことはままあるので、今後に期待します。なに、小説のルールなんて理系の勉強に比べればたいしたことじゃありません。理系の人だと欠けがちな読者視点が備わっている点も非凡ですしね。

    >・リアル嫁さんの反応を想像して書きましたw

    やはり現実に優るリアルはありませんねえ。

    >・女子高生は父親に自分の部屋に入られるのを嫌います、ソースは私w

    それはわかりますw 一緒に洗濯されると嫌がるとか。

    >・マスコミに関してはおっしゃる通りだと思います。ただあまりマスコミに出しゃばれると話が進まないので、そっちは話の都合に合わせさせて頂きました。うーん、リアリティを盛り込むのは難しい……

    出しゃばるのが問題なのは同感です。
    とはいえ、どうせマスコミも現象の究明とか無理ですし、ポンポン人も消えていくので、現状同様に邪魔にならない範囲になるかと。

    文字数的に同じ程度で、描写だけ変えれば済むと思います。

    >>>キャラクター紹介 椿山湊
    >・これは何より椿山のイメージを、ラノベでありがちな「イケメンが無精髭を生やしてるだけの似非オッサン」であるのを払拭したかったんです。なのであの絵は下手ながら入れたかったんですよ。
    >美少女やイケメン(精神的)の枠は別にいますからw

    逆の意図でイラスト入れる人も珍しい。
    たいていAI絵の美少女とかなのに。
    おっさんとしては「その意気やよし!」ですがw

    >>>第二話~

    >・私自身が建設に関わる仕事をしているので、このへんの情景描写はまんま私の日常を参考にしています。
    >田舎なので施主様の家にカギがかかってなかったり(田舎の家は朝早い)、工事人の職人たちの動き方、ホイホイに入り方も多分こんなパターンになるだろうと想像して書きました。

    仕事描写の細かさから実体験だろうと想像はしていましたが、鍵についてはなるほど……田舎だとまだ家の鍵が開いてるんですね。これは思案の外でした。家族全員屋内にいれば、一般的には鍵閉めますからね。

    >・実はこれ、入ってる人にも見ようと思えばこっちは見えるんですよ。眼中にないだけでw

    これもなるほど。
    覗き穴みたいなみたいなものですね。

    >>>小さくなった画面は持ち運べるんですか。
    >・物語の中盤以降に大きな意味を持ってきます。

    ここは物語が広げられそうで、いい設定です。

    >>猫カフェとか行けばよかったのに……w
    >・徳島は田舎です(;^_^A 検索したら二軒ほどあるみたいですがw

    まあ「カフェじゃ満足できない」と言われたらお手上げですしね。

    >>>第三話 崩壊する社会

    >>むしろよく一週間も持ったな、という印象。
    >・人が居なくなった世界はある意味特別感があります。なので残る人は残るかもしれません。

    私も考えてみたところ、残るクチだと思います。
    こんな面白い状況、楽しまないともったいない。
    それに私は、他人がいないと生き甲斐がない気がします。嫌なことも含めて。そこは小説の感想と同じですね。

    あとまあ、画面の向こうにはいつでも行けるんだしw

    >>缶コーヒーはともかく、一週間後のパンって大丈夫ですかね。
    >・工事人の胃袋は丈夫ですからw電気も生きてますので冷蔵庫に放り込んでおけば少しは……

    ヤマ〇キパンなら、相当もつとは聞きますね。

    >・本作の大きなポイントです。でもそこにとんでもない隙が……

    ほほう。気になりますねえ。

    >・果たして脳を焼かれるNTRなのか、それとも救いなのかwもちろん後者なんですけど、読み手によっては妻を怨む人もいるかも。

    逆の立場で考えたら、恨むのも違う気はしますねw
    似たような立場だと思いますわ。

    >・もしそうなったら椿山さんの満面のドヤ顔が見られるでしょう。

    物語的にはありえないですしね。
    それにまあ、この世に戻った大多数の絶望がすごそう。

    >>>「よかったら、会いませんか?」
    >>おお。この展開は熱いし、面白いです。
    >・ここから全国を巡るロードムービーになります。

    徳島からどこに向かうか気になりますね。
    ガソリンスタンドの補給が無人で可能かは思案どころ。
    電気が来てるなら、施設に入れば大丈夫そうかな……?

    >>こういうふにゃふにゃした文章は、せっかく面白くなってきた物語に水を差すので、一定の水準を保ってもらいたいところ。
    >・未熟! 未熟ッ!!!! でもどう直せばいいのかよく分からないのが辛い所。だから未熟ッ!!!!

    具体的に言うと、ここだけ作者本人の日記になっていますね。
    小説として書くのを忘れてるというか。
    全体がそうならあきらめもつくのですが、そうではないので。

    あえて「抜く」という技法もあるんですが、ここに使う意味はないので、ここまで書いた延長として書き直すとよいかと思います。

    ……これで伝わらなければ、「私が書くなら」で。

    >総評

    >>>にんげんホイホイ
    >悩ましいところですが、あまり合ってない……気がします。
    ・語呂はコミカルな感じですが、話が進むにつれてこの文字が恐ろしい物に代わって行く、という狙いがあります。読者を引き込むという意味でも、これが無難かと。

    なるほど。先で回収できるなら不問です。

    >>▷キャッチコピーについて
    >>こちらも二つの意味で「なし」と考えます。
    ・某有名作品に似ているのは否定のしようもありません。それで先入観を持たれるのは覚悟の上です。
    人間が自然を汚しているという意味で地球に嫌われるのはよくあるパターンなので、お目こぼし頂きたい所です。
    ただ、仕掛け人が「地球」なのは重要なファクターであり、それを読者がまず知っているという前提で進めるお話なので、ここはこれで行きたいと思います。

    なるほど。意図的かつか覚悟があるなら、こちらも不問です。
    それだけの価値があるかどうかは、本編を読んで確かめましょう。

    >>>あらすじ
    >>でも「ファンタジーストーリー」はかなり違う気が。
    >・ジャンルイメージとしては映画「すずめの戸締まり」にオッサンが混ざっている印象なのでファンタジーにしましたが、読者からのツッコミもあってSFにしました。あらすじに残ってるのはその名残です。どうしましょう……?

    まだしもSFの方が近いでしょうね。
    でも地球と同じで、SFにするとこれはこれで読者の想像に制約がかかる面はあります。
    登録ジャンルについては全編を読まないと判断できませんが、あらすじの自己紹介についてはファンタジーもSFも名乗らず、「終末系」を推せばどうでしょうかね。自分で勝手にジャンルを作ったっていいんですし。

    >>▷文章について
    >>けして上手いわけではない~ぐにゃぐにゃな悪文が混ざったりするのか。
    >・前述の通り、すべて我流でやってますから。二次創作も含めると10年近く描いてますけど、その間も小説の勉強なんかまったくやってません。未だに1人称と3人称がよくわかってないくらいですからw
    なのでバシバシツッコんで頂けるのは本当に助かります。自分ではどこが不自然でどこがグニャグニャなのか全くわからないんです(ダメ過ぎる)

    まあ私も我流なので、人様に偉そうなクチを叩けたものではないんです。真面目に小説勉強してる人から見たら失笑されそうだと毎回思っています。小説より漫画を読んでる人間ですし。

    一番いいのは、気に入った作者を選んで、その人の著書を片っ端から読んで真似ることかと。文章ルールならそれで十分学べます。基礎が固まれば多少逸脱してもスタイルと言い張れますし。文章には一定のクオリティを維持することも重要なので。そこら辺、音楽とも共通するものがあると思います。転調もありだけど、基本が大事とか。

    >>内容について気になった表現としては、「窓」と「画面」の使い方。
    >・ご指摘の通り執筆中は割とノリで書いてました。しかし改めて指摘されてみると、映像を映す『画面』と、くぐる事の出来る「窓」はどちらもその時のイメージでハマると思うのですよ。まぁ読者からすると「ややこしいから統一しろ」になるのかもしれませんが。

    気持ちはわかりますし私も迷いますが、固有名詞として一つ決めた上で、描写の中で「窓」や「画面」は使えばよいと思いますね。
    その意味では、窓とも画面とも違う名称にしてもいいくらいです。
    「ウインドウ」とか。

    >>▷ストーリーについて
    >>キリスト教の終末論にも類似性が感じられ、宗教学的にも色々考察できそうなネタで
    >・イスラム教の天国「イスラーム」にもぴったりハマる世界。なんせ美女に囲まれて精力が無限大の世界なんですからw

    終末思想や天国は数多いですし、探せばまだまだありそうですね。
    いわゆる「異世界」もそうですし。

    >>まあ、作品としての評価は最後まで読まないと下せませんが、この鉱脈からどんな宝石が生まれるのか、期待してしまいますね。
    >・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

    ( ̄ー ̄)ニヤリ

    >>唯一気になった点は、「窓」の砂嵐画面。他人には見えないという設定です。これについては、私なら「他人にも見える」方を明確に選ぶと思います。
    >・せっかくご指摘いただきましたが、ここは絶対に譲れないポイントです。砂嵐映像というのは非常に重要な意味を持っているからです。もちろん序盤の面白さが減るというご指摘が正しいと思う上で。
    先まで読んで頂けるとのことなのでネタバレは避けたいですが、少しだけ書きたいと思います。

    どうぞどうぞ。(ネタバレに怯えながら)

    一点だけ訂正しておきますと、私はこの要素は序盤より長編の後半向けに提案しました。前半では煩雑になるので、「全員が画面を隠している」という状態、つまり現状の砂嵐と大差ない描写にします。煩雑になるので。

    >まず、このホイホイは文字通り人間を捕獲するためのものだという事。もうひとつは向こうが見えるのは、窓を通してこっちと向こうの「縁」が繋がっているという事です。
    >入る前まではその画面は本人の願望世界、つまり本人しか縁が無いので他人には見えません。隠しているエロ本が他人には見えてないのと同じです。

    「心象風景の具現化なので見えない」は理屈として正しいですが、それだと小窓から見える点が矛盾します。

    >が、人が入ってしまうと、外と中の両方に「にんげん」がいることになります。つまり人を通して「縁」が繋がってるわけです。こっそりエロ本を読んでいる背後に母親が立ってたら、その子の性癖は母にバレますよね、そんな感じです(どんな例えやねんw

    「縁」が基準になるなら、見知らぬ人間の小窓の中身は「縁」がないので見えないということになりますが、そうではないと思われるので。もしそうなら筋が通りますが。

    この作品のポイントは「誰もがエロ本を持っている」と赤裸々になる部分で、その中身が完全にマスキングされてるより、チラ見えしそうな方が話が盛り上がりそう、くらいが私の主張です。あまりテーマのことは考えてません。序盤しか知らないのでw

    >……というか他人に見えたら、それこそ世界中がパニックに(;^_^A

    ここはほぼ全員が画面を隠してるとすれば、大丈夫かと。
    隠し方に個性を出したり、フルオープンで恥じないキャラとかも出せるので物語の選択肢は増えるかな、と思います。

    まあ、言っても最後は作者の選択なので。
    完結作品ですしね。

    >>▷キャラについて
    >・自分や嫁さんをモデルにしてますから、それにありにリアリティは「まだ」あったりします。しかし今後は色んなトンデモキャラが登場するので、やや残念な結果になるかも。

    それはそれで、現実路線から未知の領域に踏み出すようで面白そうではあります。


    >>▷アドバイス回答について
    >・カクコン9をはじめ、あらゆるコンテストで一次、中間落ちを繰り返してる(最初の関門を突破できない)ので、最初の求心力に自信が持てなかったんですが、そう言って頂けると助かります。

    少なくとも求心力はハンコを押しますよ。
    ラノベのコンテストはまったく研究していないので、傾向とか対策は語れませんが……でも少なくとも、梶野はこの小説が面白いと思いましたね。

    >それ以上に文章の無駄や文法などのアドバイスを頂けたのは本当に嬉しいですね、是非きっちり直して納得のいくものに仕上げ、来たるべきカクコン10では中間突破を目指していきます!

    「褒めて伸ばす」の弊害ですね。
    まあ私的には、もっとちゃんとした文章のプロとかに教えてもらった方が間違いない気がしますがw

    >>⬜️総評
    >・まさかの高評価にちょっとびっくり(;゚Д゚)!?

    「悔しい……けど……!」状態でした。
    (こっちには通じると思いつつ)

    本音で書く以上、面白いと思ったらそう書きますからね。
    問題点を指摘する以上に、そこは大事です。

    >実は書籍化なんてドリームも目指してますが、現実はなかなかに厳しいです。なのでもっと滅多切りにして頂いてもよかったのですが、楽しんで頂けたならなによりです。

    まあ焦る必要もないですよ。
    ラノベの流行なんて年単位で変わるんですし。面白いものを書き続けるのが結局大事だと思います。ラノベ以外にも道はあるんですし。
    もちろん、日々の修練も怠ってはいけませんけどね。

    >もし今後、読み進める事があったらまた指摘をして頂けると嬉しく思います。

    ここまで細かいチェックはしませんが、気付いたことは全部書くようにしています。普段から本音しか書けないので。
    そう言ってもらえれば、読むのが楽になりますね。

    >それでは長文失礼しました。

    あらためて、お疲れさまでした。
    また何かありましたら、いつでもどうぞ。
  • 小豆沢です。
    「魔女の病」ですが、概ねご指摘の箇所を中心に修正したり、検討して保留にしたりしました。最終話まで全体的に見直して、結果文字数が増えて、4万文字を超えましたのでご了承ください。


    第一話

    >私は「追放者の烙印」的なものを想像しました。
    それか片目を潰されてるとか、手ひどい傷跡とか。

    ここ、それもありかなといろいろ考えてみましたが、どうにも物語の雰囲気に対してヘビーな感じになってしまう気がしたので、現状の「皺だらけの老婆の見た目」をイムに強調して指摘させる程度にしました。
    片目が潰れているとか傷跡とかだと、「幻の花」を触れば治ってしまいますし。それはそれで第一話の見せ場になるかもですが、ちょっと物語のテーマとはズレるので。

    第二話

    >それこそ小鳥を使うとか。鳥の目を通して見る魔法的な。

    青い鳥の出番を増やしました。実は第四話以降、この青い鳥は結構重要な役目を果たします。

    >なるほど。意味があるならまあ。
    >台詞についても、まあ確かに……「お婆さん」とか他に形容はありますけどね。

    ジュヌのラストの台詞については変更も検討しましたが、今のところ現状のままとします。

    第三話

    >ここは明確に違和感。
    >イムと暮らし始めたのはごく最近で、結界の外に出たのは少年と出会った日だと読めます。

    この部分については、第一話から情報を小出しにしました。あと第三話ラストの、ローエの「償い」に対するアンサーへの伏線にもなっていますので、違和感は減るかと思います(思いたい)。
    イムと暮らし始めたのも「ごく最近から」な描写ではなく、しばらく経ったことを匂わせるような書き方にしました。

    >「何でも治せる魔女」なんてプライドが粉微塵になったまま今に至ってるのではと、私には感じられて。

    微妙な修正ですが、ローエの台詞を変更しました。ローエはあくまでも「わたしには治せない」って言いたくないのです……。


    総評

    >あらすじ

    修正してみました。物語の雰囲気と方向性を出せたのではと思います(思いたい)。

    >ローエの「〜さね」口調

    全体的に見直しました。老婆口調の統一感は出たのではと思いますたぶん。
    方言案は、私自身がどの方言にもさっぱり詳しくないので無理でしたw

    >「償い」に対するアンサー

    第三話ラストの、イムとのやり取りを増やして補完しました。前述もしましたが、そこに向けての情報を、第一話から小出しにしました。


    以上、ひとまずのご報告です。
    最後まで読んだ梶野さんの感想もぜひお伺いしたいので、企画終了後、よろしければお立ち寄りくださいね!
    よろしくお願いします!
  • >小豆沢さん

    文字数増えるのは止むなしでしょう。
    改稿、お疲れさまでした。

    ふむふむ。概ね問題なさそうです。
    企画後に読む際は、この変更点をチェックしながら読ませてもらいますね。

    企画後なので12月になると思いますが、もうしばらくお待ちいただければ。

  • 広報部のKです。
     以前いただいた感想から前向きにとらえ、大規模な改修をただいま行っており、その半分らへんが終わりましたので報告です。

    ~ストーリー~
     結構テコ入れしました。最初に出てきたモンスターとかを消して自分的に書きやすくしたり、一部ルート変更もさせています。

     よく分からない謎の名推理ではしっかりと根拠を追加したり、地下の駐車場にたどり着くときも‘‘足場の崩落の落下‘‘という筋の通っているはずの理由に書き直しました。


    ~全体の雰囲気~
     前よりは読みやすくなっているはずです。区域名をアルファベット順にしたりしました。

     他にもバトルシーンがなく、盛り上がりがなかったとおっしゃられていたため、いくつか追加して「いつもはドジだが、やるときはやる」っていう設定も主人公に追加させました。まだ描写は苦手ですが、前よりかは盛り上がりがあると思います。

    ~キャラクター~
     途中登場していたトリガーハッピーの方を連れて行くようにしました。それとプロローグからもう一人の‘‘ダスト‘‘というキャラクターも追加し、主人公と掛け合いを増やしました。

    ~その他の細かい変更点~
    ・人名:セリフからセリフのみに統一。この時に誰が何を言っているのかわかりやすくするために、前後で‘‘誰が先に話し始めた‘‘が分かる文を追加させました。

    ・謎のスレッジハンマーは存命です。その代わりに威力が低めの描写をしたり、折り畳み機構の解説を挟ませていただきました。

    ・カルトは装備品にあるマークからデータバンクで調査をして、どこの教団か特定する形式で名前を出させていただきました。これで超推理は消えたはず。

    ・WOLF社だったのをWBF財団に変更。財団というより大きな組織に変更し、シベリア研究所を保有していてもおかしくないようにしました(金銭的な面で)


    以上報告でした。
    ここにある内容は読んでいただいたところまでの変更点ですが、第五話までは変更が終わりました。
    変更後の梶野さんの感想をぜひ伺いたいので、企画終了後にもう一度同じところまで読んでいただけると嬉しいです。
    (あの時の記憶があるので読む気になれるかは別ですけど……)
    てことでよろしくお願いします!!
  • >広報部のKさん

    おはようございます。

    ふむふむ。大分手を加えられましたね。
    まだ読んでいないので具体的な言及はできませんが、この報告で気になった点だけ。

    >・人名:セリフからセリフのみに統一。この時に誰が何を言っているのかわかりやすくするために、前後で‘‘誰が先に話し始めた‘‘が分かる文を追加させました。

    よい判断ですが、こればかりが続くと単調になりがちなので、台詞から明らかにどちらとわかる場合は省いたほうがスマートです。また出来るだけ台詞だけでわかるように書くことを意識すれば、より読みやすくもなります。


    その他もチェックを見る限り、前より楽しく読めそうで期待が持てますね。もちろん読みに行きますよ。これだけ次々読んでいれば、記憶も薄まりますしw

    改稿お疲れさまでした。続きも頑張ってください。
  • お久しぶりです。
    このたび、「かずら橋揺れたら」改稿版の第一校が仕上がりました。
    本の内容、かずら橋でのクライマックスシーン等、大幅に変更しています。
    タイトルも変更し、新作としてカクヨムコンに出す予定です。
    その際には、よろしければご覧いただければ幸いです。
  • おはようございます。

    おお、リライト終わりましたか。もちろん読ませていただきますよ。その際はまた感想も書きたいと思います。企画後にはなると思いますが。

    改稿、お疲れさまでした。

  • 思ったよりダメ出しされず、朝から小躍りしてしまいました!

    ひとまず「読みながら……」の方にお返事を。
    なお、文章の修正と、説明不足による荒さへのご指摘への返信は割愛させていただきます。(とても多かったので、お返事が長くなってしまいそうだったので)


    >>アリスの父親に求婚を申し出たのだが。

    >まずはアリスに求婚では?
    というかこの書き方だと、父親にプロポーズしたみたいに読めます。

    当時の風習では、本人ではなく親(父親)の許しが一番始めでした。だからこそ、フィリップの後々の行動は非常識で本人の人生を大きく変えてしまう残虐な行為です。

    >>「身分をわきまえろ!」
    >「ハイチからのフランス移民」は同じなのに、身分が違うんですか?
    何も書かないとどう身分が違うのかわからないので、要説明。

    ここはアリスの父親の歪んだ、というかアップデートされていない人生観が現れています。
    アリスの母親はアンシャン・レジーム以来のフランス貴族で、父親もナポレオン時代に男爵となった名門という設定。身分が低い方が高さにこだわるのはあるあるで、同じハイチ移民とは言っても人間と猿ぐらいに違うという、新天地アメリカにはそぐわない価値観。(幼少期に二人を遊ばせたことについては、猿でも幼い娘の暇つぶし相手くらいにはなるだろうという判断、というか娘に対する情の薄さ)

    >>フィリップが二十三歳となった時に遠い東インドへ飛ばされることが決まった。

    >これは陸軍学校卒業後の話です?

    そうです、説明不足でしたね。

    >>これで、遠いアジアへ旅立つことができる。アリス、どうか俺のことは忘れて、幸せに。

    >ウン年ぶりに夜這いかけて、「俺のことは忘れて」もないもんだ。

    全くです。というよりうん年ぶりではなく、初めてです。あまりに自己中過ぎる。

    >>アリスに愛されていたことを知ったフィリップにとって、それは十分過ぎるほどの幸せだった。

    >むしろそれまでは何で知らなかったの? と気になります。
    連絡取ろうとしても返事がなかったとか、そういう理由付けがあればともかく。

    確かに、と思ってしまいました。なんでだろうな、と考えてみたところ、アリスたちなら年頃(14歳〜?)になったら引き離されそうだし、それまでに思いを伝え合っていなければ、両片思い状態が続くかな。

    >>「フィリップ行かないで、私、死んでしまう! 」

    >普通だと大仰に過ぎる台詞ですが、アメリカ古典映画だとありそうなので通し。
    こういうところは舞台装置のメリットですね。
    あと、「!」の後に何故か半角スペースが入ってます。

    あ……誤字でした。

    >>こうして恋の絶頂で引き離された二人は、互いに何度も送り合った手紙を受け取ることも叶わず。

    >何故に?
    父親が検閲してるとして、少なくともアリスが出した手紙は受け取れるはずですが。

    1820年代当時の郵便事情は今と違うのではという(希望的観測による)ものです。引き離された恋人同士を演出するというメタ的事情が主ですが、特にフィリップは未開の国に飛ばされたので尚更かな、と。

    >>そのうちに、フィリップは風の噂でアリスが結婚したことを耳にして、幼かった初恋は結ばれずに終わったのだった。

    >文章が変です。
    [そのうちに、フィリップは風の噂でアリスが結婚したことを耳にして、幼かった初恋の終わりを知ったのだった。]

    あと、「そのうち」ではなく、何年後かも知りたいところ。年齢によって共感の有無が変わってくるので。

    フィリピンについてから二、三年後です。どうでしょう?

    >>そこにはフィリップも嫌というほど味わった不平等が、命の危機という形で存在していた。

    >カースト制度のことだと思いますが、命の危機と言うのがよくわかりません。

    ここも私の説明不足ですね。東インドは現在のフィリピンで、当時スペインが支配していました。
    フィリップが海外に飛ばされたのは、フィリップのモデルである「モヒカン族の最後」のマンロー将軍(イギリス将校)が初恋の女性と引き離されアフリカに飛ばされて、そこでアフリカ人の血を引く女性と結ばれたからです。
    当時のフィリピンや南アジアでは、植民地主義が蔓延しており、現地人の人権はなきに等しいものでした。
    じゃあ、アメリカはというと、植民地主義を始めようか、いやいやその体力はまだないぞ、というどっちつかずです。

    そんな場所に(視察の名目で)長いこと飛ばされたフィリップは、エリートコースからは完全に外れています。

    >>しかもフィリップは、その命を脅かす側の人間となっていたのだ。その矛盾に、フィリップは苦しんだ。

    >ここもわかりません。
    そもそも何しにインド行ったのかすら、謎。

    植民地主義に間接的に関与する立場ということ。何をしに行ったかというと、さきほど書いた通りただの左遷です。その彼が見識を身につけて上に認められ、帰国後コツコツと出世し激動の時代に陸軍最高司令官となります。

    >>「岡の上のジャスミン」
    >「丘の上」の方が見映えよくありません?

    あ、確かに。

    >>ジャスミンが持つ強い意志と魂の奥底で感じる共鳴、それはフィリップにとって、アリスとの絆と重なって見えた。

    >何が共鳴してるのか、見えてきません。
    独立運動?

    人間としての正義感、後にフィリップの中で熟成される共存共栄の価値観。

    >>彼女たちとの出会いを通じて国際感覚と外交手腕を身につけるなど

    >「たち」とは?
    東インド独立運動家って、アメリカ陸軍より国際感覚と外交手腕があるんですか?

    「たち」は、ジャスミンの家族です。

    もちろん、普通あるわけがありません。
    ジャスミンたちは革命家たちの中でも有力者の一家で、超高等教育を受けているという設定です。
    この辺は、現実よりもよい未来を描きたがる私の理想主義が現れています。「アメリカJC……」でも、主人公姉妹が当たり前のように大学進学の話をしていたり。

    >>ジャスミンとの日々は、フィリップに「本当の豊かさ」を教えてくれたのだ。

    >「本当の豊かさ」とは一体。
    読んでいて、まったく想像がつきませんが。

    私の説明不足。人間と人間との心のつながり、パートナーシップ、日々お互いを気遣い愛おしむ関係性。

    >>外側から国を支えるという生き方もあるはずだ

    >フィリップはインド独立派の敵側という話でしたが、彼自身のスタンスはどうなんですかね。それ次第で受け取り方が180度変わりますが。

    フィリップはアメリカ側ですが、思想はジャスミンたちの影響で、かなり過激派よりのリベラルになっています。共存共栄が彼の信念、その信念が後の「アメリカJC……」に登場するエナペーイ、ケイド、カミラとアニーに引き継がれます。

    >>誰もがジャスミンたちのように高い見識の持ち主ではない。頑迷で視野が狭く、しかもその理由を他者に求めた者のなんと多かったことか。

    >ここら辺は周囲の話より、時代や国の背景を語るべきかと。あと「その理由を他者に求めた」の意味がわかりません。

    それもそうですね。「その理由を……」というのは、言ってみれば「いじめられる側にも原因がある」みたいな話。人種差別は相手が下等なので当然するべきだ、といった感じです。

    >>美しくエキゾチックな東洋のマドンナ
    >外見より内面や愛情の方を優先して触れるべきところ。

    フィリップは面食いなのです。娘のアニーもフィリップ似で男性女性問わずきれいな顔を見るのが好きな子になっています。

    >>東インドの情勢がきな臭くなったのは、そんな時のことだ。

    >別れの原因になるからには余程のことだと思われるので、それは明記すべきかと。「きな臭い」くらいで別れを選ぶとは思えません。

    元々結ばれるのに無理がある二人でした。ですがおっしゃる通りここも説明不足ですね。1830〜40年代ごろは、フィリピンでは目立った革命活動はありませんでしたが、だからこそ火山の噴火直前のようにぐつぐつ煮えたぎっていた情勢と思われます。
    本当はジャスミンはフィリップに国を捨ててフィリピンに残って欲しかったし、欧米の差別主義にもウンザリしているし、そんな中自分の祖国が植民地主義によって消されてしまうかもしれない、と思った時、居ても立っても居られなくなってしまいました。

    >>産後の肥立も順調で、だがクリーム色の肌の子を産んだことでますます社交界からの風当たりも強くなっていたにもかかわらず、そのようなことは一顧だにしなかった強い女性。

    >子どもを産んだ直後に社交界の評判とか無縁でしょう。子育てに必死のはずです。

    当時の上流階級は、子育てを乳母に任せて、早めに社交界に復帰しました。

    >>彼女は全てを捨ててフィリップについてきてくれた。幸せを与えてくれた。何より、愛しい宝物を授けてくれた。
    > 今度はフィリップの番である。
    >「君を解放しよう」

    >色々想定してみましたが、この判断と台詞は全く腑に落ちません。フィリップが無理矢理ジャスミンを連れてきたとかならともかく。
    というか、祖国がこうなることは聡明ならわかっていたはず。

    (フィリップは)わかっていても手放したくない、(ジャスミンは)離れたくない、という若さです。ジャスミンの心が常にフィリピンにあったことを知っていたフィリップは、カミラを育てるのは自分に任せて、好きなように生きてと伝えています。
    フィリップは意外といいお父さんなのです。

    >>私たちの宝物は責任を持って育てる、夫婦としての絆は決して切れることはないと何度も優しく伝え

    >ここも激しく違和感。
    単なる恋人ならまだしも、子供を産んだばかりの母親が、その赤子と別れる方を選ぶ状況というのは、本当に余程のことです。そこまでの事態とは到底思えませんし、「外から国を支える」という結婚時の話もないことになります。

    >さらに言えば、米国の感覚は詳しくないですが、この当時の離婚への風当たりも相当厳しかったはず。それは結婚時に覚悟していたはずですし、ここで離婚して国に戻るという選択をジャスミンがすることに現実味を感じません。ジャスミンが亡命中のインドの王族かなんかで戻らなければインドが滅ぶくらいの事態ならまだわかりますが。

    ジャスミンは「外から国を支える」ことに限界を感じていました。国内で革命運動することに比べ、間接的過ぎてもどかしい、と。
    離婚に関してはおっしゃる通りです。さらに言えば、そもそも有色人種と結ばれること自体異常です。フィリップは過激派ですので。
    >ジャスミンが亡命中のインドの王族かなんかで戻らなければインドが滅ぶくらいの事態ならまだわかりますが。
    ああ、ジャスミンの主観では近いかも。彼女たち家族が高等教育を受けてきたのならば、そんな人材はそうそういないでしょうし。

    >>革命家としての生き方を忘れることができなかったジャスミンは苦悩の末にフィリップと別れる決意をした。

    >むしろジャスミンの愛の方を疑いたくなります。

    笑。ジャスミンは妻としての愛、母親としての愛、祖国への愛を天秤にかけて、国への愛を取った人。

    >>フィリップをぎゅうと抱きしめたジャスミンが、

    >硬めの文章に「ぎゅう」が混じる違和感よ。

    おおう。確かに。

    >>「どうか、アリスさんともう一度、結ばれて」
    >> その時の驚愕は、とても言葉にならなかった。

    >あはーーん?
    なんか愛情とかがますます怪しくなってきました。

    このコメント笑ってしまいました。確かに! アリスへの信頼関係によるものです。

    >>アリスのことは忘れようにも忘れられなかった。彼女の近況を追い求める勇気さえ持てなかったほどに。

    >まあこれはわかりますが。

    よかった。

    >>アリスの存在をジャスミンが知っていたということ、そしてアリスとフィリップの絆も、ジャスミンは全て理解し守ってくれていたのである。

    >ここはちょっとわけがわかりません。
    何がどうして、そんな話になるんですか。

    アリスとジャスミン、二人が意外にも馬が合ったからです。

    >>アリスさんとはお義母さまに紹介されてから、ずっと文通をしていたの。

    >紹介しますかね、普通?

    フィリップの母親のところに顔を出したジャスミンと、フィリップの母親のうちに遊びに来たアリスが偶然出会ったのがきっかけ。

    >>それに、あなたをとても愛しているということを、全部包み隠さず教えてくれた。

    >これを伝えるのは、妻にしたら宣戦布告だと思うんですが。

    ある意味そうです。私の幼馴染を幸せにせんかったら許さんぞ、われ。みたいな。

    >>あなたは誰かに支えられないときっと生きていけないと思う

    >いい年した現役軍人になんてことを。
    つか、心弱い描写なんて皆無でしたよ。

    ああ、そうですね。ここはよくなかったかもしれません。

    「アメリカJC……」はおバカなアニー含めて英雄的な人物ばかりで、私自身共感するのがとても大変なのですが、唯一フィリップだけは似ているな、と感じるのです。
    (もちろん、こんなに恋愛面ですごいことになるわけもないけど)
    特に優柔不断で受け身気質という悪い面が。
    あまりフィリップを好きではないのかもしれません。私が、自分の悪い面を受け入れないとフィリップの人格が共感できるものにならないのかも……。

    >>女たちが心弱い男を守るため、同盟を組んでいたのだと知ったフィリップは、ジャスミンを抱きしめ、あらゆる愛情を込めて彼女の額に優しく口づけた。

    >私なら「舐めんな」と一喝しますが。
    ママのおっぱいが恋しいベイビーじゃないんですから。

    同上。あと、私の分身的な人柄のフィリップに、攻撃性があまりない私の性格が悪い風に出たとも。

    >>「ジャスミン、愛している。何があっても君は一生俺の妻だ」

    >そう思うなら、ジャスミンが帰る日まで待つのが貞淑というものかと。戻れない理由があるわけでなし。

    本当にな。でもフィリップは一人で待っていられるような男ではありません。

    >>「ええ、私もよ。カミラを、カミラをお願いね……!」

    >うーん。どうしても台詞が軽く感じられます。

    涙。

    >>強くフィリップを抱きしめ、カミラに数え切れないほどのキスをしたあと。ジャスミンは自室へと駆けていった。

    >うん? 船出で別れるシーンですよね。自室とは?
    あ、自分の客室って意味ですかね。
    それにしても、普通は互いが見えなくなるまで見送りそうなものですが。

    そうですそうです。見送られるのもつらくて走って客室に逃げ込んだジャスミン。

    >>それは、おそらくは二人の永遠の別れとなる瞬間だった。

    >だから何故、永遠の別れ前提なのか。

    手紙のやり取りはその後もしていましたが、アメリカとフィリピンは遠いのでなかなか会えないかな、と。

    >>フィリップと関係を持ったことで、まともな縁談を望めないと父親に見放されて地元でも有名な放蕩息子のもとに売り払われるように嫁いでいったこと。

    >いきなり誇り高くないエピソード。
    「生涯誰とも結婚しない」くらい宣言するのが誇り高さだと思いますが。

    笑笑。アリスはフィリップとの別れで茫然自失となっていました。

    >あと、アメリカの風俗よく知りませんが、そんな処女性とか重要視されるもんでしたっけ。
    地元でなく遠方に嫁がせれば、この程度の醜聞は隠しきれそうなもんですけど。

    あ、確かに。南部ならともかく北部ならそのくらいのことはできそう。
    まあ、大規模農園の社会は狭いということで。

    >>アリスを置物のように扱ったアリスの夫は結婚後も浮気三昧で、アリスは義母に「あなたが来たら、あの子も落ち着くと期待していたのに」と嫌味を言われる日々だったこと。

    >何が目的で結婚したんだ?

    美人の妻を迎えれば息子が落ち着くのではという親の希望的観測。

    >>それでも離婚さえ許されずに数年間無為に過ごしたが、結局子どもができない理由をアリスに求められて、着の身着のままで家を叩き出されてしまい。
    >>実家の厄介者として肩身狭い思いをしていたが、今では全員が他界し女主人となって財産を守っていること。

    >誇り高いエピソードとは一体……?
    ていうか、ここら辺の過去話も現実味がなくて、ひどくフワフワしています。もう少し説得力を。

    心折れずに最善を尽くしたアリスの姿を、誇り高いと表現しました。

    >>「全部あなたが考えなしで優柔不断だったせいなのに。アリスはあなたと想いが通じたあの晩が、一番幸せな瞬間だったと微笑むのよ。ジャスミンもアリスによく似ている」

    >母親のスタンスがさっぱりわかりません。
    身分違いで結婚を断られたこととか、優柔不断以前の話だと思いますが。そして読んでる限り、ジャスミンとアリスに類似点を感じません。「似てる」と作中で書いてあるので「そうかなあ」と思うくらいで。

    母親はアリスとの付き合いが一番長く、彼女を娘のように思っていました。また、思いがけずアリスと友好関係を築けたジャスミンにも好意を抱いていて、フィリップのことは「ダメな子」と思っています。
    そもそも断られた時点でフィリップは諦めるべきだったんです。もしくはアリスをフィリピンに連れて逃げるとか。それもできずに状況に流されるのは無責任で傲慢でした。
    二人の共通点は自分を持ってて、人生を切り開く姿勢です。説明不足ですね。

    >>「そりゃそうですよ。僕はお母さんの息子ですから。息子は母親によく似た女性に惹かれるものです」

    >これを母親に言う息子は相当キモいです。

    おおう………

    >>アリスの自宅を訪れたフィリップを、アリスはまるで飛びつくように抱きしめた。

    >おっさんとして言わせてもらいますが、違和感バリバリです。時間を置いた心の距離は、そんなすぐに埋められません。
    そもそもこの時点で二人は何歳で、何年ぶりの再会ですか? そこら辺の説明はあるべきかと。

    うーん、よく考えたのですが、アメリカ人の親しい人との距離感と、日本人との違いがあるのかな、多分。数十年ぶりですが、幼少期の思い出は宝物なので。諸々説明不足ですね。

    >>家族とは全員死別したが家の者や旧知の弁護士の力も借りて、日々充実した時間をおくっていることなどを、

    >ご都合感あふれる設定。もうちょっとこう、具体的な感じを。

    ここもですね……。

    >>その姿に、フィリップは何度目かわからないほどの恋に今一度落ちたのだった。

    >ここもよくわかりません。
    もう一度恋に落ちるなら、相応のシチュエーションを。

    ここも。

    >>「……それでもいい! 私は今でも君を愛している。どうか、君の手で私を幸せにしてくれないか」

    >えっ、逆ではなくて?

    逆じゃないんです。図々しい。

    >>あなたの娘さんに会わせて欲しい、と。

    >「あなたの娘さん」は、娘を知らない人の言い方かと。ジャスミンと文通を続けていたなら、娘の話も当然聞いているのでは、と思いますが……いや、考えるだにイカれたシチュですねこれ。

    文通でしか知らないカミラなので。だいぶイカれています。

    >>そうしてカミラとアリスを初めて会わせた時、カミラはまだ一歳になるかならないかの頃だったというのに。
    > その時のことをはっきりと覚えている、と後にカミラは語った。

    >印象付けたいのはわかりますが、ここの切り方はイマイチ。私なら、

    [まだ一歳にもならなかったのに「その時のことをはっきりと覚えている」と後にカミラは語る。]

    さすがですね。使わせていただきます。

    >>「私の顔を覗き込んだ時、はっとしてから不意にすごく優しい顔になったの。それから乳母ナナがお母さまに私を手渡して、私を抱いてくれた瞬間に。この人ならきっと私を全てから守ってくれるって、そう思ったわ」

    >具体的すぎて逆に怖いです。
    「すごく安心した」とかでいいかと。

    カミラは異常な女の子なのです。父親と母親の両方に似た部分のある突然変異。なので、不安ながらここはこのままにさせていただきます。

    >>「カミラが可愛く思えなかったら、あなたのプロポーズを断ろうと思ってたのよ」

    >わからなくもないのでこの反応はいいかと。これだけなら母としての答えですが、「私も産みたいと思った」は「もう恋じゃない」のアンサーと読めますしね。

    よかったです! 私の中ではこのアリスの愛が話の肝の一つでした。

    >>「……本当に綺麗な人だった。それに勇敢な女性だったよ。ジャスミンもだが、私は女性に恵まれている。もちろんお前たちもだよ」

    >勇敢なエピソードがないと生きない台詞。

    うーん、彼女の生き様に勇敢さを出したつもりだったのですが……。難しいですね。

    >>愛とは、与えられた分だけその魂に刻まみこまれ、同じ分だけ他者へと注がれる。
     
    >誤字。「刻みこまれ」。
    「刻む」と「注ぐ」では表現が違いすぎるので、質感を統一すべき。
    私なら、

    >[魂の器に注がれた愛はやがて溢れ、周囲の器をも満たしていく。]

    おお! 使わせていただきます!

    >>だとすれば、カミラの心の中からあふれるほどのアニーへの愛は、間違いなく義母のアリスから与えられたものだった。

    >これはどうかと。
    フィリップからの愛もあるでしょう。

    それは間違いないですね。優しいお父さんだし。

    >>まるで子どもを持つ若い母親のようなことを、齢わずか十歳の少女は考えた。

    >うん?
    ここでカミラ視点の語りですか?
    短編ですし、フィリップ視点で統一したほうがよいと思います。父親から見たカミラの描写で同じ内容を書けそうですし。

    そう、今でも誰の視点で語らせるかに苦労しています。やっぱりフィリップ視点がいいですね。
    カミラの異常性を際立たせたいので、難しいところですが。

    >>高齢出産と産褥熱で体が弱り、ついにアニーが四歳になるころに儚く散って行ったアリス。

    >この時幾つだったのか気になりますが、まあ昔の話ですし、お産で亡くなることも珍しくなかったでしょう。
    ただ、四年は永らえているので「儚く散っていった」は装飾過剰に感じます。ここは簡潔に書いた方が伝わるはず。

    40歳は軽く超えています。むしろアニーが生まれたのが当時の医学では奇跡のようなもの。
    文章に関しては、その通りですね。

    >>それでもアリスの、そして遠くで生きるジャスミンの人生が満ち足りたものだったならば良いと、心からカミラは思う。

    >十歳感がなくて、むしろ怖い。
    ジャスミン、死んだ感出てるし。

    ヤングケアラーのカミラ。「死んだ感」、確かに!

    >>幸せは、自分の心の中に見つけるものだから。

    >この言葉は自分に使うのはありですが、他人に使うと傲慢ぽくなると思います。

    確かに、そうですね。

    >>「……本当にそうだね。お前たちさえいれば、もう何もいらない」

    >うーん、「もう何もいらない」だと二人の母親の否定になってしまいませんかね。ここに母がいればなお良かったわけですし。ジャスミンはワンチャンあるんだし。
    そこら辺を踏まえた言葉で締めるべきかなと。

    そうかも……。修正しますね。どう書こうかな(チラッ)
  • 変な話ですがこちらの批評の一文字一文字、感激しながら読ませていただきました。
    去年に引き続き、心から御礼申し上げます。

    総評の内容ですが、一言で言えば私の「小説を書く上での体力の限界」が全ての原因です。

    長編「アメリカJC……」の設定を考える上で、カミラとアニーは異母姉妹だけど深い絆で結ばれてて、その背景には二人の母親がいる、というのがそもそもの始まりで。
    両親たちの別れの場面は元々設定としてあったのですが、出会いの場面を描くには気力が足りず、力尽きてしまいました。

    三人のキャラクターの薄さの原因もそこにあります。というか、そこと、人物描写が薄いという私の現在の大きな欠点と。




    ▷タイトルについて
    >>この上なく幸福な男の物語

    >ながら感想でも触れましたが、妻と死別して「この上なく幸福」は、色々疑問を感じます。
    私なら「この上なく恵まれた男の物語」にします。
    二人の妻に二人の愛娘など、恵まれたという点では確かに、と思えるので。

    こちらのタイトルに変更します

    ▷キャッチコピーについて
    >「彼を取り巻く女性たちの」は削った方が、まとまりがあります。
    本編でも女性側の人生はおまけ程度しか語られてないですし。
    それ以外は、よいのでは。

    同上。


    ▷あらすじについて

    ────────────────

    19世紀初頭のアメリカ人のお話。
    幼馴染と恋に落ちるも、娘の父親に許されず引き離され、すれ違う。

    失意の男が新たに向かった新天地にて、幼馴染とよく似た少女に出会って……。

    拙作 「アメリカ北部のJCが、イケメン探ししてたら南北戦争に巻き込まれた!」 主人公姉妹の、両親たちの若い頃の話です。
    単品でもお読みいただけると思います。

    ────────────────

    >説明がもっさり。「新たに向かった新天地」は「頭痛が痛い」だし。
    一文にまとめた方がすっきりしそう。

    確かに「頭痛が痛い」ですね。ちゃんとチェックしたつもりでもこれだから。修正します。

    >>[19世紀初頭のアメリカ人のお話。
    幼馴染との恋を引き裂かれ、失意の男が向かった新天地にて、幼馴染とよく似た少女に出会って……。]

    >その他は、まあこんなものだと。
    ジャスミンがアリスに似てるかと言われると、正直疑問ではありますが。

    ジャスミンとアリスの類似性はメタ的事情によるものです。ジャスミンはカミラよりもむしろ無鉄砲なアニーにそっくりという裏設定があります。

    ▷文章について

    >とりあえず及第点をあげましょう。
    足りないところはまだまだありますが、この作品に合った文章ですし、去年のアレに比べれば飛躍的な進歩だと思います。まあ進歩というかチョイスの問題だったとは思いますが。

    やった!

    >問題はここからで、短編小説とするからには「ただのあらすじ」ではいけません。
    読者を感動させ、面白がらせ、或いは手に汗握らせなければ物語としては失敗です。


    本当に、おっしゃる通りです。勢いだけで書き上げた弊害です。

    ▷ストーリーについて

    >まさにアメリカ古典映画のような王道ストーリーですが、実際昔のアメリカが舞台なので、うまくマッチしているかと。大仰な言い回しや強引な展開も、「昔のアメリカならありえるのかも」と思わせる雰囲気があります。

    まさに、昔のアメリカ映画をイメージしています!

    >話の筋書き自体は捻りこそ感じないものの、悪くないと思います。恋人たちの心情を読者に伝え共感させられたなら、十分読むに堪えられたかと。
    >残念ながら、その辺は難があると言わざるを得ません。

    ここもまさに。体力の限界です。

    >短編と言うことで登場人物の性格的な描写がほとんどなく、「勝気」「愛する」など、極めて記号的になっているので、感情移入しづらいのがまず一つ。

    ここは、長編「アメリカJC……」でもよく指摘されるところです。今の私の話は、人間描写が薄いようです。

    >もう一つは、特に二人のヒロインの心理がどうにも納得できず、思い入れを阻害し続けたことです。少なくとも私には、ですが。

    ここはむしろ私の描写不足ですね。

    >その他、フィリップや二人の妻の決断場面では「なるほど」と思うより首を傾げることの方が多かったです。……ストーリーがシンプルなのに読者が引っ掛かるのは、作者の説明不足、描写不足が原因かと。

    おっしゃる通りです。アリスやジャスミンの選択には、彼女たちなりの決断があって、その背景をうまく描けていないことに原因があります。

    >とはいえ、引っ掛かった部分は言葉遣いや会話内容など、ある意味改善しやすい部分なので、そこに気を遣えば立て直すのは比較的容易とも思われます。大筋はよいので。

    嬉しいです! 修正します。


    >>フィリップ
    受け身で内向的、でも思慮深い面もある(と思いたい)キャラクターのつもりでした。ですが、三人の中で一番好感度は低い人物です。
    彼の内面の掘り下げは、彼に似た面がある私自身にとっても重要な気がします。

    >あと、「母親と同じタイプを好きになる」と母親に言うシーンは最高にキモいので何とかするべきです。二人の女に愛された男がマザコンとか、ホラー味すらあります。
    ………。削除、ですね、この箇所。

    >アリス

    アリスについても描写不足ですね。

    >私なら、幼い二人の場面から仕込みますね。
    フィリップは木を伝って窓から出入りしたようですが、幼少期にこの話を出しましょう。厳格な父親の目を盗んで、木から彼女の部屋に出入りする方法を考えたのはアリスということにすれば、お転婆で父に抗う気骨を表現できます。初めて入った異性の部屋でアリスへの思慕が目覚めた、という感じに書けば、読者の印象も強められるはず。そして同じ方法で部屋に向かうことは、二人の気持ちがまだ通じていることの暗喩にもなります。アリスが「別れて以来、一度も窓の鍵をかけなかった」「いつか貴方がやってくると思って」とか言えばなおよし。
    後は、後半のアリスの半生も疑問が多いところ。
    そもそもアリスがどういう身分なのか作中で説明がないので改善の手掛かりが皆無なのが困りもの。父親との関係性も謎ですが、父親と折り合いが悪くはなく、領主とか貴族的なものだと仮定した上で、アリスの「誇り高さ」を前面に出す方向で私が考えるなら、

    ・父親はアリスの将来を考え、フィリップとの醜聞を知らぬ遠方の名家に嫁に出す。
    ・しかしそこは名家とは名ばかりのクズ貴族。家業は傾き、財産も底が見え始めているのに夫は放蕩の限りを尽くしていた。
    ・夫との関係は冷えていたが、家の凋落を見かね、アリスは家業を手伝い始める。やがて経営に才覚を現わし、数年後には見事、家業を立て直す。
    ・しかしそれが逆に夫の逆恨みを誘い、結果的に離婚。
    ・実家に戻った後も、嫁ぎ先で得たノウハウで事業を新規展開。それが成功し、長く反目していた父とも和解。
    ・その数年後、父は他界し、家督を受け継ぐ。

    >みたいな感じでどうですかね。恋を捨て仕事に打ち込んで来た的な。
    およそ本編と同じような状況に持って行けると思いますが。

    全部、私が描きたかったアリス像そのものです! 彼女は意外と恋愛体質ではなくて、若い頃泣きながら恋人を追いかけた姿もある種若気の至りです。

    >>ジャスミン

    ジャスミンとアリスが似ているのは、先ほど書いた通りメタ的理由です。こちらも描写不足です。

    >あと、この時点でもフィリップにはアリスへの未練たらたらで積極的に出れないとかそういう描写もすべきです。あっさりジャスミンに靡いたら、「運命の愛」も貫目が落ちるってもんです。

    本当に。フィリップの性格からいっても、こちらの方が自然です。

    >妻になる展開については、フィリップから結婚を申し込むことについては反対。
    アリスへの想いを引き摺り、ジャスミンに運命を感じながらも結婚に踏み出せないくらいの方が、後々の展開に説得力が出ます。むしろジャスミンの方にぐいぐい行かせるべきです。十六なんだし。
    私案としては、「結婚してついてきて欲しい」と切り出せず、船に乗ってしまったフィリップに対して、ジャスミンは密航してついてくる、という展開を考えてみました。ジャスミンも突発的ながら、本編同様に考えた末の行動。船を追ってきたアリスの記憶がジャスミンに重なり、ついにフィリップも覚悟を決め、二人は結ばれる……という感じ。

    ジャスミンの若さからくる無鉄砲さと情熱、フィリップの秘めた恋心が現れた素晴らしい展開です。ぜひこちらにします!! ……描けるかな、体力的に。

    ただ。

    >二人の別れの場面も、アメリカまでついていく展開よりも、旅の途中でカミラを産み、アメリカに戻る途中でインドに歴史的な転換点(決断を納得できるような)が訪れ、悩んだ末にインドに戻ることを決意する──という流れの方がドラマティックになるのでは。カミラをフィリップに預けたのは、この先どうなるかわからない(生死すらわからないレベル)インドよりアメリカで育てた方が子供の為という判断と、フィリップへの変わらぬ信頼と愛情の証明だと説明します。
    その際、「もう一度アリスに会うべき」とジャスミンに言わせれば、その後の展開に再合流しやすいはず。ジャスミンが別れを切り出した理由の一つに、やはりフィリップがアリスを忘れられずにいたことを暗に感じていたことを匂わせましょう。それ故にジャスミンはアメリカに行けず、アリスに良人を託すわけです。アリスとジャスミンの文通設定は消えますが、むしろカミラとは初対面の方が「可愛いと思えたから」という場面にドラマ性が出ると思います。
    ……まあ、長編の外伝的な位置づけのようですし、大きな設定改変は無理そうとは思いますが。あくまで私が書くならという話です。

    ジャスミンとアリス、彼女たちは友情にも似た不思議な関係性を築きます。(緊張感もあるので、友情では決してないです)
    その設定を消してしまうのはとても惜しいので、考えどころです。


    ⬜️総評
    ・王道恋愛物語。古典的だが筋は悪くない。
    ・文章は及第点。心理描写、設定部分に課題。
    ・現時点ではあらすじ気味。必要な肉付けを。

    >初の短編ということで、文章を絞りながら書くことを学べたのでは。
    言葉少なく物語を表現することは、無駄にだらだら書くよりはるかに難しく、センも文章力も求められますが、木刀と真剣くらい切れ味が変わります。

    正直、いつ滅多刺しにされるか覚悟しながら読み進めていたので、おおむねお褒めいただいていることが信じられないです。
    実は学生の頃は何作か短編や長編を描いた経験があるので(主観的にまあまあの作品、駄作、色々です)勘を取り戻す、という方が正しいです。

    >ストーリーはシンプルながら、一人の男を挟んだ二人の女性の心理というのは、短くまとめるには難しい、手強いテーマだったかもしれません。特に初の短編となれば、手に余るのも理解します。

    うーん、優しいお言葉。なんかまだボロクソに言われていないのが不思議です。あまりにも前回が酷すぎて、点数が優しくなっているのでしょうか。

    >とはいえ、これでまだ5700字くらいですからね。もう少し肉を増やしても大丈夫。脂肪を削げとか言いません。モデル級のスタイル目指して、より魅力的なバディに仕上げてください。

    ありがとうございます!!
  • >蜂蜜の里さん

    >思ったよりダメ出しされず、朝から小躍りしてしまいました!

    おはようございます。それならよかったです。
    大筋はよいとして荒が目立つ、という評価でしたから。

    >当時の風習では、本人ではなく親(父親)の許しが一番始めでした。だからこそ、フィリップの後々の行動は非常識で本人の人生を大きく変えてしまう残虐な行為です。

    なるほど。
    それなら理解しますが、私同様、それを知らない読者が謎に思うのは間違いないので、要説明かと。

    後、ここの疑問はフィリップの気持ちしか語られておらず、「十八歳時点でフィリップはアリスに(プロポーズまで言わずとも)気持ちを伝えているのか」「アリスはフィリップをどう思い、それを伝えているのか」「つまり二人は恋人関係なのか」の説明が抜けていることに起因します。ここが説明されていれば、父親の承諾を得ようとすることにさして飛躍は感じられないので。

    >ここはアリスの父親の歪んだ、というかアップデートされていない人生観が現れています。
    アリスの母親はアンシャン・レジーム以来のフランス貴族で、父親もナポレオン時代に男爵となった名門という設定。身分が低い方が高さにこだわるのはあるあるで、同じハイチ移民とは言っても人間と猿ぐらいに違うという、新天地アメリカにはそぐわない価値観。(幼少期に二人を遊ばせたことについては、猿でも幼い娘の暇つぶし相手くらいにはなるだろうという判断、というか娘に対する情の薄さ)

    そこまでの説明は不要ですが
    ・父親が身分にこだわる背景
    ・アメリカらしからぬ人物
    ・娘への愛情の薄さ

    辺りは想像で補えないので最低限必要かと。

    とくに「娘への情が薄い」は、男親なら信じがたいレベルの設定なので、本当なら理由付けが必須でしょう。美人の娘なのに。

    >>ウン年ぶりに夜這いかけて、「俺のことは忘れて」もないもんだ。
    >全くです。というよりうん年ぶりではなく、初めてです。あまりに自己中過ぎる。

    ここら辺、蜂蜜さんが後半で語られるフィリップ像と真逆なので、人物像がブレてみえる原因。
    まあ恋愛が人を狂わせることは珍しくないので、「おかしい」とまでは言いませんが、そこへの突っ込みは必要です。

    >確かに、と思ってしまいました。なんでだろうな、と考えてみたところ、アリスたちなら年頃(14歳〜?)になったら引き離されそうだし、それまでに思いを伝え合っていなければ、両片思い状態が続くかな。

    それこそ、引き離された時点で同じ事態になるのでは?

    >>何故に?
    >>父親が検閲してるとして、少なくともアリスが出した手紙は受け取れるはずですが。
    >1820年代当時の郵便事情は今と違うのではという(希望的観測による)ものです。引き離された恋人同士を演出するというメタ的事情が主ですが、特にフィリップは未開の国に飛ばされたので尚更かな、と。

    一度ならまだしも、何度もとなると違和感は否めません。
    せめて「フィリピンの劣悪な郵便事情」とか説明が必要かと。
    (実際どうだったのか知りませんが)

    メタ的な事情で物語を仕組むのは当然ですが、それを読者に悟られては台無しです。納得いく言い訳を用意すべき。「作者都合」が透けて見えると、読者は一瞬で冷めます。

    >>>そのうちに、フィリップは風の噂でアリスが結婚したことを耳にして、幼かった初恋は結ばれずに終わったのだった。
    >>あと、「そのうち」ではなく、何年後かも知りたいところ。年齢によって共感の有無が変わってくるので。
    >フィリピンについてから二、三年後です。どうでしょう?

    それならよいかと。
    ここも数文字あるだけで納得感が違ってきます。

    >ここも私の説明不足ですね。東インドは現在のフィリピンで、当時スペインが支配していました。

    ああ、フィリピンのことだったんですか。
    完全にインドだと思ってました。これは説明必須。

    >フィリップが海外に飛ばされたのは、フィリップのモデルである「モヒカン族の最後」のマンロー将軍(イギリス将校)が初恋の女性と引き離されアフリカに飛ばされて、そこでアフリカ人の血を引く女性と結ばれたからです。
    >当時のフィリピンや南アジアでは、植民地主義が蔓延しており、現地人の人権はなきに等しいものでした。
    >じゃあ、アメリカはというと、植民地主義を始めようか、いやいやその体力はまだないぞ、というどっちつかずです。

    元ネタはともかく、その手の歴史背景は作中に書くべき。

    >そんな場所に(視察の名目で)長いこと飛ばされたフィリップは、エリートコースからは完全に外れています。

    ここも「視察目的」は必要でしょう。
    軍人が任務で海外に行かされたとなれば、普通はきな臭い話を想像します。階級や所属も不明だし。

    >植民地主義に間接的に関与する立場ということ。何をしに行ったかというと、さきほど書いた通りただの左遷です。その彼が見識を身につけて上に認められ、帰国後コツコツと出世し激動の時代に陸軍最高司令官となります。

    いや、ただの左遷という説明すらないですからね、現状。

    「参謀としての才能を認められたのか、あるいは若いくせに口うるさいフィリップが煙たがられたのか」という説明では、読者からはどちらともわかりません。具体的な任務は不明だし。

    >>何が共鳴してるのか、見えてきません。
    独立運動?
    >人間としての正義感、後にフィリップの中で熟成される共存共栄の価値観。

    これも書くべきでしょう。
    そもそもそういった価値観をジャスミンが持っているという前提の説明すらないので、想像しようがありません。

    あと、フィリップがそれ以前はどういう価値観を持っていたかも読者に伝えていないと「変化した」かどうかすらわかりません。

    >>「たち」とは?
    >「たち」は、ジャスミンの家族です。

    家族ぐるみのつきあいである説明皆無でいきなり出てくるので、違和感バリバリです。

    >>東インド独立運動家って、アメリカ陸軍より国際感覚と外交手腕があるんですか?
    >もちろん、普通あるわけがありません。
    ジャスミンたちは革命家たちの中でも有力者の一家で、超高等教育を受けているという設定です。
    >この辺は、現実よりもよい未来を描きたがる私の理想主義が現れています。「アメリカJC……」でも、主人公姉妹が当たり前のように大学進学の話をしていたり。

    その手の裏事情は、ただでさえ読者が知らないだろう話で、さらにもって作者による特殊設定なんですから、なおのこと説明必須でしょう。歴史風俗に詳しい人間ですらわからないことなんですから。

    >>「本当の豊かさ」とは一体。
    >>読んでいて、まったく想像がつきませんが。
    >私の説明不足。人間と人間との心のつながり、パートナーシップ、日々お互いを気遣い愛おしむ関係性。

    まずここら辺が「アメリカやフィリップの周辺にはない」ことを説明する必要がありますね。……本当にないの?

    >>フィリップはインド独立派の敵側という話でしたが、彼自身のスタンスはどうなんですかね。それ次第で受け取り方が180度変わりますが。
    >フィリップはアメリカ側ですが、思想はジャスミンたちの影響で、かなり過激派よりのリベラルになっています。共存共栄が彼の信念、その信念が後の「アメリカJC……」に登場するエナペーイ、ケイド、カミラとアニーに引き継がれます。

    ここもまったく説明不足。
    短編なのでこの手の思想関係はまるごと削って、恋愛事情だけに話を絞ってもいいくらいです。

    >>「その理由を他者に求めた」の意味がわかりません。
    >それもそうですね。「その理由を……」というのは、言ってみれば「いじめられる側にも原因がある」みたいな話。人種差別は相手が下等なので当然するべきだ、といった感じです。

    それは「理由を他者に求めた」とは言わないと思います。「根強い差別や偏見に囚われた」で十分かと。

    >フィリップは面食いなのです。娘のアニーもフィリップ似で男性女性問わずきれいな顔を見るのが好きな子になっています。

    身も蓋もないので言わない方がいいですよそれ。
    「16歳に手を出すロリコン」と同じくらいNGワード。

    >>別れの原因になるからには余程のことだと思われるので、それは明記すべきかと。「きな臭い」くらいで別れを選ぶとは思えません。
    >元々結ばれるのに無理がある二人でした。ですがおっしゃる通りここも説明不足ですね。1830〜40年代ごろは、フィリピンでは目立った革命活動はありませんでしたが、だからこそ火山の噴火直前のようにぐつぐつ煮えたぎっていた情勢と思われます。
    >本当はジャスミンはフィリップに国を捨ててフィリピンに残って欲しかったし、欧米の差別主義にもウンザリしているし、そんな中自分の祖国が植民地主義によって消されてしまうかもしれない、と思った時、居ても立っても居られなくなってしまいました。

    それくらいは以前からそんな感じでしょうし、緊急事態ではないかと。娘が育ってからで十分という判断も母親なら考えられそうなものです。歴史的事実に根拠が求められないなら、私的な部分で理由を作りましょう。革命組織や家族が拘束され命の危機にあるとか。

    >>子どもを産んだ直後に社交界の評判とか無縁でしょう。子育てに必死のはずです。
    >当時の上流階級は、子育てを乳母に任せて、早めに社交界に復帰しました。

    フィリピン人のジャスミンがそれに倣うとは考えにくいです。
    ましてや上流階級から疎まれているのに。
    子育てを理由に社交界から遠ざかってもいいくらいで。
    というか、そもそも社交界に出る必要性があるのか?という感じです。アリス父の反応を見るに、たいした身分でもなさそうですし。

    >>>「君を解放しよう」
    >>色々想定してみましたが、この判断と台詞は全く腑に落ちません。フィリップが無理矢理ジャスミンを連れてきたとかならともかく。
    というか、祖国がこうなることは聡明ならわかっていたはず。
    >(フィリップは)わかっていても手放したくない、(ジャスミンは)離れたくない、という若さです。ジャスミンの心が常にフィリピンにあったことを知っていたフィリップは、カミラを育てるのは自分に任せて、好きなように生きてと伝えています。

    現代日本ですら、離婚する時に「君を解放する」と言ったらネット炎上案件になりそうです。リベラル的な思想の影響を受けたはずのフィリップがその上から目線はどうなの?と感じますかね。

    >>>私たちの宝物は責任を持って育てる、夫婦としての絆は決して切れることはないと何度も優しく伝え
    >>ここも激しく違和感。
    >>単なる恋人ならまだしも、子供を産んだばかりの母親が、その赤子と別れる方を選ぶ状況というのは、本当に余程のことです。そこまでの事態とは到底思えませんし、「外から国を支える」という結婚時の話もないことになります。
    >ジャスミンは「外から国を支える」ことに限界を感じていました。国内で革命運動することに比べ、間接的過ぎてもどかしい、と。

    ここも説明必須。

    >>ジャスミンが亡命中のインドの王族かなんかで戻らなければインドが滅ぶくらいの事態ならまだわかりますが。
    >ああ、ジャスミンの主観では近いかも。彼女たち家族が高等教育を受けてきたのならば、そんな人材はそうそういないでしょうし。

    「そんな人材はいない」程度なら、結婚時にわかり切っている話なので理由足り得ないかと。

    >>むしろジャスミンの愛の方を疑いたくなります。
    >笑。ジャスミンは妻としての愛、母親としての愛、祖国への愛を天秤にかけて、国への愛を取った人。

    その選択自体は責められる話ではないですが、「究極の愛」として賛美されるのはどうかと感じますかね。

    >>>「どうか、アリスさんともう一度、結ばれて」
    >>> その時の驚愕は、とても言葉にならなかった。
    >>あはーーん?
    >>なんか愛情とかがますます怪しくなってきました。
    >このコメント笑ってしまいました。確かに! アリスへの信頼関係によるものです。

    元カノと旦那がまだ未練アリアリの状態で、妻が元カノを信頼するかと言われたら、普通はありえません。
    なので「余程のこと」を納得させる説明が必要です。
    でなければ「ご都合主義」と読者に受け取られます。

    >アリスとジャスミン、二人が意外にも馬が合ったからです。

    これも同じ。
    この程度の説明で納得できるほど、男女の話はヌルくないです。

    >フィリップの母親のところに顔を出したジャスミンと、フィリップの母親のうちに遊びに来たアリスが偶然出会ったのがきっかけ。

    要説明ですが、説明されても納得しにくい案件。
    破局した相手の親相手に、普通は遊びに行かないでしょう。
    かつて親交があったにせよ疎遠になるのが当然です。気まずいし。家族ぐるみの交流があれば別ですが、父親がアレでは望めないでしょうし。

    >>これを伝えるのは、妻にしたら宣戦布告だと思うんですが。
    >ある意味そうです。私の幼馴染を幸せにせんかったら許さんぞ、われ。みたいな。

    アリスの気持ちはいいとして、この場合問題なのはジャスミンの気持ちでしょう。普通の反応は「元カノウザイ」です。むしろ警戒されます。んなこと言いに来る女は普通ではないですし。

    >「アメリカJC……」はおバカなアニー含めて英雄的な人物ばかりで、私自身共感するのがとても大変なのですが、唯一フィリップだけは似ているな、と感じるのです。
    >(もちろん、こんなに恋愛面ですごいことになるわけもないけど)
    >特に優柔不断で受け身気質という悪い面が。
    >あまりフィリップを好きではないのかもしれません。私が、自分の悪い面を受け入れないとフィリップの人格が共感できるものにならないのかも……。

    どうもキャラクターの設定と実際の行動が矛盾している気がしてなりません。

    フィリップのどこが「優柔不断で受け身体質」なんですかね。
    求婚断られた家に夜這いに入るし、人種違いの(当時)異常扱いされた結婚もするし、求婚や離婚、再婚も全てフィリップから申し出ています。むしろ周囲を気にせず好きなように生きている、傍若無人さが特徴のように思えますが。相手や周囲の気持ちを考えて自分を殺す場面なんて一度もありませんし。

    ここら辺の不鮮明さも、フィリップという人間がイマイチ魅力的に映らない理由かと。設定と実像の乖離がありすぎて理解が及ばないんです。いっそ破天荒を売りにしていたら納得できるくらいです。

    >>私なら「舐めんな」と一喝しますが。
    >>ママのおっぱいが恋しいベイビーじゃないんですから。
    >同上。あと、私の分身的な人柄のフィリップに、攻撃性があまりない私の性格が悪い風に出たとも。

    こういう庇護対象のイメージが、まずないんですよフィリップ。こいつフラれたらすぐ次の美人に声かけにいくでしょ。バツイチ子持ちだろうが関係なく。

    >本当にな。でもフィリップは一人で待っていられるような男ではありません。

    まあすぐに別の女を見つけそうではあります。
    それはそれでいいんですが、純愛物語の主人公かというと……

    >>うん? 船出で別れるシーンですよね。自室とは?
    >>あ、自分の客室って意味ですかね。
    >>それにしても、普通は互いが見えなくなるまで見送りそうなものですが。
    >そうですそうです。見送られるのもつらくて走って客室に逃げ込んだジャスミン。

    全然誇り高い性格が出ていません。

    >手紙のやり取りはその後もしていましたが、アメリカとフィリピンは遠いのでなかなか会えないかな、と。

    それは「永遠の別れ」とは言わないでしょう。
    実際フィリップはあちこち国外に行ってるんだし。

    >>いきなり誇り高くないエピソード。
    「生涯誰とも結婚しない」くらい宣言するのが誇り高さだと思いますが。
    >笑笑。アリスはフィリップとの別れで茫然自失となっていました。

    これもそう書くべき。
    というか、誇り高いエピソードを書いた上で失意から取り乱すなら効果的ですが、その前提がないのが問題。

    >>何が目的で結婚したんだ?
    >美人の妻を迎えれば息子が落ち着くのではという親の希望的観測。

    んな馬鹿な。作者の都合しか感じられません。
    まだ「支度金目当て」とかの方が現実味があります、

    >>誇り高いエピソードとは一体……?
    ていうか、ここら辺の過去話も現実味がなくて、ひどくフワフワしています。もう少し説得力を。
    >心折れずに最善を尽くしたアリスの姿を、誇り高いと表現しました。

    いや、最善は尽くしてないでしょう。
    流れに身を任せてるだけに読めますし、何なら心が折れてるのかと思うくらいです。

    >>「全部あなたが考えなしで優柔不断だったせいなのに。アリスはあなたと想いが通じたあの晩が、一番幸せな瞬間だったと微笑むのよ。ジャスミンもアリスによく似ている」

    >母親はアリスとの付き合いが一番長く、彼女を娘のように思っていました。また、思いがけずアリスと友好関係を築けたジャスミンにも好意を抱いていて、フィリップのことは「ダメな子」と思っています。

    うーん。説得力に欠けるとしか。
    その設定を読者に納得させられるだけの展開が作れるかが問題ですね。

    >そもそも断られた時点でフィリップは諦めるべきだったんです。もしくはアリスをフィリピンに連れて逃げるとか。それもできずに状況に流されるのは無責任で傲慢でした。

    これはその通り。

    >二人の共通点は自分を持ってて、人生を切り開く姿勢です。説明不足ですね。

    二人とも、自分があって人生を切り開いてる場面がないですからね。フィリップの申し出を受ける際に悩む程度で。それは「人生を切り開いて」はいません。革命家としてのジャスミンのエピソードが用意されてるとかなら別ですがね。

    >>>「そりゃそうですよ。僕はお母さんの息子ですから。息子は母親によく似た女性に惹かれるものです」
    >>これを母親に言う息子は相当キモいです。
    >おおう………

    試しに誰でもいい、友達に聞いて御覧なさい。
    主語を自分にしたら、多分「マザコン」の冠がもらえるはずです。

    >>>アリスの自宅を訪れたフィリップを、アリスはまるで飛びつくように抱きしめた。
    >>おっさんとして言わせてもらいますが、違和感バリバリです。時間を置いた心の距離は、そんなすぐに埋められません。
    そもそもこの時点で二人は何歳で、何年ぶりの再会ですか? そこら辺の説明はあるべきかと。
    >うーん、よく考えたのですが、アメリカ人の親しい人との距離感と、日本人との違いがあるのかな、多分。数十年ぶりですが、幼少期の思い出は宝物なので。諸々説明不足ですね。

    アメリカ人の距離感はわかりませんが、これくらいのフレンドリーさがあるなら、アメリカに戻った時点で余裕で再会できるでしょう。ジャスミンや母親とも親しいし。ここに至るまでアリス側からのアプローチがないことに矛盾が生じます。
    私の感覚なら、「気まずさから顔を合わせられない」のだと解釈できますが。

    >>「あなたの娘さん」は、娘を知らない人の言い方かと。ジャスミンと文通を続けていたなら、娘の話も当然聞いているのでは、と思いますが……いや、考えるだにイカれたシチュですねこれ。
    >文通でしか知らないカミラなので。だいぶイカれています。

    名前を知っていたら、「カミラ」と呼ぶかと思いまして。

    >カミラは異常な女の子なのです。父親と母親の両方に似た部分のある突然変異。なので、不安ながらここはこのままにさせていただきます。

    だとしたら、異常な少女であることはフィリップの口から説明すべきかと。

    >>勇敢なエピソードがないと生きない台詞。
    >うーん、彼女の生き様に勇敢さを出したつもりだったのですが……。難しいですね。

    例えば作中からアリスの勇敢さが具体的なエピソードが挙げられるか、という話です。作者の頭にはあっても読者には伝わりませんからね。

    >>うん?
    >>ここでカミラ視点の語りですか?
    >>短編ですし、フィリップ視点で統一したほうがよいと思います。父親から見たカミラの描写で同じ内容を書けそうですし。
    >そう、今でも誰の視点で語らせるかに苦労しています。やっぱりフィリップ視点がいいですね。
    カミラの異常性を際立たせたいので、難しいところですが。

    カミラの台詞はそのままに、フィリップに「この子は普通の子ではない」「十代とは思えない考えをする」とか言わせればよいかと。

    >40歳は軽く超えています。むしろアニーが生まれたのが当時の医学では奇跡のようなもの。
    文章に関しては、その通りですね。

    カミラとアニーが3歳差ということは、すぐに妊娠したわけじゃないんですね。まあここは運もあるでしょうし。

    >>うーん、「もう何もいらない」だと二人の母親の否定になってしまいませんかね。ここに母がいればなお良かったわけですし。ジャスミンはワンチャンあるんだし。
    >>そこら辺を踏まえた言葉で締めるべきかなと。
    >そうかも……。修正しますね。どう書こうかな(チラッ)

    まあ最後くらい自分で決めていいとは思いますがw

    [「……そうだね。おまえたちがいてくれて、本当によかったと思っているよ」]
  • ご返信ありがとうございます!

    おお、これぞ梶野カメムシ節……。心がザクザク切り裂かれる感じ、つら。
    苦しくて癖になりますね。



    細かいことを省くとして、「私の中で当たり前に存在しているけれど、どう考えても特殊な裏設定」(例えばジャスミン一家や彼らの特殊な教育環境)をあまりにも省き過ぎて横着している点、そして、悔しいながら主人公、というかフィリップの魅力に欠けるというのが一番の難点でしょうね。

    例えば、「源氏物語」の光源氏も本気でいけ好かないキモ親父ですが、ある種人間味があって1000年前の人間なのに共感できる面があります。(だからこそ、生々しくてキモいのですが)
    フィリップの人物像はそんな感じをイメージしたのですが、私にはまだ難しそうですね。

    >とくに「娘への情が薄い」は、男親なら信じがたいレベルの設定なので、本当なら理由付けが必須でしょう。美人の娘なのに。

    フランス貴族出身の情の薄さのイメージです。彼らは政略結婚が多いせいか、子供がある程度の年齢に達するまで田舎で育てて、手がかからなくなるころに領地に呼び戻すという育て方が主流でした。説明不足ですね。
    アリスの父親は決して特殊なのではなく、むしろその中ではある程度関係性を築けていました。


    容姿への言及についてはその通りですが。

    >「16歳に手を出すロリコン」と同じくらいNGワード。

    そっか、16歳やばかったか、確かに。
    私の肌感覚では、当時の16歳と27歳(くらいに出会った設定。説明不足)は、現代でいう23、4歳と31歳くらいの年齢差のイメージです。ちょっと離れてるけど、むしろ微笑ましいくらいの年齢差。そこも説明が必要かも。
    例えばヘレン・ケラーの両親は、父親が再婚で、二人は20歳以上離れていたそうなので。



    >フィリップのどこが「優柔不断で受け身体質」なんですかね。
    求婚断られた家に夜這いに入るし、人種違いの(当時)異常扱いされた結婚もするし、求婚や離婚、再婚も全てフィリップから申し出ています。むしろ周囲を気にせず好きなように生きている、傍若無人さが特徴のように思えますが。相手や周囲の気持ちを考えて自分を殺す場面なんて一度もありませんし。

    フィリップについて訂正します。優柔不断なのではなく、いつもは周りに流されてフラフラしているくせに妙に頑固で、ここぞというときに非常識な決断をして周りを振り回す自己中人間です。
    ……いや、いいところもあります。アリスの死後、カミラとアニーを一人で立派に育て上げるのは並大抵のことではないはず。それだけでなく、仕事もちゃんと業績をあげてます。

    やっぱりあまり好きになれないな。





    あと、ジャスミンとアリスの不思議な関係が成り立ったのは、ジャスミンが異国で生きる孤独も大きな理由の一つです。
    ジャスミン的には、あれ、この人距離感おかしいか喧嘩売ってる? と思えても、外国人だから文化が違うのかも、とついつい流してしまってます。あと、中々心を許せる友人ができず寂しい思いを抱いていたジャスミンにとって、友人ではないですが不思議なシスターフッドでした。

    女性は、恋愛のライバルだからといって、男性をめぐって争うだけではないのです。特に、ある程度恋心が落ち着いている場合には。(この場合はアリス)


    ……はい、これも説明不足ですね。




    >二人とも、自分があって人生を切り開いてる場面がないですからね。フィリップの申し出を受ける際に悩む程度で。それは「人生を切り開いて」はいません。革命家としてのジャスミンのエピソードが用意されてるとかなら別ですがね。

    結婚前に好きな人と結ばれ、悲恋に終わった後も離婚後自分の手で実家を切り盛りしたアリス。
    渡米し現地の人間として生きる決断し、なおかつ革命家としての人生を自分で選んだジャスミン。

    そこに人生の決断が現れている、と思っていたのですが、おそらく全ての面で説明不足です。



    人物像の魅力、そこを中心に、コツコツ修正していきたいと思います。
  • あ、言い忘れてた点をもう一つ。

    >>>「本当の豊かさ」とは一体。
    >>人間と人間との心のつながり、パートナーシップ、日々お互いを気遣い愛おしむ関係性。

    >まずここら辺が「アメリカやフィリップの周辺にはない」ことを説明する必要がありますね。……本当にないの?

    もちろんアメリカにもあります、パートナーシップの尊さ。(少し先の時代の、「若草物語」のほのぼのとした感じとか)
    ここではフィリップのような初婚の人が、いい配偶者に恵まれて、幸せな共同生活を送ったことを指したつもりでした。

    ここは私の文章がわかりづらかったようですね。
  • >蜂蜜の里さん

    >変な話ですがこちらの批評の一文字一文字、感激しながら読ませていただきました。
    >去年に引き続き、心から御礼申し上げます。

    いえいえ、こちらこそ。
    そう言っていただければ、がんばって書いた甲斐があります。

    >総評の内容ですが、一言で言えば私の「小説を書く上での体力の限界」が全ての原因です。

    体力というか根気、粘り強さですかね。

    >長編「アメリカJC……」の設定を考える上で、カミラとアニーは異母姉妹だけど深い絆で結ばれてて、その背景には二人の母親がいる、というのがそもそもの始まりで。
    >両親たちの別れの場面は元々設定としてあったのですが、出会いの場面を描くには気力が足りず、力尽きてしまいました。

    まあそんなところだろうとは思いました。
    恋愛小説でも漫画でもいいので、試しに何冊か読んでみてください。
    出会いの場面をおろそかにしている作品はないと思います。出会い方、第一印象、
    台詞、何かしら工夫が凝らされているはず。もしないとすれば「初めて好きになるシチュエーション」に全力が注がれている場合が多い。何が言いたいかと言うと、出会いの場面は第一に力を入れるべきと言うことです。もちろん別れも大切ですけど、出会いは物語として掴みの部分ですから。

    >三人のキャラクターの薄さの原因もそこにあります。というか、そこと、人物描写が薄いという私の現在の大きな欠点と。

    まあそうでしょうね。
    蜂蜜さんのキャラは全体的に外側から作られていて、内面の作り込みが足りていない印象があります。がらんどうとは言いませんが、密度が低く「本当にいそうな感じ」
    がしないのです。これは今作に限らない課題だと思います。

    とはいえ、短編でそれを表現するのが難しいのも事実です。
    端的に言えば、短くまとめづらい素材なのです。
    今作で一万字以内に具合よく収めるのは、私でも骨が折れるかと。

    >ジャスミンとアリスの類似性はメタ的事情によるものです。ジャスミンはカミラよりもむしろ無鉄砲なアニーにそっくりという裏設定があります。

    たまに「メタ的事情」という言い方が出てきますが、これを言っていいのは読者を満足させた後だけです。読者が不満を持っている場合は「作者の都合」といい、それが本当に必要なものか、上手く隠す方法がないか、全力で再考し、対処すべきです。

    >>フィリップ
    >受け身で内向的、でも思慮深い面もある(と思いたい)キャラクターのつもりでした。ですが、三人の中で一番好感度は低い人物です。
    >彼の内面の掘り下げは、彼に似た面がある私自身にとっても重要な気がします。

    それならまず、フィリップに好感を持てるように、内面を作り込むことですね。
    受け身で内向的な性格を前面に出したいなら、まずその面を先に出すことです。

    初対面の男が飲んだくれて大暴れしてるのを見た後、周囲から「普段は優しい人なんでよ」とか言われても、すぐにイメージは変わりません。第一印象が大事なのです。

    >>あと、「母親と同じタイプを好きになる」と母親に言うシーンは最高にキモいので何とかするべきです。二人の女に愛された男がマザコンとか、ホラー味すらあります。
    >………。削除、ですね、この箇所。

    まあその方がいいですね。
    母親と会話するにしても、他の話題にしましょう。

    >>アリス
    >全部、私が描きたかったアリス像そのものです! 彼女は意外と恋愛体質ではなくて、若い頃泣きながら恋人を追いかけた姿もある種若気の至りです。

    これくらいの描写があれば、自立した誇り高い女性と言えるかと。
    これも最初の印象が大事。現状では第一印象が船に向かってくる場面ですから。しかもあれ別れの場面だし。

    あの馬でやってくる場面も、私ならアリスが駆け落ちの計画をフィリップに持ち掛け、出航前に飛び乗る形で同行するはずだった、とかにします。しかし出発前に父親に見つかり引き止められ、強引に突破するも間に合わず、あの場面。無茶苦茶な服装に涙の意味も補完出来ます。そもそも何故アリスが出航に間に合わなかったのかの謎も解けますしね。あとフィリップの受け身体質も。


    >>ジャスミン
    >ジャスミンの若さからくる無鉄砲さと情熱、フィリップの秘めた恋心が現れた素晴らしい展開です。ぜひこちらにします!! ……描けるかな、体力的に。

    こと細かである必要はないので、長編で同じシーンを書くよりは楽なはずです。

    >ジャスミンとアリス、彼女たちは友情にも似た不思議な関係性を築きます。(緊張感もあるので、友情では決してないです)
    >その設定を消してしまうのはとても惜しいので、考えどころです。

    そこら辺は作者の領分です。ご自由にどうぞ。
    うまいこと両方を取れるアイデアが出せれば一番ですが。

    >正直、いつ滅多刺しにされるか覚悟しながら読み進めていたので、おおむねお褒めいただいていることが信じられないです。
    >実は学生の頃は何作か短編や長編を描いた経験があるので(主観的にまあまあの作品、駄作、色々です)勘を取り戻す、という方が正しいです。

    別にいつも通りの本音感想ですよ。オブラートもありません。
    まあ前回が「社交界でいい男をゲットだぜ!」でしたから、そりゃあ反応も違うとは思いますがw
    ともあれ、迷走している時は基本に戻るのが一番です。

    >うーん、優しいお言葉。なんかまだボロクソに言われていないのが不思議です。あまりにも前回が酷すぎて、点数が優しくなっているのでしょうか。

    私の感想に耐性がついてきたのでは。
    別に斬るべきは斬ってますしね、今回も。

    >ありがとうございます!!

    改稿からが本番くらいの気持ちで、がんばってください。
  • >蜂蜜の里さん

    >おお、これぞ梶野カメムシ節……。心がザクザク切り裂かれる感じ、つら。
    >苦しくて癖になりますね。

    やはり耐性が出来てきてるとしか……w

    >細かいことを省くとして、「私の中で当たり前に存在しているけれど、どう考えても特殊な裏設定」(例えばジャスミン一家や彼らの特殊な教育環境)をあまりにも省き過ぎて横着している点、そして、悔しいながら主人公、というかフィリップの魅力に欠けるというのが一番の難点でしょうね。

    ちょっと考えればわかることですが、この作品は二重の意味で難しいんですよ。
    まず古いアメリカ社会の当たり前や常識を解説した上で、それとは違う特殊な設定を書く必要があるわけですから。普通はこういう場合、誰でも知っている世界観でやるのです。現代とかテンプレファンタジーとか。それなら説明は一度で済みますから。

    これが特殊設定が一つや二つ程度なら、面倒も少ないんですが、ちょっと多すぎますね。

    例えば、「源氏物語」の光源氏も本気でいけ好かないキモ親父ですが、ある種人間味があって1000年前の人間なのに共感できる面があります。(だからこそ、生々しくてキモいのですが)
    フィリップの人物像はそんな感じをイメージしたのですが、私にはまだ難しそうですね。

    紫式部と張り合うのは千年早いでしょう。平安時代だけにw

    >フランス貴族出身の情の薄さのイメージです。彼らは政略結婚が多いせいか、子供がある程度の年齢に達するまで田舎で育てて、手がかからなくなるころに領地に呼び戻すという育て方が主流でした。説明不足ですね。

    調べると確かにそういう風習だったようですが、これは当時のフランスの平均的な子育てで、昔の日本で子供を奉公に出したり、口減らししてたようなものかと。だからといって愛情ゼロが普通ではないですよね?

    >アリスの父親は決して特殊なのではなく、むしろその中ではある程度関係性を築けていました。

    別に政略結婚のコマ程度に思ってるならそれでいいんですが、良好な血縁関係を保つのは、当然ですが人間関係です。どうもこの父親の考えが見えてないというか、理解できないというか。娘を貶めて何が得られるのか、さっぱりわかりません。

    >>「16歳に手を出すロリコン」と同じくらいNGワード。
    >そっか、16歳やばかったか、確かに。

    いやまあ、現代の感覚で言ってるだけのジョークではあります。
    アメリカ(かフィリピン)の当時の平均初婚年齢とか知りませんし。

    >私の肌感覚では、当時の16歳と27歳(くらいに出会った設定。説明不足)は、現代でいう23、4歳と31歳くらいの年齢差のイメージです。ちょっと離れてるけど、むしろ微笑ましいくらいの年齢差。そこも説明が必要かも。
    >例えばヘレン・ケラーの両親は、父親が再婚で、二人は20歳以上離れていたそうなので。

    問題は年齢差より16歳を恋愛対象にすることだと。
    ヘレン・ケラーの母親は結婚時24(父44)ですからね。(調べた)
    昔の日本なら若い嫁は普通でしたが、アメリカの方がそっちは厳しいかも?

    >フィリップについて訂正します。優柔不断なのではなく、いつもは周りに流されてフラフラしているくせに妙に頑固で、ここぞというときに非常識な決断をして周りを振り回す自己中人間です。
    >……いや、いいところもあります。アリスの死後、カミラとアニーを一人で立派に育て上げるのは並大抵のことではないはず。それだけでなく、仕事もちゃんと業績をあげてます。
    >やっぱりあまり好きになれないな。

    いやまあどっちでもいいんですが。
    作中の説明と実際の行動を一致させて、読者が頭を痛めないようにすべきという話です。どちらかに合せるべきだと。

    >あと、ジャスミンとアリスの不思議な関係が成り立ったのは、ジャスミンが異国で生きる孤独も大きな理由の一つです。
    >ジャスミン的には、あれ、この人距離感おかしいか喧嘩売ってる? と思えても、外国人だから文化が違うのかも、とついつい流してしまってます。あと、中々心を許せる友人ができず寂しい思いを抱いていたジャスミンにとって、友人ではないですが不思議なシスターフッドでした。

    ジャスミンにはフィリップがいるので、孤独ではないでしょう。
    革命家という立場から考えても、コミュニケーション能力は高いものと思われます。
    人と人を繋ぐ仕事でしょうから。

    >女性は、恋愛のライバルだからといって、男性をめぐって争うだけではないのです。特に、ある程度恋心が落ち着いている場合には。(この場合はアリス)
    >……はい、これも説明不足ですね。

    もちろん知っていますが、それは両方が枯れた後に成立する話ですし、「うちの旦那をよろしく」なんてことにはならないと私は思いますかねえ。枯れてるんですから。

    まあ、そういう人間だっているかもしれませんが、よほどうまく描写しなければ、私は共感しがたいです。

    >結婚前に好きな人と結ばれ、悲恋に終わった後も離婚後自分の手で実家を切り盛りしたアリス。

    結婚前に結ばれたのは受け身ですし、実家の切り盛りの話も出てきたのはごくわずかで読者の印象に残りません。

    >渡米し現地の人間として生きる決断し、なおかつ革命家としての人生を自分で選んだジャスミン。

    渡米はフィリップに乞われ、周囲のアドバイスに従った結果なので、決断したというにはちと弱いです。革命家として生きることを決めたのも、フィリップが「君を解放する」って言ったからでしょう。こうして振り返ると全部フィリップだな!

    >そこに人生の決断が現れている、と思っていたのですが、おそらく全ての面で説明不足です。

    せめて我の強さが感じられるエピソードが、もう少し欲しいですね。
    私が出した改善策くらいの。

    >人物像の魅力、そこを中心に、コツコツ修正していきたいと思います。

    急がなくて構いませんので。
    ここら辺を再考することは、本編にも好影響があるはずです。

    >>>「本当の豊かさ」とは一体。
    >>人間と人間との心のつながり、パートナーシップ、日々お互いを気遣い愛おしむ関係性。
    >まずここら辺が「アメリカやフィリップの周辺にはない」ことを説明する必要がありますね。……本当にないの?

    >もちろんアメリカにもあります、パートナーシップの尊さ。(少し先の時代の、「若草物語」のほのぼのとした感じとか)

    ですよねえ。
    フィリップの家も円満そうですし。

    >ここではフィリップのような初婚の人が、いい配偶者に恵まれて、幸せな共同生活を送ったことを指したつもりでした。

    それは普通の豊かさですね。
    「本当の豊かさ」と書くと、何か特別な意味合いがあるように読めるので。

    >ここは私の文章がわかりづらかったようですね。

    そういうことです。
  • こんばんは。感想ありがとうございます。
    ・まず、記号(ーや◇の後の段等)について細かい指摘ありがとうございました。確かになーとなる点が多く、次から気を付けたいと思います。(…が二つ迄なのは知ってましたが)

    ・次に、コンビ二の「に」が漢数字になってるのは、なんか普通に変換したらああなってて…何度も読み直してましたが、気が付きませんでした。

    ・あと、主人公やヒロインの容姿描写が少ない点は、あえてそうした…わけではなく、書き上げてから、「あれ、二人の容姿描写少なくね…?」となったけど、どう書いても「自分の中で」なんか不自然になってしまい、泣く泣く入れなかった感じです。ですが、もう少し手直ししたいと思います。

    ・茜と母親の仲が悪く無いのに、母ごと世界終わらせてるじゃん。って視点は正直頭から吹っ飛んでましたね。ここらへんは、なんというか、書き手として悪い点かも知れませんが、登場人物に対して非情になり切れなくて…母親としては、茜の超能力は信じてる感じにしたかったのです。とはいえ、その視点も確かにと思ったので、もう一度考えてみます

    ・まあ、猫の母の恩返しがガチガチ文章だったから、今回はもっとライト文章にしようと思ったら、やや文章がぐだった……と言い訳しつつ、もう一度感想を読み直して、細かな文章の変さを潰しときます。

    ・あと、恋愛がジェットコースターだったりするのは、のんびりしてたら隕石が衝突するので、やや強引にした感じは否めないです。そして私が恋愛の機微に疎いのも悪いかなと。

    ・ちなみに、仮設住宅の中で吐きそうになった点は、僕の中では茜は本物の超能力者で、仮設住宅の中にいる霊の気にあてられて…と思いましたが、そこは詳しくなくてもいいかなと思い…あと、やっぱり隣街なのにその場所の被害を知らないってのは、引きこもり設定でもないと無理有りますよね…

    ・などと、反省点は多々ありますが、総評の最後の一文が肯定的で良かったです。もっといい作品を書いていきたいな。そう思います。
     では。
  • >バルバルさん

    >こんばんは。感想ありがとうございます。

    こんばんは。
    企画へのご参加、ありがとうございました。

    >・次に、コンビ二の「に」が漢数字になってるのは、なんか普通に変換したらああなってて…何度も読み直してましたが、気が付きませんでした。

    どういう変換ですかw
    でも何故ああなるのか、意図してなければ間違えるのも難しい奴ですよね。私も自分でよく気付いたなあ、とw

    >・あと、主人公やヒロインの容姿描写が少ない点は、あえてそうした…わけではなく、書き上げてから、「あれ、二人の容姿描写少なくね…?」となったけど、どう書いても「自分の中で」なんか不自然になってしまい、泣く泣く入れなかった感じです。ですが、もう少し手直ししたいと思います。

    容姿の描写はこの作品では必要ないですよ。
    繰り返しますが、最初に「わりと可愛い」くらいのが一つあればそれで十分です。後は想像で補えますし、問題ありません。「短い髪」すらいらないくらいです。

    >・茜と母親の仲が悪く無いのに、母ごと世界終わらせてるじゃん。って視点は正直頭から吹っ飛んでましたね。ここらへんは、なんというか、書き手として悪い点かも知れませんが、登場人物に対して非情になり切れなくて…母親としては、茜の超能力は信じてる感じにしたかったのです。とはいえ、その視点も確かにと思ったので、もう一度考えてみます

    是非に。
    茜を深掘りすることにもなりますしね。


    >・まあ、猫の母の恩返しがガチガチ文章だったから、今回はもっとライト文章にしようと思ったら、やや文章がぐだった……と言い訳しつつ、もう一度感想を読み直して、細かな文章の変さを潰しときます。

    ライトが過ぎると雑になるので、何度も読み返して推敲するのが大事です。ライトなほど。

    >・あと、恋愛がジェットコースターだったりするのは、のんびりしてたら隕石が衝突するので、やや強引にした感じは否めないです。そして私が恋愛の機微に疎いのも悪いかなと。

    それはわかります。
    主人公が茜を好きになる確たる理由が見えれば、そこら辺の無茶は許せる範疇だと思いますね。色々吹っ飛んでる話なので、これくらいの無理は気にしません。大事なのは心の動きで、スピードが速くてもそれを拾えていればアリってことです。

    >・ちなみに、仮設住宅の中で吐きそうになった点は、僕の中では茜は本物の超能力者で、仮設住宅の中にいる霊の気にあてられて…と思いましたが、そこは詳しくなくてもいいかなと思い…あと、やっぱり隣街なのにその場所の被害を知らないってのは、引きこもり設定でもないと無理有りますよね…

    吐くまで行くと極端なので、眩暈がするとかくらいにすればどうでしょうかね。
    個人的には超能力の有無は読者の想像にお任せできるラインがいいのではと思いますかね。せっかくですし。

    >・などと、反省点は多々ありますが、総評の最後の一文が肯定的で良かったです。もっといい作品を書いていきたいな。そう思います。
    >では。

    いやいや、去年とは毛色が違いますが、オリジナルという意味では今年の参加枠では上位評価ですよ。文章で損してるだけで内容は大いに唸らされました。(修正は期待しますが)

    でなければ特別枠で長々と感想書いたり、ネタバレ注意とかしませんから。面白かったので、また新しい作品で参加してください。
  • 梶野カメムシさま、少し振りですっ。

    『転福為禍のインヴォーカー』の改稿のテスト版を公開しましたっ!
    思ったより準備に時間がかかってしまい、改めて改稿の難しさなどを思い知りましたね。

    『改稿のテスト版を公開してみた』
    URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093088434314627


    以前お話した通り、来て下さるのはいつでも構いませんっ。
    年が明けても構いませんし、本当にヒマな時で構いませんので。
    何なら忘れてしまっても……いや、それは泣いてしまいますねw。

    いつかは来て下さる事を期待して、お待ちしておりますっ!
  • >ボルコムさん

    改稿お疲れさまでした。
    ページ読んできましたよ。改稿をエンタメにする辺りは流石ですね。私もぐぐっと読みたくなりましたが、まだクソ忙しいので、もうしばらくお待ちください。その方が、他の方の意見も溜まってるかもですし。

    もしかすると、フライングで読みにいくかもですが……w
  • 私生活で色々あったので読むの遅れました。申し訳ありません。
     言い訳にしかなりませんが、この作品はテスト期間中に書いてまして、推敲とか自分でもかなり不十分だし表現とかイマイチだなと自分でも感じていたのであのような感じでズバッと言っていただけて良かったです。
     あらすじに関してはなんか付け足そうかなという軽い気持ちで付け足してしまったので、自分でも投稿したあとダメだなと感じました。
     それと私は勢いで書いてしまいがちというのもあるのでこれも同じような感じで書いてて結末をぼんやりとしか考えていなかったこともあり、結構作品の中でぐしゃぐしゃになっているなと思います。
  • 茶都 うなべさん

    >私生活で色々あったので読むの遅れました。申し訳ありません。

    お疲れ様です。お気になさらず。

    >言い訳にしかなりませんが、この作品はテスト期間中に書いてまして、推敲とか自分でもかなり不十分だし表現とかイマイチだなと自分でも感じていたのであのような感じでズバッと言っていただけて良かったです。

    なるほど。理由はわかりました。
    せっかく感想企画に出すのですから、あらかじめ推敲しておき、自分でイマイチだと感じている部分は直しておくべきでしたね。わかりきっている問題を指摘されるのは不愉快でしょうし、私も単純に手間ですし。

    ズバッと斬ってしまったこと、そう受け止めていただけるのはありがたいですが。

    >あらすじに関してはなんか付け足そうかなという軽い気持ちで付け足してしまったので、自分でも投稿したあとダメだなと感じました。

    流石にあれだけではダメですね。もうちょっと内容を匂わせるものなら、短くてもアリなんですが。

    >それと私は勢いで書いてしまいがちというのもあるのでこれも同じような感じで書いてて結末をぼんやりとしか考えていなかったこともあり、結構作品の中でぐしゃぐしゃになっているなと思います。

    絵で言うところのフリーハンドですね。
    下書きなしで描ける人ももちろんいますが、それは経験を積み重ねたベテランか天才です。天才でなければ、あらかじめ下書きする習慣をつけるか、勢いで書いたものを後から手直しするか、または御蔵入りするかした方がよいかと。

    作者がぐちゃぐちゃというものを、読者が理解するのは極めて難しいでしょうから。
  • 今後の参考になりました。参加させていただきありがとうございました。
  • >茶都さん

    それならよかったです。
    また質問などありましたら、いつでもどうぞ。
  • お久しぶりです。
    カクヨムコン10短編に『かずら橋揺れたら』の改稿版である
    『祖谷の乃地日草子 〜月の扇子と星の剣〜』
    https://kakuyomu.jp/works/16818093089376914182
    を公開しました。全6話です。よろしくお願いいたします。

  • >大田さん

    お、完成されたんですね。
    企画終了後に回らせていただきます!
  • ご感想ありがとうございます。
    一万字の半分に対して、約1.5倍も! しかも、本文に直接関わらない人間関係に対するお考えまで。
    じっくり読ませていただき、今週末にはお返事していきたいです。

    もうじきにクリスマスですね。
    感想書きのラストスパートと、年末の忙しさと、季節外れの花粉症と、盛りだくさんな梶野さんが、無事に今年を走り切れますように……!
  • >小鹿さん

    いえいえ。大変おまたせしました。

    二万字の半分ですかね。いやー、ほとんどただの感想でしたけどね今回も。余計な話も多分にした気がしますが、妄想が溢れ出たということでお見逃しをw

    あー、いよいよ師走突入ですね。花粉は大分マシになりました。年末に加えてうちは母親の一周忌が来るので、それまでには企画を締めくくりたいところです。頑張りますので、最後まで見守っていただければ。

    それではお返事、お待ちしております。
  • ご感想ありがとうございました。

    脱字などの基本的なものの指摘までありがとうございます。
    恥ずかしいことに、自分で見つけるのが苦手でして。

    そして、いろいろな描写不足の指摘について
    主人公の設定などをもう少ししっかり書くこと意識して修正してみます。

    来年もこの企画をしてくださるなら、ご指摘くださった点に注意してリベンジしたいと思ってます。
  • >にゃんさん

    参加お疲れさまでした。お待たせして申し訳ありません。
    これも基本的なことですが、推敲(読み返し)を習慣づけましょう。
    ミスのチェックの他、表現の見直しをすることで文章を磨けるので、実力の底上げに必ず役立ちます。

    >主人公の設定などをもう少ししっかり書くこと意識して修正してみます。

    そうですね。もう少しあってもいいと思います。
    短編なので書けばいいというものでもないのが難しいところですが、読者が「多分こうなのだ」と想像できるようなヒントを増やす感じで追加してもらえれば。
    例えば、病気の名前まで書く必要はないですが、障碍なのか難病なのかは早めにわかった方がいいでしょうね。

    今作の質問が何かあれば、いつでも訊いてください。

    この企画は毎年恒例になっているので、来年も是非どうぞ。
  •  ご感想ありがとうございました!!

     結構文章の他にもバトル構成やキャラ付け等、細部までしっかりと見ており、とてもとても参考になりました。
     ですがかなり読み辛い文章を読ませてしまったことは、本当にすみません……。
     色々と忙しい時期のため、詳しい感想は一月辺りになりそうですが、答えれるそうなものだけ。

    ――――――

    ●語彙不足

     これに関しては本当にそうとしか言えません。

     脳内にある単語の数が少ないのが原因でして、なんとかグーグルで「肉薄 類語」とか色々調べて無茶苦茶誤魔化そうとしましたが、それでも無理でした。
     こういう語彙を増やすには単語帳みたいなのもオススメなのでしょうか。
     色に関しては色大辞典って奴を見てましたが、アレは完全に悪手だったわけですね、後で修正してきます。

    ●バトル構成

     始めてバトル構成の仕方についての評価をいただいたことはビックリしております。
     銃に関する描写は無理矢理格闘シーンを描こうとしたためのご都合描写ですね。
     無茶苦茶な理屈つけて強引にアクションに繋げたる!!と変なテンションで持っていき、以降今まで修正していなかったのです。
     奴隷関係無く先に銃撃てば良かったわけですし。
     ……多分三話丸ごとどころか世界観の見直しをやり直さなきゃなんないですね。法律やらなんやら。
     魚人に関してはアレです。多民族共生の描写を強調するために適当に選んでしまいました。もうちょっとそこも深く考えてみます。

    ――――――

     本当に見苦しい文章を読ませてしまい、本当に申し訳ありません。
     本作事態プロットやらなんやらすっ飛ばして、ほぼライブ感だけで書いてしまった作品でして、頭の中のイメージを描き殴ることに終始していました。
     読者からのコメントも反映させてはいたものの、多分やったていう"アピール"で本当はやってなかったんでしょうね……自覚が無かっただけで。
     色々とインプットをするしかありません。一応今は極大射程シリーズを読んではいますが、他にアクション小説で何かオススメの奴は無いでしょうか。

     詳しい感想はいつか送らせていただきます。 今回はこのような企画に参加させていただき、ありがとうございました。
  • 時間があったので追記だけ。


    >そして奴はジャックの足を持ち、力一杯引きずり回し始めた。



    はあ? 何故?

    「振り回す」でなく、引き摺り回す意味、何かあります?

    ここでボコボコにしてたら終わってるでしょうに。トチ狂ってるんですかね?


    >隙が生まれた。ジャックは左手で支えながら、体を瞬時に斜めに少し浮かし――跳躍、そして飛翔。

    >右足の回し蹴りを放ち、巨漢の側頭部を思いっきり撃ち抜いていった。



    描写はかっこいいですが、どういう姿勢からどう動いてるのかさっぱりわかりません。

    そもそも、まだマグロはジャックの足を放してないですよね?

    どうやって回し蹴りを?



    ここの殺陣は(https://youtu.be/jKzzLQOADZg?si=1qpzcJ5singziZFE) の1:44〜1:52秒のメル・ギブソンとジェット・リーの動きを描いてみたくてやってしまいました。
     ジェット・リーの蹴りがかっこいいから、なんかやってみたい!!と言うテンションでやってみた結果がこの惨状だったわけです。
     ……う〜ん、どうしましょう、引き摺る動作になんとかして理由をつけてみたいですが。なんとしてでもあの蹴りの描写を入れたい。
  • >Yujin23Duoさん

    > ご感想ありがとうございました!!
    > 結構文章の他にもバトル構成やキャラ付け等、細部までしっかりと見ており、とてもとても参考になりました。

    こちらこそ、大変お待たせしました。
    十二月までずれ込んでしまい、申し訳ありません。


    >ですがかなり読み辛い文章を読ませてしまったことは、本当にすみません……。

    文章の読みづらさより、面白みのない単調なバトルが一番こたえましたw

    >色々と忙しい時期のため、詳しい感想は一月辺りになりそうですが、答えれるそうなものだけ。

    師走ですからね。私も企画後にアフターサービスで巡回確定ですし、お返事は急ぎません。改定されるならそれも。


    >●語彙不足

    >脳内にある単語の数が少ないのが原因でして、なんとかグーグルで「肉薄 類語」とか色々調べて無茶苦茶誤魔化そうとしましたが、それでも無理でした。
    >こういう語彙を増やすには単語帳みたいなのもオススメなのでしょうか。

    私はバトル用のオリジナル類語辞典を作ってます。
    気の利いた比喩を思いついたり、小説を読んでいいなと思った表現や言葉は記録して、用途ごとにメモしてますね。

    まあ、バトルのためにここまでする人間は、まずいない気がしますが……w

    >色に関しては色大辞典って奴を見てましたが、アレは完全に悪手だったわけですね、後で修正してきます。

    感想でも書きましたが、世界観に合うかどうかの問題です。
    この作品が和風ファンタジーの合戦ものとかなら、そこまで酷評はしません。適切な容量ならむしろ褒めたかも。

    逆にこの作品なら「メタリックシルバー」とか、英語由来の珍しい色名ならマッチするのではないかと。プラモの塗料とか、かっこいい名前がついてますから、そちらから引っ張るとかどうでしょう。難しすぎても、カタカナなら漢字にルビという形で補えますし。「|鋼銀色《メタルシルバー》」みたいに。


    >●バトル構成

    >始めてバトル構成の仕方についての評価をいただいたことはビックリしております。

    まあバトルに細かなチェックをする書き手は、他にいないかもw

    > 銃に関する描写は無理矢理格闘シーンを描こうとしたためのご都合描写ですね。
    > 無茶苦茶な理屈つけて強引にアクションに繋げたる!!と変なテンションで持っていき、以降今まで修正していなかったのです。
    > 奴隷関係無く先に銃撃てば良かったわけですし。
    > ……多分三話丸ごとどころか世界観の見直しをやり直さなきゃなんないですね。法律やらなんやら。

    まあ全体の世界観や法律、人間や主人公たちの立ち位置がわからないので具体的なアドバイスは無理ですが、よほど書きたい何かがあるのでなければ、法律関係は普通かつ合理的なのがよいのでは、と。それこそアメリカをベースにして。

    銃が解禁されても接近すれば肉弾になるのは映画など見ても明らかですし、この世界には魔法があります。それこそ銃では勝てないような魔法があることにすれば、徒手格闘の出番も増やせるかと。魔法の性質次第で戦いに変化もつけられますしね。

    > 魚人に関してはアレです。多民族共生の描写を強調するために適当に選んでしまいました。もうちょっとそこも深く考えてみます。

    せっかくなので、種族ごとの特徴とかを決めるべきです。
    それによって、「敵にあの種族がいる」とかに意味が出て、戦う前の戦略や読み合いが生まれます。将棋のコマのようなものです。


    >本当に見苦しい文章を読ませてしまい、本当に申し訳ありません。
    >本作事態プロットやらなんやらすっ飛ばして、ほぼライブ感だけで書いてしまった作品でして、頭の中のイメージを描き殴ることに終始していました。

    そんな感じだろうなあ、とは想像していましたw

    >読者からのコメントも反映させてはいたものの、多分やったていう"アピール"で本当はやってなかったんでしょうね……自覚が無かっただけで。

    そうですね。
    私の場合だと、応援ハートとかもらったら「ちゃんとしたもの書けてたかな?」と心配になって読み返して、そのたびに気になったとことをちまちま書き直します。何年も経ってミスに気付いたり、改めて指摘されて赤面することもしょっちゅうです。

    自分の文章に手を入れるのは、珠を磨くようなもので、文章が好きならむしろ楽しいものなんです。まずはその感覚を得られるよう、習慣づけてみては如何でしょう。少なくとも誤字脱字が多発することはなくなるはずです。

    > 色々とインプットをするしかありません。一応今は極大射程シリーズを読んではいますが、他にアクション小説で何かオススメの奴は無いでしょうか。

    ラノベより硬い系のアクション小説がいいかと。昔の作品ですが、私は夢枕獏や菊地秀行が書き始めた頃のベースでした。山田風太郎もノリは好みではないんですが参考になります。

    ただ、例えば時代小説で知った言葉がこの小説に使えるかと言うと、一概には言えません。色名問題のように、マッチするかわかりませんから。本当の意味で言葉を自分のものにするには、やはり広く読んで、「この言葉はこういう場面で使うんだ」という感覚を身に着けることが大事だと思います。なので、アクションに限らず、好き嫌いなく色んな作品に手を出しましょう。私はカーアクションの小説の表現をバトルに流用したこともあります。あえて畑違いからヒントを得るのも、視野が広がって面白いものですよ。

    >詳しい感想はいつか送らせていただきます。 今回はこのような企画に参加させていただき、ありがとうございました。

    落ち着いたころにでも、是非。
    お待ちしております。
  • >Yujin23Duoさん

    >>>隙が生まれた。ジャックは左手で支えながら、体を瞬時に斜めに少し浮かし――跳躍、そして飛翔。
    >>>右足の回し蹴りを放ち、巨漢の側頭部を思いっきり撃ち抜いていった。
    >>描写はかっこいいですが、どういう姿勢からどう動いてるのかさっぱりわかりません。
    >>そもそも、まだマグロはジャックの足を放してないですよね?
    >>どうやって回し蹴りを?

    >ここの殺陣は(https://youtu.be/jKzzLQOADZg?si=1qpzcJ5singziZFE) の1:44〜1:52秒のメル・ギブソンとジェット・リーの動きを描いてみたくてやってしまいました。
    >ジェット・リーの蹴りがかっこいいから、なんかやってみたい!!と言うテンションでやってみた結果がこの惨状だったわけです。
    >……う〜ん、どうしましょう、

    動画、確認しました。
    多分こうではないか?という動きでしたね。
    元々の文章から、何故この動きが読めないのか説明しましょう。
    該当箇所はこちら。

    >隙が生まれた。ジャックは左手で支えながら、体を瞬時に斜めに少し浮かし――跳躍、そして飛翔。

    まず「相手は片足首を持ったまま」という情報がないです。
    引き摺る場面ですら足について説明がないので、普通に考えれば両足を握って引き摺っていると考えます。動画では片足ですよね。

    >左手で支えながら、体を瞬時に斜めに少し浮かし
    問題なし。

    >――跳躍、そして飛翔。
    片手で跳躍は不可能なので、ここで想像できなくなります。
    動画を見ても「跳躍」はしていません。一瞬体を浮かしただけです。
    まして「飛翔」とか書かれると、「何故飛べる?」となって当然。

    ここの動きで大事なのは、「左腕を軸にして」「左足首を掴まれたまま」「浮かした体を捻り込んで」ということです。
    原文に含まれていないピースがあるとすれば、「掴まれた状態」「捻り込み」ですね。

    主人公の状況、動作をスムーズに説明してこそ躍動感は生まれます。
    「跳躍、そして飛翔」はむしろノイズになっています。
    別に飛んでもないですし。

    >右足の回し蹴りを放ち、巨漢の側頭部を思いっきり撃ち抜いていった。

    ここは問題ありません
    ちょっと直せば、普通に読めるものになると思いますよ。

    >引き摺る動作になんとかして理由をつけてみたいですが。なんとしてでもあの蹴りの描写を入れたい。

    ここも解決は簡単で、「ずっと引き摺る」からおかしいんです。
    足をつかんで投げ飛ばそうとした「瞬間」に目を覚まして、反射的に上記の蹴り技を使えばOK。映画でもずっと引きずってなかったですし。
  • 【読みながら感想】

    改めまして、今回も丁寧なご感想ありがとうございます。前回分も踏まえてのものなので、実質2万字分の感想でしたから、そこも重ねてお礼申しあげます。

    成績付けも無事に終わり、冬休みが見えてきました。しかしながら、なぜ社会人というのは年末の忙しい時期に飲み会を開くのでしょうか。まったく。

    遅くなりましたが、お返事させていただきます。





    三、スワロウからの手紙

    アラサーになったサミュエルたちです。
    子どもの誕生を冒頭に入れる作戦は、おおむね成功でしょうか。よかったです。

    なお、サミュエルと実母の再会は、ついに叶わなかったようです。

    大学を卒業した21歳の夏、サミュエルは父に伝えた船より一本前のベンガル便に乗り、密かに故郷の茶園を尋ねるのですが、母はもう10年も前に亡くなっていたことを知ります。

    それからは、なんの希望もないまま、父の下で諾々と会社の仕事をこなし、当然、茶園の労働改革だなんて頭の片隅にもありません。
    世界大戦が始まったときには、すぐに軍へと志願しました。猛反対する両親に対して、ノブレス・オブリージュだと言いながら、あわよくば死にたい、との気持ちだったわけです(キリスト教徒は自殺できないので)。
    そうして、サミュエルは士官として中東戦線を戦い、オスマン帝国軍の捕虜となり、終戦までをイスタンブールでのんびり過ごします。サミュエルにとって、初めての「何もしなくていい時間」でした。

    死地をくぐり抜け、その後、心身を休められたことで、生きることに前向きになります。
    一方、のんびり捕虜生活が出来たのは士官クラスだけで、兵卒たちは劣悪な待遇のなかで次々と死んでいきました。
    サミュエルは、自身がエリートの特権を(消極的ながらも)享受していたことを悔い改め、帰国したら茶園の改革を行っていこうと誓います。

    そうして、ベンガル港へと帰ったサミュエルですが、港には父母が揃って迎えに来ていました。母は泣きながらサミュエルを抱きしめて、父も涙目に無事の帰りを喜んでいたことから、サミュエルは、自身が今の父母に愛されていたんだと気付くのですね。会社の後継用に引き取られただけ、との自己認識から解放されたわけです。


    >たしかに、親からすれば、子どもたちは家計を助ける賃金労働者なわけですからね。

    日本でも大正時代まで、とくに女子は子守で欠席することが珍しくなかったそうです。
    給食のお話は初めて聞きました。調べてみると、たしかに就学率がまだ低かった明治期には、貧窮として給食が出されていたと。なるほど。


    >貴族およびブルジョワ階級の持つ「富を吸い上げる力」を、国家の徴税力へと移行させることは、富の再分配が機能する社会となるために欠かせない転換ですからね。

    大英帝国の繁栄ピークは、産業革命によって世界の工業需要を席巻したヴィクトリア期で、その後はアメリカをはじめ、他国の成長によってじりじりと経済状況は悪くなっていきます。
    そこで、1894年、貴族階級への相続税が導入(8%)されます。戦後には40%、1939年には60%と急激に引き上げられ、支払いに苦しんだ貴族たちは土地を売却。大戦を挟んだ10年ちょっとの間に、イギリス全土の半分以上の土地で、所有者が変わることになります。

    日本の場合、明治維新後は土地売買の解禁や地租改正、戦後は農地改革ですかね。


    >先年に亡くなられたグラハム夫人の功績、特に女子教育への尽力について

    グラハム博士は男児担当、グラハム夫人は女児担当なので、「女子教育」への功績、と記事には書かれていた設定です。
    ユーラシアンの女の子は、子守姐やとして白人家庭に送り込まれていたらしいです。

    なので、サミュエルはとくに関係はありません。


    >実に投げ槍な調子で自身の生い立ちを綴つづりました。これは、害意に違いありません。

    「私、辛かったの」系自己開示って、攻撃力高くなりがちですよね。
    自他境界の弱いメンヘラ女子は、これによって慰めを得ようとします。

    サミュエルの場合は、「この話もう聞きたくないでしょ? じゃあ、もうお仕舞い」とするため、あえて包み隠さず書いたところがあります。

    意を汲み取った鈴劤は、12年間の沈黙を守りますが、親友の死に突き動かされてしまったようです。
    良き友人ですよ。


    >砲弾による傷は数年をかけて化膿し、命を奪うといいます。

    鈴劤の印象は、日露戦争の帰還兵に基づくので、ちょっと時代が古いんでしょうかね。
    とはいえ、切り落とせる手脚と違って、胴体に被弾し、かつ弾が貫通せずに体内に残ったときは、なかなか大変だったようです。鉛ですし。


    >アルバート・クリフォードが戦死したと知りました。入学式の日に僕が投げ飛ばした、あのアルバートです。

    実は鈴劤、高学年になると背も伸びて、エキゾチックな容姿にスポーツマンの爽やかさも相まって、なかなかのモテ男に成長しています。

    それで、アルバートの妹とちょっと良い仲になるんですが、アルバートが嫉妬しましてね。
    当時、没落貴族が財産目当てにアメリカ資本家と婚姻を結ぶことが多かった(タイタニックのローズとか)ことを揶揄して、「姉妹には生粋のイギリス紳士に嫁いでほしいよなぁ」なんて友人同士で騒いでいたんですよ。
    それに、鈴劤が「それ、俺のこと言ってる?」と真っ向から問いただして、喧嘩になったんです。鈴劤からしたら、アルバートは人種の壁なく付き合ってくれる親友と思っていたので、妹ちゃんとの交際を否定されたことも、イギリス人至上主義で盛り上がっていたこともショックだったらしく。
    仲直りできないまま、開戦→音信が途絶えました。大後悔です。
    だから、サミュエルを案じたんですね。


    >ケンブリッジ大学に進んだ彼とは、会う機会のないまま戦争が始まりました。すぐに戦地へと赴いた彼からは、クリスマスには会おうとの手紙が来ましたが、戦争の激化から彼は戻らず、僕は日本に帰国して、交信はそれきり途絶えていました。

    この一文、分解してみると、主語が4つあるんですよ。

    ①手紙が(来た)、②彼は(戻らず)、③僕は(帰国し)、④交信は(途絶えた)。

    私は主語ベースで文章を捉えるので、「彼」の重なりにはさほど違和感を覚えないのですが、語句ベースで見ると、たしかに「彼」が続くなぁとなるのもわかります。
    というか、一文に主語が4つは多いので、ここは切り分けましょうか。

    「彼は、クリスマスには会おうとの手紙を戦地から送ってくれましたが、戦争は終わらず。僕も日本に帰国して、交信はそれきり途絶えていました」


    >クリスマスカード

    西洋の風習ですね。
    ちょうどよい時期ですし、梶野さんにもお送りいたしましょう。

    I wish you a merry Christmas and a happy new year!!

    ちなみに、「あなたを想っています」との結びは、「Thinking of you」の直訳です。ちょっと丁寧めなお手紙で、相手を気遣う一句です。
    日本語だと、ラブレターっぽく聞こえますが 笑。

    サミュエルの日本旅行は……するなら、世界恐慌より前ですね。
    ぜひとも、ノリタケ始め、日本の洋茶器セットを購入して、自宅でも使っていただきたい。




    四、ロビンへの手紙

    ウィスキーでも飲んで勢い付けなければ、書けんのですよ。

    しかし、簡素なカード1枚だろうと、14年振りの公式(サミュエル)からの供給に、ロビンは和文4,000字越えの分厚い封書を返すわけです。
    相変わらず愛が重い 笑。





    五、ロビンからの手紙

    >この感じ、別れた後もがっつりサムのその後を調べてる

    ……ご、誤解です。さすがのロビンも、そんなストーカーじみたことはしない、はず。
    鈴劤による「サミュエルからお手紙来るかも」お手紙のなかにあった近況報告からの引用です。

    なお、戦時中に東アジア販路を開拓したのは、父の功績ですね。サミュエルはこの時期、生きる気力を失くしているので。
    混ざっていることに今気付きました。消しておきましょう。

    そして、サミュエルには敵対する人物が多いですよ。
    現地民に力を与えることは、イギリスからの独立を助けることになりますからね。

    ちょうどこの頃は、ガンジーによる反英運動の只中でした。糸紡ぎ車が運動のシンボルになり、英国製綿布が焼き払われた時代です。

    サミュエルは捕虜として過ごす中で、自らの利益を守るために誰かの不幸を見逃したことを悔いているので、使命をもって孤軍奮闘します。


    >ロビンの負傷

    塹壕戦では、頭部の損傷が多かったんですって。首から上だけを塹壕から出して撃ち合うので。

    「第一次世界大戦 整形」で調べると、実際の症例写真が見られます(症例的に正しくは、形成外科の分野ですが)。
    第一次世界大戦の影響で、戦後には形成、整形の技術が飛躍的に向上したそうです。

    初見ではけっこう衝撃的なので、閲覧注意。
    白黒、形成手術後でこの衝撃なので、手術の完了していないロビンを見た母様の絶望もご理解いただけるかと。


    >痛み止めにモルヒネが手放せなくなり

    戦争と麻薬は切り離せないらしいですね。傷への麻酔だけではなく、恐怖心や疲労を取り除いたり……。
    戦後、中毒者が社会問題になっています。

    モルヒネによる副作用には、依存性、吐き気、眠気があるそうで。
    ロビンの場合は、感覚過敏(視覚、聴覚)とせん妄(攻撃性)が大きく現れた設定です。


    >豊かだった金髪も薄汚い白髪と禿《はげ》が交じる。

    自分で「豊かだった」というのは、たしかにちょっと……ですね。

    「fair hair = (美しい)金髪」と示したく、美しいとの意味が含まれる髪の表現として「豊かな」を選んでしまいました。

    だけど、ロビンは自身の美しい容貌をごく当然のものと受け入れてきたので、美しいとすら思ってなかったでしょうから、「自慢の」なんて置き換えたら余計におかしいですし。

    要検討。

    あと、「美女と野獣」って例えは笑いました。
    たしか王子って、元来高慢で、醜い容貌に変えられたことや無筆なことに強いコンプレックスを抱いていたような。

    となれば、マーガレットはベルの役回りですか。そりゃ、ロビンの心も溶けますわ。


    >絶望のなかで、終戦を迎えた。

    そう、終戦は関係ないんですよ。社会的に死んだロビンにとっては。

    世界大戦って、最終戦争だと考えられていたんです。終戦後は、世界平和がもたらされる、と。
    だから、イギリス社会は国内の疲弊から一旦目を逸らして、戦勝を喜んだわけです。

    とはいえ、終戦を迎えた、だとたしかにこう、主体的な交わりを有しているように見えるのも理解できるので、

    「絶望のなか、終戦の花火を遠くに聞いた」

    くらいが、温度感的に適切かもしれません。
    人生初の挫折ですね。

    パブリック・スクールでスポーツが奨励されたのは、肉体と精神の鍛錬を期待してのことです。
    「健全な精神は、健全な肉体に宿る」とされていました。

    体力をつけて、団体行動や自己犠牲の精神を磨く。いつか戦争が起きたとき、士官として兵団を指揮するために。

    だから、当然に戦死は名誉なことです。
    戦傷もまた名誉なのですが、社会生活に支障が出るほどの傷となれば、途端に、社会から追放されてしまいます。

    だったら、名誉ある戦士として祈念碑に名を連ねた方がよほどマシだと、ロビンは思ったことでしょう。


    >マーガレットについて

    聾唖者だと思って雇ったら、実はしゃべれる聾者でした、という子です。
    障害者への解像度が低かったんですかね。

    ですから、初めに「聾唖者」と記して、「聾者」と明かすのは、認識の順番としてより伝わりやすいかもしれません。ありがとうございます。

    日本の聾教育では長く、健聴者の社会に馴染むために、発話や口話《こうわ》法(唇や舌の動きから言葉を予想して会話する)を用いた会話訓練が叩き込まれ、手話は禁止されていたといいます。

    イギリスでの教育は調べがつかなかったのですが、差はあれども口話中心の方針だったのではないかな、と。
    ですから、マーガレットは、先生たちがしゃべれない児童へとどのように手話や口話を教えていたか思い出しながら、ロビンの家庭教師役を務めはじめました。勝手に。
    で、彼女は素直で良い子なので、無視されてるとは思いもせず 笑、根気強く教えたんですね。

    なので、ロビンは彼特有の美化フィルターによって、「マーガレット=絶望の人生に舞い降りた天使」だと思っているわけです。
    困難を努力で克服する系のストーリーが好きな子ですし。


    >人は人との交わりの中でしか生きられないと思い知ったよ。

    私も、そうでもないと思っています 笑。情緒的交わり。
    とくに資本主義社会においては。
    それに、個を極めて自己理解を得る生き方もありますよね。修験者とか。

    とはいえ、生きるためには共同体の一員である必要が今よりずっとあった時代ですし、
    相互関係の中に生きている自覚は、隣人愛を知る第一歩だと思うので。


    >「聴こえる、ことは、大変な、ことだ」

    →苦労のない人生なんてない。でもその逆も真理。

    絶対的な幸福も、絶対的な不幸もありませんよね。これも相互理解の重要な一歩だと思います。


    >キルケゴール『愛について』

    今回、「調べてこい」は少なめだと思います。たぶん。当社比。
    代わりに、「書いてあることは理解しろ」が多め 笑。

    さて、ロビンが自身の偽善に気付くわけですが。

    私は断然、「やる偽善」推奨派です。
    心の中で祈られても、何にもならないので。


    >賢明なる君は、この頽廃《たいはい》の危うさを忠告してくれていたというのに。

    →……そうでしたっけ。

    となりますよね 笑。
    実際、サミュエルは忠告したことはありません。会話や討論のなかで、深い理解と実践が必要だと、自身の憤りを語っていただけです。

    一人称形式って、事実と認識の差を描くのが難しいです。
    基本的に読者は、小説内に書かれていることは事実と受け取りますし(ミステリ系とかでなければ)。

    ロビンみたいな思い込み強いタイプの「認識と現実のギャップ」を、読者を混乱させない塩梅で描きたいものです。


    >失わないとわからないこと

    ありますよねー。
    運命に抗っているあいだは、今ある幸せには気付けませんし。

    私はどちらかというと運命を受け入れる派です。
    案分知足。大事ですわ。


    >戦死率で貢献を訴えること

    歪んでる、と思いますよね。
    そうなんですよ、それを言いたかったんです。
    エリート主義への疑問が、このパートの主眼です。

    世界大戦によるイギリス兵全体の戦士率は10%前後。しかし、イートン校やケンブリッジの出身者では、20%を超えるんです。

    この戦士率の高さは、現代においても、貴族子弟の勇敢さ、エリートの誇りとの文脈で語られます。
    エリートの死は、より悲劇化されやすいんです。

    似たような構図が、日本の学徒出陣にもいえます。
    明治神宮外苑競技場(国立競技場)での壮行会の写真は、一度は目にしたことがあるはずです。
    『きけ わだつみのこえ』や「無言館」もまた同じく。

    才能ある若者の死は、悲劇です。

    でも、高等教育課程にいない大半の若者は学徒出陣以前から徴兵に応じて戦って、死傷していたわけで。
    彼らには、スポットが当たらないんです。
    (戦後に戦没者祈念を行えるだけの財力があった層が、必然的にエリートであったことにも起因します)

    ロビンが貴族の高慢から解放されるためには、貴族の誇りへもまた、疑問を持つ必要があるんです。


    >いつか必ず、君のように民衆の中へと入っていくよ。

    →サムは元の生まれが民衆側ですから、入っていく感覚はなさそうですけどね。

    と、思うじゃないですか。
    サミュエルの自認も民衆側なんですけど、アッサム当地の人たちからしたら、サミュエルは完全に貴族側なんです。
    教育が大事なんて言って、子どもの労働機会を取り上げるような、英国エリートらしい理想主義者なんです。

    サミュエルの、社会人としての挫折ですね。
    どこまでいっても、サミュエルは誰かと同質な存在としての安心感を得られないんです。

    でも、その安心感は、高慢や排他に繋がりますから。
    自身の胸に巣食う「孤独」を飼い慣らすことが、本当の愛を実践するためには欠かせないと思っています。

    頑張れ、サミュエル。





    六、スワロウへの手紙

    >今日は、青春の幕がどのような粗筋あらすじのもとに下ろされるか、君に知らせておこうと思ってね。

    筋書きと粗筋で迷って、粗筋にしました。
    語意に大差はないので、筋書きにしておきましょうか。


    >僕はいまだに「劣等の頽廃《たいはい》」から抜け出しきれていない。

    コンプレックスと上手く付き合うことは、原動力になりますよね。


    >それでも、僕たちは自らの頽廃《たいはい》を知る者同士だ。隣人として愛するよう、お互いに努力できると信じている。

    ここが今作のテーマです。

    >人間関係と言うのは互いに見えない糸を手繰るようなもので、それが本当に繋がっているのか、どこかで絡んでいるのか、本当のところはまるでわかりません。言葉ですら真実を伝えきれませんし。
    >ですが、不可視の糸を必死に手繰る姿は、お互いに見ることが出来ます。
    >それは糸が繋がっているかよりよほど大事なことで、それがあるからこそ関係を続けたいと思う。この二人には、ちゃんとお互いが見えているんだな、と。

    梶野さんのこの三段落、蛍光ペンでアンダー線を引いて背面黒板に掲示したいほど、同意&称賛です。

    不可視の糸を手繰り合うこと。
    本当にこれが大事ですよね。愛とは、結果(何が与えられたか)ではなく、配慮とその過程(何が与えられるだろうか)そのものに意味があるはずですから。
    完全に愛することはできない。だからこそ、愛することを諦めない。

    いやぁ、返すがえすも良い文章です。
    ここまで情緒に寄せてるのって、梶野さんにしてはちょっと珍しいかも、なんて思っちゃいました 笑。


    >初摘みの茶葉(ファースト・フラッシュ)

    ファースト・フラッシュは収穫量が少ないため、最高級品とされますね。発酵が若くて、煎茶にも似た軽やかな味わいがあります。

    どちらかというとストレート向きですけれど、ここは鈴劤との約束どおり、ミルクティーで飲んでほしいところです。


    >この夏、万事上手くいきますように

    祈りたくなっていただけた、とは。
    これほど嬉しいことはありません。

    ただ祈られてもなんにもならんわ、と上に書きましたけど、
    私、純粋な愛って祈りなんだろうと思っています。
    上手く言えませんけど。


    >厄介な君の旧友、サミュエル・ボウより

    →サムらしい自虐交じりの締めくくり

    もはやイギリスの伝統芸。

    少年期(スワロウへの手紙)では、自己卑下がそのまま自虐として現れていましたけど、ここでは、ツッコミ待ちですね。愛情表現です。
    柔らかくなりましたよ、あのキリキリ張り詰めたサム少年が……泣。

    さて、物語はここで終わり、なんですよ。

    この物語を通じて彼らが得たものは、確固たる友情ではなく、友人として向き合う努力、その姿勢です。
    ですから、彼らの今後は描かなくてもいいんです。彼らはもう大丈夫ですからね。


  • ◇タイトルについて

    二度回収、意外なくらい褒められた。びっくり。

    が、素直な感想です 笑。

    タイトルの「コックロビン」とは、思春期のことです。
    思春期の理想や夢、希望と別れて、それぞれが地に足着いた「大人」になるお話として、このタイトルを掲げました。

    「コックロビン」との別れは、サミュエルにとっては選択であり、アーサーにとっては受容です。
    ですから、タイトルの二度回収は、奇をてらったわけではなくて、同一のテーマを別視点で描いているだけです。

    「コックロビン」と別れて初めて、彼らは本当の友人として歩み出せるのです。

    まあ、でも、マーガレットに柳の幹を蹴り上げさせたのは、意識した演出ですけどね 笑。


    ◇キャッチコピーについて

    優しきコマドリを放すことは、やはり惜しまれた

    アーサーもまた、コマドリを手放しがたかったのだ、と思ってこのままにしておきましたが、
    「優しきコマドリ」とありますからね。変えておきましょう。

    さて、どこから取ろうかしら。

    「どうか最後まで聞いてほしい」(第5話)
    「今度こそ、君と本当の友人になりたい」(同)
    「この夏、万事上手くいきますように」(第6話)

    タイトルから悲しみが連想されますから、少しでも明るく、「この夏、万事上手くいきますように」と添えましょうかな。


    ◇あらすじについて

    あらすじは、このままで。
    タイトルから、主人公が別れを求めることは想像できますし。

    なお、本編を読んでも、BLと間違えられる模様。

    どちらかというと、サミュエル&ロビンより、鈴劤&アルバートの方が、恋情交じりな喧嘩別れしてますけど。
    まあ、いいでしょう。


    ◇文章について

    鉄壁 笑。
    よかったです。

    改めて、私は昭和初期の私小説口調が好きなんだなと思いました。

    さて、実は一番気にしていたのは、漢数字と算用数字の混用でした。

    日付けは「1911年」と記しながら、年齢は「二十七歳」としています。

    これは、第5話で戦士率のデータを並べるときに、漢数字では理解しづらいと思い、
    原文(英語)にて、算用数字が使われる箇所は作中でも算用数字を、数名詞(twenty seven)が使われる箇所は漢数字を宛てました。
    (じゃあ、12月=December はどうなんだよって話になるんですが……)

    しかし、ご指摘がなかったということは、さして気にならなかったのでしょうかね。
    混用したままにしておきます。

    ◇ストーリーについて

    私、自作の長所は、ストーリーラインが明確であること、だと思っています。

    あと、一定の救いがある結末を提示すること。
    投げっぱなし、想像にお任せ、バッドエンドは書いたことがないかもしれません。

    かといって、ハッピーエンドとも違うんですよね。
    本当、梶野さんの言われるとおり、人生そんな予定通り上手くいくことってないじゃないですか。

    (ミュージカルの)アニーになりたい、と夢見てた保育園児の小鹿に、君は芸術系には行かないよ、普通に先生やってるよ、って教えたら、きっと失望すると思うんですよ。バッドエンドだって。
    だけど、私は今の自分に満足しているよ、十分に幸せだよって、言えると思います。

    成長過程で得られた新たな価値観のもと、自己の幸せのために努力する、そんな結末が好きですね。
    派手さはないですし、王道エンタメとは程遠いですが。

    さて、リアリティです。私が作品を書くなかで、一番大事にしたいところですよ。

    梶野さんが予想されるように、彼らふたりの関係は、決して簡単には深まらないはずです。
    それでも、サミュエルが珍しくも楽観をもって再会を楽しみにしているのは、ふたりが大人になったと感じているからでしょう。
    「優等」と「劣等」を、それぞれに有している、と。

    あとは、距離感ですかね。
    寮生活での親友って、お互いにとってお互いが一番の相手になってしまいますけど、
    今のサミュエルは、妻も子どももいますし、インド在住なので、今後の交流は手紙メインになるでしょうし。

    精神的にも物理的にも適切な距離を保てることは、ふたりにとって、健全な交わりになるだろうと思います。

    ちょっと寂しい気もしますけどね。あれほど密接だったのにって。
    でも、それぞれの人生を背負った大人のお付き合いって、そんなもんでしょう。





    ◇隣人について

    「汝の隣人を愛せよ」(マタイ伝)

    目の前の人間は、国籍、性別、社会的地位に関わらず、あなたと同じく神の子なのです。
    だから、ただひとりの人間として、ただひとりの人間を愛しなさい。

    というのが、キリスト教的博愛の教えです

    自分かわいさに利己的行いをしてしまうのが人間ですが、自他の境界を解き、他者をも自己として愛する。神によって等しく愛される存在だと知る。そうすれば、自然と利他的な行いができるはずです。
    この利他的行動こそが愛であり、その対象が隣人なのです。

    なので、隣人とはもっとも愛すべき他人、でしょうか。

    まあ、ここでは「君を愛したい」の意味が、BL的な文脈ではなく、宗教的意味合いを含んだ友愛であると捉えてもらえたら十分なので、
    とくに註釈を加えなくても大丈夫そうかな、と思いました。

    そう。一人称だと、今更すぎるワード説明って難しいですよね……。

    合わせて、宗教を起点とする物語展開も違和感なく読んでいただけたようで、安心しました。

    >暗闇に差す謎の光を見たロビンが隣人愛に目覚める

    とかだったら、たしかに突っ込まずにはいられませんね 笑。


    ◇貴族社会のその後について

    前提として、爵位は長男しか継げません。

    では、次男三男はどうしたか。
    父や兄から年金を受けて、「子ども部屋おじさん」として悠々過ごすこともありましたが、多くは、医者や学者、政治家、軍人などになったそうです。
    特に軍人は、好奇心旺盛な坊ちゃん方に人気だったようで。派遣先の海外領土から生物学や地理学、文化人類学などのレポートを本国に送って、学術に貢献した者も多くいました。

    彼らは皆、士官学校を出ているのですが、第一次世界大戦が始まると、パブリック・スクール卒業生たちが士官の不足を埋めることになります。

    なので、たいていの国では士官クラス=貴族階級として扱われていました。
    (サミュエルがゆったり捕虜生活@イスタンブールを送れたのも、このおかげです)

    ところがですね、戦況が厳しくなってくると、徴兵制度が導入されます。
    それまでの、「戦争=貴族の義務」という構造が崩れて、総力戦になります。
    そうなると、貴族の寡占していた参政権もまた、市民へと解放されるようになり、終戦間近の1918年、イギリスでは男子普通選挙が行われるようになります(合わせて、一部の婦人参政権も)。

    総力戦を経験した結果、貴族や軍人の地位は、相対的に低下しました。

    また、作中にもあったとおり、貴族への相続税も重くなります。
    導入時(1894年)には8%だったものが、戦後には40%、1939年には60%と段階的に引き上げられて、没落、断絶する家が現れます。

    さらには、貴族のレア度も下がってきましてね。

    ヴィクトリア期以降に続いていた新たな叙爵によって、実業家や戦功者など新興貴族の割合が年々増加していたこと。
    産業革命期に労働者階級が大量に過労死した結果、貴族の次男三男を祖先に持つホワイトカラー市民の割合が増えたこと。

    などなど。

    とにかく、戦後社会では、貴族の持ってたはずの特権とか、高貴なる義務とか、なんか通用しなくなってきちゃったんです。
    ロビンは自分たちを、貴族的世界に生きた最後の世代だと記していますが、結局、世界大戦後のヨーロッパがどうなったかは、ご存知のとおりなわけで。
    2次大戦後は、植民地も手放して、ますます社会は民衆化していきます。

    いまだにイギリスは貴族院を有していますけれど、その議員も多くは市民出身の一代貴族です。
    意地と根性だけで貴族制を続けてますね。

    実に、伝統と痩せ我慢のイギリスらしいと思います。


    ◇関係性の危機に対する働きかけについて

    インタビューへのご回答ありがとうございます。
    大学を離れると、こういった話題を真面目にする機会ってなかなかないですからね。梶野さんのお考えを聞かせていただけて、大変興味深く思いました。

    梶野さん、感想書きでも感じてましたが、対話にならなくても根気強く、しかし、自分のペースを守って相手に望みますよね。

    自分から相手を弾くことがまずない、とは、非常に納得です。
    そして、アルコールですか 笑。大人な回答ですね。
    まあ、飲み会、大事ですよね。面倒ですが、頑張ろうと思います。

    そして、ロビンにシンパシーありとは 笑。
    必死にね、弁明するんですよね。言葉を尽くすほどに嫌がられるの、わかっているはずなのにね。

    「人間に夢を見すぎないこと」は胸に刻んでおきます。
    そう、自分にも相手にも、ですよね。
    でも、相手を目の前にすると、感情がゴチャゴチャしてしまいまして……ねぇ。

    実は私、この夏、高校以来の友人にお別れを告げてきたんですよ。あなたの○○なところ直すまでは連絡してこないで、と。

    付き合い始めた当時から、気になっていたところだったんですが、もう少し大人になれば、私も寛大になるだろう、この子も変わるだろう。そう思ってきたんですが、やっぱり駄目でした。

    あぁ、『接吻』を書いたとき、想定読者に据えていたドイツ近代文学の子です。

    そしたら、彼女、お手紙送ってきましてね。便箋2枚に渡るドイツ語で。私、ドイツ語読めないので、一瞥しただけで手紙箱に入れてしまいました。

    再び手に取って、翻訳機に掛けられるのは、何年後でしょうかね。
    彼女のいびつさ、自身との埋まらない感性、それも含めて愛せるようになりたいのですけどね……。

    私は違いごと愛することはできない、狭量な人間だと認めて、離れたところから付き合う、のが良いのかなぁ。サミュエルとロビンみたいに。なんて、思ったりしています。

    ありがとうございます。
    半年に一回くらい、読み返すようにしたいと思います。





    さて、今回も長々と失礼しました。考えを深める良い週末を過ごさせていただきました。
    話長いなぁ。なんででしょうね。

    来年もぜひ、とのコメントに嬉しくなりました。
    もう面倒だから来ないで、と言われたらどうしようと、恐れておりましたので 笑。

    それでは、感想書きのラストスパート!
    書き上げるのが先か、年明けが先か。頑張ってください。
  • >小鹿さん

    >【読みながら感想】

    >改めまして、今回も丁寧なご感想ありがとうございます。前回分も踏まえてのものなので、実質2万字分の感想でしたから、そこも重ねてお礼申しあげます。

    あ、そういう意味でしたか。理解。
    こちらこそ、大変おまたせしました。季節もすっかり冬めいてきましたねー。

    >成績付けも無事に終わり、冬休みが見えてきました。しかしながら、なぜ社会人というのは年末の忙しい時期に飲み会を開くのでしょうか。まったく。

    おお、教師らしい近況。
    私は年末年始のほぼない仕事なので、仕事納めという感覚を失くして久しいです。飲み会は嫌いではないですが、このシーズンが嫌いな人の気持ちもわかります。

    >三、スワロウからの手紙

    >なお、サミュエルと実母の再会は、ついに叶わなかったようです。

    なんと。
    いやまあ、再会できてたら、それはそれで人生変わってそうですよね。

    >そうして、ベンガル港へと帰ったサミュエルですが、港には父母が揃って迎えに来ていました。母は泣きながらサミュエルを抱きしめて、父も涙目に無事の帰りを喜んでいたことから、サミュエルは、自身が今の父母に愛されていたんだと気付くのですね。会社の後継用に引き取られただけ、との自己認識から解放されたわけです。

    うわー、サムのその後もドラマティックですねえ。
    順調に会社を継いでるかと思いきや、怪我がないだけで戦場にも出てるし、なかなか波乱万丈。こちらだけで十分読み応えがあります。このまま短編にできそう。

    >日本でも大正時代まで、とくに女子は子守で欠席することが珍しくなかったそうです。

    奉公が普通でしたし、昔は子供も労働力でしたもんね。

    >給食のお話は初めて聞きました。調べてみると、たしかに就学率がまだ低かった明治期には、貧窮として給食が出されていたと。なるほど。

    ですです。
    給食システムも海外由来かと思ってましたが、そうすると日本オリジナル?

    >大英帝国の繁栄ピークは、産業革命によって世界の工業需要を席巻したヴィクトリア期で、その後はアメリカをはじめ、他国の成長によってじりじりと経済状況は悪くなっていきます。
    >そこで、1894年、貴族階級への相続税が導入(8%)されます。戦後には40%、1939年には60%と急激に引き上げられ、支払いに苦しんだ貴族たちは土地を売却。大戦を挟んだ10年ちょっとの間に、イギリス全土の半分以上の土地で、所有者が変わることになります。

    勉強になります!

    >日本の場合、明治維新後は土地売買の解禁や地租改正、戦後は農地改革ですかね。

    私も農地改革のイメージでした。まあ地主にしたらたまったもんじゃなかったでしょうが。

    >グラハム博士は男児担当、グラハム夫人は女児担当なので、「女子教育」への功績、と記事には書かれていた設定です。
    >ユーラシアンの女の子は、子守姐やとして白人家庭に送り込まれていたらしいです。
    >なので、サミュエルはとくに関係はありません。

    あ、グラハムは実在の人物なんですかね。
    ちょっと調べて出て来なかったので、創作のキャラかと思ってました。調べが甘かったのか。

    >サミュエルの場合は、「この話もう聞きたくないでしょ? じゃあ、もうお仕舞い」とするため、あえて包み隠さず書いたところがあります。

    サムのやり口が女子ですねw
    まあ男同士でもやることですが、互いに鈍感過ぎて刺されてることに気づかないケースもしばしば。

    >意を汲み取った鈴劤は、12年間の沈黙を守りますが、親友の死に突き動かされてしまったようです。
    >良き友人ですよ。

    スズチカがまっすぐ成長していて嬉しい限り。

    >鈴劤の印象は、日露戦争の帰還兵に基づくので、ちょっと時代が古いんでしょうかね。
    >とはいえ、切り落とせる手脚と違って、胴体に被弾し、かつ弾が貫通せずに体内に残ったときは、なかなか大変だったようです。鉛ですし。

    これもちょっと調べたんですが、これというソースが見つからなかったので。
    まあ鉛が身体に残ればどうなるかは想像がつきますし、間違いではないかと。

    >実は鈴劤、高学年になると背も伸びて、エキゾチックな容姿にスポーツマンの爽やかさも相まって、なかなかのモテ男に成長しています。

    スズチカは絶対モテますわ!

    >それで、アルバートの妹とちょっと良い仲になるんですが、アルバートが嫉妬しましてね。
    >当時、没落貴族が財産目当てにアメリカ資本家と婚姻を結ぶことが多かった(タイタニックのローズとか)ことを揶揄して、「姉妹には生粋のイギリス紳士に嫁いでほしいよなぁ」なんて友人同士で騒いでいたんですよ。
    それに、鈴劤が「それ、俺のこと言ってる?」と真っ向から問いただして、喧嘩になったんです。鈴劤からしたら、アルバートは人種の壁なく付き合ってくれる親友と思っていたので、妹ちゃんとの交際を否定されたことも、イギリス人至上主義で盛り上がっていたこともショックだったらしく。
    >仲直りできないまま、開戦→音信が途絶えました。大後悔です。
    >だから、サミュエルを案じたんですね。

    もうこれで一本書いちゃって下さいよ!w

    しかしこれだけ裏設定があれば、私ならついつい作中で匂わせたくなりそうですが、ズバッと剪定してるのは流石ですね。混ぜてたらこの切れ味は鈍っていたでしょうし。

    >私は主語ベースで文章を捉えるので、「彼」の重なりにはさほど違和感を覚えないのですが、語句ベースで見ると、たしかに「彼」が続くなぁとなるのもわかります。
    >というか、一文に主語が4つは多いので、ここは切り分けましょうか。
    >「彼は、クリスマスには会おうとの手紙を戦地から送ってくれましたが、戦争は終わらず。僕も日本に帰国して、交信はそれきり途絶えていました」

    ああ、すっきりまとまりましたね。流石。

    >>クリスマスカード
    >西洋の風習ですね。
    >ちょうどよい時期ですし、梶野さんにもお送りいたしましょう。
    >I wish you a merry Christmas and a happy new year!!

    わーい、ありがとうございます!
    こんな素敵な横文字は私の頭からは出てきませんが、小鹿さんもよいクリスマスを。師走にサンタも走るような。

    >ちなみに、「あなたを想っています」との結びは、「Thinking of you」の直訳です。>ちょっと丁寧めなお手紙で、相手を気遣う一句です。
    >日本語だと、ラブレターっぽく聞こえますが 笑。

    確かに英語だと普通の締め文句だ……!w

    >サミュエルの日本旅行は……するなら、世界恐慌より前ですね。
    >ぜひとも、ノリタケ始め、日本の洋茶器セットを購入して、自宅でも使っていただきたい。

    日本文化、サムは気に入る気がしますよねー。

    >四、ロビンへの手紙

    >しかし、簡素なカード1枚だろうと、14年振りの公式(サミュエル)からの供給に、ロビンは和文4,000字越えの分厚い封書を返すわけです。
    >相変わらず愛が重い 笑。

    確かに。それもまたロビンらしいw

    >五、ロビンからの手紙

    >……ご、誤解です。さすがのロビンも、そんなストーカーじみたことはしない、はず。
    >鈴劤による「サミュエルからお手紙来るかも」お手紙のなかにあった近況報告からの引用です。

    なるほど、そっちちですか。
    ……ほんとに粘着してません?w

    >なお、戦時中に東アジア販路を開拓したのは、父の功績ですね。サミュエルはこの時期、生きる気力を失くしているので。
    >混ざっていることに今気付きました。消しておきましょう。

    セルフ修正入った。

    >そして、サミュエルには敵対する人物が多いですよ。
    >現地民に力を与えることは、イギリスからの独立を助けることになりますからね。
    >ちょうどこの頃は、ガンジーによる反英運動の只中でした。糸紡ぎ車が運動のシンボルになり、英国製綿布が焼き払われた時代です。
    >サミュエルは捕虜として過ごす中で、自らの利益を守るために誰かの不幸を見逃したことを悔いているので、使命をもって孤軍奮闘します。

    そりゃそうでしょうねえ。政府ならいざ知らず、一商人が革命手伝ってるようなもんですから。暗殺とかされそうで怖い。

    >塹壕戦では、頭部の損傷が多かったんですって。首から上だけを塹壕から出して撃ち合うので。

    さもありなん。

    >「第一次世界大戦 整形」で調べると、実際の症例写真が見られます(症例的に正しくは、形成外科の分野ですが)。
    >第一次世界大戦の影響で、戦後には形成、整形の技術が飛躍的に向上したそうです。
    >初見ではけっこう衝撃的なので、閲覧注意。
    >白黒、形成手術後でこの衝撃なので、手術の完了していないロビンを見た母様の絶望もご理解いただけるかと。

    見てきました。生傷見るよりましですが、なかなかのエグさでした。
    「ブリキの鼻」とか面白そうな作品もあるようで。
    ふうむ、何かのネタになりそう。世界史に詳しくないので、私が扱うならファンタジ-にしそうですが。ありがとうございます。

    >戦争と麻薬は切り離せないらしいですね。傷への麻酔だけではなく、恐怖心や疲労を取り除いたり……。
    >戦後、中毒者が社会問題になっています。

    なってますねえ。でもなくならない。
    日本はそうでもないですが、アメリカとか今でもオピオイドが問題になってます。

    以前「過ちの科学」という本で知ったんですが、アヘンに始まりモルヒネもヘロインも、「副作用を取り除いて鎮静効果だけを得よう」として生まれ、副作用ゼロとして宣伝されて爆発的に世界に広がったそうです。もちろん中毒性は残したまま。
    「地獄への道は善意で舗装されている」といいますが、これを認可した国に善意があったかどうか。
    医療用のモルヒネは、医者がコントロールさえすればかなり具合がいいとは(最近の医学では)聞きますが。

    >自分で「豊かだった」というのは、たしかにちょっと……ですね。
    >「fair hair = (美しい)金髪」と示したく、美しいとの意味が含まれる髪の表現として「豊かな」を選んでしまいました。

    今思い出したけど、小鹿さん英訳も同時に公開してましたっけ。
    二か国語で書いてるようなものですか。すごいですね。訳すことを考えると制約さらに増えそう……!w

    >だけど、ロビンは自身の美しい容貌をごく当然のものと受け入れてきたので、美しいとすら思ってなかったでしょうから、「自慢の」なんて置き換えたら余計におかしいですし。
    >要検討。

    これ、私も考えてみましたが、すぐ解決案が出ませんでした。
    一人称の難しいところですね。まあ「髪」とだけ書くのが無難でしょうけど。

    >あと、「美女と野獣」って例えは笑いました。
    >たしか王子って、元来高慢で、醜い容貌に変えられたことや無筆なことに強いコンプレックスを抱いていたような。
    >となれば、マーガレットはベルの役回りですか。そりゃ、ロビンの心も溶けますわ。

    城(屋敷)に引きこもったり、周囲に当たり散らす感じが似てるなあ、と。
    まあ野獣の方は元のハンサムに戻ってハッピーエンドなのでロビンとは違いますけど。
    「ただしイケメンに限る」オチですが、ぶっちゃけ野獣の時の方がカッコよかったと私は思ってます。マーガレットはベルと違って、恋愛には発展しないだろうなとは思いますけどね。多分。


    >>絶望のなかで、終戦を迎えた。
    >そう、終戦は関係ないんですよ。社会的に死んだロビンにとっては。
    >世界大戦って、最終戦争だと考えられていたんです。終戦後は、世界平和がもたらされる、と。
    >だから、イギリス社会は国内の疲弊から一旦目を逸らして、戦勝を喜んだわけです。

    なるほどなるほど。でも第二次が始まってしまうと。

    >とはいえ、終戦を迎えた、だとたしかにこう、主体的な交わりを有しているように見えるのも理解できるので、
    >「絶望のなか、終戦の花火を遠くに聞いた」
    >くらいが、温度感的に適切かもしれません。

    それくらいの距離感なら違和感ありません。

    >パブリック・スクールでスポーツが奨励されたのは、肉体と精神の鍛錬を期待してのことです。
    >「健全な精神は、健全な肉体に宿る」とされていました。
    >体力をつけて、団体行動や自己犠牲の精神を磨く。いつか戦争が起きたとき、士官として兵団を指揮するために。
    >だから、当然に戦死は名誉なことです。

    ここら辺はどの国の支配階級も同じなんでしょうね。
    日本の武家然り。

    >戦傷もまた名誉なのですが、社会生活に支障が出るほどの傷となれば、途端に、社会から追放されてしまいます。
    >だったら、名誉ある戦士として祈念碑に名を連ねた方がよほどマシだと、ロビンは思ったことでしょう。

    これも世界共通かもしれません。
    「戦場で死ねばよかった」と感じる敗残兵は多いと聞きます。
    障碍が残ればなおさら。だからモルヒネ中毒が減らない悪循環。

    >>マーガレットについて
    >ですから、初めに「聾唖者」と記して、「聾者」と明かすのは、認識の順番としてより伝わりやすいかもしれません。ありがとうございます。

    お役に立てて何よりです。

    >日本の聾教育では長く、健聴者の社会に馴染むために、発話や口話《こうわ》法(唇や舌の動きから言葉を予想して会話する)を用いた会話訓練が叩き込まれ、手話は禁止されていたといいます。

    へーへーへー!

    >イギリスでの教育は調べがつかなかったのですが、差はあれども口話中心の方針だったのではないかな、と。

    ヘレン・ケラーは確か手話でしたね。
    あれはアメリカか……こういう資料探すのもなかなか難しそう。

    >ですから、マーガレットは、先生たちがしゃべれない児童へとどのように手話や口話を教えていたか思い出しながら、ロビンの家庭教師役を務めはじめました。勝手に。
    >で、彼女は素直で良い子なので、無視されてるとは思いもせず 笑、根気強く教えたんですね。

    健気でなくて、鈍感力だった!w
    いや、それも含めて健気なのか?

    >なので、ロビンは彼特有の美化フィルターによって、「マーガレット=絶望の人生に舞い降りた天使」だと思っているわけです。
    >困難を努力で克服する系のストーリーが好きな子ですし。

    まあこれはロビンでなくても錯覚するやつでしょうw


    >>人は人との交わりの中でしか生きられないと思い知ったよ。
    >私も、そうでもないと思っています 笑。情緒的交わり。
    >とくに資本主義社会においては。
    >それに、個を極めて自己理解を得る生き方もありますよね。修験者とか。

    社会に背を向けて生きてる人も一定数いますしね。
    もちろん社会を否定するつもりもないんですが、全てではないなと。

    >とはいえ、生きるためには共同体の一員である必要が今よりずっとあった時代ですし、
    >相互関係の中に生きている自覚は、隣人愛を知る第一歩だと思うので。

    これはロビンの書簡なので、当然ロビンの見方ですからね。
    作者と違っていてもまったく構わないと思いますw
    ロビンがそう感じて書いたなら、それが彼の真実でしょうし、それでいいかと。

    >>キルケゴール『愛について』
    >今回、「調べてこい」は少なめだと思います。たぶん。当社比。
    >代わりに、「書いてあることは理解しろ」が多め 笑。

    私的には読みやすくて助かりましたよw
    文学初心者にもお勧めできます。

    >私は断然、「やる偽善」推奨派です。
    >心の中で祈られても、何にもならないので。

    私も同じくですね。
    騙されてるとかでなければ、別にどっちでもいい派。
    私自身、全て偽善だと思ってやってます。基本、自己満足が目的なので。
    相手の気持ちは、結局本当にはわからないんですし。

    >>→……そうでしたっけ。
    >となりますよね 笑。
    >実際、サミュエルは忠告したことはありません。会話や討論のなかで、深い理解と実践が必要だと、自身の憤りを語っていただけです。

    ですよねーw

    >一人称形式って、事実と認識の差を描くのが難しいです。
    >基本的に読者は、小説内に書かれていることは事実と受け取りますし(ミステリ系とかでなければ)。

    あー、わかります。
    まあそこの違い含めて楽しむのが一人称だと思いますけどね。
    認知の歪みとか、フィルター加減とか。そこも今作の魅力だなと。

    >ロビンみたいな思い込み強いタイプの「認識と現実のギャップ」を、読者を混乱させない塩梅で描きたいものです。

    私は今作は上手く書けてると思いましたよ。
    サムの方が視野が広く見えて、でもすべてが見えているわけでもない辺りとか含めて。

    >私はどちらかというと運命を受け入れる派です。
    >案分知足。大事ですわ。

    案文知足、知足案文。どっちにしてもいい言葉ですね。

    >>戦死率で貢献を訴えること
    >歪んでる、と思いますよね。
    >そうなんですよ、それを言いたかったんです。
    >エリート主義への疑問が、このパートの主眼です。

    なるほど。
    まあ戦争は狂気ありきの産物ですからねえ……

    >世界大戦によるイギリス兵全体の戦士率は10%前後。しかし、イートン校やケンブリッジの出身者では、20%を超えるんです。
    >この戦士率の高さは、現代においても、貴族子弟の勇敢さ、エリートの誇りとの文脈で語られます。
    >エリートの死は、より悲劇化されやすいんです。

    戦意高揚のための偶像が必要なわけですね。

    >似たような構図が、日本の学徒出陣にもいえます。
    明治神宮外苑競技場(国立競技場)での壮行会の写真は、一度は目にしたことがあるはずです。
    >『きけ わだつみのこえ』や「無言館」もまた同じく。
    >才能ある若者の死は、悲劇です。
    >でも、高等教育課程にいない大半の若者は学徒出陣以前から徴兵に応じて戦って、死傷していたわけで。
    >彼らには、スポットが当たらないんです。
    >(戦後に戦没者祈念を行えるだけの財力があった層が、必然的にエリートであったことにも起因します)

    なるほど、確かに。

    >ロビンが貴族の高慢から解放されるためには、貴族の誇りへもまた、疑問を持つ必要があるんです。

    ここら辺、難しい問題ですよねえ。
    現代だと政治と大衆とかが同じ構図に収まりそう。
    民主主義とはいえ、政治家とそうでない人の差は確かにあるわけで、誇りを削ぐのが果たして正しいのかと言うと私は難しいよなあ……と思ったりもします。
    私は能力ある者は賞賛されるのが自然だと考えているので。もちろん、名ばかり貴族に誇りとか言われたら首絞めたくなるでしょうがw

    >→サムは元の生まれが民衆側ですから、入っていく感覚はなさそうですけどね。
    >と、思うじゃないですか。
    >サミュエルの自認も民衆側なんですけど、アッサム当地の人たちからしたら、サミュエルは完全に貴族側なんです。
    >教育が大事なんて言って、子どもの労働機会を取り上げるような、英国エリートらしい理想主義者なんです。

    い、意外! 
    でもそうか。言われてみれば確かに……!

    >サミュエルの、社会人としての挫折ですね。
    >どこまでいっても、サミュエルは誰かと同質な存在としての安心感を得られないんです。
    >でも、その安心感は、高慢や排他に繋がりますから。
    >自身の胸に巣食う「孤独」を飼い慣らすことが、本当の愛を実践するためには欠かせないと思っています。
    >頑張れ、サミュエル。

    これは同感ですね。
    コンプレックスをバネにがんばってもらいたいところです。

    >六、スワロウへの手紙

    >筋書きと粗筋で迷って、粗筋にしました。
    >語意に大差はないので、筋書きにしておきましょうか。

    私は「筋書き」に一票。「脚本」とかも考えましたが大仰かなと。

    >>それでも、僕たちは自らの頽廃《たいはい》を知る者同士だ。隣人として愛するよう、お互いに努力できると信じている。
    >ここが今作のテーマです。

    ですよね! 
    よかった、ちゃんと読めてた。

    >梶野さんのこの三段落、蛍光ペンでアンダー線を引いて背面黒板に掲示したいほど、同意&称賛です。

    教師らしいお褒めの言葉、ありがとうございます。
    私も書きながら「この言い回し、小説で使えそうだな」とか思ってましたw
    今作を読んだからこそ出て来た言葉ですけどね。

    >ここまで情緒に寄せてるのって、梶野さんにしてはちょっと珍しいかも、なんて思っちゃいました 笑。


    私は少女漫画も読むからか、情緒的なカタルシスも大好きですよ。
    感想企画だとロジカルに説明しないといけないので、なかなかそこまで至らないのですが、今作は安心して読者に徹せられたが故かと。今回は完全に読書感想文でしたからw
    やはり文章力の高さは安心感・安定感に資するものですねえ。

    >>初摘みの茶葉(ファースト・フラッシュ)
    >ファースト・フラッシュは収穫量が少ないため、最高級品とされますね。発酵が若くて、煎茶にも似た軽やかな味わいがあります。
    >どちらかというとストレート向きですけれど、ここは鈴劤との約束どおり、ミルクティーで飲んでほしいところです。

    一度飲んでみたいですが、最高級品かあ……いつかお目にかかりたいもの。

    >>この夏、万事上手くいきますように
    >祈りたくなっていただけた、とは。
    >これほど嬉しいことはありません。

    いえいえ。こちらこそ素敵な物語をありがとうございました。

    >ただ祈られてもなんにもならんわ、と上に書きましたけど、
    >私、純粋な愛って祈りなんだろうと思っています。
    >上手く言えませんけど。

    実は私もそう思います。
    祈りには偽善がないですしね。
    祈ってるところを見せたりするのでなければ。


    >→サムらしい自虐交じりの締めくくり
    >もはやイギリスの伝統芸。
    >少年期(スワロウへの手紙)では、自己卑下がそのまま自虐として現れていましたけど、ここでは、ツッコミ待ちですね。愛情表現です。
    >柔らかくなりましたよ、あのキリキリ張り詰めたサム少年が……泣。

    それは感じますね。大人になったのかな、と。

    >さて、物語はここで終わり、なんですよ。
    >この物語を通じて彼らが得たものは、確固たる友情ではなく、友人として向き合う努力、その姿勢です。
    >ですから、彼らの今後は描かなくてもいいんです。彼らはもう大丈夫ですからね。

    書かないことがハッピーエンドを意味している、と解釈すれば小気味よい終わり方ですね。
  • >◇タイトルについて
    >二度回収、意外なくらい褒められた。びっくり。
    >が、素直な感想です 笑。

    いやあ、なかなかお目に架かれない芸だと思いましたよ。
    ダブルミーニングくらいならたまにあるんですが。

    >タイトルの「コックロビン」とは、思春期のことです。
    >思春期の理想や夢、希望と別れて、それぞれが地に足着いた「大人」になるお話として、このタイトルを掲げました。

    なるほどー!

    >「コックロビン」との別れは、サミュエルにとっては選択であり、アーサーにとっては受容です。
    >ですから、タイトルの二度回収は、奇をてらったわけではなくて、同一のテーマを別視点で描いているだけです。
    >「コックロビン」と別れて初めて、彼らは本当の友人として歩み出せるのです。

    綺麗に対称になってるんですね。
    ううむ。改めて、上手い。

    >まあ、でも、マーガレットに柳の幹を蹴り上げさせたのは、意識した演出ですけどね 笑。

    それも含めて上手いな、とエンタメ派的には思いましたねw

    >◇キャッチコピーについて

    >優しきコマドリを放すことは、やはり惜しまれた
    >アーサーもまた、コマドリを手放しがたかったのだ、と思ってこのままにしておきましたが、
    >「優しきコマドリ」とありますからね。変えておきましょう。

    ああ、言われてみれば確かに!

    >タイトルから悲しみが連想されますから、少しでも明るく、「この夏、万事上手くいきますように」と添えましょうかな。

    私もそれが一番いいと思います。

    >◇あらすじについて
    >あらすじは、このままで。
    >タイトルから、主人公が別れを求めることは想像できますし。

    よろしいかと。

    >なお、本編を読んでも、BLと間違えられる模様。
    >どちらかというと、サミュエル&ロビンより、鈴劤&アルバートの方が、恋情交じりな喧嘩別れしてますけど。
    >まあ、いいでしょう。

    不思議と私は今回、そっちの誤解の可能性(私以外の想定読者含めて)は感じなかったんですよね。紛らわしい場面とか台詞がなかったからでしょうかね。
    まあBLとして読む人は、何を書いても曲解して成立させちゃいそうですがw

    >◇文章について

    >さて、実は一番気にしていたのは、漢数字と算用数字の混用でした。
    >日付けは「1911年」と記しながら、年齢は「二十七歳」としています。
    >これは、第5話で戦士率のデータを並べるときに、漢数字では理解しづらいと思い、原文(英語)にて、算用数字が使われる箇所は作中でも算用数字を、数名詞(twenty seven)が使われる箇所は漢数字を宛てました。
    (じゃあ、12月=December はどうなんだよって話になるんですが……)
    >しかし、ご指摘がなかったということは、さして気にならなかったのでしょうかね。
    >混用したままにしておきます。

    この数字の混用問題、すごく指摘が難しいんですよね……
    他の作品でも首を捻るような数字の使い方をしてるケースを多々見かけるんですが、プロ作品でもこれというルールが定まってるわけでもなく。なので、よほどでなければスルーしてるんです。「2024年十二月24日」とか「1石2鳥」みたいな使われ方しない限りは。(近いのが実在するんです)

    私も唯一書いてる長編が頻繁に距離や時間が出てくる内容で、セルフルールを決めた上で統一していますが、小鹿さんのルールとかなり近く、違和感はまったく感じませんでした。なので厳しく見ても指摘はしなかったと思いますね。

    >◇ストーリーについて

    >私、自作の長所は、ストーリーラインが明確であること、だと思っています。
    >あと、一定の救いがある結末を提示すること。
    >投げっぱなし、想像にお任せ、バッドエンドは書いたことがないかもしれません。

    なるほど、確かに。

    >(ミュージカルの)アニーになりたい、と夢見てた保育園児の小鹿に、君は芸術系には行かないよ、普通に先生やってるよ、って教えたら、きっと失望すると思うんですよ。バッドエンドだって。
    >だけど、私は今の自分に満足しているよ、十分に幸せだよって、言えると思います。
    >成長過程で得られた新たな価値観のもと、自己の幸せのために努力する、そんな結末が好きですね。
    >派手さはないですし、王道エンタメとは程遠いですが。

    王道と言うか流行路線ではないかもですが、私は好きですね。
    年を取るとスレてしまって、お綺麗な物語が鼻につくようになるんでw

    私のバイブル的な漫画に「辺境警備」(紫堂恭子)というのがありまして。
    都落ちスケベ中年が主人公のファンタジーなんですが、その外伝では、若かりし主人公が道端の老人に「人は皆なりたい自分になる」と教えられる場面から始まるんです(老人が乞食なのが笑いどころ)。

    古い漫画ですが、なんだかんだ真理をついた言葉だなあ、と今でも思います。
    小鹿さんの話を聞いて、ふとその話を思い出しました。そういや、この作者も元教師でしたね。

    >さて、リアリティです。私が作品を書くなかで、一番大事にしたいところですよ。
    >梶野さんが予想されるように、彼らふたりの関係は、決して簡単には深まらないはずです。
    >それでも、サミュエルが珍しくも楽観をもって再会を楽しみにしているのは、ふたりが大人になったと感じているからでしょう。
    >「優等」と「劣等」を、それぞれに有している、と。

    わかるー。

    >あとは、距離感ですかね。
    >寮生活での親友って、お互いにとってお互いが一番の相手になってしまいますけど、
    >今のサミュエルは、妻も子どももいますし、インド在住なので、今後の交流は手紙メインになるでしょうし。
    >精神的にも物理的にも適切な距離を保てることは、ふたりにとって、健全な交わりになるだろうと思います。

    距離は大事ですよね。
    夫婦の問題もあらかた距離が近すぎるが故に生まれるものですし。
    まあ遠ければいいわけでもないですが、適切な距離を選ぶ自由や余裕があることは二人の関係に必ずプラスに働くと思います。

    >ちょっと寂しい気もしますけどね。あれほど密接だったのにって。
    >でも、それぞれの人生を背負った大人のお付き合いって、そんなもんでしょう。

    そんなもんでしょうw

    >◇隣人について

    >「汝の隣人を愛せよ」(マタイ伝)
    >目の前の人間は、国籍、性別、社会的地位に関わらず、あなたと同じく神の子なのです。
    >だから、ただひとりの人間として、ただひとりの人間を愛しなさい。
    >というのが、キリスト教的博愛の教えです
    >自分かわいさに利己的行いをしてしまうのが人間ですが、自他の境界を解き、他者をも自己として愛する。神によって等しく愛される存在だと知る。そうすれば、自然と利他的な行いができるはずです。
    >この利他的行動こそが愛であり、その対象が隣人なのです。
    >なので、隣人とはもっとも愛すべき他人、でしょうか。

    なるほど。神の前では皆兄弟、みたいな感覚なんですね。
    頻出ワードのわりに調べたことがなかったので勉強になりました。

    >まあ、ここでは「君を愛したい」の意味が、BL的な文脈ではなく、宗教的意味合いを含んだ友愛であると捉えてもらえたら十分なので、
    >とくに註釈を加えなくても大丈夫そうかな、と思いました。

    私も問題ないと思います。

    >そう。一人称だと、今更すぎるワード説明って難しいですよね……。

    ですよねえ。
    本人がわかりきってることを説明するとあきらか不自然ですし。
    これがもし読者に伝わらないワードだったら、かなり頭を抱えますね。

    >>暗闇に差す謎の光を見たロビンが隣人愛に目覚める
    >とかだったら、たしかに突っ込まずにはいられませんね 笑。

    前々回の「接吻」は、わりとそういう感じだったんでw

    >◇貴族社会のその後について

    >なので、たいていの国では士官クラス=貴族階級として扱われていました。
    >(サミュエルがゆったり捕虜生活@イスタンブールを送れたのも、このおかげです)

    なるほどなるほど。すっきり。

    >ところがですね、戦況が厳しくなってくると、徴兵制度が導入されます。
    >それまでの、「戦争=貴族の義務」という構造が崩れて、総力戦になります。
    >そうなると、貴族の寡占していた参政権もまた、市民へと解放されるようになり、終戦間近の1918年、イギリスでは男子普通選挙が行われるようになります(合わせて、一部の婦人参政権も)。
    >総力戦を経験した結果、貴族や軍人の地位は、相対的に低下しました。

    あー、これも納得。そりゃそうなりますわな。
    市民政治への移行はこういう流れで起こるのか……

    >さらには、貴族のレア度も下がってきましてね。
    >ヴィクトリア期以降に続いていた新たな叙爵によって、実業家や戦功者など新興貴族の割合が年々増加していたこと。
    >産業革命期に労働者階級が大量に過労死した結果、貴族の次男三男を祖先に持つホワイトカラー市民の割合が増えたこと。
    >などなど。
    >とにかく、戦後社会では、貴族の持ってたはずの特権とか、高貴なる義務とか、なんか通用しなくなってきちゃったんです。

    ううむ。納得。

    >ロビンは自分たちを、貴族的世界に生きた最後の世代だと記していますが、結局、世界大戦後のヨーロッパがどうなったかは、ご存知のとおりなわけで。
    >2次大戦後は、植民地も手放して、ますます社会は民衆化していきます。

    この、学校で授業受けてる感よ!w

    >いまだにイギリスは貴族院を有していますけれど、その議員も多くは市民出身の一代貴族です。
    >意地と根性だけで貴族制を続けてますね。
    >実に、伝統と痩せ我慢のイギリスらしいと思います。

    あー、貴族院ってそんな感じなんですね。
    確かにイギリスらしいというかw

    いやー、英国について、少し詳しくなれました。

    >◇関係性の危機に対する働きかけについて

    >インタビューへのご回答ありがとうございます。
    >大学を離れると、こういった話題を真面目にする機会ってなかなかないですからね。梶野さんのお考えを聞かせていただけて、大変興味深く思いました。

    いえいえ。自分語りは好きな方です。
    むしろあんなんでよかったのかと心配でした。

    >梶野さん、感想書きでも感じてましたが、対話にならなくても根気強く、しかし、自分のペースを守って相手に望みますよね。
    >自分から相手を弾くことがまずない、とは、非常に納得です。

    基本的に「来るものは拒まず」な性格なんです。カリスマないので、自分から呼ばないと誰も来てくれない自覚があるので、誰でも歓迎します。
    困ったちゃんの相手は、カクヨムに来る前にやっていた板活動で鍛えられました。当時はアンチ梶野みたいな相手も結構いたので。案外、一生もののスキルでしたねこれw

    >そして、アルコールですか 笑。大人な回答ですね。
    >まあ、飲み会、大事ですよね。面倒ですが、頑張ろうと思います。

    アルコールなしで解決する方法があればその方がいいんですが、複雑に絡んだ人間関係をほぐすには、酒の力を借りた方が早いというのが私の経験則です。むしろ最近の人はアルコールなしでどう胸襟を開くのか聞きたいくらい。
    大事なのは互いに飲みすぎないことですね。泥酔すると感情論になりやすいので。本音ぶちまければすっきりはしますが、それで距離が近づくかは運次第というか。なのでほろ酔いをいかにキープするかだと思っています。お酒に弱いなら、一杯飲むごとチェイサーを挟んでもよいかと。酒好きの後輩は、家飲みの際、日本酒と同量以上の水を持ち込みます。

    >そして、ロビンにシンパシーありとは 笑。
    >必死にね、弁明するんですよね。言葉を尽くすほどに嫌がられるの、わかっているはずなのにね。

    まんま私で笑いましたw
    それでも行動しないと何も得られないのです。ロビンはまだしもサムが脈ありなのでいいですが、私なんて相手が不可視の糸を手繰ってないですから。

    昔、人にこっぴどく裏切られて人間不信になった時、後輩に「あんたは愛すべき馬鹿なんだよ」と言われたことがあります。当時は憤慨したものですが、今にして思うと正鵠を射てたな、と。ロビンもそんな人物な気がします。
    もしかすると、そう言ってくれた後輩が私にとってのサムなのかもしれませんw

    >実は私、この夏、高校以来の友人にお別れを告げてきたんですよ。あなたの○○なところ直すまでは連絡してこないで、と。
    >付き合い始めた当時から、気になっていたところだったんですが、もう少し大人になれば、私も寛大になるだろう、この子も変わるだろう。そう思ってきたんですが、やっぱり駄目でした。
    >あぁ、『接吻』を書いたとき、想定読者に据えていたドイツ近代文学の子です。
    >そしたら、彼女、お手紙送ってきましてね。便箋2枚に渡るドイツ語で。私、ドイツ語読めないので、一瞥しただけで手紙箱に入れてしまいました。

    う、ううむ……
    もちろんお相手のことは皆目わかりませんが、その対応だけ聞いても一筋縄でいかない感じがしますねえ。

    >再び手に取って、翻訳機に掛けられるのは、何年後でしょうかね。
    >彼女のいびつさ、自身との埋まらない感性、それも含めて愛せるようになりたいのですけどね……。

    私もそうでしたが、必要なのは自身の安定感だと思いますね。
    相手が何であれ、動揺することなく受け止めるには、足元の揺るぎなさこそ求められるのでは、と。二人の関係性より個々の重心の問題と言いましょうか。

    恋愛も同じだと思うんですが、余裕のない二人だと諍いも増えます。ぐらぐらしてる者同士が近づくからこそ不安定なわけで。相手をどうこうは出来ませんが、自分の安定は目指せますからね。環境的にも、精神的にも。

    >私は違いごと愛することはできない、狭量な人間だと認めて、離れたところから付き合う、のが良いのかなぁ。サミュエルとロビンみたいに。なんて、思ったりしています。

    今、それがいいと思われるなら、そうすべきかと。
    別に一生それを続ける必要はないわけですし。
    よかれあしかれ、人は変わります。またチャレンジしたくなったら、その時に試せばいいんです。それでやっぱりダメだったら、再び距離を取ればいいですし。

    距離を置けば、そのお相手との関係は薄れるかもしれませんし、逆に強まるかもしれません。いずれにせよ考える時間はあるわけで。その上でなお会いたければ、過去のことは一端忘れて連絡を取る……と思います。私なら。
    なーに、それでまた衝突しても、距離を取れば元通りです。人生は長いのでじっくりいきましょう。縁が切れない限り、やり直しがきくのが人間関係ですから。

    >ありがとうございます。
    >半年に一回くらい、読み返すようにしたいと思います。

    こんな話でよければ、いくらでも。


    >「人間に夢を見すぎないこと」は胸に刻んでおきます。
    >そう、自分にも相手にも、ですよね。

    お返事書きながら考えたんですが、私が人間に夢を見なくなったのは、おっさんになり、子供や年寄りと接する機会が増えたからってのもある気がします。

    私は二十年以上スポチャン(スポーツチャンバラ)の先生をしていて、主に小学生が指導対象です。本職の小鹿さんほどではないでしょうが、このご時世に子供に言うことを聞かせ、物を教える難しさを痛感していまして、たまに教育関係の本を開いたりするくらいです。今でも子供は好きですが、夢は見なくなりましたw

    年寄りの相手をすることも多いですが、加齢によって考えが旧弊になり、話が通じなくなっていくのをどう受け止めるべきか考えたりもします。今はこうでも昔の恩は忘れられなくて。

    痴呆症もそうですが、本人に罪がないとはいえ、だからこそ周囲には残酷だったりします。距離を置くのは簡単ですが、それが正しいのか。自分はどうしたいのか。
    こちらは現実が過酷過ぎて、夢でもみないとやってられないケースかもしれませんけどw

    どちらも極端なケースですが「自分がどうあるべきか」という点において、根っこは同じではないかと思えるんですよね。


    >さて、今回も長々と失礼しました。考えを深める良い週末を過ごさせていただきました。
    >話長いなぁ。なんででしょうね。

    こちらこそ、長々と返信してしまいすみません。
    下手な感想より力こもってしまいました。
    でも、小鹿さんとやりとり出来て楽しかったです。
    明日こそ感想の続きに取り掛からねば……!

    >来年もぜひ、とのコメントに嬉しくなりました。
    >もう面倒だから来ないで、と言われたらどうしようと、恐れておりましたので 笑。

    私の方が「君はもう用済みだよ」って言われそうだと思ってました。

    >それでは、感想書きのラストスパート!
    >書き上げるのが先か、年明けが先か。頑張ってください。

    流石に年明けはない……はず。
    今週末までには何とかしたいところです。締め切りブッチ二度目ですが。

    それではまた。
    来年の企画でお会いできることを楽しみにしております。
  • 作品を批評していただき、ありがとうございます。
    正直、まだまだな部分が多い。という実感はあったのですが、具体的な所がつかめずに苦慮していたのもありまして、色々と見えてきたものがたくさんありました。
    説明不足、描写不足が多く、そのせいで細かく見ていただく部分で、だいぶ苦労をかけてしまったなと、申し訳なく思います。

    細かい方も観ておりますが、まずは全体的の方から返信させていただいたく思います。

    ▷タイトルについて
    >>ダンジョン美化計画 ~ゴミもモンスターも一掃します!~
    >長編なので評価は保留。
    >とりあえず4話まで読んだ限り、あまりダンジョン美化してる感はなかったですかね。先ではそうなるのかもですが。
    >内容的には忍者な部分を強く出してる気がしますが、タイトルに含めていないのはインパクト弱めかなと思わなくもないです。
    >とはいえ正直、忍者設定推しは賛同しませんが。

    当初のテーマ自体は「清掃員だけど最強」という話にしようと思っていて、当初は元暗殺者という設定だったのですが、他の方に忍者の方がいいのでは?とアドバイスをもらって変更したという経緯があります。
    忍術の設定が若干雑なのも、そのせいかもしれません。
    元々は主人公が強いことの裏付け程度の扱いだったのですが、辻褄合わせをしようとしていびつになってしまったのかもしれません。

    ▷キャッチコピーについて
    >>🌟死んだらただのゴミよ。元がどんなに偉くても、強くても、天才でもね❗🌟
    >確かに名言ぽいのですが、本編で読んだ際も違和感を感じたので、微妙。
    >そう思う理由は、彩愛のキャラがブレブレでスタンスが見えないからです。地に足がついていないので、名言を吐いても上っ面感が強く、胸にすとんと落ちません。
    >これは今作の評価でもあります。

    元々は「命令されて人を殺すのが嫌になって逃げてきた元暗殺者が、身元を隠すためと掃除が得意なことを活かしてダンジョン清掃員となって活躍する」という話で考えていました。
    よくよく考えてみると、深く掘り下げるのは清掃員の方かなと思いますので、サブの方を膨らませてしまったのは不味かったかなと感じました。

    ▷あらすじについて
    >>影野彩愛(かげのあやめ)は元忍者。忍者の世界はフィクションで語られるような華々しいものではなく、血と戦いにまみれた過酷なものだった。
    >フィクションでも華々しい忍者って、あんまないような。

    イメージとしてはアメリカ映画の忍者のイメージでした。


    >>そんな世界に嫌気が差した彼女は外の世界へと救いを求める。忍びの里を飛び出した彼女の見た世界は、ダンジョンという脅威が身近にある世界だった。
    >「渋谷ダンジョン」と作中にありましたが、この世界が現代なのか近未来なのか超未来なのか、はたまた適当なごちゃまぜ異世界なのか、皆目見当がつきません。
    >とりあえずダンジョン以外の世界はどうなってるのか、あらすじはもちろん本編でも触れてもらいたいところ。

    世界観の説明から入るのはどうかなというところで、ごっそりと省略してしまいました。
    設定上は現代ですが、ダンジョンができているという設定です。

    >>ダンジョンは脅威だけでなく無限の資源という恩恵をももたらした。
    >無限の資源ってなんですかね?
    >金鉱でもあるですか? それでも無限ではないですが。

    モンスターから取れる魔石とか素材のことです。
    ただ、もう少し具体的に説明すればよかったなと。

    >>だが、一攫千金を求めてダンジョンに押し寄せる探索者によって、ダンジョンにモンスターや探索者の死体、ポーションの空き瓶、壊れた装備など、多くのゴミが放置される状況になった。
    >いや、こんなガンガン人が死ぬダンジョンに人は押し寄せないでしょ。来るのは命知らずだけですよ。ダンジョンに潜る以外仕事がない世界ならともかく。
    >そもそも読んだ限り、とても稼げるような設定には思えませんでしたし。
    >本当にゴールドラッシュレベルで儲かるなら、国が管理して出入り制限すると思いますわ。危険ならなおのこと。
    >なので「多くのゴミが放置される状況」ははなはだ疑問です。
    >富士山の登山道じゃないんですから。しかも空き瓶て。

    この辺は普通を書いていなかったことの弊害です。実際には、そこまで死亡率が高いわけではなく、作品内の描写はイレギュラーだったのですが。その辺が上手く書けていないなという所ですね。
    ダンジョン自体は国が探索者協会に委託して管理しているような形になっているのですが、ダンジョン内から始まっているので、そこら辺の描写が遅かったのも問題だったのかも。
    ランクが上がっていけば稼ぎが良くなるという設定はあって、一攫千金を夢見る人たちが探索者を希望すると言う形はあるのですが、儲かる人はごく一部だったりします。

    >>ダンジョンの許容量を超えたゴミにより汚染爆発が発生、周辺の街に多大な被害をもたらした。
    >汚染爆発ってなんですかね。
    >これくらいで爆発するならリアルの戦場はドッカンドッカンいきますよ。
    >炭坑が爆発しても、街に損害なんてほぼ出ません。坑道が崩壊するくらいです。
    >清掃員の必要性に理由付けがしたいのはわかりますが、もうちょっと納得度を上げてもらいたいところ。例えば「死体を放置することで疫病が発生する」とか。

    説明が抜け落ちてました。汚染爆発はスライムが異常発生してダンジョンからあふれ出す現象として書いておりました。
    パンデミックの感染爆発という表現から持ってきたものなのですが。たしかに説明ナシでは勘違いしますね。

    >>その問題に対処するためにダンジョン清掃員が新設された。彼らの尽力によって、汚染爆発の危機は沈静化、再びダンジョンは資源の宝庫として重要な施設となった。
    >本編で一度も説明がなかったですが、モンスターがいるダンジョンで、非武装の清掃員はどうやって安全確保してるんですかね?

    普通は護衛を調達して行う感じですね。その分も報酬に含んでいる感じではありますが、主人公は護衛を雇っていないので、その分稼ぎも大きいということになります。

    >>事件から数年後、汚染爆発の脅威が人々の脳裏から薄れ始め、ダンジョン清掃員は一部の探索者から蔑まれるようになっていた。
    >街が爆発するような事件が数年で風化するのは無理があるでしょう。
    >地震の起きた町が復興まで何年かかるか、参考にするべきです。

    これは爆発と言っても、物理的な爆発ではないため、数年で想定していました。

    >>そんな時代に忍びの里を抜け出した彩愛は、ダンジョン清掃員という職業に出会った。昔から掃除が得意だった彼女はダンジョン清掃員として仕事を請け負う。
    >聞き忘れてましたが、ダンジョン清掃員には誰が給料払ってるんですか?
    >国がダンジョン税でも徴収してるんですかね。

    魔石や素材を協会が換金する時に手数料を徴収していて、そこから賄われている感じです。

    >>戦闘も得意とする彼女は知らないうちにダンジョン清掃員の地位向上に貢献するのだった。
    >戦闘が得意なことが清掃員の地位向上につながる理由がさっぱりわかりません。
    >掃除のおばさんが実は美人で地位向上につながる、みたいな話です。
    >清掃員の地位向上は清掃業務で果たすべきものかと。

    清掃員が一人で戦えない、探索者に危険だけ押し付けて安全なところで掃除だけしていると、探索者に思われている。
    という現状があって、それを覆す存在として。と考えているんですが、改めて考えると少し無理筋ですね。

    ▷文章について
    >ミスこそ少ないですが、まるで面白みに欠けた文章です。
    >「頭に浮かんだものをとりあえず書いてみた」感じで、いたって無味乾燥です。シャレやウィット、ジョークといった遊び心がなく、ただひたすら物語をアウトプットしてた文章というか。それだけ必死なのかもですが、上手い文章は余裕なしには存在しません。

    確かに、少しというか、かなり余裕がないのかもしれません。
    この辺は考えて書くようにしてみます。

    >描写が極端に不足しているのも大きな問題。
    >物語の背骨とも言うべき世界背景がろくに説明されておらず、テンプレを差し引いても突っ込みどころ満載です。
    >特にバトルシーンでは描写不足は致命的で、ピアノ線を張るシーンなど、説明を放棄しているとしか思えない場面もあり、読むのが苦痛なレベルでした。

    説明や描写の不足はだいぶあるだろうな。という感覚は自分でもありますね。ただ、どの程度、どういう形で、となるとなかなか難しくて、先日自主企画で募集したという経緯があります。

    >例えば、今作ではダンジョンの説明は皆無です。ダンジョンと名前がつけば、誰でも想像するものは同じと言わんばかりに。ですが実際にはダンジョンには様々な種類があり、読者によってイメージは異なるはず。例えば地下の穴倉を掘り進んで作られた土壁のダンジョンなのか、炭坑や廃坑ベースなのか、古代の神殿が埋もれたような石造りの空間なのか。はたまた未来的な技術で作りだされた金属やタイルの壁面なのか。ゲームがそうであるように、ダンジョンも色々。説明は必須です。
    >今作は現代的な要素を含んだファンタジーなので、想像の幅も広がります。
    >例えば石畳の床を想像していた読者にすれば、「地面に杭を打ち込んでピアノ線を張る」といきなり言われたら違和感があるでしょう。
    >バトルには環境要素が必ず絡みます。ちゃんとしたバトルを書きたいなら、基本となる情報は必ず設定し、あらかじめ説明しましょう。

    この辺を当然のように書いていたのも問題でした。特にギミック主体の描写になっているので。
    いっそのこと、純粋なバトルに寄せてと言うのも考えております。

    >とにかく自分のイメージの再現に必死で、読者の方を見ていないように感じられます。真面目に文章を書くのは美点ですが、読者に向けて書いていることを常に意識してください。
    >自分はわかっていても、初めて読む読者に伝わるのか?
    >読者が疑問に思うだろう箇所を先回りできているか?
    >常に読者の心を考えて、疑問に先回りしていくのが上達の第一歩です。
    >「ながら感想」では死ぬほど突っ込んでおきました。
    >あれの半分でいいので、読んでわかるように直してみてください。

    意識はしているつもり、ではありました。が指摘されて、どういう所ができていないのかが明確になったように思います。

    ▷ストーリーについて

    >はっきり言いますが、まるで面白くないです。
    >物語は単純なはずなのに切れがなく、ウナギを掴んでいるようにおぼつかない感覚が終始ありました。作者が何を書きたいのか、まるで読めないというか。
    >以下、理由を書いていきます。

    >・彩愛の性格が理解不能
    >まずこれ。最大にして最悪の問題点。
    >この手のキャラ小説で、主役に共感したり感情移入できなければ、読者は秒で離れます。原因は好き嫌いとかでなく、キャラ設定が二重人格レベルでブレブレになっていることです。
    >例えば彩愛はバトルが嫌いと言いながら、終始バトルしています。
    >探索者が死ぬのは自己責任と言いながら、高額なエリクサーで何度も助けます。
    >手出しはしないと言いながら、ラスボスまで片付けます。
    >確かにこういうキャラは既存作品にも存在します。口先とやることが違っているタイプですね。ですが、その手のツンデレ的なタイプが動くには、必ず理由があるものです。例えばクールな殺し屋が子供にほだされて助けてしまう(レオン)とか、相手に一目ぼれしてしまうとか、何かしらの理由が。つまりは「特例」だから許容されてるんです。
    >クールな殺し屋が毎回人助けしてたら、それはもうクールじゃないですよね?
    >彩愛がやってるのはそういうことです。五郎を助けた理由は特にないですからね。「敵に襲われてた」で人を助けてたら、ダンジョンではきりがないはずですし、実際エリクサーばらまいてるくだりがあります。何じゃこのキャラ? って読者もなりますよそりゃ。

    確かに仰る通り、その辺の明確、かつ強い理由となると今一つ説得力のあるものではなさそうです。
    無いわけではないのですが、説得力を持たせられるかと言うと難しいレベルかなと。

    >これは私の推察ですが、ケロ王さんの書きたい彩愛像は「元忍者として冷徹な一面がありながら、時に人助けもする」くらいのバランスではないかなと思うのですよ。もしそうなら、必要なのは口先だけの冷徹アピールでなく、実際に非情な面を見せつつ、五郎が「特例」になった原因を考えること、彩愛に「特例」の設定を作ることです。現状では口だけクールぶってる意志薄弱な女で、芯も魅力も感じられません。

    この点は、まさにその通りという所です。
    それをうまく表現できるような設定、おそらく五郎のキャラ付けが弱すぎるのも原因なのかなというところですね。
    他の方にも、「イライラする」というキャラ、という感想を貰ったので、そのあたりもだいぶテコ入れが必要そうです。

    >・世界設定が杜撰
    >これも繰り返し言ってますが、ダンジョンはもちろん、それ以外の世界設定、時代背景、そもそもここは日本なのか? などなど全てがおざなり。私は本編読了後にあらすじを読みましたが、あらすじを見てさえ謎が多すぎで、まるで得心がいきませんでした。
    >「渋谷ダンジョン」という単語が冒頭に出てきましたが、この言葉から連想されるのは「女神転生シリーズ」(ゲーム)のような、近未来の現代にファンタジーが入り込んだような世界観です。となると銃や近代兵器も存在するはずですが、何故探索者は剣とか鎧で戦ってるの?となります。超未来で文明が衰退してるという可能性もありますが、だったら忍びの里は何やねんって話です。
    >正直、「何も設定を考えてない」説が濃厚ではと個人的には疑っていますが、そうでないなら作中で少しづつでも開示していくべきでしょう。バックボーンは物語の基盤なので。

    世界設定についてはかなり説明を端折ってしまった感が、批評を聞いて実感しました。
    説明過多を気にするよりも、十分な説明を書いた上で落としていく方が良いのかと感じました。

    >・コメディ要素ゼロ
    >別に真面目な作品として書いてるならそれはそれでいいですが。
    >だとしたら、「忍法、ちり取り手裏剣」とかはやめとくべきでしょう。昭和の忍者漫画かと思いました。コメディ路線ならこういうノリも許容できるんですけどね。
    >ギャグなのか本気なのかわかりづらいのも、本作の欠点の一つです。

    コメディ路線は意識しているのですが、ベースがシリアスよりなので、なかなかうまく書けていなかったのかも。
    方向性としてはコメディに寄せたいと考えているのですが……。


    >・バトルが退屈
    >忍者ものにありがちな問題として「手垢がつきすぎ」「何でも出来過ぎる」といったものが挙がりますが、今作はどちらも当てはまります。
    >「ちり取り手裏剣」に始まり、ピアノ線とかはあるある過ぎてもう廃れたレベルのネタですし、「混ぜるな危険」も同じ。これが清掃人の道具限定で戦うとかなら一定の価値が出ますが、ピアノ線の時点で崩れましたし。清掃人として「混ぜるな危険」は一定ありなんですが、あの使い方は捻りがなさすぎ、格好悪すぎです。
    >「何でも出来過ぎ」は、主に「影隠れ」ですかね。普通に無敵技でしょう。何かしら制限つけないと、全てのバトルで「影隠れしろよ」って言われますよ絶対。後、道具を無制限で出しまくってる点もそう。忍者何でもあり現象ですね。

    無敵技は、その場ではカッコいいかも的な感じで入れてしまいましたが、続き書いていて完全に裏目に出てるなという気がします。
    道具を色々と出すのは残したいと思うのですが、出すものは清掃に使うもの限定にする感じで改稿は考えています。
    忍者設定をねじ込んで辻褄合わせにした結果、おかしくなっていたのだと実感しました。

    >あと、とにかく今作のバトルがつまらないのは、敵も味方も「強いかどうか」がまるでわからない点ですね。デモンストレーションがなさすぎです。
    >例えばモブが「速い……!」とか言ったり、外れた火の玉が死体を焼き尽くしたり、強さの指標が一切ないんです今作のバトル。それは彩愛も同じで、ゴブリンより強いのはわかりますが、ゴブリンがどの程度強いのかわからなければ強さを感じられません。五郎の強さも曖昧だし。ランクで言われても意味不明だし。
    >「風車の原理」てのがあります。敵=風が強い程、風車はよく回る。
    >すなわち敵の強さを強調してこそ、彩愛の強さは輝くわけです。強いか弱いかよくわからない敵を倒されても、微妙な感じにしかなりません。

    この辺は説明描写不足ですね。改稿時は色々と付け足したいと思います。

    >・清掃人の設定が甘い
    >彩愛の設定が甘い、でもいいですが。
    >元忍者でダンジョン清掃人。だから清掃用具と忍術で戦う……のは理屈としてはおかしくありませんが、正直忍者の方に魅力がまるで感じられません。本人が全然忍者らしくないってのもありますし、技も忍術とつけたら何でもあり、みたいな感じなので。オールマイティは面白みに欠け、むしろ得意分野を狭める方が面白く、個性的になります。忍者はまさにオールマイティなので。

    元々入れていた暗殺者の設定は、強いことの理由付けでしかなかったのですが、そこを忍者に変えて色々できるようにしたのが悪手でした。
    主人公の設定は「あくまで清掃員」という位置づけだったのですが、忍者を入れたことで、できることが広がった代わりに、何もできなくなったような状態に陥っていました。

    >むしろ清掃人の方が素材として面白いと私は思います。
    >清掃人とは何か、という説明がろくすっぽされてないので、ぶっちゃけ今作での評価は出来ないんですが、こうまでないがしろにされている辺り、注目ポイントにはなっていないのかな、と推察されます。
    >清掃人という設定自体が、唯一とは言わずとも希少ですし、深掘りする価値があります。忍者なんてもう、何かと組み合わせでもしなければ作品が成立しないレベルで使い倒されているので。ここら辺、私案を考えましたが、それはアドバイス回答にて。

    言われてみて初めて、忍者設定が余計だったな。と実感しました。
    いずれにしても清掃員としての戦い方、みたいなものを描く予定だったので、どっちつかずになってしまいましたね。

    >・ストーリーラインが単調
    >これはまあ、上気した彩愛の性格と重なる点が多いですが、一万字書いてゴブリンロードを倒して戻るだけ、というのは、あまりに捻りがなく単調です。それでもキャラが魅力的なら読めるものになったと思うんですが。
    >今作は長編の導入を短編的にまとめたものと認識していますが、その意味で単独で完成しておらず、短編とは呼べません。物語が「一段落」したというだけで、何かの物語が始まり、終わったわけではないので。【短編版】とする意味がないと思います。

    導入とはいえ、ここで一区切りつけるようにしたいところだったので、そう言う意味では全然でした。
    文字数も考えると無駄な部分も多かったかなと思います。

    この辺りを意識して、少し改稿作業に着手したいと思います。
    個別の方の指摘も参考にしたいと思うのですが、読んだとこ8割がた、こちらの内容を詰めているような感じですので、詳細を見つつ、改稿できればと思います。

    ▷キャラについて

    >総じて魅力がありませんね。
    >この手の作品では致命的とも言えます。
    >彩愛については指摘しまくったので割愛しますが、五郎も「人がいい」というだけで、何もいい場面なく終わりますし、頭も悪そうで応援したいと思わせてくれませんでした。せめて五郎に輝くところがあれば、彩愛が助けたことにも納得がいくし、こうまで酷評もされなかったと思うと、彼の罪は重いのかもしれません。

    五郎の良い所を見せるのは、なかなか難しいところで、少し頭を悩ませております。
    強さとしてはそれなりなのですが、主人公と比べるとはっきり言って弱いですし。頭が良いわけでもない。
    いい所と言えば、熱血で実直で根性があると言うところくらいですが、そう言う評価になると言うことは、そこを描き切れていないのかなと感じました。
    思考がネガティブ寄りな発言が多いのも原因なのかもと今さらながらに思いました。

    >ゴブリンなんかも個性があるのかモブなのか描かれ方が中途半端で、読んでいてモヤモヤしました。ストーカーは性格がある風に描かれているのに、ロードや召喚されたゴブリンはゲームの雑魚レベルの適当さですし。物語に息吹を吹き込みたければ、細部まで手抜きをしないことです。細かく書けばいいというものでもないですが、作中に出ない部分まで考えて書いているかどうかは、読む人間が読めばすぐにわかります。出汁を取ったスープのように、です。

    ここはロードの戦闘がやはり付け焼刃のような形になってしまった感はあります。
    どうしようかは悩みどころですが、ここは少し考えてみます。


    ▷アドバイス回答について
    >>・特に意見が聞きたい部分
    >>冗長な部分や間延びしている部分。ストーリー上の矛盾点やキャラが立っているかなどを指摘いただきたいです。
    >>と言いつつも、通常通りに厳しく指摘いただければ幸いです。
    >これでもかと滅多打ちにしておいたので、お納めください。

    ここまで細かくツッコんでいただけるとは、と少し申し訳ないくらいです。ありがとうございます。


    >>こちら、将来的には改善していって公募に出すことを考えておりまして、そもそものアイディアから意見(アイディアから見直しが必要、など)を頂ければと思います。
    >それでは、私ならこの作品をどう料理するか、書いておきましょう。
    >改善というより、設定から何から別物のインスパイア作品ですが。
    >私なら、忍者設定は削除して「清掃人」をオリジナル要素として深化させると思います。これにダンジョンの定義を合わせれば、面白い世界観が構築できそう。
    >例えばこんな感じ。
    >────────────────
    >────────────────
    >あらすじ風にさくっと書いてみましたが、これをベースに真面目にもギャグにもラブコメにも、或いは全て含むような作品にも出来そうですね。ベースがしっかりしていれば、キャラも動かしやすくなるというものです。
    >このあらすじはケロ王さんの作品を読んでぺろっと思いついたものなので、好きに使ってもらって構いません。使われなければ、いつか私が書くと思います。ちなみに最初に言っていた「ダンジョン清掃もの」はまた別の内容です。こちらもいずれ書きたいところ。
    >まあそのまま使わずとも、「こういうテイストもあり」ということで。


    今回は現代ファンタジーにしようと思っているので、一部をつまみ食いさせていただく形で参考にできればと思います。
    現代ファンタジーだと文明との折り合いが難しい所ではありますが……。
    この辺も加味して改稿できればと。

    >「清掃人」というアイデアはよいので、そこを突き詰めて考え直すのをお勧めしておきます。……もっとも私は公募すらしたことがないので、参考になるかは怪しいところですが。

    こちらは原点に立ち返って、清掃人としての話として改稿できればと思います。
  • >ケロ王さん


    >作品を批評していただき、ありがとうございます。

    こちらこそ、企画にご参加いただきありがとうございます。

    >正直、まだまだな部分が多い。という実感はあったのですが、具体的な所がつかめずに苦慮していたのもありまして、色々と見えてきたものがたくさんありました。

    一行ごとに突っ込み倒しましたので。
    参考になれば幸いです。

    >説明不足、描写不足が多く、そのせいで細かく見ていただく部分で、だいぶ苦労をかけてしまったなと、申し訳なく思います。

    それでもまあ、誤字脱字の山とかでないだけ楽でした。
    文章的に繋がりがおかしいとか、そういう点も少なかったですし。
    総評では「面白みがない」と書きましたが、それはそれで美点ではありますね。

    >細かい方も観ておりますが、まずは全体的の方から返信させていただいたく思います。

    どうぞどうぞ。

    >▷タイトルについて
    >当初のテーマ自体は「清掃員だけど最強」という話にしようと思っていて、当初は元暗殺者という設定だったのですが、他の方に忍者の方がいいのでは?とアドバイスをもらって変更したという経緯があります。
    >忍術の設定が若干雑なのも、そのせいかもしれません。
    元々は主人公が強いことの裏付け程度の扱いだったのですが、辻褄合わせをしようとしていびつになってしまったのかもしれません。

    ふうむ。まあ暗殺者も忍者とどっこいくらいありふれてますからねえ。やれることを考えたら忍者の方が多そうですが。暗殺者って基本的に無個性なので、武器限定したり暗殺作品業界でも個性付けに必至という感じがします。

    別にアイデアと新しい切り口があれば「ただの清掃員が最強」でもいいと思うんですが、おそらくアイデアがすぐ尽きると思われるので、私案で「ダンジョンの精霊」みたいにした次第。専用魔法が自由に作れるならネタ切れを起こしにくいので。

    >▷キャッチコピーについて

    >元々は「命令されて人を殺すのが嫌になって逃げてきた元暗殺者が、身元を隠すためと掃除が得意なことを活かしてダンジョン清掃員となって活躍する」という話で考えていました。
    >よくよく考えてみると、深く掘り下げるのは清掃員の方かなと思いますので、サブの方を膨らませてしまったのは不味かったかなと感じました。

    他のプロ作品を見てたらわかりますが、読者に訴えるのはやはりギャップです。忍者がメイドしてたら意外性がありますが、ダンジョンの清掃員だと逆に微妙になるような。本当にただの清掃員の方が、ギャップという意味ではマシなくらいです。バトルから離れるという意味で。

    >▷あらすじについて

    >>フィクションでも華々しい忍者って、あんまないような。
    >イメージとしてはアメリカ映画の忍者のイメージでした。

    うーん、華々しい忍者映画でさえ、相当古い部類になりそうな。
    最近だとアクション映画の適役でたまに混じって来るみたいなイメージ。あ、ミュータントニンジャタートルズを忍者扱いするなら、あれは華々しいかもですね。カメだけどw

    >世界観の説明から入るのはどうかなというところで、ごっそりと省略してしまいました。
    >設定上は現代ですが、ダンジョンができているという設定です。

    これを聞いてすら、「何故ダンジョンができてるの?」ってなりますよね。多分読者全員。

    確かに世界観の設定を長たらしく書くのはよくないです。誰も設定資料とか読みたくないので。
    なので、「ああ多分こんな感じなんだろうな」と推測できるヒントだけ抽出して、バランスよく本編に含ませましょう。読み進むにつれて、「はいはい、こういう世界なのね」とわかって来る感じになれば理想的です。

    序盤のストーリーも、それを前提に組むのが一番なんですけどね。

    >モンスターから取れる魔石とか素材のことです。
    >ただ、もう少し具体的に説明すればよかったなと。

    こういう辺りも、例えば序盤にひたすらゴブリンを出さず、報酬かっぱげるモンスターを出すとか、或いは「上層のゴブリンはハズレだが下層のモンスターは稼げる」とか、「サークレットは売れば相当高額である」とか言いつつ、その設定に触れればいいのです。

    >この辺は普通を書いていなかったことの弊害です。実際には、そこまで死亡率が高いわけではなく、作品内の描写はイレギュラーだったのですが。その辺が上手く書けていないなという所ですね。

    そりゃ「死体やゴミのせいで爆発が起こる」って書いたら、「どんだけ人が集まってんだ」「そんなに人が死ぬのか」って読まれますわ。

    >ダンジョン自体は国が探索者協会に委託して管理しているような形になっているのですが、ダンジョン内から始まっているので、そこら辺の描写が遅かったのも問題だったのかも。

    ここら辺も清掃人のスタンス説明の際に一緒に書けそう。
    多く書く必要もないですし。

    >ランクが上がっていけば稼ぎが良くなるという設定はあって、一攫千金を夢見る人たちが探索者を希望すると言う形はあるのですが、儲かる人はごく一部だったりします。

    そりゃそうでしょうね。
    でもって危険度が高いとなれば、奥に向かう人間は限られますし、浅い層で稼ぐのも人が飽和すれば無理が出てくるでしょう。

    >説明が抜け落ちてました。汚染爆発はスライムが異常発生してダンジョンからあふれ出す現象として書いておりました。
    パンデミックの感染爆発という表現から持ってきたものなのですが。>たしかに説明ナシでは勘違いしますね。

    造語みたいなもんですかね。
    読者の知らない言葉を単体で用いると、こんな風に誤解を招くという好例です。

    >普通は護衛を調達して行う感じですね。その分も報酬に含んでいる感じではありますが、主人公は護衛を雇っていないので、その分稼ぎも大きいということになります。

    掃除のために護衛を雇うくらいなら、護衛に掃除させた方が早いし安くつくのでは……

    >これは爆発と言っても、物理的な爆発ではないため、数年で想定していました。

    物理とか関係なく「周辺の街に多大な被害をもたらした」事件を数年で忘れるとは、やはり思えません。
    隣国のミサイルが地方都市を直撃したとして、数年で忘れると思います? それくらいの規模に思えますが。

    >>国がダンジョン税でも徴収してるんですかね。
    >魔石や素材を協会が換金する時に手数料を徴収していて、そこから賄われている感じです。

    協会が国営なのかという疑問は残りますが、およそそんな感じでよいと思います。

    >清掃員が一人で戦えない、探索者に危険だけ押し付けて安全なところで掃除だけしていると、探索者に思われている。
    >という現状があって、それを覆す存在として。と考えているんですが、改めて考えると少し無理筋ですね。

    無理筋でしょうねえ。
    戦場で兵士が看護士や軍医に文句つけるようなもんですから。
    これが爆発とか起きる前なら、掃除に意味がないと考えてる人間がいてもおかしくないですが。
    人間がダンジョンで清掃しようという時点で、相当設定をしっかり作る必要があると改めて思いました。自作も含めて。

    >▷文章について

    >確かに、少しというか、かなり余裕がないのかもしれません。
    >この辺は考えて書くようにしてみます。

    まあ言われてすぐに出来るようなもんではないと理解はしています。
    それですぐ余裕ある文章が書けるから、この世は作家であふれ返ります。地道に何年も書いた上で獲得するものですから。

    まずは「不足なくしっかり書ける」ことを目指しましょう。
    「余裕ある文章」は、それが普通になった次の段階なので。
    文章遊びにしても、まさに個性の発揮なので人それぞれですしね。

    >説明や描写の不足はだいぶあるだろうな。という感覚は自分でもありますね。ただ、どの程度、どういう形で、となるとなかなか難しくて、先日自主企画で募集したという経緯があります。

    描写は複雑な事柄を書こうとするほど必要となり、難度が上がります。テンプレだと描写なしでも読めるのは、ワンフレーズでも読者が勝手に想像してくれるからです。オリジナルのネタや事象、状況や動きを的確に伝える必要のあるバトルを書くなら、描写力の習得は必須です。

    現時点の文章力でもテンプレラノベなら書けると思いますし、絶対に楽だと思いますが、個人的には挑戦を続ける作者の方が私は応援しがいがあると思っています。絶対その方が面白いですし。

    >>例えば、今作ではダンジョンの説明は皆無です。
    >この辺を当然のように書いていたのも問題でした。特にギミック主体の描写になっているので。
    >いっそのこと、純粋なバトルに寄せてと言うのも考えております。

    純粋なバトルものを書く上でも、環境の描写は必須です。
    それすら書かないバトルものもたくさんありますが、総じてレベルが低いものだと思っていいくらいです。動きを描くことに比べれば、環境の説明なんて遥かに簡単なんですから。

    >▷ストーリーについて

    >>・彩愛の性格が理解不能
    >確かに仰る通り、その辺の明確、かつ強い理由となると今一つ説得力のあるものではなさそうです。
    >無いわけではないのですが、説得力を持たせられるかと言うと難しいレベルかなと。

    お話を聞いていますと、彩愛のキャラの作り込みがそもそも足りていないと見受けられます。

    「こういうキャラで、ここが魅力で、こんな感じで読者に楽しんでもらいたい!」という指針をまず考えましょう。キャラ小説ならそこから始めた方が面倒がないです。コメディ路線ならよりハチャメチャに色付けしてもいいですし。

    >>これは私の推察ですが、ケロ王さんの書きたい彩愛像は「元忍者として冷徹な一面がありながら、時に人助けもする」くらいのバランスではないかなと思うのですよ。

    >この点は、まさにその通りという所です。
    >それをうまく表現できるような設定、おそらく五郎のキャラ付けが弱すぎるのも原因なのかなというところですね。
    >他の方にも、「イライラする」というキャラ、という感想を貰ったので、そのあたりもだいぶテコ入れが必要そうです。

    五郎のキャラ付けはあれでいいと思います。
    問題は五郎の目標=成長パーティーに参加する、が、どうも間違っている上、彩愛の言葉に耳を貸そうともしないので、「こんなやつ助ける意味ある?」と思えるわけです。

    例えば、とにかくランクを上げたい理由が切実なものだったり、幼馴染に求婚するためだったりとかすれば、彩愛の設定に「実は人情家」とか「実は恋愛好き」とかつけるだけで、少なくとも今よりは納得度
    が上がるはずです。
    あ、もちろん助ける前にそれらの情報を出す必要がありますよ。

    >>・世界設定が杜撰
    >世界設定についてはかなり説明を端折ってしまった感が、批評を聞いて実感しました。
    説明過多を気にするよりも、十分な説明を書いた上で落としていく方が良いのかと感じました。

    そうですね。
    「大量の情報を簡潔にまとめる」のも文章力です。
    読者が求める情報と想像で補える情報を選別して、可能な限り読者に委ねるように書くのが短くまとめるコツです。

    >>・コメディ要素ゼロ
    >コメディ路線は意識しているのですが、ベースがシリアスよりなので、なかなかうまく書けていなかったのかも。
    >方向性としてはコメディに寄せたいと考えているのですが……。

    えっ、あれで磯井期してたとは。
    ならせめて、彩愛と五郎で掛け合いくらいさせましょう。
    コメディの基本ですし、五郎の好感度も上がるはずです。

    >>・バトルが退屈
    >無敵技は、その場ではカッコいいかも的な感じで入れてしまいましたが、続き書いていて完全に裏目に出てるなという気がします。

    でしょーん。
    しょっぱなから強さカンストでしたから。

    >道具を色々と出すのは残したいと思うのですが、出すものは清掃に使うもの限定にする感じで改稿は考えています。

    いいと思いますね。
    まあ今度は逆に縛りがきつくて苦労しそうですがw

    >忍者設定をねじ込んで辻褄合わせにした結果、おかしくなっていたのだと実感しました。

    これも修行だと思って、清掃関係を調べまくってネタを蓄えましょう。


    >>・清掃人の設定が甘い

    >元々入れていた暗殺者の設定は、強いことの理由付けでしかなかったのですが、そこを忍者に変えて色々できるようにしたのが悪手でした。
    >主人公の設定は「あくまで清掃員」という位置づけだったのですが、忍者を入れたことで、できることが広がった代わりに、何もできなくなったような状態に陥っていました。

    だろうと思いました。

    >>むしろ清掃人の方が素材として面白いと私は思います。
    >言われてみて初めて、忍者設定が余計だったな。と実感しました。
    >いずれにしても清掃員としての戦い方、みたいなものを描く予定だったので、どっちつかずになってしまいましたね。

    長編なので直すのは骨でしょうが、大元からやり直した方が結果的によくなる気がします。

    >>・ストーリーラインが単調

    >導入とはいえ、ここで一区切りつけるようにしたいところだったので、そう言う意味では全然でした。
    >文字数も考えると無駄な部分も多かったかなと思います。

    冒険は一段落しても、物語はオチてないですからね、あれ。

    >この辺りを意識して、少し改稿作業に着手したいと思います。
    >個別の方の指摘も参考にしたいと思うのですが、読んだとこ8割がた、こちらの内容を詰めているような感じですので、詳細を見つつ、改稿できればと思います。

    読んで面白くないと思った場面は大胆にカットしつつ、必要な情報屋描写を加えていくくらいでちょうどいいと思いますよ。

    >▷キャラについて

    >五郎の良い所を見せるのは、なかなか難しいところで、少し頭を悩ませております。
    >強さとしてはそれなりなのですが、主人公と比べるとはっきり言って弱いですし。頭が良いわけでもない。
    >いい所と言えば、熱血で実直で根性があると言うところくらいですが、そう言う評価になると言うことは、そこを描き切れていないのかなと感じました。
    >思考がネガティブ寄りな発言が多いのも原因なのかもと今さらながらに思いました。

    もっとわかりやすい馬鹿にすればいいのでは。
    彩愛が内心で考えまくるタイプなので、五郎は単純明快な馬鹿にして、腕はそこまでではないけど憎めないお人よし、という感じで描くといいと思います。

    五郎に足りないものは「彩愛に一目置かれる場面」です。
    ベタですが彩愛のピンチを身を挺して助けたり、理をもって愚行を諭す彩愛に対して、誰かのために命を賭けることの何が悪いと主張し、逆に彩愛に感心されたりとか、そういうところ。

    作中では「案外強い」がそれに該当しますが、あれが後に繋がることがなかったですからね。
    出来れば助ける前にその兆し的なものを出し、同行する間にもう一度くらい見直される場面が欲しいところです。

    >ここはロードの戦闘がやはり付け焼刃のような形になってしまった感はあります。
    >どうしようかは悩みどころですが、ここは少し考えてみます。

    ストーカーとの戦いの方が、どう見ても力入ってますからね。
    尻切れトンボはいけません。

    >▷アドバイス回答について

    >ここまで細かくツッコんでいただけるとは、と少し申し訳ないくらいです。ありがとうございます。

    まあ、そういう企画なのでw
    遅くなってしまったのは申し訳ないですが。

    >今回は現代ファンタジーにしようと思っているので、一部をつまみ食いさせていただく形で参考にできればと思います。
    現代ファンタジーだと文明との折り合いが難しい所ではありますが……。
    >この辺も加味して改稿できればと。

    どうぞどうぞ。好きなようにつまみ食いしてください。
    とくに権利は主張しませんので。
    いつか私も同じネタで書くかもですが、作家デビューとかされてない限り問題にはならないでしょう。

    >こちらは原点に立ち返って、清掃人としての話として改稿できればと思います。


    改稿を楽しみにしています。がんばってください。
    いずれアフターサービス用のノートも作りますので、改稿後に報告があれば読みにいきますよ。

    また何か質問があれば、いつでもどうぞ。
  • 梶野カメムシ様

    回答ありがとうございます。現在、頂いた指摘を元に、世界観の設定などをいろいろ詰めながら改稿しております。
    既に大まかな改稿は四話目まで済ませており、続きを書きつつ、細かい所を、指摘された内容と照らし合わせながら調整していく予定です。
    既にあらすじと本文が指摘されたものと別物になってしまっているので、申し訳ない気もしますが、そのあたりはご容赦いただければと思います。

    >物理とか関係なく「周辺の街に多大な被害をもたらした」事件を数年で忘れるとは、やはり思えません。
    >隣国のミサイルが地方都市を直撃したとして、数年で忘れると思います? それくらいの規模に思えますが。

    こちらの回答を読んで、被害が出た場所についての説明として「日本ではない」が入っていないことに気付きました。当初のイメージは武漢だったのですが、露骨すぎなので流石に変えることにしました。

    >いずれアフターサービス用のノートも作りますので、改稿後に報告があれば読みにいきますよ。

    正式に改稿した報告はそちらの方で報告させていただきます。
  • >回答ありがとうございます。現在、頂いた指摘を元に、世界観の設定などをいろいろ詰めながら改稿しております。
    >既に大まかな改稿は四話目まで済ませており、続きを書きつつ、細かい所を、指摘された内容と照らし合わせながら調整していく予定です。
    >既にあらすじと本文が指摘されたものと別物になってしまっているので、申し訳ない気もしますが、そのあたりはご容赦いただければと思います。

    おお、習性が早いですね。大変良いことです。
    別物になるのは当然なのでご心配なく。
    むしろそのままで放置される方が、私の感想が無意味同然ということになりますしw


    >>隣国のミサイルが地方都市を直撃したとして、数年で忘れると思います? それくらいの規模に思えますが。
    >こちらの回答を読んで、被害が出た場所についての説明として「日本ではない」が入っていないことに気付きました。当初のイメージは武漢だったのですが、露骨すぎなので流石に変えることにしました。

    ああ、直接被害を受けた町でないなら、理解できます。
    まあそもそも、ダンジョンが各地にあるって説明がないんですけどね。


    >正式に改稿した報告はそちらの方で報告させていただきます。

    お待ちしております。
    急ぎませんので、満足いくまでじっくりどうぞ。
  • お疲れ様です。
    今回はご批評ありがとうございました!
    うさオーナーことうさぎパイセン、オーナーはもうダメだ。です。

    では、早速返答の程を。

    文体、文章力の不味さについて。

    以前、私が書くスタンスについて、「自分のため」という返答をしたと思います。
    ただそれだけなら1人でチラ裏しとけとお思いになると思ったんですね。

    私の場合なんですが、「自分が面白いと思ったから他の方にもそのおすそ分け」感覚でネットに上げてます。

    お菓子作って美味い❣️これはぜひ他の人にも❣️って感覚です。

    ただ、これはとても独りよがりでもあることに気付かされました。
    それならそれで人に合わせた「最低限の味」を保証しなよ、と。

    で。次。話の内容(ストーリー、キャラクター)。言い訳になるんですが、この話、自身の気持ちをベースに書いていたので更に「読者様を置き去りにする」話ですね。本当に他人の恋バナを聞かされる。ただすれ違った、だけの人相手に、です。

    ……いや失礼すぎんか?

    本当にこのことに気づけてよかった。
    一次創作を書き始めた理由が「誰にも話せなくて辛くて仕方なくて誰かに知って欲しかった」。この話で気持ちを昇華したかった、なので……。

    いやそれ私以外には関係なくね?

    自己顕示欲強すぎやろが……。
    しかもその話を聞いてもらうにしろ話の内容について、聞いてもらえる「最低限」のレベルにすら至ってないものを……ちょっと今白目剥きそうになってます、すみません。

    うっわ……。
    すみません、本当にご批評頂かないと自分で気づけなかった……いや今ほんとに脳内が「うっわ……」の一言です。

    ちょっと自身の経験とか込めまくってたから外の目線……なにそれ美味しいもの?状態でしたよ。
    本当に独りよがりだよ!ワタシャ悲劇のヒロインか!人生誰しも嫌なことありまくるよ!私もよく居る単なるトラウマ持ちなだけのこけしですよ!(私、自分の顔がこけしに似てると思っててよくこけしを自称してます)

    ……すみません、あまりにもあまりだったんで自身へのツッコミの嵐です。

    と、とりあえず。
    読み物として体裁を成してない、本当にその通り過ぎて内容が……本当に……「ねえねえちょっと聞いてよ」じゃないんだよ初対面でこんなん読ませて梶野様うさオーナーの大親友でもカウンセラーでもねえんだよ……。

    言い訳をさせてください(嫌です!と梶野様の心の叫びが聞こえた気がしました。ごめんなさい)

    どうしてもこういうことを話せないので、せめて「物語」として書いてみよう、と。

    誰しも「心の奥底に沈めたドロドロしたもの」って持ってると思うんです。
    で、私はこの歳になるまで(多分やり取りで大体の年代はお分かりだと認識した上でお話しております)リアルで出せなくて。
    しかもその出したお相手にそういう感情を抱き。

    ぶっちゃけて言うと福祉関係者です、お相手。
    なので話す必要性があったんですよ。

    で、私は倫理の奴隷。
    不倫とか絶対嫌なんですよ。
    お相手が本当は私のことをどう思ってるかも不明です。

    最後のやつとか、もろに私の弱さが出ました。
    (せめて物語の中では確実な好意を持たれたかった。いや、言動はまんまなんですが)

    で、もちろん全ては書いてません。
    なので、お相手のクズ度wも(これは本当に私の書き方が悪いです。お相手のことも全てを詳らかしにしてませんから)、全て一切合切書ききれば印象も変わるかもしれません。私がそういう思いを抱いてるので外側の位置に居られる梶野様から見たらどうかなるはわからないですが。

    フェイクも混ぜて書いてますし、いや、本当に言い訳だ……。

    ちょっと土下座で〆たいですが、これだけは。

    私は話を書くことが好きです。
    絵を描くことも好きです。
    漫画もちょっと描いたりします。
    料理も好きです。
    人と話すのも好きです。
    何かを作り出して、それを分け合うことが大好きです。

    人生は楽しむもの、面白がるもの、決して儚く思うことは無い。

    そういうことを念頭に祈りを込めて「私の好き」生み出してます。

    でも、それを「表に出す」なら、表に居る「人」を見ろ、世界に居るのはお前一人だけでは無い、たくさんの、色々な、本当に色々な人たちがいる。

    いや、本当に勉強になりました。
    色々と頑張ります!
  • >うさぎパイセン、オーナーはもうダメだ。さん


    >お疲れ様です。
    >今回はご批評ありがとうございました!
    >うさオーナーことうさぎパイセン、オーナーはもうダメだ。です。

    こちらこそ、企画へのご参加ありがとうございます。
    大変おまたせしました。待つ方もしんどかったかと。

    >私の場合なんですが、「自分が面白いと思ったから他の方にもそのおすそ分け」感覚でネットに上げてます。
    >お菓子作って美味い❣️これはぜひ他の人にも❣️って感覚です。
    >ただ、これはとても独りよがりでもあることに気付かされました。
    >それならそれで人に合わせた「最低限の味」を保証しなよ、と。

    はい。そういうことですね。

    >で。次。話の内容(ストーリー、キャラクター)。言い訳になるんですが、この話、自身の気持ちをベースに書いていたので更に「読者様を置き去りにする」話ですね。本当に他人の恋バナを聞かされる。ただすれ違った、だけの人相手に、です。
    >……いや失礼すぎんか?
    >本当にこのことに気づけてよかった。

    別にエンタメとして昇華出来てたら問題ないんですけどね。むしろ褒められるべき。
    体験を元に作品を作ると、やはりリアリティやパワーが全然違いますから。



    >一次創作を書き始めた理由が「誰にも話せなくて辛くて仕方なくて誰かに知って欲しかった」。この話で気持ちを昇華したかった、なので……。

    私もそういう動機で書いたことあるのでわかりますよ。

    >しかもその話を聞いてもらうにしろ話の内容について、聞いてもらえる「最低限」のレベルにすら至ってないものを……ちょっと今白目剥きそうになってます、すみません。

    まあ、そこは気付けてよかったということで。

    >言い訳をさせてください(嫌です!と梶野様の心の叫びが聞こえた気がしました。ごめんなさい)

    いや、人の言い訳は大好物ですw

    >どうしてもこういうことを話せないので、せめて「物語」として書いてみよう、と。

    あーなるほど。
    詳細はともかく実体験を下敷きにした作品だったってことですね。まあプライバシーに踏み込むのもアレなので「作品は別物」として話を続けますが。

    >最後のやつとか、もろに私の弱さが出ました。
    >(せめて物語の中では確実な好意を持たれたかった。いや、言動はまんまなんですが)

    体験をいじって書こうとすると、何かと美化したり、願望入れがちですよね。わかります。まあでも、作品として手を加えるのは当然だとは思いますが。リアルなら何でも面白いわけでなし。

    >で、もちろん全ては書いてません。
    >なので、お相手のクズ度wも(これは本当に私の書き方が悪いです。お相手のことも全てを詳らかしにしてませんから)、全て一切合切書ききれば印象も変わるかもしれません。私がそういう思いを抱いてるので外側の位置に居られる梶野様から見たらどうかなるはわからないですが。

    ならよかった。
    相手の男が体験に基づいて書かれてたら、どうしようかと思いましたわ。さんざんクズ扱いしたし。

    創作なら「書き方が悪くて、作者の想定に反してクズっぽくなった」で済みますから。

    >人生は楽しむもの、面白がるもの、決して儚く思うことは無い。
    >そういうことを念頭に祈りを込めて「私の好き」生み出してます。
    >でも、それを「表に出す」なら、表に居る「人」を見ろ、世界に居るのはお前一人だけでは無い、たくさんの、色々な、本当に色々な人たちがいる。

    そうですね。
    読んだ人に何かを伝えたいと思うなら、考えるべきでしょう。

    >いや、本当に勉強になりました。
    >色々と頑張ります!

    他人を意識する分、大変になると思いますが、やり甲斐もありますよ。がんばってください。
  • ありがとうございます!

    いや、本当にお相手がこれ読んだら「そういうとこよ」って怒られてしまうwww

    言い方書き方、伝え方。大体いつもこれでやらかしてトラブルになって怒られて私が反省してお相手が方向性導いてくれて解決してくれて。

    彼のお仕事が障害者就労支援なので、実質関係の無い私の困り事(もう就職したのでオプション以外のサービスも終了していて、そこに全く関係の無い実家関連の悩み)にも対応してくれる本当に「書き方が悪すぎた」男性像にしてしまって、やばい……面談ねって言われる……バレたら終わる……( 'ᢦ' )

    ちなみに私が就職後、先輩から私がパワハラ受けたのを察知されたら即対応してくれて、解決(部署異動)まで1ヶ月もかからなかったです。そういう人なので仕事が出来ているがゆえの仕事量が恐ろしいことになってるんです。

    今楽しく働けているのも全てお相手のおかげなんですよ。

    そして障害者就労支援ということで何度も支援対象の方に裏切られてもいます。(障害故、と言ったらそこまでかもしれませんが、わたしは許したくない)
    それでも助けを求められると手を差し伸べる、そういう人なんです。彼。
    それなのにいつも冗談ばかり言って辛いことも沢山あるだろうにそれをおくびにも出さないで……

    だから……そういう彼を好きになって……しまい……

    あー!人の恋バナ聞かせても面白くないのに!!すみません!すごい恥ずかしいです!

    ……うさぎパイセン、オーナーはもうダメだ……いや自身の名を呟いたわけでなく。名前の由来は、彼のことを考えたらこのセリフを連呼してるからです……ミッフィーさんをパイセンと呼んでいるんで……さすがにミッフィーはそのまま出したらダメだろうとうさぎにしました……全くほんとに素直になったらこうなってしまう……恥ずかしい……

  • >うさオーナーさん

    これは完全に惚気なので、「その後のやりとり」には含まないでおきましょうかw

    というか、そこまで書けるなら普通に細部だけ変えて書いた方がよかった気がしますね。間違いなくリアリティは出るでしょうし。フィクション部分でボロが出るよりは、どうしても都合が悪い部分だけ変えた方が面倒がない気がします。
  • すみませんwww

    変に改変しまくってあんな感じになりましたwww

    まあ、あの話がきっかけですが、実は今まで一次創作は話を完結させたことがなくて、小説は二次創作だけで書いてたんです。でも一次創作も楽しくてそのことで色々ご意見も貰えて、検証後に何作か出すことも出来ているので、書いたこと自体は無駄ではなかったかな、と。

    しかし梶野様からご批評頂かなかったら私の書き方、というか創作スタイルの本質に少しも気づけることなくまたやらかしの日々だったと思います。

    本当に感謝ですよ!ありがとうございます!!
  •  お疲れ様です。昨年そちらの企画に「Alone ~元特殊部隊所属ジャック・カミンスキー~」という作品で参加させていただきました。Yujin23duoです。
     現在作品は完結し、修正作業に入っているところです。元々の駄文なため、かなりの修正が必要なことや、留学と就活との兼ね合いもあり時間はかかると思いますが、頑張ります。

     一応一話から二話までの流れを大幅に変えようと思ってまして、このようにしようと考えております。

    ――――――

    一話

    ・居酒屋の入口前の警備員役を魚人からただのチンピラに変更。
    ・魚人は二話から登場させる。
    ・三話に出ていた「強行捜査上」を初っ端から登場させる。
    ・可能ならばラジオの音声の内容を変更。
     れいわ新撰組や日本保守党、NHK党等、極端な演説をする政党をイメージしたものから、ニュース番組みたいなものにする。

    ――――――

    二話


    ・待ち構えていたという設定から、地元ギャングとエル・パッソのギャングの会合中に乗り込まれるという設定に変更。
    ・髭面が「強行操作上」を見せつけながら、売春の容疑があると脅しをかける。
    ・魚人の人数を減らし、地元のギャング(人間、ゴブリン、オークの混合)に紛れ込んでる感じにする。
    ・間抜けにも銃は奥の方の武器庫に保管したまま、全員近接用の武器で戦う羽目になる。
    ・地元側のギャングのリーダーを追加する。
    ・「強行操作上」に書かれている令状を読んでる最中に、地元ギャングが暴走、乱戦の流れになる。
    ・魚人ギャングの中に魚の能力を活かした奴を、用心棒という名目で数人程入れる(テッポウウオみたいに、口から水を銃弾みたいに吐くみたいな?)
    ・あとは既存の戦闘シーンを大幅変更。

    ――――――


     というような感じで修正している最中なものの、改めて見ると余りに文が酷すぎたため、最初から書き直す羽目になるかもしれませんが、頑張ります;;。



     ここからは批評内に対する話をしていきます。


    ●タイトルとキャッチコピー

     当時の自分は漠然と洋画っぽい話を書きたいと考えていました。その中でかっこいい英単語をタイトルに使いたいという思いが湧き、孤高っぽくてかっこよさそうと思っていた「Alone」を使うに至りました。
     キャッチコピーも洋画みたいなものにしたいし、物騒な言葉の方がインパクトあってかっこいいっしょと胆略的な思考に陥り、あの言葉に至りました。
     正直タイトルとキャッチコピーに関してはなんとなくしっくり来ている為、変えなければなくてもかなり難しいかもしれません。
     もっとしっくりくるタイトルに巡り合いたい……。



    >>「Sean! ショーン! chaill mé thú!会いたかった!」



    ちょっと調べたらアイルランド語だそうで。

    なんでアイルランドなのか意味がわかりませんが、エルフの公用語みたいな?



     これに関しては言い訳だとか愚痴に近い文になるかもしれないのですが、ここに書かせてもらってもよろしいでしょうか?
  • お久しぶりです。
    書いてもらうのは全然構いませんが、このノート長くなりすぎたので、こちらに移動してください。

    上の書き込みを転載してもらえれば幸いです。



    じっくり本音感想企画2024 アフターサービス用ノート
    https://kakuyomu.jp/users/kamemushi_kazino/news/16818093090548642437

    相談はこちらにて受け付けております。
  • アフターサービスに気付いておりませんでした、大変申し訳ありません。
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