おはよう、そして会えない時のために念のためこんにちは、こんばんは、おやすみ!
文字書きが好きな一般人、安条序那です。
いつも『白い夏に雪が降る』を読んでいただいている読者のお方、ありがとうございます。
本日は第四回、『愛すること、進むこと、祈ること』 の巻です。
前回を読んでいただいている方はなんとな~く、今週の公開のキャラはわかるかと思います(前週も言った)
さて、公開の前に反省会なんですが、今回のテーマは『ボツになった原稿』です。
このお話、実はいくつかのシーンがボツになっています。覚えているだけで5個、実数にすると……したくないなあってくらいあります。
主なボツ理由は複雑になるからですね! ただでさえわかりにくいのに、これ以上混乱させてどうするんだ。というわかりやすいアンサーです。
白夏は物語がやや入り組んだ構造をしているので、『文字にしよう!』と思った段階で結構字数がかかる事自体は書き始めた当時から予見していたのです。いたのです。本当。
でも想定では20万字程度で終わらせるつもりでした。ほんとだよ。
ですが。
実際に書き終わってみると45万字を超える大オーバーキル。
正直唖然。という感じでした。見通しが足りてない。
せっかく元のシナリオがあるので、実際にシナリオ上で起こり得るIfの世界のバッドエンドを絡めた展開をいくつかお見せできればなあ、と文字面にしたことが何度もあったんですが、残念ながら割愛。
書いている途中の経過で焦っており、後半に行けば行くほどできるだけ紙幅を抑えようと頑張っていました。
ネタバレを防ぐため、簡単なボツプロットだけ今回の最後に書いておきます。
テンポの問題も勿論あり、全部を書きまくるのは難しい部分がありました。一回バッドエンドが挟まると、勢いが削がれてしまいますものね。
そしてやはり『キャラクターの死』が緩慢に連続するのは良くない。
物語にとって必要のない中弛みを生み出してしまいます。ゲームであればスチル回収、新たなルート開拓、と自分で選んで持っていけますが、活字だとそうはいきません。
様々な考えがありましたが、最大限楽しんでもらうためには、こういうシンプルに解決へ向かっていく、『正解への道』を描くのがやはりいちばんスマートなのかな、そんな結論に達しました。
もっと字数を削って、必要な部分だけを絞ればノベルゲームにして出すこともできるかもしれません。それはあったとしても、大分未来です。
ですがおかげで(?)自分がすきなように文字を書くと無限に長くなってしまうことがわかったのは本当に大きい進歩なのかなぁ、と思っています。そういうことにします。
はい、今週の反省会終了です。備忘録みたいな内容でした。
ということで、真面目な話をしましたが、アゲて行きましょう!
今週の~~~~!
ビジュアル公開はァ~~~~!!!!!!
この子~~~~~~~ッッッ!!!!!!!!!!
【御薗蕾】くん!!!
はい、礼香ちゃんの弟です。しづるや悠里ちゃんが礼香ちゃんに会う原因となった子ですね。
大踏切での事故、それによって彼は大怪我をして病院に送られた……ということを聞きます。
小学三年生くらい、スポーティな二枚目で、幼さの割には冷たい瞳と大きな謎を秘めた少年です。
さて、彼は今一体どこに?
【以下ネタバレあり】
はい、ということで旧駅舎で仲間と共に食屍鬼相手に大立ち回りを演じ、仲間を通して『自らの存在』を確かめるために、そして『礼香と一緒に居るために』、自らの運命と戦った勇敢な少年、蕾くんです。
裏の主人公、と呼べるほど彼の物語は過酷で劇的で、目的もはっきりしています。かつ、短い。正直書いててすごく楽しかった(回顧)
最期の彼は果たして伸ばされた手を感じたでしょうか。シャボン玉のように薄い境界で、すぐそこにあるのに、触れれば消えてしまう向こう側。
それが彼にとっての日常、普通の人と自分との距離。良いキャラは薄命でこそその美しさが際立ちますね。花は散るから美しい。
白夏の物語が始まった時に起こった時間のうねりで『蕾が踏切に居たこと』が吹き飛んでしまい、それを起点として礼香はしづる達と出会うことになります。
『蕾が消えたこと』が『礼香が新しい出会いを得る』ことに繋がったのは、残酷ながら美しい運命だな、と僕はすごく思います。多分自画自賛。
シャボン玉のように可憐で儚い男よ……。
彼は悠里の髪から作られた肉体を持っていますが、実はそこには傀儡人形、という意味も込められていたり、いなかったり。
彼が行ったのはまさに運命の糸を断ち切るための戦い、ですね。
穏やかに、礼香の未来を見守っていてください。
ということで今週の反省会は終了です。
次回は……実はビジュアル公開の最終になります。
ということで、まあ、おわかりでしょう。
最後は、最後らしい人に締めて頂きましょう。
待て次回。そして、戦いは続く。
【以下ボツプロット ネタバレ注意】
・しづるが時間の例外(特異点)に至る前の帝都に戻り、そのまま巻き込まれて狂死。
・廃教会地下室の探索を必要以上に続け、遺跡に到達。蛇人間の先祖返りに襲われて帰還不能で死亡。
・最終決戦に至るまでに『あるもの』を礼香から渡されないで詰み。攻略不能。
・etcetc……