読み終わった。
ホラー小説講義/荒俣宏/角川書店
次に書こうと思ってる作品のジャンルが、どうやら、ホラーらしいので、図書館にあった御大荒俣宏大先生の講義本を読んでみた。
資料というか、心構えみたいな感じ。
ホラー:殺人者が被害者を刺し殺そうとしているのを見ている少女の不安感。
テラー:殺人者が少女を刺し殺そうとしているときの、少女が感じる恐怖感。
っていうのが、ジャンルが扱うテーマの、先生ならではの定義っぽいね。
現代のホラー小説が扱っているのは、どうやらテラーのほうらしい。
で、読者はそれを読んで、ホラーするわけだ。
この手の、悪趣味なことをエンタメとしてやりだしたのは、どうも、おフランスらしい。やはりね。
本書の前半は、海外のホラーうんちく。後半は、日本のホラーあれこれ。最後に対談が載ってた。
自分は、アメリカのモダンホラーで育ったので、この部分はもっと詳しく、って感じだった。
SF生まれ、ホラー育ち、今は、ファンタジー流行ってるんすか? へー、みたいな感じだな。
なんか他にアメリカのモダンホラーに関する本ってないかな?
スティーブン・キング。
ディーン・R・クーンツ。
ロバート・マキャモン。
ダン・シモンズ。
このあたりですねー。探してみよう。
モダンホラーの特徴としては、
・ホラーの科学化
・ホラーの内面化
があるとのこと。フーム。
科学化については、クーンツの作品が特にそうだったよなー。
内面化というのは、荒俣定義のホラーを作品のテーマにすえることだろうね。ここら辺を、ねっとり、がっつり書いたのがキングだし。
自分の書く作品がどんな傾向の作品になるのか、ちょっと、詳しく分析してみないとな。