それはとある小説。
もう、ほぼきっかり10年前に初版が出たミステリーの中で、大学生の主人公が言うというか、思考を巡らすシーンがあって。
『犯罪じゃないのなら、何をやってもいい。法律とはそういうものだ』
という部分だけはずっと、ずっと心に引っかかっていた。
でも、普通人はそうじゃないだろ。法律で禁じていないからといって、何をやってもいいとは、ならんはずだよ。
と私は思っていたからだ。(モラルというやつがある)
でも、もう最近は、中学生、高校生、大学生辺りの、常識外れっぷりも酷いし、SNSやツベでそういうのを見せつけられると、この小説のことを思い出す。
法律で禁じていないのだから、問題ない。お前何を言ってるんだ。法律勉強しような。とか宣い出す"ヤカラ"も現れるのだ。
何時からこうなったんだろう。
色んな物事に対しての、例の冷笑者を真似するヤカラが増えてからだろうか。
そうなるとやはり20年位前からじわじわ増えてきたのか。
そんな事をボンヤリとでも考えると、執筆が止まってしまう。
いや、まあ。書いている小説の方の中では主人公は異世界だし、その異世界にも、ちゃんと法のようなものはあって、主人公はその中にいるし、変なことはしない。
ただ、「技術者」と、「研究者」との間には、深くて暗い溝があるんだなと、今でも思う。
今日も低浮上。体調はいまいち、よろしくないです