そろそろ演劇系BLを出す予定です。またかい、と思われそうですが本編もいいとこまで進めているので許されたい。箸休めとして書いておこうと思ってたネタですが結局好きなことドンドン畑広げるのが大好きなんですわ……私の好みを詰め込んだものになりますので……
簡単にストーリー
「海灯の痕」
(うみあかりのあと)
澄田 雫は、憧れていた。舞台の上であまりにも美しく舞う「神無 領」にとても強く憧れていた。それは憧れでもあり嫉妬でもあり同時に深い愛情だ。
領は役者で、雫は照明技師だった。自分が光を当てているはずがいつの間にか彼を通して光に当てられているような気すらする。世界にとっぷりと浸かりきって幸福な顔で舞う。そんな演技をする領が、雫にとっては神にも等しい存在だ。
領は憑依型の役者だった。あまりにも簡単に役に堕ちるためになかなか帰ってこない。接しているとたまにわからなくなる「本当の領」それは役の気持ち?それとも俺に向けてくれる本物の気持ち?
領が変化することが雫にとっては恐ろしい。もう役者を辞めてもいいんじゃないか。そんな言葉を喉の奥にずっと押し込めてきた。だって、こんなに愛おしい目で舞台を眺める領も、領が愛する舞台も、否定したくはないんだから。
危うげな才能を持て余し、領は今日も舞っている。俺の光をその身に浴びて舞っている。
「シズ」
ああ、そんな優しく笑いかけないでくれ。そんな優しい声で俺を呼ばないでくれ。いっそ照明の電源ごと落として、あなたを舞台から引きずり下ろしてそのまま2人で闇に消えてしまいたい。心のどこかでそんな非情なことを思ってる俺の事を、どうかそんなに優しく扱わないでくれ……
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それから、カクヨムコンにそろそろ本腰いれて取り組むため、桃千、月舞ともにノベプラから一旦撤退しています。ここで書かないようなファンタジー系のものはそちらにこれからも投げると思います。読み専としてアカウント自体は稼働しているのでこれからもぜひおすすめありましたらよろしくお願いします。