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過去の作品を「いま流行っているジャンルもの」として見る & 更新:『辺境の騎士~』

最近知人に誘われて、イーストウッド監督の映画作品である『荒野のストレンジャー』という作品を見ました。

この作品は、西部劇ではありますが、西部劇の中ではかなり変な作品となっており、既存の西部劇の変形種になっているのですが、改めて自分が「異世界転生モノ」を意識しながら見てみると、この作品についてこんな感想を覚えたりします。

「ああ、これ良く考えたら、『パーティ追放系転生モノ』の作品なんだな」

どうしてもこの作品に触れるためにはネタバレがあるため、ちょっとぼかして書く必要がありますが、このようにまとめてみると、今宵のジャンルの流行っている物語構造は、実際のところ過去の名作と呼ばれる作品にも共通して現れることがあることが示唆されます。

多くの場合、既存の作品をパロディにしたり、あるいは変化球を投げようとしたりするわけですが、ただパロディにするだけではなくて、大筋のところで普遍性のある展開が必要になるわけです。

テンプレートが偉大なのは、ある種の物語に現れる「普遍的」――あるいは反復的、とでもいうべきでしょうか――物語構造を何も考えずに利用できるという点につきます。逆に、この中心の部分がしっかりとしていれば、そこからテンプレートをいくらでも崩すことができる、と考えることができます。

そういう観点から、あえて過去の作品を「現在の流行のジャンルもの」としてみることで、そのジャンルが受ける普遍的な理由というのに触れられたらよいなあと、少しだけ思ったりします。

ではでは。

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